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上農果樹班、日本学校農業クラブ北信越ブロック大会出場

上農果樹班、日本学校農業クラブ北信越ブロック大会出場

 県内の12農業高校が出場した長野県農業クラブ連盟主催プロジェクト発表会・意見発表会の県大会食料区分で最優秀賞を受賞した南箕輪村の上伊那農業高校果樹班が17日から、富山県である北信越ブロック大会に出場する。北信越への出場は2年ぶり。代表の宮本悠里さん(17)は「理解するのも大変で休みも返上でやってきた。県代表として自分たちの成果を存分に発表してきたい」と語った。
 果樹班は、ナシ栽培で問題となる凍霜害に負けない受粉方法を研究。現在は、凍霜害を防ぐためのファンを用いる農家もあるが、兼業農家が多い上伊那では、高額なファンを取り付ける農家は少ない。そこで果樹班は、凍霜害が発生した場合でも結実する方法を過去6年にわたり模索。本年4月からは、凍霜害被害が発生した場合、被害に遭わなかった花を確実に受粉させる方法として花粉を混ぜた溶液散布による受粉を研究してきた。
 溶液受粉は従来の綿棒による人口受粉より気象条件などを選ばず、実際に自分たちの育てているナシで実験をしたところ、一定の効果があった。
 研究当初は、凍霜害に遭った花を受粉なしで結実できるジベレリン散布を用いる研究を進めていたが、農薬取締法の関係でジベレリン散布で結実したナシが販売できないことが分かり、研究を切り替えた。
 北信越大会で最優秀賞を受賞すると、全国大会へと進む。

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