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山ぶどうワイン05年産樽熟成「紫輝」完成
温度管理の徹底で、より芳醇なワインに

山ぶどうワイン05年産樽熟成「紫輝」完成<br>温度管理の徹底で、より芳醇なワインに

 宮田村の特産品山ぶどうワイン「紫輝」の05年産樽熟成タイプの完成発表会が4日、醸造する村内の本坊酒造信州工場で開かれた。今季は貯蔵庫の整備により温度管理も徹底。例年以上に熟成が進み、山ぶどうの芳醇な風味に、樽の香りが絶妙にブレンドされた。10日から村内をはじめ、上伊那各地の酒販店で891本を限定発売する。
 昨年秋に収獲した山ぶどう。仕込んだ原酒の中から特に濃厚なものを厳選し、半年余りに渡ってオーク樽に寝かせた。
 同工場内に新設した貯蔵庫により、15度から17度の一定温度で管理。ぶどうの風味を損なわない形で、熟成したワインに仕上げた。
 「冬には氷点下まで気温が下がる常温管理に比べ、熟成の進み具合は段違い。樽の香りとマイルドな酸味を楽しんでもらえるはず」と藤野公宏工場長は説明する。
 発表会は村内14戸の栽培農家、村、農協など関係者40人が出席。村内や駒ケ根市の飲食店組合などにも参加を呼びかけて開いた。
 全員で試飲したが栽培組合長の春日伊平さんは「熟成感が良く出ている」と、納得の表情を浮かべた。
 来年明けには、さらに寝かせた樽熟成も発売予定。ヌーボータイプ、熟成、甘口とさらに商品の幅も広がりを見せている。
 樽熟成「紫輝」は720ミリリットル1本2633円(税込み)。問い合わせは本坊酒造85・4633まで。

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