伊那東部中学校 1年生性教育講演会
伊那市の伊那東部中学校の1年生(287人)を対象とした性教育講演会が8日、同校体育館であった。岐阜大学の近藤真庸教授(52)がHIV(エイズウイルス)感染の少年の話などについて語り、生徒らに生命の大切さを伝えた=写真。
1年生の性教育授業の一環として開催。近藤教授は「生命の誕生・大切な私」と題し、仲間づくりに苦労した中学時代の実体験などを通じ、「命だけを忘れなければ人生は少しずつ自分で変えていけるもの」と訴えた。
HIV感染の少年の話では、ウイルスの知識、感染者の心境などを熱弁。「一人友達ができると1日長生きできる」とし、理解のある周りの人の支えが感染者の励みになると話した。
近藤さんは「君たちとの出合いは今日だけかもしれないが、心の中で何かのプラスにしてくれれば」と言葉を贈って降壇。生徒代表者は「病気と戦っている人、周りで支える人から、自分の命を大切にすることを学んだ」と感想を述べていた。