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実年ソフトボールチーム「伊那OB」監督・県ソフトボール協会理事長 小牧文敏さん(67) 伊那市高尾町

全国大会ベスト4進出が目標

 第14回実年ソフトボール長野大会(6月11、12日・飯田市県営運動公園グラウンドなど)で伊那市の50歳以上のソフトボールチーム「伊那OB」が優勝した。監督としてチームを率いた1996(平成8)年の翌大会から数えて、9連覇の偉業を達成。選手としても第1回、第4回大会に優勝している。
 「50歳になっても、仲間と喜びを分かち会い、今年も優勝できたことが嬉しい。練習や試合を支えてくれた家族や、職場の皆さんの理解があったおかげ」と笑顔がこぼれる。
 今年は、県内から27チームが参加。同チームはシードチームとして出場し、準決勝、決勝戦では対戦チームを5回コールドで破る圧勝だった。
 ◇ ◇
 ソフトボールは、ピッチャーとバッター、ベース間の距離が短いソフトボールは瞬間的判断が要求されるため、より基本的な練習が必要とされるスポーツ。チームでは「基本練習」を欠かさない。仲間たちも、練習の重要性を理解し、週3回の練習にも、控えの選手でさえ意欲的に参加する。
 選手の間では仲間意識が芽生え、言われなくても周りが指導する。「監督みよりにつきるよ」と笑顔で話す。
 同チームは、10月15日から栃木県太田原市で開く全国大会に出場。昨年の全国大会(大分大会)では、準優勝した高知県に2回戦で惜敗したが、「今年はベスト4進出が目標」と意気込みを語る。 
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 野球とソフトボールの人生。「周りの協力があってこそ好きなことが続けられた」と振り返り、周りの人への感謝の気持ちはいつも忘れない。
 小学生時代は地域の人に「野球少年」と呼ばれるほどの有名人。手作りのバットとグローブで、中学生に交じって夜遅くまで田んぼで野球をした。1955(昭和30)年には、上伊那の高校として初めて、甲子園に出場。翌年も甲子園の土を踏んだ。
 ソフトボールとの出会いは社会人になってから。78年、ソフトボールの国民体育大会が長野県で開催することになり、青年時代の実績をかわれ、県の強化チームの監督に就任し、全国3位に導いた。
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 県ソフトボール協会理事長としても、チームの選手に対て、「人間的にも成長してもらい、地域に帰ったとき、良き指導者としてソフトボールの技術向上、普及に務めてほしい」と願う。そして、フトボールの町として繁栄し続けることが夢だ。

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