南箕輪村遺族会が忠魂碑清掃 平和を語り継いで
南箕輪村遺族会(牛山敞司会長)は6日、村公民館の敷地内にある忠魂碑の清掃をした。役員約15人が集まり、下草や立木の枝を除去し、石碑の汚れを水で洗い流した。
「お盆に先祖を向かえるのと同じ気持ち。石碑をきれいにして、気持ち良く帰ってきてもらう」(牛山会長)ことを目的に、広島「原爆の日」に毎年、実施する恒例行事。忠魂碑が立った、約35年前から続いている。
同会員が高齢化したことなどから、村と村社会福祉協議会が主催で、毎年初夏、慰霊祭を実施。牛山会長は「世代が代わり、戦争体験者が減ってきている。人の犠牲の上に成り立っている平和の意味を若者に語り継いでいかねば」とした。
村の戦没者は日清戦争以降170人。公務殉職者らの名前を加え、1969年、村公民館南側に忠魂碑を建立した。