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7月の豪雨はアユ釣りにも影響

釣り人は例年の半数以下

7月の豪雨はアユ釣りにも影響

 7月の梅雨前線豪雨による大水の影響で、天竜川のアユ釣りが不調だ。釣り人の数は例年同期と比べて半数以下と深刻。魚が川からいなくなっていることが原因で、天竜川漁業協同組合では「自然には勝てない。今年はあきらめるしかない」としている。
 例年盆から8月下旬にかけて、天竜川のアユは「尺アユ」と呼ばれるほど成長し、釣り人も増え、最盛期となる。しかし、今季は一日で20縲・0匹釣れるはずが2、3匹、多くても10匹程度に減っている。
 釣り人の数も一日、200人以上のところ、現在は40人前後まで落ち込んでいる。
 豪雨で大量の水が川底を洗い流し、地形が激変したのも要因の一つ。これまでアユが住み着いていた釣りの・ス絶好ポイント・スが変わり、地元住民ですらポイントが分からないという。
 春先の日照不足でアユのえさとなるコケが育たず、魚が大きく成長しなかったことも、釣り人が減った理由になっている。
 天竜川漁協へは県外からの問い合わせが相次ぐが「釣果はよくない」などと現状を説明し、誘客できない状態。20年以上の釣り経験のある辰野町の会社員男性(51)も「こんなに釣れないのは初めて」と自然災害の影響に息消沈の様子だった。

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