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シメジを使った菓子の試作品評会

やまびこ会が5品を提案

 伊那市の菓子店有志でつくる「やまびこ会」(橋都喜三郎会長、9人)は20日、地元産シメジを使った菓子の試作品評会を伊那商工会館で開いた。4店舗が中華まんなど5品を持ち寄り、商品化に向けてベテランの意見を聞いた。
 菓子は、くるみみその中にバターとしょうゆをからめたシメジ入りの「むぎもち」、おからを混ぜたおやき、シメジおこわなど。シメジは水分が出たり、食感を残したりと菓子で使うのが難しい素材で、各店主が試作品を作り、メンバーの意見を聞きながら改良を重ねた。クッキー以外は冷凍できる。
 品評会には、JA上伊那の職員、シメジを使ったローメンやギョーザを手がけた店主ら約20人が参加。
 各試作品の特徴を聞き、試食した。参加者は菓子部門でシメジに挑戦したことに感心しつつ「キノコの風味が生かしきれていないような気がする」「形やネーミングを工夫し、作った人の意気込みが伝わるようにしたらどうか」と味、大きさ、価格などに意見を出した。
 これらは商品づくりに生かし、9月に開く伊那商議所女性会メンバーら関係者を集めた発表会、10月の伊那総合物産展示会&商工祭での成果発表としての販売につなげ、商品化に向ける。
 橋都会長は「菓子のイメージにある『あんこ』を使わず、素材を生かした商品を考えた」と話した。
 やまびこ会は1月、地元産の米や農産物などを使った創作菓子を開発し、将来的に「地域ブランド」として売り込もうと発足した。

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