【英会話教室オーナー マルコ・メランソンさん】
駒ケ根市赤穂小町屋
3年前の8月に駒ケ根に移り住み、英会話教室を開いた。「世界に向けて橋を架けよう」との思いを込めて「ブリッジ・ラングィッジ・スクール」と命名。人柄を反映した楽しい指導や、喫茶店での多人数レッスンなど、数々のユニークなアイデアで人気を集めている。現在、一般と小・中学生それぞれ30縲・0人の生徒を持って多忙な毎日を送っている。
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米国南部のニューオーリンズに生まれ、西海岸のサンフランシスコの大学でテレビ放送や映画の制作を学んだ。卒業後は教師の勉強をする傍ら、ナイトクラブでDJ(ディスク・ジョッキー)やバーテンダーなどの仕事も経験した。
ある日のホーム・パーティで、妻・友枝さんと出会った。
「彼女はぼくに近寄って来なかった。怖い人と思ったらしい」
最初は友達として付き合っていたが互いにひかれ合うようになり、その後東欧のチェコで結婚。95年に夫婦そろって日本に来た。
友枝さんの実家のある横浜に住み、東京の英会話学校で講師をしていたが、もっと良い環境を求めて白馬や北海道などに家を探した。伊那にも数年間住んだが、駒ケ根の自然や環境などが気に入って転居を決めた。
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初めて訪れた日本の印象は「町がきれい。古い建物ばかりの国竏窒ニいうイメージだったが全然違った。それにたくさんの電車やバスが時間ピッタリに動いていることには驚かされた。素晴らしいのは四季。ベリー・ナイス! 美しい」。
生活習慣の違いにはさほど戸惑いは感じなかった。
「以前住んでいたチェコも玄関で靴を脱ぐ習慣だったし、自分自身も部屋ではだしやスリッパでいるのが好きだったから。温泉も大好き」
食文化も「スシが好きで、サンフランシスコのレストランでよく食べていた。でも日本のすし屋さん高いね。だから回転ずししか行けない。あと、サケも好き。熱燗(かん)はいいね。日本の食べ物はみんなOK」
ニューオーリンズには1年か2年に一度、家族で帰っている。
「駒ケ根は大好き。でもやっぱり時々故郷が恋しくなる。これからもずっとここに住むかどうかは分からない。子ども2人には大きくなったら米国の大学に行ってほしい。両方の国の文化を知ることが大事だと思うから。ぼくの希望だけど…」
スクールへの問い合わせ・申し込みはTEL81・5576へ。
(白鳥文男)