県が水防法改定説明会
天竜川・木曽川流域から集まる
県土木部は7日、飯田市の飯田消費生活センターで水防法などの改定に関する説明会を開いた。天竜川と木曽川の流域の建設事務所と各市町村から実務担当者、約70人が参加した。
04年に全国的に台風被害が続出したことを受け、国会が水防法などを改定、5月から公布された。特に04年の災害では、従来実効的な対策が十分でなかった中小の河川での被害が大きかったため、改定法では、主要には県が管理する中小河川などで避難に有効な情報を集約・伝達することや、それを受けた市町村が迅速に避難などの対策を立てることが重視されている。
説明会では、県土木部の村山幸男企画員が(1)大河川の洪水予報などの充実(2)浸水想定区域の調査・設定対象を中小河川にまで拡大しハザードマップを作成(3)災害時の指示伝達系統の整備やハザードマップの周知徹底をはじめ警戒避難体制の充実(4)水防団の退職報償金制度の創設などによる水災防止体制の強化-などのポイントを話した。
当面は国や圏の支援のもとに、各市町村ごとに浸水想定区域の調査とハザードマップ(災害時避難地図)の作成を進めることになる。
04年の経験にもとづいて国・県・市町村が真剣に取り組むべき課題だが、説明の途中から居眠りを始める参加者の姿が目立った。