きょう10日発売、山ぶどうワイン「紫輝・樽熟成2005」、ソムリエも好評価
宮田村の特産品山ぶどうワイン「紫輝」の05年産樽熟成タイプが10日、村内をはじめ上伊那各地の酒販店で発売を開始する。日本ソムリエ協会常務理事の高野豊さん(長野市)は先日開いた完成発表会で「完成度は高い」と好評価。さらに上を目指すためのアドバイスも行い、生産関係者は意欲を高めた。
「マスターソムリエ」の称号も持つ国内屈指の専門家である高野さん。以前から山ぶどうとカベルネ・ソービニヨンをを交配した「ヤマソービニヨン」を原料とする宮田村のワインの良さに着目し、随所に協力している。
この日も村内14戸の栽培農家、醸造販売元の本坊酒造、村、農協の関係者を前にして「他のヤマソービニヨンも飲んだが、宮田より美味しいものはない」と太鼓判。
「国内で一番栽培に適している。もっと上のランクを目指せる」とエールを送った。
そのうえで、生産者だけが頑張るのではなく、文化としてワインをとらえ、地域に広める研究が必要と指摘。
農家の生産体力などで差別化し、量産から高級まで商品を価格帯でランク分けすることも、活性化していくには重要と説明した。
「紫輝」「駒ケ原」のブランド名で販売する宮田村のワインは近年、県内外の料理人も注目。有名ホテルで取り扱われるなど、知名度をあげている。
樽熟成「紫輝」は891本の限定生産で、720ミリリットル1本2633円(税込み)。問い合わせは本坊酒造85・4633へ。