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1410/(月)

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さくらがブドウの販売に挑戦
多くの支えに感謝し、働く喜び実感

さくらがブドウの販売に挑戦<br>多くの支えに感謝し、働く喜び実感

 宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は、地元園主の厚意で提供を受けたブドウの販売に挑戦している。13日はパック詰めなどの作業を行い、14日から村内4カ所で発売を開始。収益はグループの活動資金に充てたい考えで、多くの支えに感謝しながら、働く意欲を高めている。
 村内駒ケ原でブドウを栽培する平沢秋人さん、明子さん夫妻が、農園の一部をさくらに開放。メンバーは7月に袋かけを行うなど、収獲を楽しみにしてきた。
 実ったブドウも無償で提供され、自らの手で売ってみようと計画。村や村福祉作業所など多くの協力を得ながら、販売場所も確保した。
 13日は村の福祉交流施設なごみ家に集まり、収獲したブドウを丁寧にパック詰め。彩りを添えようと、ブドウの葉を入れるなど、心をこめて商品として仕上げた。
 さっそく訪れた地域の人が「色もきれいだし、美味しそうだ」と買い求める姿も。
 幸先の良い出足に「みんなに買ってもらえれば、うれしいね」と笑顔が広がった。
 ブドウは1パック250円で、なごみ家のほか、町2区仲なかふれあいセンター内のふれあい喫茶「ありがとう」、Aコープ宮田店、平沢さんの農園で販売。
 さくらの運営を見守る村住民福祉課の三浦典子保健師は「地域の協力あってこそだが、働いて収入を得る喜びなど貴重な経験になるはず」と話した。

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