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215/(火)

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宮田村の防災訓練1800人参加、地域連携、住民主体で

宮田村の防災訓練1800人参加、地域連携、住民主体で

 宮田村は防災の日の1日早朝、約1800人が参加して村内全域で東海地震想定の防災訓練を実施した。各地区は自主防災組織の見直し強化を進めており、消防団のみに頼らず、地域が連携して避難、消化、救護などの訓練を展開。災害時の対応を住民一人ひとりが再確認した。
 南割区の訓練には164人が参加。集落センターへ避難し、自主防の情報収集班、避難誘導班が人員の報告などをした。
 防災倉庫に常備した折りたたみリアカー、担架の使い方講習を初めて実施。負傷者搬出などに使えるようにと、参加者全員で理解を深めた。
 消火器の取り扱い、消火栓による放水訓練も行ったが、消防団員から手ほどきを受けて住民が実際に体験した。
 宮田村の各区は近年、自主防災組織の強化に着手。「災害が発生しても、必ずしも消防団がその場にいるわけではない」(村生活環境係)ことから、防災訓練も住民が自主的に動くことに重点を置き始めている。
 南割区でも隣近所の連携、独居高齢者の安否確認など独自の取り組みを計画。
 同区長の保科幸雄さんは「7月の集中豪雨でも、被災地では地域が団結して対応した。我々も足元から見直していきたい」と話した。

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