【記者室】徳山高専事件実名報道の是非
山口県の徳山高専で女子学生が殺害された事件の容疑者(19)の実名と顔写真を掲載した雑誌が7日発売された。「自殺、再犯の恐れもあるのに顔写真もない指名手配とは」などの見出しがついている▼一見もっともらしい理由のようだが、ただ販売部数を伸ばしたいだけにも見える。この出版社は過去にも同様の報道を何回か繰り返してきたからだ。言うまでもなく20歳未満の容疑者の実名報道は少年法で禁止されている▼確かに現行の少年法に疑問を感じる人は多い。20歳未満は本当に少年なのか。殺人でも万引きでも一律に匿名というのはおかしくないか竏秩B世界を見ると成人の刑法の適用年齢は18歳前後が多い。引き下げを検討する時期に来ているのかもしれない。(白鳥記者)