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「農産物資源有効活用の方法研究しよう」

伊那食品工業塚越会長が南大東島訪問団に提案

「農産物資源有効活用の方法研究しよう」

 「南大東島の特色ある豊かな農産物を有効活用するお手伝いはできないか。一緒に方法を研究させていただきたい」
 8日、伊那市のかんてんぱぱホールで開催された南大東島伊那訪問団の歓迎レセプションで、塚越寛伊那食品工業会長が、同島で採れるサトウキビなどの農作物を同社の食品製造に活用する意志があることを表明した。
 塚越会長は「3月に島を訪ねた伊那の人から『島の子どもたちは山を見たことがない、流れる川を見たことがない』と聞いて驚き、そんな島の人々を伊那に招いて山や川を見せてあげようという趣旨に共感した。今日のレセプションは全額当社が負担させていただきます」とした上で、「遠く離れた両地域だが、わが社がお手伝いすることが島の発展にもつながり、伊那との交流の拡大につながるのなら、是非とも協力させてほしい」と述べた。
 この提案について訪問団団長の仲田建匠南大東村助役は「とても魅力のある提案でうれしく思う。島に持ち帰り、何をどのように利用できるか、そのために行政的にはどんなことが問題になるか、伊那食品工業さんとも連絡をとりながら調査研究を進めたい」と本紙に述べた。
 青パパイアの縁で始まった伊那と南大東島との民間主導交流を、新たな段階に進める具体的な経済交流の提案で、レセプションに参加した人々からは大きな拍手と歓声が沸いた。

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