ムルフン村視察を報告会
受入農家や国際協力会が自費で
JICAの草の根技術協力事業でパキスタン・ムルフン村からリンゴ研修生を04年8月-05年7月まで1年間受け入れた飯島町の果樹農家や国際協力会(橋場みどり会長)有志5人は「リンゴ栽培の後押しをしよう」と、自費で2日縲・3日まで、ムルフン村に訪れ、現地視察と技術指導をし、このほど帰国した。28日、役場で高坂町長に現地のリンゴ栽培の様子を報告した。
参加者は橋場会長や受入農家の佐々木登さん、北原かづ子さんら5人。役場には橋場会長と佐々木さんが訪れ「雨季で飛行機が飛ばず、イスラマバードからムルフン村まで約900キロを2日掛りで移動した。村ではカリームさんら3人をはじめ、村を挙げて大歓迎、ヒツジをつぶしてご馳走してくれた。飯島町から送ったリンゴの穂木は継ぎ木が成功、苗木も順調に生育していた」と報告。
また、現地のリンゴについては「15年間、植え放し、せん定も摘果をしないので品質が悪い。研修生には1年間、摘果とせん定の技術指導をしてきたが、量主体から良品少量栽培を理解してもらうことが大変なのでは」と話していた。
橋場会長は「サッカーボールを贈るなど学校交流もしてきた。今後、子どもたちの相互交流が実現できれば」と期待した。