宮田村公民館地域食文化教室
秋の十五夜のお供えをつくろう
宮田村公民館(白鳥剛館長)は27日、第1回地域食文化教室「秋の十五夜のお供えをつくろう」を公民館で開いた。子ども6人を含む約30人が集まり、上伊那の一部に伝わる「おからこ」(お殻粉)を作るなどして郷土の伝統に親しんだ。
おからこは米や小麦粉で作った団子やもちで、五穀豊穣などを祈って十五夜などに神前にささげる。地域によって材料などはさまざまだが、この日は中塚藤男主事が「すり鉢の中の蒸したもち米を、すりこ木でついてください」と作り方を指導。参加者はそれぞれすりこ木を手にしてトントンともち米をついた=写真。時々水を加えながらつき続けると、ドロッとしたおからこができた。
木べらで皿に移し、サトイモや大根などとともに鍋で煮て全員で試食。おからこを作ったことのある参加者は数名だけとあって、ほとんどの参加者が珍しそうに口に運んだ。「おいしい」「思ったよりさっぱりしている」などと感想を話し合いながら、伝統のおからこを味わっていた。
同館は、地域に古くから伝わる食文化を来年度以降も紹介していきたいと話している。