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災害時に避難所などの危険度を判定

県建築士会上伊那支部が伊那市と協定結ぶ

災害時に避難所などの危険度を判定

 伊那市役所で1日、県建築士会上伊那支部と伊那市の「災害時における応急危険度判定等の協力に関する協定」の調印式があった。地震や風水害など災害時に、本部施設や避難所などが安全かどうか危険度を判定する。
 協定書では、市からの要請により、上伊那支部の応急危険度判定士が現地へ出向き、災害発生後8時間以内に建物の危険度を判定。危険だった場合、他避難所への移動などの手段をとる。協力のための経費は市が負担。有効期間は07年3月までだが、改廃の申し出がない場合は継続する。
 調印後、松沢考資支部長=辰野町=は「お世話になっている地域への社会貢献」と話した。
 小坂市長は「早期に判定することは極めて有利。市民生活が安定できるよう、専門家の協力を得ることは喜ばしい」と述べた。
 県建築士会の調印は県内2カ所目。上伊那支部の判定士は100人余で、今後、上伊那の他市町村とも調印を交わす予定。市町村ごとに班分けし、担当個所も振り分けている。災害時、メンバーが対応できないときは、近隣市町村や飯伊・諏訪に応援要請する。判定士は04年の新潟県中越地震の際、民間住宅を中心に判定業務に当たった経験がある。

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