園児のハートをキャッチ
宮田中2年、手作り絵本で読み聞かせ
読み聞かせや遊びなどを通じて、保育園児と交流している宮田村の宮田中学校2年生。このほど生徒一人ひとりが絵本を手作りし、園児に読み聞かせた。オリジナルの物語を創作したり、絵に凝ったりと、力作揃い。園児のハートをしっかりとつかんだ。
5月の交流時に読み聞かせに挑戦。「どうやったら喜んでもらえるのか?」と念頭に入れて、生徒たちは絵本をつくった。
物語を創作したり、迷路や間違い探し、クイズなどのアイデアを散りばめたり。自分が幼かった頃の記憶も引っ張り出して、ようやく完成させた。
7月から8月にかけて学級ごと、交流する近くの中央保育園を訪問。24日は2年2組が苦心の力作を携えて訪れた。
既製本のように体裁が全て完ぺきでなくても、手作り感が醸し出す雰囲気は満点。園児は読み聞かせるお兄さん、お姉さんに寄り添い、絵本の世界に引き込まれていた。
同学級の平林梨子さんは「小さい頃読んだ絵本を思い出し、出来るだけ分かりやすく書いてみました」と話し、喜ぶ園児の姿に目を細めていた。
交流は家庭科の授業の一環。園児とふれあった体験をもとに、今後は家族について考える学習につなげていく。