伊那市街地にクマ 豪雨でえさ無くなったか…
30日午前10時53分、伊那市荒井区の荒井神社から北東の土手を駆け上がっているクマを見たとの通報が伊那署にあった。伊那市猟友会伊那支部の3人が駆除作業に取りかかり、午後0時30分、最初の発見場所から北西に約1キロの同区内で捕獲した。けが人は出なかった。
同支部の溝口文仁さん(65)らによると、クマは体長1メートル10センチ、体重40キロほどで、メスの2歳。通報後、警察官などが捜索作業を開始、市は消防無線や広報車などで戸締りなどの注意を促す放送、市街地でのクマの出没で一時、周囲が騒然とした。
クマの有害鳥獣駆除が解禁となった17日縲恁サ在、同支部の捕獲頭数は7頭目。40年の経験を持つ溝口さんは「市街地に出没したのは初めて。短期間で7頭は多い」と驚き。「(7月の)豪雨で山にえさが無くなったことが原因」と分析している。
荒井神社の近くに住む60代の男性は「昨日の夜、裏の土手でガサガサと音がするのが聞こえた。今考えるとクマだったのかも…。まさかこんなところ(市街地)に出てくるとは」と不安がっていた。