木曽節公演
踊りでまちの発展を
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は15日夜、「ふるさと歩行者天国」のイベントの一つとして木曽節公演を企画した。木曽踊保存会から5人が来伊。木曽節を披露し、イベントを盛り上げた。
2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を記念し、伊那節と木曽節の交流の場を持った。竹田理事長は「祝いの席で、木曽節の踊りも出てくるほど。伊那の住民にとってなじみ深いもの」という。
会員は、セントラルパークのステージ上で「木曽のな、中乗さん…」と生唄(うた)に合わせて木曽節を披露。
来場者に向け、手足の動きなどポイントを指導する場面もあった。参加の呼びかけに、伊那の踊りグループのほか、来場者が踊りの輪に加わった。
伊那節と木曽節の公演は、権兵衛トンネル開通の式典以来。開通前はまったく交流がなかったそうだが、開通を機に一緒にやりたいという話が持ち上がった。
木曽踊保存会の田沢博会長(75)=木曽町=は「互いのイベントなど機会をとらえて交流していきたい。踊りを通し、衰退していくまちの発展につながれば」と期待を込めた。また「伊那節の歌だけでも教わっていきたい」と話した。
木曽踊保存会は1縲・6日夜、木曽町の広小路である「木曽踊り」で、観光客らを対象に、踊りの指導に当たっている。