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伊那市・7月豪雨災害対応の反省事項を報告

誘導、情報伝達などに課題

伊那市・7月豪雨災害対応の反省事項を報告

 「防災の日」に合わせて伊那市は1日、市役所で、7月豪雨災害検討会を開いた=写真。災害対応の社会福祉、建設など各課の部課長ら計約60人が参加。それぞれの課などから反省事項の報告があり、検討課題を確認し合った。
 避難誘導、避難所での生活、災害現場から対策本部への情報伝達の混乱などについて、反省事項が集中。あいさつに立った白鳥孝収入役は「現場の生の声を聞いて、次に生かせる反省会にしたい」と呼び掛けた。
 避難などの問題点として、「避難所が川の氾濫がある危険地域だった」「避難所に職員がいなかった」などの市民の声があったと報告。「障害者で避難できなかった市民がいた」との反省には、要援護者マップの作成と各自主防災会などでの情報の共有化がいるとした。
 「避難勧告」「避難指示」といった用語の意味や危険度合いを、一部の職員らが理解できておらず、周知の必要性も提起。避難所職員が何をしてよいのか分かっていない竏窒ネどの対策で、職員研修が必要とした。
 避難所、災害現場と対策本部を行き来した職員は、現地に対策本部を設置し、部長級の職員を充てることを提案。「住民の不満、要求をすぐに伝え、分かち合うことが、住民感情を和らげることになる」と「現場主義」の重要性を強調した。

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