新刊「心の壁を壊す信州革命」
角憲和氏が熱く訴える
・ス信州学研究家・スで「田中康夫の真相」などの著書があるノンフィクション作家・角憲和氏=伊那市在住=がこのほど、痛快な信州改革プランを示した書「心の壁を壊す信州革命」を岳風書房(伊那市美篶)から発刊した。
小気味良い筆致で「脱南北格差」「脱地域型県議」などを提案し、「心の県庁が未来をひらく」と訴える。四六判、136ページ。
田中康夫前知事を詳細に観察し、冷静に評論し続けてきた著者だけあって、2期6年の田中県政を多面的に分析。「異端の変人だからこそ貫くことのできた改革」の意義などを面白く解説する一方で・ス地域型県議・スや南北格差が全県的な改革を阻害しているとして、広域型選挙区や知事室移転など、興味深い持論を展開している。
角氏は「信州改革の灯が消えようとしている今こそ必読の改革プラン」と強調する。
9月1日、村井県政がスタート。有権者は財政再建や県の組織・人事改革など、田中県政が進めてきた各種改善策をどう評価しているのか。
田中前知事が目指した「新しい時代の、日本の新しいあり方を提示できる長野モデル」の形成は過去の・ス悪夢・スとして葬り去られてしまうのか。
同書には、これから信州の進むべき方向を県民として真剣に考えるためのヒントが随所にちりばめられている。
定価1100円(税別)。問い合わせは岳風書房(TEL72・7778)へ。