信州大学農学部でオープンキャンパス
南箕輪村の信州大学農学部で5日、オープンキャンパスがあった。高校生とその保護者など約430人が集り、各学部の取り組みを見学した。
今年は前年を上回る申し込みがあり、森林科学科の希望者が最も多かった。
参加者は、関心のある学科の模擬講義・実験などを体験。
森林科学科では、構内の演習林に生えている木の種類、研究教育に果たす役割、土地利用の変遷についてなどを学びながら林内を散策。
森林環境研究室の中堀謙二講師は、現在林のある場所は江戸時代まで、農作物用の肥料に用いる草を育てていた草地だったことを説明し、時代の変化と共に、地域が自給自足的生活をしなくてもよくなり、土地利用が変化したことを示した。また「ここには、そういう昔の生活を直接聞け、そこから21世紀にむけ、どういう風に森と付き合っていくべきなのかなどを学ぶことができる」と参加者に呼びかけた。