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箕輪消防署が水難救助訓練

箕輪消防署が水難救助訓練

 箕輪消防署は8日、有事に備えて天竜川の箕輪橋下流で水難救助訓練をした。現場で想定を与える実践的なロールプレイング方式に加え、今年はボート使用と急流救助の2種類の新しい訓練を取り入れ、今後につながる新たな課題を見出す意義ある訓練となった。
 実技説明によるボート使用訓練は、神奈川県で発射銃が機能せず人が流された例があったことから、増水した天竜川の中州に人が取り残され救助を待っている想定で、濁流の中で目的地にゴムボートを着ける訓練をした。
 ボート使用の訓練は、箕輪ダムでは実施しているが天竜川では初めて。ボートにつないだロープ2本と舵を取るための板を使って中州を目指すが、思うように中州に近づくことができず、ロープの引き具合を調節したり、水に対して板の角度を変えるなど指示を出し合って要救助者のいる中州まで行き、無事救助した。
 急流救助訓練は、アメリカで実際にやっている方法で、川に流されていく人にロープを投げて助ける。実際に署員1人が要救助者として天竜川に入り、ほかの署員が岸から浮き輪の着いたロープを投げて助けた。
 署員は、さまざまな状況下で迅速に要救助者を助け出すことができるよう真剣に訓練に臨み、いずれも救出に成功した。
 今回取り入れた新たな訓練で、ボート使用時のロープの引き方、舵取りの板の扱い、ロープの投げ方など、より確実な救助のための課題も見出した。

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