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ハチの巣が少ない

春先の天候不順が影響

 ハチ文化が息づく伊那谷。本年は、クロスズメバチをはじめ、アカバチ、アシナガバチなど全般に、ハチの巣が少ない“不作年”のようだ。伊那市内で計画されていたハチ追いイベントも中止になっている。
 伊那市地蜂(じばち)愛好会の小木曽大吉会長は「長年、ハチ追いをしているが、こんな年はない。“豊作”だった昨年に比べて、10分の1ほどではないか」と話す。
 ハチ追いは例年6月下旬縲・月中旬ごろで、8月に入ってからハチの巣を探すことはないという。
 ハチの巣が少ない上、飼っているハチでさえ▽女王蜂がいても新しく卵を産まない▽ハチの巣づくりが3、4段で伸びてこない竏衷オ。
 信州日本みつばちの会の富永朝和会長=中川村柳沢=は、春先の天候不順が要因という。女王蜂自体が狂い、卵を生むのをやめたり、暖かくなって生んだりと巣づくりに影響を与えている。そのため、巣が育たない。
 雨が続けば、土の中に巣をかけるクロスズメバチは、湿気は入り、カビがふいて女王蜂がいられなくなる環境になるそうだ。
 全般に不作だが、姿を見せていないオオスズメバチは例年より半月遅れで、これから出てくると予想する。
 市地蜂愛好会は13日、親子らを対象にしたハチ追い体験学習を計画していたが、ハチの巣がないため、中止にした。
 また、伊那市の鳩吹公園で26縲・7日にある野外イベント「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)のメニューに盛り込まれていた「すがれ追い」も中止と判断。1回目から続いていた唯一のメニューだった。ハチ追い希望者は、第2希望のメニューに回す。

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