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地産地消に結ぶ遊休農地の利活用シンポジウム
「食と農を考える集いin上伊那」が28日、伊那市の上伊那農業協同組合本所であった。農業者など約100人が集まり、遊休農地の活用事例などから地産地消を通した農業振興を学んだ。上伊那農業改良普及センターなど主催。
世代間交流や横のつながりが希薄になる中、楽しみながら村おこしをしよう竏窒ニ集落全体が参加する「桜柿羊(おうしょう)の里農事組合」(松本市)を作り上げた飯沼頼久代表が、ユニークなアイディアを駆使した遊休農地の利活用、農業学校への取り組みなどを紹介した。
飯沼さんは「日本の食料自給率が4割となる一方で、地球温暖化の影響などで限りなく食料が不足する可能性があり、子どもたちに食料の尊さを伝えていく必要がある」と語り、生命の重みにじかに触れる農業学校が親子に及ぼす影響の大きさを訴えた。
遊休農地で収穫した農産物を使った料理の試食会や地元農業者によるパネルディスカッションもあり、参加者それぞれが自分たちの地域にあった地域振興策を模索した。 -
かんてんぱぱで西春近中央保育所の園児が太鼓演奏
太鼓のお礼に演奏を竏窒ニ28日、伊那市の西春近中央保育所(池上三枝子所長)の園児が伊那食品工業(塚越寛社長)を訪れた=写真。手作りの法被をまとった5人の年長園児は、本物の太鼓の響きを全身で感じながら演奏を楽しんだ。
同保育所は昨年、伊那食品工業から提供してもらった廃材で手作り太鼓を作成。年少から年長までが太鼓演奏に挑戦し、敬老会でその腕前を披露した。
園児らの取り組みを知った伊那食品工業は「本物の太鼓の感触を子どもたちに知ってもらおう」と、和太鼓2台を寄贈。演奏会はそのお返しとして企画した。
保育士の太鼓サークル「美舞打」のメンバーも演奏会に参加。自分の体よりも大きい太鼓に向かい、精いっぱいばちを振り上げる園児たちを見た観客からは笑顔がこぼれた。 -
お世話になった伊藤さん夫婦招き感謝
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした「りんご学習」のまとめの会が28日、同小学校であった。一年間の学習に携わった東春近田原のりんご農家・伊藤一路さん(78)と妻の豊子さん(74)に感謝するため、児童たちはりんごを使ったケーキやゼリーなどで2人をもてなした。
4年生(2クラス、54人)は昨年の4月から11月にかけて、伊藤さん夫婦の農園で摘果や収穫作業を3度実施した。本年度は10月の雨と、その後の陽気ですくすくと成長した実は大きくたわわ。児童たちは作業の過程を体験しながら、農家の苦労を実感した。
リンゴケーキなどの料理には伊藤さん夫婦の農園で取れたりんご(品種・ふじ)を使用。児童たちは2人に喜んでもらえるよう、給食の調理師などから作り方を学び、事前に調理。でき上がりを食べた一路さんは「皆さんの気持ちが伝わってきておいしい」と満足顔だった。
食事会では児童たちがりんご作りの苦労などについて質問し、水利が悪いなかでの旱害や、雪が降るなかでの枝の剪定(せんてい)などの大変さも知った。
2クラスは伊藤さん夫婦に歌声もプレゼント。2人は「りんごの体験学習を生かして勉強も頑張り、生き物を大切にするいいお兄さん、お姉さんになって」とエールを贈った。 -
なつかしのシネマ上映会
伊那市のきたっせ活性化委員会は月1回、「なつかしのシネマ上映会」を定期的に開く。伊那北地域活性化センター(きたっせ)の利用度を高めるねらい。
委員会でDVDを借り、プロジェクターに映す。会場は200人近くが入ることができる。茶、またはジュース代の300円が必要。
当面の日程は3月3日午後1時半から、大川橋蔵主演の時代劇「銭形平次」、4月15日は上原謙主演の「愛染かつら」。上映会の日にちは不定期。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通の記念イベントとして、2月4日、きたっせで第1回のシネマ上映会を開いた。石原裕次郎、浅丘ルリ子主演の「銀座の恋の物語」を上映したところ、区内外から60代を中心に約70人が集まった。「楽しみにしているから、続けてほしい」「懐かしいものを見たい」と好評だった。
参加者のアンケートから、小林旭、美空ひばり、寅さんシリーズなどの要望が多く、委員会ではそれらを参考にして作品を選ぶ。
イベント企画の矢野昌史委員長は、反響の大きさを喜び「入場者数に関係なく、定着するように続けたい」と話し、地域住民らのコミュニケーションの場になることを期待。
上映日程は山寺区の回覧板で知らせているが、だれでも入場できる。
昨年秋、伊那商工会議所で視察した栃木県足利商工会議所のまちなか再生イベント「懐かしシネマ上映会」をヒントにした。 -
キッズ王国
本の読み聞かせや遊びがいっぱい詰まった「キッズ王国」が26日、伊那市の伊那公民館であった。会場は身動きがとれないほど親子連れでにぎわい、子どもたちは目を輝かせて遊びに熱中した。
市内7公民館と、各種団体やサークルなどでつくる実行委員会の主催。読み聞かせや手作りの遊びを通して読書を啓発し、物づくりの楽しさを体験させようと今年で14回目。
催しは、絵本や紙芝居などの「おはなしのひろば」、影絵劇、魚釣り、ダンボールで作った家やブロックでの遊び、スライム作り、春富中学校の生徒による寸劇や吹奏楽演奏など盛りだくさん。
子どもたちは、小麦粉粘土でお菓子を作ったり、紙のプールに入って頭から紙をかぶったり投げたり、ダンボールの家に入って窓から顔を出したりと、次々にコーナーを体験してはしゃいでいた。 -
合併する2町村の福祉施設にタオルなど寄贈
伊那市内の12女性団体でつくる同市女性団体連絡協議会(有賀喜志子会長代行、3400人)は27日、各団体の会員が集めた古布や新しいタオルなどを福祉施設の「さくらの里」(高遠町)、「サンハート美和」(長谷村)へ寄贈した。
福祉に役立ててほしい竏窒ニ、3年前からはじまったボランティア活動。昨年は市内の6個所の施設に寄付したが、本年は高遠町と長谷村が伊那市と合併するので、同町村の2施設へ送った。
寄付するにあたって同市役所で午前中、約15人の代表者が集まり、タオルなどを施設ごとに仕分け。集まった物資は「昨年とほぼ同じ量(前回は約150キロ)」(有賀会長代行)。大きなシーツなどは、30センチの大きさにそろえて切ったりもした。
代表者らはその後、各施設を回って手渡し、施設内の見学もした。
同市女性団体連絡協議会では、合併後もボランティア活動を続けていきたいという。 -
第2回いな歌謡祭
第2回いな歌謡祭が26日、伊那市生涯学習センターホールであった。上伊那の歌謡教室で学ぶ生徒らが出演して熱唱、熱演した。
昨年開催し好評だったことから計画。今年は歌に踊りや手品なども盛り込んだ51プログラムを繰り広げた。
出演者は着物やドレスなど華やかなステージ衣装に身を包み、スポットライトを浴びて熱唱。日ごろの練習の成果を存分に発揮して自慢ののどを披露した。会場は満席で、素晴らしい歌声や踊りに大きな拍手を送った。
今井愛子パッショングループ、藤華流・藤華久三社中、東原とし歌謡教室などのダンスや踊りも歌謡祭をより一層盛り上げた。 -
伊那商議所女性会が中華料理の講習会
伊那商工会議所女性会(久保田育子会長、41人)は24日、伊那北地域活性化センター(きたっせ)で中華料理の講習会を開いた。会員15人が水ギョーザなど3品に挑戦し、試食した。
市内で「地産地消」として地元産シメジを使ったギョーザを売り出していることから、家庭料理に生かしてもらおうと企画。講師に、飲食店有志でつくる「伊那手づくり餃子(ギョーザ)愛好会」のメンバー3人を迎え、ギョーザに加えて酢豚、カニ玉も作った。
ギョーザの具はひき肉、ハクサイ、タマネギ、ショウガなど。生地を伸ばすときは「中心に指を置き、生地を回しながら伸ばす」などポイントを交えて説明した。
具を入れすぎて皮からはみ出し、やり直す場面もあり、和気あいあいと楽しんだ。
参加者は「厚さを均等にしたり、丸く形を整えるのが難しい。皮は無理だが、家で作ってみたい」と話していた。 -
アド・コマーシャル 伊那市に屋外用テント寄贈
アド・コマーシャルは24日、伊那市教育員会へ屋外用テント3張り(65万円相当)を寄贈した。赤羽通代表取締役が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した。
「春の高校伊那駅伝06」(3月19日、同教育委員会など主催)の企画協力をするアド・コマーシャルは、同駅伝や他の屋外イベントで役立ててほしい竏窒ニテントを寄贈した。
テントの面積は縦3・6メートル、横5・4メートル(2×3間)で、高さは3メートル。「いままでのテントは風が吹きぬけていて寒そうだったから」(赤羽代表取締役)と風を防げる4面張りで、手軽に折り畳められるのが特長だ。
伊那市教育委員会ではテントを市陸上競技場へ常備する考え。初おろしは春の高校伊那駅伝になる予定だ。
27日に実物が同教育委員会へ贈られる。 -
健康体験会「京都西川健康紀行」 ベル伊那27日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て25日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「京都西川健康紀行」を開いている=写真。27日まで。
昨年9月末に続き、好評につき2度目の開催。温熱・電位の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、掛け布団やまくらなど、血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を紹介している。
羽毛掛け布団には「N型ゲルマニウム」と備長炭を使用。N型ゲルマニウムは摂氏(せっし)32℃以上になると原子核からマイナス自由電子が飛び出し、血液浄化や自律神経を調節する。同様の効果があるまくらは、自分が使いやすい高さを体感しながら選べる。
極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の高級羽毛布団や、ムートンラグもある。
関係者は「眠っている時間を健康のために有効活用できる商品を集めました。ぜひ来場していただき体感した上で、一緒に快眠について話し合いましょう」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
現金返還率60・3%、物品返還率37・2%
伊那警察署は05(平成17)年に管内で届けられた遺失・拾得物の取り扱い状況をまとめた。遺失物の件数は1867件(前年比32件減)、拾得物は3114件(同57件減)、遺失者返還は731件(同43件増)、拾得者交付は1830件(同6件減)、県帰属は824件(同280件増)だった。
現金の遺失額は2169万6674円(同614万2863円減)、拾得額は704万664円(同128万9580円増)、遺失者返還額は424万5930円(同55万128円増)。遺失届けの最高金額は93万6059円(前年は230万円)、拾得届けは32万3394円(同22万円)だった。
物品の遺失数は1954点(前年比63点減)、拾得数は2781点(同440点減)、遺失者返還数は1034点(同278点増)。特異な拾得物としては、工事現場に置き忘れられた木箱(土力計)があり、記名などから遺失者が判明し返還した。
拾得物3114件のうち遺失者に返還されたのは731件で、現金の返還率は60・3%、物品は37・2%と現金のほうが返還率が高かった。理由は財布などのなかに持ち主の手がかりとなるカードなどが入っていて、警察から連絡が取れたため。
遺失物の内訳は財布類が733点、免許証類が224点、機械器具が179点、かばん・袋ものが161点の順に多い。機械器具については179点のうち173点が携帯電話で、前年と比べて携帯電話は37点も増えている。
月別の遺失・拾得物の届け出状況は、夏休みの8月、何かと慌ただしい1月、12月にともに多い。
伊那署では▼大切な物には住所、氏名、電話番号など連絡先が分かるようにする▼諦めないで警察に届出をする▼手荷物を多く持って歩かない▼いつも自分の物がどこにあるかを確認する竏窒ネどと注意を呼びかけている。 -
伊那市防犯協会の定期総会
伊那市防犯協会(会長・小坂樫男市長)は22日、市役所で定期総会を開いた=写真。約30人の役員が出席。新市誕生による会則改正や06年度の事業計画、歳入歳出決算などの5議案すべてを可決した。
同協会会則の役員については、各地区の防犯協会長から選任する理事は、7人から高遠地区を加えた8人に増員、評議委員には高遠消防署長を加えるなど改正。3月31日から施行する。
06年度の事業計画は▼各地区防犯協会による防犯活動▼伊那防犯協会連合会との連携による防犯活動▼暴力団追放活動▼女性部員の活動竏窒フ4項目の推進を掲げた。
小坂会長「子どもを狙った犯罪や高齢者を狙った振り込め詐欺などあるが、犯罪は未然に防ぐことが必要。その意味でも防協の果す役割は大きい」とあいさつした。 -
物語 抑揚豊かに演じて
伊那市の朗読愛好者でつくる伊那公民館サークル・伊那朗読の会(小林豊子会長)は25日、県文化会館小ホールで、年に一度の発表会を開いた。上伊那を中心に約100人が集まり、会員が語りかけるリズムや口調を目を閉じて聞き入った。
詩、エッセイ、小説などを会員16人が一人ひとり朗読したほか、全員参加の「群読」などの18プログラムを披露。会員の一年間の練習成果の発表に会場は大きな拍手で答えた。
発表会は2部構成で、前半は新入会員を中心に朗読を披露した。今年度の入会者は9人で、最高齢は80歳代の男性。それぞれのレベルはまちまちだが、初舞台に上がった会員たちは心を込め、聞き手に朗読の世界の魅力を伝えていた。
伊那朗読の会は、話し方の基礎を学ぼう竏窒ニ、1981(昭和56)年に創立。伊那公民館で月一回の練習や、NHKが主催する朗読セミナーへの参加などで朗読の腕を磨いている。 -
身近な川の水質親子でで調べたよ
伊那市の信州INAセミナーハウスで25日、諏訪湖・天竜川水系などの健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会があった=写真。リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などの主催。
05年で7回目となった調査には、環境問題に関心の高い親が働く地元企業21社から、68親子が参加。簡易調査器具「パックテスト」を使用して、COD(化学的酸素要求量)などを調べた。
箕輪町の帯無川を調べ、3回目の参加となる長野日本電気に勤務する白鳥明子さん親子。南箕輪村の大泉川のほか、自宅の水道水や風呂の残り水なども調査したNTN長野製作所に勤める落合謙司さん親子など、6組が報告した。
子どもたちは「くさい」「ごみが落ちている」などの五感で感じ取った感想を交えて、生活排水が川に及ぼした結果などを報告。調査に初参加の家族は「今度は違う川を調べたい」と、常連家族は「このまま調査を続けたい」と最後に述べ、環境保護への関心の高さをみせていた。
日本珪藻学会会員の飯嶋敏雄さんが「川の中の生き物たち」と題して講演もした。水質調査は薬品のほか、水中に住んでいる水生昆虫などの種類や量でも判断できることを紹介し、カゲロウやカワゲラなどが天竜川のどこに生息しているかなども教えた。
リサイクルシステム研究所は親子の水質調査のほか、諏訪湖から遠州灘(静岡県)までの一斉ごみ拾い「天竜川環境ピクニック」、24時間定時に各個所で水質調査を実施する「天竜川水系健康診断」などを毎年している。 -
どうぞのいすで障害者の自立を考える座談会
4月から施行となる障害者自立支援法に対し、地元は何が変わり、どう対応していけばいいかを話し合おう竏窒ニ21日、伊那市荒井区東町の福祉事業所「どうぞのいす」で障害者の自立をテーマとした座談会があった。障害者の自立支援をサポートしている生活支援コーディネーターや保護者、同事業所のスタッフなどが参加し、将来を見据えて現状の問題点などを話し合った。
新しい制度では、障害別で提供していた従来のサービス体系から目的別のサービス提供となり、市町村が責任を持って一元的なサービスを提供していく。各市町村は10月までにそれぞれどのようなサービス体系で運営していくかなどの方針を打ち出す必要があり、共同作業所など既存の各施設の運営形態は、方針次第で厳しい局面を迎える可能性もある。
その一方で、既存の施設が本当に十分機能しているかを疑問視する声もあり「もう一度既存の施設が十分機能しているか調べ、それらを十分活用していくことが必要」とする意見があった。 -
「伊那市のまつり」を刊行
伊那市教育委員会は、市内の民俗芸能(無形文化財)の記録第2集「伊那市のまつり」を500部作った=写真。
95年度から、民俗芸能を掘り起こし、記録保存しようと市教委や各地区祭典委員会などが一緒になって調査し、1年ごとに冊子をまとめている。00年9月刊行の第1集に続き、第2集=A5判、192ページ=は00縲・4年度までの冊子で紹介された15の伝統行事や民俗芸能を収録。
山寺の義士踊り、西箕輪上戸のでえもんじ、富県貝沼宮ノ花八幡社御弓神事など、それぞれ由来や特色、唄・振り付け、様子などが写真入りで載る。また、05年11月に市無形民俗文化財に指定された羽広の獅子舞も付け加えた。
市教委は「他地域の生活の様子を知ったり、伝承するための資料として活用してほしい」と話す。
第2集は各地区、文化財審議委員会などに配布。希望者には1冊1千円で販売する。
希望者は市教委生涯学習・スポーツ課(TEL78・4111内線420)へ。 -
国画会展入選目指し意欲作公開
南信地区で活躍する国画会展の出品者でつくるグループ「新視象会」の第3回新視象展が24日、伊那市の県伊那文化会館展示ホールではじまった=写真。今年の国画会展に出品予定の作品が集まる展示に、多くの人の関心が集まっている。26日まで。
入選がとても難しいとされる国画会展の出品者が、作品研究を目的に4年前からはじめた展示会。特別出品作家2人と出品者9人による油彩、銅版画、コラージュなどの計22点が並んでいる。サイズは100号を中心とした大作とあって、見ごたえのある展覧会となっている。
26日に会員で批評会を開き、作家によっては展示作品に手を加えて、国画会展(4月23日縲・月8日、東京都美術館)へ出品する。
会員の一人は「それぞれが自分の個性を生かしながら、新しい形の中から真の美を追求している意欲をみてほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
新伊那市議選候補者を公募
新伊那市議会議員選挙に向け、候補者を公募していた民主党長野県第5区総支部(加藤学代表)は24日、「民主党推薦」で1人を擁立すると発表した。
候補者は、21日に出馬表明したNPO法人代表の野溝直樹氏(40)=無所属、東春近。
市役所であった記者会見で、加藤代表は、NPO活動などを踏まえ「民主党が掲げる市民参画型のまちづくりを実現できる人」と述べた。
野溝氏の意向を尊重して推薦の形。政策協定などを確認し、応援スタッフの派遣や選挙手続きなど人的なサポートをする。
第5区総支部は、意欲ある若者が政治界に出るチャンスを与えようと初めて市議選候補者を公募。問い合わせはいくつかあったそうだが、応募は市内の男女2人で、加藤代表らが面接した。
公募の取り組みについて「宣伝が足りず、浸透しなかった。地域の閉鎖性もあるのか、出たいという声が上がらず残念だった」とし、今後は状況を見て検討する。
伊那市・高遠町・長谷村との合併による市議選は4月23日告示、30日投開票の日程で行われる予定。 -
小松養蜂園が共同作業所利用者をみはらしいちご園に招待
イチゴ狩りを楽しんで日々の作業をがんばってもらおう竏窒ニ、伊那市の小松養蜂園(小松実治)は22日、伊那市、長谷村にある4共同作業所の利用者約70人を伊那市西箕輪のみはらしいちご園に招待した。
小松養蜂園は、伊那市共同作業の家の利用者が製作した蜂の巣箱を使用している。その縁で、さまざまな形で同作業所利用者と交流を深めており、イチゴ狩りへの招待もその一環。みはらしいちご園がオープンした9年前から続けている。
3月の合併を控え、市町村の枠を越えて作業所間の連携を深めたいとする思いがあることを知り、今回は伊那市共同作業の家だけでなく、市内や長谷村にある3作業所の利用者も招待した。
温かいハウスの中では「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」が食べごろをむかえており、利用者たちは「おいしい」と話しながら真っ赤なイチゴを味わった。 -
みはらしの湯に桜
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」のロビーには、早くも桜の花が飾られ、入浴客の心を和ませている。
花は西春近の男性が提供。昨年の選定で切り落とした枝を温室に入れておいたところ、花を咲かせたという。多くの人が集まる場所で見てもらえれば竏窒ニ、みはらしの湯など数カ所へ配った。
桜はソメイヨシノで色は薄め。「あれ、桜じゃない」「もうじきだねえ」などと会話を交わす入浴客の姿もあるという。
持ち込まれた当初は、枝の一部分しか咲いていなかったが、施設内が温かいため、現在は一気に開花しており、隣に並んだネコヤナギとともに、春の到来を演出している。 -
現金収支2億9千万円の黒字
伊那中央病院運営審議会が22日夜、院内の講堂で開かれた=写真。05年度の病院運営状況や3階西病棟・別棟増設工事の経過説明のほか、意見交換をした。2年任期で審議委員15人が新たに任命され、委員長に藤島雄二さんが選任、副委員長に北原敏久さんと藤澤かつ子さんが再任した。
05年度補正予算後の収益的収支の現金収支から資本的収支の差引不足額を引いた、現金収支は2億9千万余の黒字。伊那中央行政組合長の小坂樫男伊那市長は「病院経営についてはそれぞれの皆さんの努力、地域住民の支援のおかげで現金収支が黒字を達成し順調」とした。
意見交換では全国的に問題となっている医療費の個人未納金や医師不足などについて、審議委員から質問があがり、担当者が説明した。
医療費の個人未納金については、03竏・5年度の累積額は約4千万円だが、経営を圧迫するほどの額ではないと主張。05年度からは専門徴収員2人を設け、毎月一人当たりが30縲・0万円を徴収しているため、年間の滞納金は半減していると説明した。
3階西病棟・別棟増設工事の経過は、昨年12月から別棟を会議室、倉庫などの医療支援スペースとして供用開始。3階西病棟には1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床やスタッフルームを新設している。竣工式は3月22日を予定。 -
児童の安全、地域ぐるみで
伊那市の富県小学校よりよい教育環境協議会は21日、児童の登下校の通学路の安全を巡視する「えがおみまもり隊」の結団式を同校体育館で開いた。保護者など約120人の地域住民が集まり結団。全校児童と交流を深めるために学区内の各地域ごとに分かれて自己紹介もした。
同協議会は地域ぐるみで継続して児童の安全を確保するために、保護者などにボランティアを呼びかけて発足。隊員は児童の登下校時に合わせて通学路に立って見守ると同時に、交通指導やあいさつ運動を交えて交流を広げる。同地区の保育園児や中学生の安全にも注意する。
結団式で北澤健吾隊長は「児童が安心して健やかに育っていける地域づくりに協力を。この活動の輪が広がっていくよう、地区にも呼びかけてほしい」とあいさつした。
児童を見守るボランティアの発足は伊那署管内にある22小学校のうち10校目となった。
同署管内で昨年発生した不審者の声掛けは27件で、そのうち児童が被害にあった事案は19件。午後3時縲・時の犯行が6割で、児童が一人のとき、自宅から100メートルの範囲で多く起きているという。 -
ソースかつ丼まん、ジンギスまんが登場
テレビ番組「THE鉄腕DASH」でTOKIOの国分太一、長瀬智也が来店して食べた「ローメンまん」と「ソースかつ丼(どん)まん」。大反響を呼び、売り出した伊那市境区の「シャトレ」(黒河内明夫社長)は製造が追いつかない状況だ。
2種類の中華まんは半年前から、同時進行で構想を練り、試作を重ねたもの。権兵衛トンネル開通、高遠町・長谷村との合併を機に「ローメンまん」のみを売り出す予定だったが、テレビ取材が入ったことで、急きょ「かつ丼竏秩vも合わせて発表した。
「かつ丼」と名の通り、カツの下に飯が入っている。皮のやわらかさに合わせ、肉はヒレカツを使用。飯がべとつく、ソースが皮に吸収されるなどの問題を解決し、ふっくらと仕上げた。重さ170グラムで、市販の肉まんの1・5倍弱。価格は1個390円。
テレビ番組の放送終了後は大きな話題となり、店内には「一度、食べてみよう」と足を運ぶ地域住民が多い。中には一人で10、20個と買い求める人もいるとか。
また、マトンとニラが入った「ジンギスまん」も新発売。1個280円。
近く、店内でドリンク付きのセットをメニューに載せる。
市内外の各種イベントや物産展のほか「天下第一の桜」を誇る高遠城址公園の観桜期にも出店する。
「鹿肉まん」「わさび肉まん」など6種類の中華まんは店内や高速道路サービスエリアなどで販売中。
黒河内社長は、新作開発のため、ニュージーランドの牧場やレストラン、とさつ場を視察し、ラムのチルドなどを研究。おいしさに自信を持つ。 -
絵手紙教室生が日ごろの成果・魅力披露
伊那市下新田で活動する絵手紙教室の会員10人による「絵手紙・楽しい仲間展」が3月10日まで、中部電力伊那営業所ギャラリーで開かれている。淡い色使いで、ぬくもりある作品が多い。
昨年製作した作品をカレンダーにまとめて1年間の成果を発表。干支(えと)の犬を描いて「ワンランク上を目ざそう」と添えた表紙で始まり、3・4月は桜といった季節に合った画題を月ごとに取り上げ、12月はひょっとこの絵に「豊年満作」と記して1年を結んだ作品など、個性豊かで来場者の目を楽しませている。
かぶの絵に「真っ白なきもちでスタート」、薄紫色に咲く藤の花を描き「心にも色づけしよう」など、短冊や扇面も展示し全163点を飾った。
教室は、洋画家・坂本勇さん=伊那市美篶=を講師に迎え、下新田公民館で月2回、励んでいる。「絵に真心を込め、相手に話しかけるように言葉を記す」(坂本さん)一人ひとりの表現の違いが絵手紙の一つの魅力という。
宮脇智明代表(77)は「会員それぞれが一生懸命仕上げた作品を一目見てもらいたい。絵手紙の魅力が伝われば」と話している。
3月10日まで。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日、祝祭日休館。 -
小学生のデザイン画ごみ収集車に描く
産業廃棄物処理業の那須屋興産(池上幸平社長、伊那市西春近)は22日、ごみ収集車の側面などのデザイン画を依頼した西春近北小学校(伊那市)と東伊那小学校(駒ヶ根市)を訪れ、児童たちに完成車両を披露した。
デザインしたのは西春近北小4年「からたち組」「けやき組」、東伊那小4年生。それぞれ「環境保全とリサイクル」をテーマに、ごみのない環境の中で人間と動物が共存する様子などを表現した。
那須屋興産はリサイクルの重要性を地域住民に知ってもらおう竏窒ニ、昨夏、ごみ処理課程を見学に訪れた3クラスに依頼。昨年12月にデザイン画を受け取り、新車(4トン)に絵を描いて1週間前に完成した。
車の左半面と後方のデザインを担当した西春近北小では、2クラス合計37人が完成車両と対面=写真。児童は自分がデザインした場所を眺めて「紙に描いたデザインよりかわいくなってる」と満悦顔。皆で車の前に並び、記念撮影もした。
小学生にデザイン画を依頼したのは4年前に続いて2回目(2台目)伊那市を中心に資源回収に走る。 -
前季比550人増の1400人 伊那西スケート場今季利用状況
伊那市振興公社は、伊那西スケート場の05年度利用状況をまとめた。本年度は滑走37日間(前年度比13日増)で1436人(同557人増)。天候にも恵まれて営業日数は例年に比べて長く、利用者数もここ10年間では3番目に多い人数となった。
スケート場開場は12月26日縲・月5日(前年度は1月9日縲・月5日)の41日間。そのうち朝、ナイターはともに37日間の滑走が可能だった。12月に開場できたことも稀で、約10年振りとのことだ。
利用者数は、ちびっこスケート教室、市民体育祭、地元の伊那西小学校生のスケート授業などの参加人数も含めて1436人。8割りが朝の利用で、親子連れが土・日曜日の晴れた日に集中したという。 -
シルバー人材センター会員作品展
伊那広域シルバー人材センターは24日まで、伊那市西町の事務所(ワークプラザ伊那)で互助会メンバーの作品展を開いている。絵画や手芸、盆栽など101人の会員が製作した多彩な307作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
会員互助会は、連帯感を強めたり交流を深めることを目的とした教室活動をしており、展示会はその成果を披露する場。会員それぞれが独自で取り組む活動の作品も展示。自然木を使ったオブジェや新聞広告で創った工芸品など、ユニークな作品も多数並んでいる。
会員は男性が3分の2を占めているが、出品は女性の方が多いという。 -
伊那小4年剛組 通り町の「にぎやかな街づくり」をテーマに学習
伊那市通り町の「にぎやかな街づくり」をテーマに学習する伊那小学校4年剛組(大沼聡教諭、30人)は21日、同町のニシザワデパートで、一年間の学習成果の発表会を開いた=写真。児童たちは集まった通り町の各店主ら約20人に対し、活性化への提案を伝えた。
11グループが「大型店と通り町のやさしさ比べ」「通り町はいいまちか調べ」などの研究テーマを発表。それぞれ100人を目標に、大型店や通り町で買い物する利用者にアンケートした結果を参考に提案した。
通り町の金物店と大型店のサービスの質を比較したグループは、両店で売っている同じ太さ、寸法の「丸くぎ」を地域住民に打ち比べてもらった様子を撮影したビデオを上映。多くの人が通り町で販売しているくぎのほうが丈夫で使いやすいとの結果だった。
金物店の特長について「くぎを一本から購入できる」「商品の説明をしてくれる」などと発表し「くぎを売っている場所が分かりにくい」と欠点も指摘した。
そのほか「通り町のパンフレットを作りたい」と約40店舗の開店時間などの営業内容をまとめた原案を提出したり、商店街に飾っているタペストリーを四季ごとに草木染めで作る、通り町の酒屋・正藤さんにごうかいな字で、全店の案内板を描いてもらうなどの提案もした。
児童たちの提案に対して、通り町1丁目でつくる「通り町商店街振興組合」の竹田一麿理事長は「これも一つの参考として、いい勉強になった。今後も街づくりに励みたい」と子どもたちの力強い応援を喜んでいた。
剛組では今後もにぎやかな街づくりの活動を継続する考え。3月中旬には教室で育てたパンジー約500ポットを通り町に飾る予定だ。 -
4月にファミリー・サポート・センター事業開始
伊那市は4月、地域で子育ての助け合いをするファミリー・サポート・センター事業を始める。20日、育児の援助をする協力会員の申込者を対象にした第1回相互援助活動事前講習会を開いた=写真。
センターは、子どもの一時預かりや送り迎えなどのサービスを有償で提供することで、安心して子育てができる環境を整えるもの。市役所内にセンター事務局を設け、子どもを預ける依頼会員から申し込みを受け、協力会員に依頼する。
協力会員には市内全域から子育てを終えた人、子育て中の人など女性26人が申し込んだ。市は「協力会員がいないと成り立たない事業だけに、多くの申し込みで開始の見通しがたった」と話す。
協力会員になるには、事前講習を受けることが条件で、申込者は20縲・4日(22日除く)、子どもの発育と健康管理、子どもの遊び、交通安全、サポーターとしての心構えなどを学ぶ。保育所見学もある。
初日、北原秀樹福祉課長は「地域の協力で、安心して生み育てる環境を整えたい」と述べ、事業の輪を広げていきたいとした。
そのあと、市担当職員が事業内容、食事とおやつなどについて話した。
協力会員の事前講習会は7月以降に開く計画で、随時受け付ける。
また、依頼会員を募集する。
利用の対象は、市内に在住する生後3カ月縲・2歳の子どもを持つ人。利用料金は月縲恣y曜日午前7時縲恁゚後7時が700円、それ以外の時間帯・日曜日・祝日・年末年始が800円。きょうだいの場合、2人目から半額となる。
問い合わせは、事務局の市役所福祉課児童係(TEL78・4111内線2322)へ。 -
市議選に野溝直樹氏が出馬
3月31日の新伊那市発足に伴う市議選に、伊那市東春近のNPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表野溝直樹氏(40)=無所属=が21日、出馬表明した。
野溝氏は「多角的な視点こそがこれからのまちづくりに求められている。NPO活動などの経験を生かし、建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」とし、政策に▽協働のまちづくりを進めるための道筋をつける▽広域的発想で見た観光振興竏窒ネどを挙げた。
組織は地域、伊那青年会議所、NPO、同級生など考え方に共鳴してもらえる人に支持を広げていく。また、民主党長野県第5区総支部の市議候補者公募に申し込んだことも明らかにした。加藤学総支部代表によると、まだ正式決定に至っていないが「民主党推薦」の形でいきたいとした。24日に記者会見を開いて発表する見通し。
市議選は4月23日告示、30日投開票の日程で行われる予定。