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信大農学部砂防緑化研究室が被災地で防災的機能の高い森林造成を伝授

信大農学部砂防緑化研究室が被災地で防災的機能の高い森林造成を伝授

 南箕輪村の信州大学農学部砂防緑化工学研究室は1日、7月の豪雨で土石流災害が発生した辰野町赤羽の被災地跡で進める、防災的機能が高い森林造成を用いた災害復旧工事を一般公開した。行政関係者や一般市民など約60人集まり、天然木が持つ防災的機能を育てるための手法などを学んだ。
 山寺喜成特任教授は「自然の中で種から発芽した天然木などは、下に伸びる“直根”が発達するため、土壌保持機能が高いが、人工的に植栽した木は、短い水平根しか育たない」とし、深く根付かない水平根の土壌保持機能の低さを指摘。被災跡地復旧には直根が発達する造成が必要であることを示した。
 直根を人工的に育てる方法として自身が開発した「保育ポット」を用いた手法を紹介。土と肥料などを混ぜた小鉢状のポットには直径約3センチの貫通穴があり、そこに種をまくと苗木の直根を確実に発達させることができるようになっており、こうした苗木を植栽することで、自然に近い防災的機能を実現できることを示した。

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