中川西小避難訓練、視界ゼロの怖さを全校児童が体感
中川村の中川西小学校は4日、地震発生後に校内から火災が発生したと想定して避難訓練を行った。全校児童が煙の中を歩行する体験もあり、火災の怖さを実感。突発的な災害にも冷静に対処できるよう、心構えを肌で学んだ。
伊南広域の南消防署の協力で、特殊な装置を使って発煙。煙が充満した校内の廊下25メートルほどを全校児童が歩いた。
マスクを口と鼻に当て、姿勢を低くして歩行。しかし、立ちこめる白い煙は子どもたちの視界を遮った。
6年生は1人づつ歩いたが、ある男子児童は「まわりや友達の姿が何も見えない。一人だったら怖い」と体験の感想を話した。
この日は、校舎東側の保健室から火災が発生したと想定し、普段とは違った避難経路の使用法も訓練。
防火戸も実際に閉め、非常階段などを使用して校庭へ逃げた。
気賀澤厚典校長は「今日の経験を活かして安全に避難してほしい。災害はいつ発生するか分からない。家族とも話し合い、自分の命は自分で守ってください」と全校に呼びかけた。