伊那市、みはらしいちご園でLEDを使ったイチゴ栽培実験を本格化
伊那市は、成長促進や病害虫防除などの効果が期待される発光ダイオード(LED)を使った養液栽培の実証実験を、西箕輪の農業公園みはらしファームの観光農園「みはらしいちご園」で本格的に開始する。研究は信州大学農学部に委託する。他地域には、野菜栽培などでLEDを導入して効果を上げている事例もあり、実用化ができれば、無農薬栽培の実現、労働負担低減などの成果が期待される。
市は、新技術の導入による産業振興、農業振興の効果への期待から、LEDによる農作物栽培に着目。昨年10月から今年の6月にかけて、信州大学農学部、みはらしいちご園と連携しながら、試験的にLEDでのイチゴの栽培を試みた。
その結果、一定の効果が見られたが、実際にどれだけの成果があるか、具体的なデータを得るには至らなかった。そのため、整った施設で実験をして、具体的成果を得るとともにコスト面なども考慮し、実用化を視野に入れて検証する。
現在は、信大とみはらしいちご園で具体的な実験内容を検討している。