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9年ぶりに長い冬眠から覚め、大蛇復活

赤中運動会

9年ぶりに長い冬眠から覚め、大蛇復活

 さわやかな秋晴れとなった10日、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は伝統の大運動会を同校グラウンドで開いた。上伊那で唯一開。今年は9年振りに競技「大蛇」が復活、「心と手をつなぐ赤中生」「暴力やいじめのない学校」を内外にアピールし、興奮と感動を呼んだ。
 「ひろがれ!赤中PEACE」をスローガンに、生徒、教諭ら約千人が紅白に分かれ、13プログラムを繰り広げた。
 真っ向、力勝負の「綱引き」。なじみの全校女子の校歌ダンス「すずらんの舞」。男子全員が力と力でぶつかりあい、火花を散らす「棒倒し」。迫力ある女子同士の戦い「騎馬戦」と続き、いよいよ、注目の「大蛇」。出陣太鼓に、長い冬眠から目覚めた大蛇4匹が東西から「ノッシ、ノッシ」と登場、次々と寝転び、とぐろを巻いて完成。2回戦は逆におき上がる「脱皮」をした。入場から退場まで手はつないだまま。 97年の運動会で「大蛇」にかかわり、いじめや暴力事件が発生したことを受け、学校側から、いじめや暴力を許さない学校の雰囲気になるまで冬眠させられた「大蛇」。生徒会は8月に「赤中人権宣言」を策定し、伝統種目を甦らせた。
 「大蛇」を見に集まった市民らは「昔と比べると迫力が欠けるが、復活してよかった」「冬眠や復活の経過を思うと、感慨深い」と話していた。

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