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左腕だけでイノシシを彫る
「親イノシシは精悍さが表現でき、ウリボウ3匹は愛らしくまとまった。まずまずの出来映え」-。病気で半身不自由になり、左腕だけで木彫に打ちこみ、数々の力作を制作している駒ケ根市北割2区の下平長栄さん(71)は、干支にちなみ、3カ月掛かって「イノシシの親子(浮彫り)」を完成させた。
横45センチ、縦30センチ、厚さ約4センチのシナノキに、木彫の師、中沢達彦さんが描いた原画をカーボン紙で写し、コツコツと左手だけで彫り上げ、黒と茶色を混ぜた染料を塗り、微妙な色合いを出し、木彫オイルで仕上げた。
市内銀座で長男の勇さんと一緒に中華料理の食堂「きよし」を経営していたが、91年、脳内出血で倒れ、右半身不随となり、リハビリの一環として、木彫を始めた。93年、県障害者福祉展入選、95年には同展で知事賞に輝いたという。
昨年までに干支の動物12匹を仕上げ、現在は、ほのぼのとしたお地蔵さんに、やさしい言葉が入る「お地蔵さんシリーズ」を制作中。予定する50作品中、26作品が完成、全作品が完成したら、個展を開く計画とか。
1935年生まれで亥年、今年は年男「これからも木彫1本で、1直線で頑張りたい」と話す。 -
上伊那貨物自動車社長小池長さん
上伊那貨物自動車の3代目社長。14年前、父の先代社長が60歳で急逝したことにより、33歳で会社を任されることになった。
「突然のことで経営の右も左も分からない。社長が務まるかどうかさえも分からないありさまだった」が、葬式で取引先の人が掛けてくれた言葉を思い出した。
「社長になっても、しばらくは何もするな」竏秩B
「そうは言っても…とその時は考えたが、今になってみると確かにそうだ、ありがたい助言だったと思える。新米社長が思いつきで何かやると、せっかくうまく動いている会社の業務をかえって乱すこともあるから。もっとも、何もやらなかったというより、できなかったというのが本当のところかな」
若い新社長の目の前に次々に立ちふさがる困難を夢中で乗り越え続けるうちにいつか時は流れ、数々の貴重な経験を得て社長業もしっかり板についた。
「年男か…。33歳で社長になったから、還暦の60歳を社長業の一区切りとすると48歳の年男はほぼ中間点ともいえるかな」
自分で車を運転して出張をこなすことも多いが「以前は大阪や神戸への日帰りでも平気だったのが、最近では相当疲れるようになった」という。
「そんな時に肉体的な衰えを感じることもあるから、年男を良い節目として健康についてももっと考えていきたい。これから始まる社長としての後半戦に向けて頑張ります」 -
スキー場に恵みの雪
上伊那に本格的な降雪があり冷え込み、ウインタースポーツを楽しむ人の気運も高まっている。暖冬で出足が遅れた各スキー場では29日、一般客の集客数が今シーズン始まって一番の利用となった。
中央道伊那スキーリゾート(伊那市)、中央アルプス駒ヶ根高原スキー場(駒ヶ根市)は、今後の冷え込みのずれを期待。シーズン序盤で失った集客数を後半で取り戻す考え。
それぞれ来年1月2、3、4日、2月の連休中に一日の利用者数のピークを迎えると予想している。
気運が高まり利用者数が増えた伊那スキーリゾート -
『天竜川サイエンス』発刊
国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)は12月、天竜川を科学的な視点でとらえた冊子『天竜川サイエンス竏駐V竜川上流域の変化は、何を語る』=写真=を発刊した。(1)天竜川の環境と変化(2)生きている天竜川(3)パートナーシップでめざす天竜川の未来づくり(4)天竜川データ集竏窒フ4章から成り、写真や図表を豊富に使って天竜川について分かりやすく解説している。執筆には信州大農学部の星川和俊教授など学識経験者9人と天竜川上流河川事務所が当たった。中学、高校生から一般向き。
A4変形判オールカラー128ページ。1575円。初版千部発行。同事務所は同冊子を上下伊那の中学、高校などに3冊ずつ、各市町村の図書館などに1冊ずつ配布した。 -
昭和伊南総合病院医師用住宅解体へ
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は所有する医師用住宅22棟のうち、建物が老朽化した市内赤穂北割一、二区の2カ所6棟を06年度中に解体し、敷地を売却処分することを決めた。売却は競売によるため、その後の土地利用方法などは不明。解体工事は年明け早々にも着手される。
対象の住宅は白山の木造平屋建て2棟(延べ床面積100平方メートル、同90平方メートル)、馬場の木造平屋建て3棟(延べ床面積74縲・6平方メートル)と木造一部2階建て1棟(同147平方メートル)。いずれも建築後約30年で老朽化が進んでいる。敷地面積の合計は1916平方メートル。 -
宅幼老所にまきストーブ寄贈
伊那市長谷の機械設備塗装業ハセコート(畑口勇代表取締役)は駒ケ根市のNPO法人リブサポート南信州(中原茂之代表理事)が運営する同市北割一区の宅幼老所「サポートハウスぽぷり」にまきストーブ1台(約60万円相当)を寄贈した。26日、宅幼老所の利用者や職員ら約15人を集めて贈呈式と火入れ式が開かれ、すでに設置工事が終わって火入れを待つばかりのストーブの前で、ハセコートの早坂清一専務が中原代表理事に目録を手渡した=写真。中原代表理事は「ここは山の中で寒い。ストーブを買いたいと話したところ、心よく寄贈を申し出てくれた。その温かい気持ちと一緒にストーブを受け取りたい。今後もますます温かい介護をしていきたい」と感謝を述べた。
ストーブには早速火が入れられ、利用者らは赤々と燃える炎をガラスごしに見ながら、和やかな午後のひとときを過ごしていた。 -
駒ケ根市仕事納め式
駒ケ根市は28日、06年を締めくくる仕事納め式を市役所で行った。集まった約100人の職員らに向かって中原正純市長は「今年ほど課題が多い年もなかった。大きな時代の転換期を迎えた年だったが、厳しい局面を乗り越えるために懸命に努力してもらったことに心から感謝する」とした上で「何よりもうれしいのは世の中の景気が回復基調に乗ってきていることと、駒ケ根市は元気で頑張っているという評価がデータの上からも定まってきていることだ。さらに創造的な市を育てるために、来年は共同のまちづくりに向けたシステムづくりや、まちづくり基本条例の制定などの課題に取り組んでいきたい」と述べた。
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【記者室】今年の漢字
06年の世相を表す「今年の漢字」が「命」に決まった。全国の9万2500人余りから応募があり、約8400票(全体の9%)を集めてダントツの1位だった▼選んだ理由は、皇室に約40年ぶりの親王「悠仁さま」が誕生されたこと、いじめによる自殺が多発したこと、飲酒運転事故や虐待で多くの命が奪われたこと竏窒ネどが挙がったという。確かに今年は命について考えさせられる出来事が多かった▼過去を見てみると05年は愛、04年は災、03年は虎、02年は帰、01年は戦竏窒ニなっている。いずれも当時のニュースが思い浮かんでくるようだ。この年末に一年を振り返って自分や家族にとっての「今年の漢字」を考えてみるのもまた一興。上伊那ではさしずめ「雨」か。(白鳥文男)
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駒ケ根市特別職報酬審議会に諮問
07年度の駒ケ根市の市長など特別職の報酬などについて審議する駒ケ根市特別職報酬等審議会の第1回会議が26日、市役所南庁舎で開かれた。互選により会長に選出された市商工会議所会頭の渋谷敦士さんが中原正純市長から白紙諮問を受けた=写真。委員10人のうち、出席した8人が各地の市町村などの状況などについて市の説明を受けた。答申は1月中に行われるとみられる。
前回05年10月の答申では、ほかの市町村との比較、景気の動向、一般職の職員の給与引き下げなどの状況を踏まえ▽市長、助役、収入役、教育長の給料は現行の1%減額▽市議会議員の報酬は据え置き竏窒ニしている。4役の給料、議会議員の報酬は01年がピークで、その後段階的に削減されてきている。 -
駒ケ根市消防団巡察
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)の年末特別警戒が始まった。26日夜は小平団長のほか、原寛恒助役や駒ケ根警察署の山本修作署長ら約30人が参加し、4つの班に分散して市内の各詰所を巡察。それぞれ警戒に当たっている団員らの志気を鼓舞した。
市役所で行われた出発式で原助役は「安全・安心のまちづくりのために昼夜分かたず尽力する団員に市民を代表して心から礼を言う」と激励した=写真。小平団長は「31日まで団員600人が全員参加体制で夜間の警戒に当たる。犯罪や火災のない良い正月が迎えられるよう、しっかり警戒に当たりたい」とあいさつした。 -
ソースかつどんまん1月発売へ
駒ケ根市赤穂北割一区の飲食店明治亭(片田秀昭社長)はソースかつ丼の風味を生かした新商品「ソースかつどんまん」=写真=を1月2日から同店で発売する。中華まんなどに使われている小麦粉の皮(パン)に脂身の少ない約40グラムの国産ヒレ肉を挟んだもので、ハンバーガー風のあっさりとした味わい。片田社長は「一番の心配は油っぽくなるのではないかということだったが、まったくそんなこともなくあっさりと仕上がった。うちの店だけでなく、地域でこぞって名物にしていきたい」と意気込みを見せている。
「どんまん」(商標登録出願中)は同店で1個500円で販売するほか、全国各地のデパートでの物産展や、同店が今年新たにつくった移動店舗「ソースかつ丼号」での販売も計画している。
片田社長は数年前、北信地区のスキー場で温かいおやきをほお張る観光客らの姿を見て、ソースかつ丼の味を生かしたこんな商品が何とかできないか竏窒ニ新たに開発に着手。納得のいくものがなかなかできずにいた中、今年11月に台湾で開かれた物産展でようやく理想の素材にめぐり合い、一気に完成にこぎつけたという。 -
駒ケ根市内4小学校2学期終業式
駒ケ根市内の5つの小学校のうち赤穂東小を除く4小学校は27日、2学期の終業式をそれぞれ開いた。
中沢小学校(北原三千生校長)では全校の児童らを前に、代表の児童が季節ごとの絵を描いた手作りのカレンダーを紹介したほか、運動会やマラソン大会など、2学期の行事の思い出を作文にして発表した=写真。
北原校長は「長かった2学期には楽しい行事がたくさんあった。明日から13日間の冬休みに入るが、交通事故などに気をつけて、1月10日には全員が元気で登校してほしい」と呼び掛けた。
市内5小学校の年末年始休業はいずれも1月9日まで。 -
駒ケ根高原スキー場オープン
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は26日、今季の営業を開始した。予定の16日から10日遅れてようやくのシーズン突入となったが、天気はあいにくの小雨模様。平日ということもあってか、昼すぎまでゲレンデを訪れる人の姿はなかった=写真。
昨季は88年の開業以来初めてオープン初日からナイター営業も開始できるなど雪に恵まれたが、今年は一転して雪不足。今季の目標入場者数は昨季の約6万5千人を上回る7万人を見込んでいるが、暖冬との予測もあって先行きは厳しい状況だ。
滑走可能となったのは全長500メートルのすずらんコースのみで、中級者向けのしらかばコースの滑走可能時期は未定。問い合わせはTEL83・4000へ。 -
赤穂東小2学期終業式
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は26日、2学期の終業式を開いた。全校児童を前に3年1組と6年生の児童らが総合学習の時間などで学んだことをそれぞれ発表した。3年1組はカイコを育てたことについて紙芝居や寸劇で発表。皆で考えたカイコかるたも披露した=写真。6年生は節水のため学校に雨水タンクを作って設置したことを発表したほか、リコーダーの合奏で「夕焼け小焼け」を演奏した。
熊谷校長は「86日間の2学期が終わる。地域の伝統文化や命の大切さについて学んだことを忘れず、良い正月を迎えてほしい。交通事故や不審者の被害に遭わないよう気をつけて休み明けには全員が元気で登校してください」と呼び掛けた。
市内5小学校のうち、東小以外の4小学校は27日に終業式を開く。年末年始休業はいずれも1月9日まで。 -
富貴屋建設親ぼく会が寄付
駒ケ根市の富貴屋建設に勤務する従業員らでつくる親ぼく会「吉和会」(松崎哲也会長・21人)は22日、歳末助け合いの募金2万5千円を市を通じて駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。松崎会長ら2人が市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「弱い立場の人への浄財を毎年寄付していただき、心から感謝する。福祉の現場で有効に使っていきたい」と礼を述べた。寄付金は市社協の善意銀行に積み立てられる。
吉和会は95年の阪神大震災を契機に毎年寄付を行っている。 -
ニッパツ労組寄付
ばね製造大手の日本発条労働組合伊那支部(矢沢克己支部長、1060人)は22日、組合員から募った10万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。宮澤克美副支部長、北澤重男書記長が同市ふれあいセンターを訪れ「福祉のために使って」と寄付金を手渡した=写真。竹内会長は「志に沿って有効に使わせていただく」と礼を述べた。
同労組は伊那市の児童養護施設「たかずやの里」にも寄付をすることにしている。 -
防災協定調印式
地震、大雨などの自然現象による災害の発生に備えて、上下伊那地域の測量設計コンサルタント業者14社でつくる有限責任中間法人南信防災情報協議会(下平宗治代表理事)は25日、国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)、同飯田国道事務所(関澤俊明事務所長)、同天竜川ダム統合管理事務所(尾中宗久事務所長)と緊急的な調査を行う協定を締結した。関係者約50人が出席し、駒ケ根市の赤穂公民館で調印式を行った=写真。下平代表理事は「今まで以上に速やかに対応できるよう、常日頃から研修を積極的に行いたい。地域住民に認めてもらえるような会になりたい」、三上事務所長は「協定を契機にますます地域の防災体制の活性化が進むことを心強く思う」とそれぞれあいさつした。
南信防災情報協議会は地域住民の安全のため、災害発生時の緊急業務に当たろうと11月に設立。緊急時、災害時の対応のほか、防災意識高揚のための広報活動などを行っていく。前身の南信建設情報協議会はこれまで約30年間にわたって災害対応に協力してきた。 -
洋画家 加納恒徳さん
趣味として絵を描き続けながら「いつかは画家に竏秩vとの思いを長い間、密かに温めていた。
八十二銀行に長く勤務して新宿支店長などを歴任。その後、精密部品製造企業に出向して役員を務めていたが1999年に一念発起して退任し、画業に専念。新世紀展、一水会展などに連続入選したほか、国内最大の公募展「日展」にも2回の入選を果たすなど活躍中。積年の夢をかなえた。
◇ ◇
伊那市西春近生まれ。小学校3年生の時、日米文化交流事業で選ばれた絵が米国に渡った。
「そのころから絵が好きだったんだね。たしかイチョウの大木をクレヨンで描いたような気がするんだが、残念なことによく覚えていない。小学校に保存してあるらしいから機会があったら見てみたいな」
高校、大学と美術部で腕を磨いたが、卒業時に「画家は夢のまた夢」と八十二銀行に就職。仕事の傍ら、楽しみで絵を描き続けた。
勤務するうち「あいつは絵が分かる」と、銀行に飾る絵の選定などに当たることになった。
「応接室や社員食堂など、1店舗だけで3、4枚の絵が必要になる。当時は新店舗ラッシュでかなりの数の絵を購入した。その仕事を通じて多くの著名な画家と懇意になることができたし、絵の技法や制作の思想などが勉強できたのは大きな収穫だった」
◇ ◇
「画業に専念したのはいいが、性格がいい加減なものだから、描くことを自分に強制するようにしている。100号の大作を年に4枚描くとか、毎日ある程度の時間はキャンバスに向かうとか決めてね。そうやって描いているうちにいつの間にか気持ちが集中してくる」
好んで描くのは風景画。
「20歳代のころには人物も描いたが今はほとんどが風景。信州の自然をこよなく愛しているのでね。せっかくこんな素晴らしい環境にいるんだから描かない手はない」
気に入った題材を求めて各地に取材旅行にも出掛ける。
「雪が降り出したら飯山や霧が峰に。先月は伊豆に行ってきた。でも海の絵は描き慣れないせいか、ピンとこない。やっぱり山が好きだな」
自然は少しの時間で風景が一変することもあるが、そこが大自然の難しいが面白いところだ竏窒ニ話す。雪景色を描こうと飯山に出かけ、構図を決めて朝から描き始めたが、昼までに雪が解けてしまって慌てたこともあった。
「田植えの終わった田に残雪の山が映っている絵を描く竏秩Bだが田植えの時期ならいつでも描けるというわけじゃない。日がたつと苗が伸びて水面が隠れてしまうからね。時期を逃すと次の春までもう1年待たなければならない」
「毎年同じように見える山の雪の様子もよく見れば年によって微妙に違う。目に映っていても意識しないことも多く、見過ごしてしまいやすい。そんな自然の表情を発見できるのも絵を描く喜びの一つだ」 -
国際ソロプチミスト寄付
女性だけで組織する社会奉仕団体の国際ソロプチミスト伊那(下島康代会長・22人)は22日、同会が20日に開いたクリスマス会でのチャリティ・オークションの売上金の一部3万円を駒ケ根市に寄付した。下島会長ら2人が駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「毎年の寄付に感謝する。弱い立場の人たちの福祉増進のために有効に使わせていただく」と礼を述べた。
同会は伊那市、箕輪町にも同様の寄付をすることにしている。 -
山岸めぐみ門下生クリスマスコンサート
駒ケ根市の山岸めぐみ音楽教室は23日、門下生らによる第19回クリスマスピアノコンサートを駒ケ根市文化会館大ホールで開いた。幼稚園・保育園児から大学生、一般などの約60人が代わる代わるステージに登場し、日ごろの練習の成果を存分に発揮した。出演者はそれぞれ緊張した面持ちでステージに登場してピアノの前に座ると、毎日練習を重ねてきたショパンやモーツァルト、ベートーベンなどの曲を見事に弾きこなし、聴衆から大きな拍手を受けていた。親子で仲良く連弾するほほ笑ましい姿も見られた=写真。
クリスマススペシャルとして、出演者全員による賛美歌「いざ歌え」の合唱も披露された。
客席の保護者らは「失敗しなければいいが…」とささやき合いながら心配そうな表情で出演者を見つめたり、演奏する姿をビデオカメラで撮影したりしていた。 -
飲酒運転防止パトロール
忘年会などで酒を飲む機会の多い年の瀬の21日夜、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)と駒ケ根警察署は飲酒運転防止のためのパトロールを駒ケ根市内の繁華街などを中心に行った。駒ケ根駅前交番(野口博美所長)前に整列した安協会員と駒ケ根署員ら13人に対し野口所長は「飲酒運転は相変わらず多い。酒を飲んだら絶対車に乗ってはならないことを強力にアピールしてほしい」と訓示した。会員らは数人ずつの班に分かれて飲食店が建ち並ぶ駅前の繁華街や駐車場などをパトロール。安全運転を呼び掛けるステッカーなどを店舗に配布したり=写真、駐車場の車の窓ガラスにチラシを挟むなどして飲酒運転の撲滅をアピールした。
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善意の竹筒募金寄付
駒ケ根市北町の焼肉店「やぶ」の店主藪原勇さんは22日、市役所を訪れ、店のカウンターに置いた「福祉善意の筒」への寄付金2万3千円を「福祉のために役立てて」と市に寄付した=写真。「福祉善意の筒」は重い腎臓病にかかった薮原さんの長女弥生さんが介護者慰労金などで市に世話になったことへの感謝の思いを込めて始めたもの。弥生さんは12年前に亡くなったが、寄付はその後も続けられ、今年で24年目になる。藪原さんや家族のほか来店客が小銭を入れるなどして募金に協力している。
受け取った中原正純市長は「毎年の心のこもった善意に感謝する。福祉のために志に沿った使い方をしたい」と礼を述べた。募金は市社会福祉協議会の善意銀行に積み立てられる。 -
アイデア貯金箱
駒ケ根郵便局(等々力勉局長)は22日、駒ケ根市の赤穂小学校を訪れ、児童が夏休みに製作したアイデア貯金箱の入選者表彰を行った。駒ケ根郵便局長賞1・2年の部に入選した石澤孔君(2年)、同5・6年の部入選の小池翼君(6年)、努力賞3・4年の部の大前翔君(4年)にそれぞれ賞状と副賞の図書券が贈られた=写真。等々力局長は「家に帰って家族に話し、一緒に喜んでください」と話した。作品を出品したすべての児童には後日各小学校を通じて参加賞が贈られる。
同局区内ではほかに赤穂東小2年生の下島頌皓君が努力賞に選ばれた。
同局区内の3小学校から寄せられた作品は214点。9月に同局で審査が行われ、上伊那、諏訪・岡谷地区審査に送る作品が1・2年生の部、3・4年生の部、5・6年生の部からそれぞれ5点ずつ選ばれた。 -
昭和伊南総合病院の上半期純損失2億円
伊南行政組合議会第6回定例会は22日、本会議を開き、地方公務員法の改正に伴う人事行政の運営等の状況の公表に関する条例制定など条例案件2、06年度一般会計補正予算1の計3議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
議会全員協議会では昭和伊南総合病院の上半期業務状況が報告された。4縲・月の実績をもとに減価償却費などを含めて計算した純損失は約2億円でほぼ昨年並み。述べ患者数は入院が4万7千人で微増だが、外来は7万8千人で昨年比2500人の減。
同病院は累積欠損金39億8千万円(05年度末時点)の解消のため、9月に同額の資本剰余金を取り崩してこれに充てた。同月末の剰余金の残高は5億1千万円となっている。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上。以降、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び4期連続の赤字経営を続けている。 -
年末交通安全指導所
伊南交通安全協会駒ケ根支会、駒ケ根市、駒ケ根署は21日、年末交通安全指導所を駒ケ根市市場割の国道153号線伊南バイパスに設置。安協会員など約60人が出て、道行くドライバーらに交通安全をアピールした。飲酒運転の撲滅をテーマに歌ったオリジナル曲『「飲酒運転撲滅編」飲んだら乗らぬが人の道』のCDを伊南安協に600枚寄贈した元大相撲幕下力士で歌手の栃若清光さん(71)=宮田村大田切=も参加し、ティッシュなどとともにチラシを手渡して飲酒運転防止を呼び掛けた=写真。栃若さんは「1人でも2人でも多くの人にルールを守ってもらい、事故のない社会になってほしい」と話した。
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源泉4号井県の検査へ
駒ケ根市の中原正純市長は21日開いた市議会全員協議会で、駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)が揚湯試験中の駒ケ根高原温泉4号源泉の状況について「現在の試験で毎分100リットルを揚湯中。業者は毎分120リットル出るだろうと判断している。水温については34・8度から36度程度。地下1400メートル以下からの揚湯が多いため、高い温度が期待できる」とした上で「安堵し、うれしく思っている。湯量確保ができれば開発は大成功だったといえるのではないか」などと報告した。
26日には保健所立会いのもと、現地で湯量、水温などの検査が行われる。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始めた。 -
中華レストラン募金寄付
駒ケ根市北割一区の中華ファミリーレストラン寿(中川正明代表取締役)は21日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ、店内に設置した募金箱に来店客らが寄せた現金4421円を寄付した=写真。中川さんは「ほんのささやかな気持ちだが少しでも役に立てればうれしい。この地域で商売させてもらっているので恩返しのつもり」と話している。
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受験生にソースかつ丼割引券
「受験にかつ(勝つ)竏虫ア生応援キャンペーン」として駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は駒ケ根市内の中学校、高校に通う受験生にソースかつ丼の割引券が付いたキャンペーンチラシ約760枚を贈った。21日、下平会長ら4人が赤穂高校を訪れ「ソースかつ丼を食べて受験に勝ってください」と生徒代表の松崎睦美さん(18)に定時制を含む同校3年生286人分の割引券を手渡した=写真。松崎さんは「センター試験の前にはかつ丼を食べて頑張ります」と笑顔で礼を述べた。下平勇会長は「はっきりいって値段的にはなかり厳しいが、受験生には頑張って合格してもらいたい」と話している。駒ケ根工業高校にも同日、人数分の割引券を届けた。中学3年生には市教育委員会を通じて届けるという。
受験生が駒ケ根ソースかつ丼会加盟の市内15店舗でチラシを提出するとソースかつ丼が1杯につき300円割り引きとなる。期間は1月10日縲・月20日。キャンペーンは今年1月に続いて2回目。 -
駒ケ根市議会12月定例会閉会
駒ケ根市議会12月定例会は21日開いた本会議で、初日の4日に提案された子ども交流施設条例の一部を改正する条例など条例5、06年度一般会計補正予算など補正予算4、JRとの都市計画道路中割経塚線こ道橋新設工事に関する協定の締結についてなど事件3の計12議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
一般会計補正予算は歳入、歳出それぞれに3億6700万円を追加し、総額145億5760万円とするもの。北の原工業団地誘致企業への立地資金預託金など1億3500万円、東中学校体育館の耐震補強工事費8630万円などが計上されている。
議員定数などについて審議してきた市議会議員定数問題特別委員会(福澤喜美委員長)は、定数削減に伴い議員報酬を増額すべき竏窒ネどとする最終報告書を議長に提出した。報告によると、議員定数が21から15に削減されることに伴う議員報酬などの余剰額は約3300万円。これを機にその一部を議員報酬の適正な引き上げに充てるべき竏窒ニしている。委員会の審議では、同市の月額議員報酬29万8千円は全国の人口5万人以下の市の平均33万2700円や県下19市の平均36万280円と比べても低い水準であることなどが考慮されたという。
同委員会は役割を終えたとして同日付けで廃止された。 -
【記者室】アクセルとブレーキの踏み違え
高齢者を中心に車のアクセルとブレーキの踏み違えによる事故が多発している。この種の事故はクラッチ操作が必要ないオートマチック車で起きているが、運転を楽にしようと開発された機構が命を奪うとは皮肉なことだ▼オートマ車を運転する人のほとんどは右足だけでペダルを操作しているだろうが考えてみれば足は2本、ペダルも2つなのだから右足にはアクセルを、左足にはブレーキを担当させればよい▼右足だけをバタバタさせるからいけないので、これなら踏み違えはまず起こりようがない。現にF1をはじめ高度なレースではこれが常識となっている。損することは何もない。慣れるまで少し時間がかかるかもしれないが、身につける価値は十分あるはずだ。(白鳥文男)