JA上伊那、本年上伊那の作況を101と予測
本格的な稲刈りシーズンを前に上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、坪刈りによる本年度の作況を101と予測した。昨年比では多少の減収となるが、ほぼ「平年並み」になる見込み。減収の主な要因は、梅雨の長雨による7月の日照不足や、暑い日が続いた8月前半の高温障害があると見ている。
坪刈りの平均単収は602・4キロ。粒の張りが若干悪いが、着粒量は多いため、平年並みの収量は確保できると予測。「あきたこまち」「もちひかり」などの早生品種は、特に減収することも考えられ、作況で100を切る可能性もあるが、作付面積の大きい「コシヒカリ」などの品種は、一定の収量があると見ている。
すでに刈り取り適期を迎えた水田も多く、15日からは施設が稼動するなど、作業が本格化する。担当者は「品質はまあまあだと思う。刈り遅れると胴割れしやすくなるので、注意してほしい」と適期刈り取りを呼びかけていた。