宮田村で交通事故多発、安全会議と安協が緊急対策会議
8月末現在で既に昨年1年間と同等の交通事故が発生している宮田村で8日夜、関係者約50人が集まり緊急の対策会議を開いた。村内を通行するドライバー、さらに住民一人ひとりの意識徹底が重要と再認識。21日から始まる秋の交通安全運動に向けて、地域と関係団体が協力して、事故抑止に全力を挙げることになった。
同村8月末の人身事故発生件数は38件で前年同期比46%の大幅増。昨年1年間の40件に迫っている。物損事故も130件で、前年同期よりも9件多い。
村安全会議交通安全部会と安協宮田支会が合同で開いたこの日の会議では、駒ケ根署の山本修作署長、渋谷保人交通課長が現況を説明。村内で発生した事故の特徴にもふれた。
自宅周辺の生活道路で、交差点の出会い頭事故が多いと指摘。国道や広域農道など幹線道路では、追突事故が集中しているとした。
そのうえで、事故に関係する割合が高い高齢者を中心にして、人かい戦術で村民一人ひとりに声かけすることが重要と注文。
さらに赤色灯、電光表示板、青色回転灯パトカーの導入など、道路環境に応じた施設整備も必要と求めた。
出席者からも「通学路に立って交通指導してみては」「住民が集まる地域のイベントなどで啓発するのが効果的」など意見が出た。
同会議と同支会はさっそく、交通安全運動期間中の街頭指導を強化すると決定した。
小、中学校PTAや区、商工会、農協などと協力して連日実施するほか、27日は安全会議と安協支部総動員により村内4カ所で人波作戦を展開。啓発チラシも作成し、全戸配布する。