ゴン太、2度目のお手柄
クマ追い競技チャンピオンとなった北海道犬の血を引く、小坂伊那市長の愛犬・ゴン太がこのほど、伊那市小沢の市長宅に出没したクマを追い払った。ゴン太は4年前、西春近に出没したクマの捕獲に貢献したこともあり、2度目のお手柄に誇らしげな表情を見せる。
7月の豪雨災害以降、竜西地区ではクマの出没情報が多数寄せられており、すでに20頭ほどが捕獲されている。
市長宅にクマが出没したのは8月中旬。午前2時ころ、普段とは違ううなるようなゴン太の鳴き声がし、外へ出たところ、自宅裏に設置してあった蜂の巣箱が壊されていたという。しかし、肝心な中身はほとんど食べられておらず「ゴン太に追われ、食べられなかったのでは」と小坂市長。
その後、元信州大学教授・建石繁明さんが調査したところ、足跡の様子や残された毛などから、出没したのは子グマであると判明。
ゴン太は今年で9歳。伊那谷を舞台とした後藤俊夫監督のふるさとシネマ「こむぎいろの天使」にも出演した過去もある。小坂市長は「まだまだ元気でサルも追う。人には忠実で吠えない。クマを恐れないのは北海道犬のDNA」と話していた。