伊那市美篶の上川手区 災害マップで地域助け合い
高齢者宅や危険場所など記入
伊那市美篶の上川手区(北原伍区長)は1日夜、上川手第1公民館で災害マップ作りをした。区内20班の班長、民生委員、地域社会福祉協議会長など計約25人が参加。区内地図の上に、それぞれが把握している一人暮らしの高齢者住宅の場所などを記入し、同マップを作成した。
災害マップの必要性を学ぶため、6月に市社会福祉協議会の出前講座を利用し、区内3会場で7回の分散勉強会を実施。区の年間計画として、区民に理解を深めてもらい、有事の際に活用できるマップ作りに取り組んできた。
この日は、地域の代表者らが集まり、高齢者、障害者などの要援護者宅、土砂災害の危険がある場所、避難所などの位置を地図上に記入。高齢者などの災害弱者の場所を地図に盛り込むことは、プライバシー侵害になるとし、事前の聞き取りで開示許可のある人だけ記していった。
9日、完成したマップで避難誘導方法を確認するなど、区自主防災会の避難訓練をする予定になっている。
北原区長は災害マップ作りを通じて「地域で助け合うことができれば。普段から近所付き合いを深め、災害に備えるきっかけにしてほしい」と期待している。