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伊那地区労働衛生大会

心身ともに快適な職場環境づくりへ

 伊那労働基準協会(向山孝一会長)は7日、県伊那文化会館で伊那地区労働衛生大会を開いた。上伊那の事業場から約350人が出席、心身ともに快適な職場環境づくりに取り組むことを宣言した。
 大会は、全国労働衛生週間(10月1縲・日)を前にした9月の準備期間に合わせ、労働者の健康確保と快適な職場環境づくりの推進を図るもの。
 向山会長は、自殺者が3万人を超える状況に触れ「自分の健康は自己責任が原則であると思うが、心の内面的なことは家族や職場などのサポートが必要。職場内で、ひと声かけ、支え合うことが、未然に防ぐ手段ではないか」とあいさつ。
 特別講演で、長野産業保健推進センター特別相談員鷲塚伸介さんが「職場のメンタルヘルス」と題し、自殺者の現状やうつ病を引き起こす原因、うつ病者に対する職場の対応などを話した。
 異常に気づくのは7割が家族で、職場内は8%。早期に気づくため▽体調不良の訴えが多くなる▽仕事の能率が低下する▽周囲との交流を避ける竏窒ネどのサインを挙げ、ふだんからのコミュニケーションを促した。また、うつ病の疑いがあり、仕事に支障が出るようなら休養を勧めたり、家族と連携したりする処置も話した。
 労基署の労働災害発生状況は、8月末で102件(前年同期比17件減)。「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」が多い。

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