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中川村バスロケーションシステム、4月1日本格運行
中川村は村内巡回バスの現在位置や「複雑でわかりにくい」と言われる路線、ダイヤなどをCATV画面で見やすく表示するバス情報システム「中川村バスロケーションシステム」を構築、4月1日から本格運用開始する。24日システム導入に向け、調査・検討する第2回委員会(最終)が役場であり、国交省北陸信越運輸局長野運輸支局が試案を示し、住民がより利用しやすいものとなるように意見を出し合った。
同システムは▽村内全世帯の住民が自宅のテレビ画面で情報が見られる▽携帯電話とインターネット網による安価なシステム▽バス位置情報に留まらず、路線、乗り換え、次発便の情報、文字情報など総合的バス情報をシステムとして一体化する-など全国的にも類を見ない画期的なシステム。
試案では医療機関や駅、チャオはアイコンで画面表示し、バスはアニメーション的なアイコン表示で、目立つように点滅させた。運行ルートは先発は赤色系矢印、次発は青色系矢印と、「分かりやすさ」「見やすさ」にこだわり、工夫した。
検討委員会は国交省や県、村、交通事業者、村総代など交通利用者代表ら16人で構成、昨年11月に設置。第1回検討委員会で出された意見をもとにシステムを制作、8日からチャオと南向診療所にモニターを設置し試行運行した。「分かりやすさ」を検証するため、15-20日まで設置場所で利用者アンケートを行った。
検討委員会では「時刻表の現在地も点滅させた方が分かりやすい」「テロップを広告に利用できないか」「コース変更など役場職員が対応できるか」「デジタルへの対応は」など質問や意見が出された。
今後、出された意見やアンケートで指摘されたベース地図の改善など、さらに調整・修正を加え、本格運行に備える。 -
駒ケ根市議会3月定例会閉会
駒ケ根市議会3月定例会は最終日の24日、本会議を開き、06年度一般会計予算、同特別会計予算など委員会に付託されていた議案について委員長報告、質疑、討論、採決を行い、追加8議案を含む37議案すべてを原案通り可決して閉会した。
06年度一般会計予算では共産党の3議員から修正案が提出されたが、採決の結果、賛成3で否決された。修正案は社会福祉費や老人福祉費の増額とシルクミュージアムへの支出減額など、総額290万円の減額を求めたもの。
市議会議員定数問題特別委員会の審議経過について福澤善美委員長は「常任委員会を現在の3から2にすることに伴う委員数は、議員定数15では議長を除く14人が7人ずつ所属するのが望ましいと判断した。今後審議を重ね、07年3月をめどに条例改正したい」と報告した。 -
長谷村役場庁舎玄関完成
長谷村が老朽化に伴って改修工事を進めていた役場庁舎の玄関が完成した。
伊那市・高遠町との合併による閉村記念事業の一環として玄関正面に設置していた村民憲章碑を玄関西側に移動したのに併せて、雨漏りするなどしていた玄関の風除室を改修。合併後に宿直体制が変更することもあって、宿直室と夜間通用口も設けた。
改修した玄関はこれまで風除室両側からだった出入り口を正面にし、玄関横に身体障害者用の駐車場(1台分)と玄関までのスロープを設置した。 -
玄関口2カ所に「高遠町」石柱建立
伊那市・長谷村との合併を前に高遠町は、町への玄関口である伊那市境の西高遠千年町の国道361号わきと茅野市境の藤沢片倉の国道152号(杖突街道)わきの2カ所に「高遠町」と記した石柱を建立した。
閉町や町制施行131周年などの記念事業の一環。石柱は縦横30センチ角、高さ1・5メートル(台座30センチ含む)で、「偉大な先人たちが築きあげてきた町への思いを残そう」(実行委)と設置した。
記念式典は25日午前10時から、町総合福祉センターであり、会場には町民に製作を呼びかけて作った折り鶴絵画を飾る。式典前には、文化センター駐車場に建立した記念碑の除幕式をし、碑の近くにタイムカプセルを埋設する。午後からは、地元の園児や小中学生、町内のコーラスグループ、東京芸術大学の学生らが出演する記念コンサートが町文化体育館である。 -
南箕輪村人事異動
課長級昇格3人南箕輪村は24日、4月1日付の人事異動を内示した。課長退職に伴う必要最小限の異動で29人の小規模となった。
課長級の異動は5人。昇格の3人は議会事務局長・監査委員事務局長に住民福祉課福祉係長の出羽沢哲夫さん、社会福祉協議会事務局長に住民福祉課生活環境係長の吉沢光雄さん、産業課長に財務課財政係長の松沢伸夫さん。
係長は、総務課企画係長の行革担当と企画担当の2人制を企画係長1人、財務課税務係長の資産税担当と民税担当の2人制を税務係長1人、教育委員会社会教育係長の大芝管理担当を指定管理者制度により廃止する。係は同ポストに長期いる職員を中心に配置換えした。3月31日付の退職者は5人。 -
中川村 議員定数は10人に、昨年9月の議決を覆す
中川村議会は22日、議会本会議を開き、議員発議で昨年9月定例会で可決した議会議員定数12をさらに10人に減員する条例改正案が賛成8、反対7で可決した。次回選挙を夏に控え、改正定数による選挙の執行が1度も行われず、再度改正されるという違法ではないが、異例の事態となった。
提出者の坂下純議員は「議員自ら発案したアンケート結果を尊重せず、村民の多数決を無視したことは正しくない。失いつつある村民の信頼を回復させるには10人にすべき。10人でも議会運営は可能」と提案説明した。
審議では同案に反対の議員から「同じテーブルで同じ条件で9月に議決したこと。議決の重みを尊重すべき」「アンケート結果を民意と位置付け、改正案提出は余りに拙速、時間をかけて慎重に」「議決は中川村全体の意思決定」「次期議会で減員について論議すべき」などの意見が出された。
賛成する議員からは「出発点の民意の把握を間違った。民意を反映させるのは今しかない」「10人でも十分議会運営ができる」「9月の議決は民意に反した過ちだった」などの発言があった。
同議会は昨年6月、定数問題特別委員会を設置、7月に住民アンケートを行ったが、結果は「10人」が最多で、「8人」を含めると63%余を占めたが、9月定例会では現行の「16」から「12」に削減する条例改正が賛成9、反対6で可決された。
この議決に反発する村民有志でつくる「議員定数の再検討を願う住民の会(古田忠会長)」が2月中旬、議員定数の再検討を求めて要望書を提出。同日の本会議では「趣旨採択」となった。
「住民の会」の古田会長は「要望書が認められ、民意が尊重された」と喜び「議員は多ければ多い方が良いと言う議論もあったが、数でなく質の問題」と話していた。 -
駒ケ根市政モニター会議最終回
市民の声を市政に反映させようと駒ケ根市が毎年希望者を募集して実施している市政モニターの05年度最終会議が22日、市役所で開かれた。10人のうち6人が出席し、中原正純市長に意見を述べた。出席者らは「市の人口増加率が好調なのは素晴らしいこと。企業誘致の効果がこういう形で現れたのなら、今後もさらに進めてほしい」「協働のまちづくりが盛んに議論されているが、システムにばかり目が行っているように見える。それよりもまず事例を積み上げることの方が先ではないか」などと提言した=写真。
中原市長は第2次土地開発公社経営健全化計画や06年度予算の概要などについて説明し、出席者の理解と協力を求めた。
06年度のモニターは現在募集中。5月に第1回会議を開く予定。 -
新議長に小林茂氏
宮田村議会は23日、申し合わせによる2年任期の議長、副議長を改選した。12人の議員による無記名投票の結果、議長に小林茂氏(69)=南割区=、副議長に牧田茂成氏(65)=北割区=と、ともに議員2期目の2人を選んだ。
議長選は現副議長の小林氏が8票を獲得し、4票差で久保田秀男氏(55)=中越区、議員2期目=を退けた。
「議会改革を推進することが、村民の付託に応えることにつながる。信頼される議会にしたい」と抱負を語った。
副議長選は牧田氏が7票で、赤羽正氏(62)=町2区、議員1期目=を2票差で上回り、「開かれたむらづくりと議会にむけて、誠真誠意取り組む」とあいさつした。
委員会構成も改め、総務委員長は松田英俊氏(57)=町1区、議員2期目=、産業建設委員長は片桐敏良氏(70)=中越区、議員3期目=、議会運営委員長は小田切敏明氏(60)=南割区、議員8期目=を選んだ。 -
借入金繰上げ償還と普通建設事業費削減で、2012年度には収支均衡へ
対策講じなければ10億円の赤字に転落も宮田村は23日、2012年度までの村財政推計を村議会全員協議会に示した。対策を講じなければ07年度にも赤字となり、09年度には財政再建団体転落の可能性もあると説明。一方で、新たに積み立てる基金を原資に村民会館建設時の借入金繰り上げ償還と普通建設事業費削減を断行する対応策を示し、一時的に赤字に転落するが、11年度以降は好転するとした。
国からの補助削減などにより、現状で推移すると09年度には4億9700万円余りの赤字が発生すると試算。12年度には10億円に赤字が達するとした。
しかし、対応策を講じた場合は、10年度に1億4600万円の赤字を計上するが、その後は好転。12年度にはほぼ赤字を解消し、収支均衡の状態に回復すると示した。
対応策では長期的に交債費が財政を圧迫し続けることから、先払い(繰り上げ償還)により、高い利子を払い続けるデメリットを軽減する。
07年度から2年間で新たに1億6千万円ほど基金を積みたて、08年度に国からの交付税優遇措置が終了する村民会館建設時に利用した地域総合整備事業債(地総債)の残高4億8千5百万円を繰り上げて償還する。
また、普通建設事業費は07年度に8千万円削減し、以降は1億4千万円を上回る規模で圧縮を図る。 -
職員給与を村独自に2%減額
宮田村職員の給与を村独自に2%減額する条例改正案が23日、村議会で可決された。4月から施行し、6月の期末一時金に適用する。人事院勧告(人勧)にそって給与体系を見直す条例改正案も同じく可決した。
2003年度から減額を実施し、04、05年度は5%に減額率を引き上げた。
しかし、新年度は人事院勧告(人勧)の給与体系見直しに沿って定期昇給などを抑制することから、2%減で村職員労働組合と妥結していた。
減額しない場合に比べて、予算ベースで912万円余りの支出削減となる。
村議会はこのほか、新年度の一般会計予算案、優遇拡充する商工業振興条例案など26議案を可決して閉会した。 -
地価公示
国土交通省は24日付けで、06年地価を公示した。県内では47市町村の377地点で調査したところ、前年に比べて住宅地、商業地の平均変動率は軽井沢以外10年連続で下落したことがわかった。
地価公示は、都市計画区域内の標準地の正常な価格を公示することで、一般の土地取引価格の指標を与え、公共事業用地の取得価格算定の基準などにもなる。標準値は住宅地、商業地、工業地など5つに分類される。
標準地1平方メートル当たりの価格で、伊那市で最も高かったのは通り町の一角9万2500円、駒ケ根市が広小路の一角7万4800円だった。
上伊那の平均変動率が高かったのは、住宅地が辰野町の5・3%、商業地が伊那市の7%で、いずれも下落した。
上伊那分の市町村別平均下落率は次の通り。
▽伊那市=住宅地3・3%、商業地7%▽駒ケ根市=4・2%、6・5%▽高遠町=3・4%、3・9%▽辰野町=5・3%、6・2%▽箕輪町=3・3%、6%▽飯島町=1・7%、2・8%▽南箕輪村=2・7%、-▽中川村=0・6%、-▽宮田村=2・9%、- -
公金横領職員・横領金額10年間で返済へ
伊那市・箕輪町・高遠町、南箕輪村、長谷村で構成する伊那中央行政組合の議会定例会が22日、伊那市役所であった。15億4565万円の06年度一般会計当初予算案、伊那中央衛生センター横領事件の専決処分、組合定数条例の一部改正などの11議案を原案通り承認、可決した。
同センターの元庶務係長による公金横領事件について、組合長の小坂樫男伊那市長は冒頭のあいさつで「住民の皆さまに多大な迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝した。
同日、定例会前にあった理事者会では、被害額約2600万円を元庶務係長や親族が組合に対して31日から、月々22万円の10年間返済することを組合内で確認。返済金分は毎年度の構成市町村が支払う、センター運営費の負担金から減額する。
本年度予算の収入見込みについては、横領による05年度減収分(約600万円)を見込みから削減し、減った分を経費削減や予備費などで調整した。
31日の伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併に伴い、構成市町村が5から3へ削減。議員定数も現20人から15人(内訳新伊那市10人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、平澤豊満箕輪町長が職務代理者を務める。 -
駒ケ根市報に有料広告導入
駒ケ根市は月2回発行している市報に一般企業などの有料広告を導入することを決めた。6月15日号から掲載の予定。有料広告は市報のほか、市のホームページやこまちゃんバスの停留所にも同時に導入する。05年5月から庁内のワーキンググループが市政モニターや市民会議などの意見を参考にしながら検討を進めてきた。
市報の広告は市単独での募集方式も検討されたが、安定した財源確保を図るために指名競争入札で決定した広告代理店による1年分一括買取方式とし、1年ごとに契約。料金は1段2色刷りで1回2万円以上、4色刷りで3万円以上の設定で、年間百数十万円の収入を見込んでいる。
市は広告導入の可能性のある媒体として今後、封筒やこまちゃんバスのほか、庁舎の壁面などについても検討していきたいとしている。 -
人と森とを近づける「市民の森林」の実現へ
伊那市のますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会(浜田久美子委員長、10人)は22日、小坂市長に報告書を提出した。「市民の森林(もり)」の実現に向け、多くの人がかかわり、森林が適正に整備されるようプログラムを組んだ。
実施計画は06縲・0年度の短期計画、それ以降の中・長期計画。森林環境学習や森林整備の実践者、公募など委員が現地視察を踏まえ、平地林の具体的な利活用を考えた。
実施計画は「運営プログラム」「森林整備」「施設整備」「運営組織」で構成。運営プログラムの基本姿勢に▽平地林の認知度を上げる▽管理運営の参加を促す▽地域特性を生かして他地域からの滞在を増やす竏窒ネどをすえた。全体イメージを(1)森の学校(平地林の森林資源を活用して作業体験や自然観察など)(2)森林空間活用(健康、スポーツ、各種文化活動)の2つに分け、まきストーブ塾、きのこ育て体験、森林セラピーなどプログラムを提案。トイレや給水施設の整備も盛った。
また、運営プログラムを効果的に実施し「市民の森林」の機能を担える組織づくりを挙げた。
報告には正副委員長2人が訪れ、浜田委員長は、暮らしと森林との接点が減っている現状から「平地林を拠点に、市内全域へと広がり、森林に愛着が持てるようなプログラムとした」と話した。
市は報告書を尊重していくという。
平地林はアカマツを中心とした約68ヘクタール。97年から「市民の森」として地権者から用地を買収、04年度末で賃貸借を含め約53ヘクタールが済み、一次間伐が完了している。報告書で、アカマツを間伐して材を利用しながら、天然の力で生えてくる多種多様な植生を育て、針葉樹、広葉樹が混交した森林を目標としている。 -
市長選・市議選まで、あと1カ月
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市発足に伴う市長選挙、市議会議員選挙が4月23日告示、4月30日投開票の日程(予定)で行われる。告示まで、あと1カ月となった。
市長選は、今のところ、伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみ。
市議選は、初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられるが、長谷を除く選挙区ではすでに定数を超え、選挙戦は確実だ。
【市長選】
市長選は、伊那市長小坂氏が出馬表明しているのみ。新人擁立の動きはあるものの、具体名が挙がるまでに至っていない。
新人擁立に動く共産党は「いつの段階で、結論が出るのかは未定」という。
市民有志は「市民の声を聞き、市政に反映できる」人材を求めて動いているが、選挙日程が市議選と同じであることから、人材確保など擁立が難しい状況。次期選挙も踏まえ、あきらめず何とか選挙戦に持ち込みたいとする。
市民の中には「新しいまちが立ち上がるとき。無投票でなく、市民の審判を受けるべき」という声もある。
1月中旬、正式に出馬表明した小坂氏は「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるように最後の努力をしたい」と述べ、主な施策に▽自主財源の確立▽権兵衛トンネル開通に伴う観光▽少子化対策竏窒唐ーている。
【市議選】
市議会の議員定数は26で、伊那市18、高遠町5、長谷村3。
◆伊那市
出馬表明しているのは現職18人、元職1人、新人2人。
元職は会社役員飯島尚幸氏(60)=公明党・西春近、新人は前女性団体連絡協議会長竹中則子氏(64)=無所属・手良、NPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表野溝直樹氏(40)=無所属・東春近=。竹中氏は市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「女性を政策決定の場へ送り出したい」と擁立。野溝氏は「NPO活動などの経験を生かし、建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と出馬を決めた。
現職引退は、無所属の北原斉=手良(1)(当選回数)、小林光豊=西箕輪(3)、高沢勝=中央(3)、藤島雄二=西春近(3)、共産党の小林和人=西箕輪(6)、公明党の赤沼利光=西箕輪(8)=の6氏。
西箕輪地区は、現職5人のうち3人が引退することから「地区内で何とか立てたい」と新人擁立に動いている。
東春近では、現職2人に加え、新人1人が立ち、激戦区となりそうだ。
党派は無所属16、共産党3、公明党2。共産党は現職1人が引退するが、3人が続投を、公明党は現職1人が引退、元職1人が出馬し、現有2議席の確保をそれぞれ目指す。
合併を機に、協働のまちづくりなどを掲げ、地元に限らず、市内全域から支持を集めたいとする立候補予定者も目立つ。
30代女性を推す動きもあったが、本人の意思が固まらなかった。
3月2日現在の有権者数は、4万9361人。
◆高遠町
現職7人、新人1人が出馬を表明。西高遠からは現職5人が立ち、混戦を極めそうだ。
現職はいずれも無所属で、西高遠の飯島進(52)、伊東實(70)、春日嗣彦(51)、原浩(68)、下山田の野々田高芳(69)、藤沢の伊藤明由(66)、共産党で西高遠の関森照敏(65)の各氏。新人は、前高遠町観光協会事務局長の農業・平岩国幸氏(68)=無所属・上山田=が名乗りを上げている。
引退表明はいずれも無所属の小松晃氏(69)=上山田、前林賢一氏(69)=小原、松井教一氏(50)=山室。
◆長谷村
羽場好美氏(47)=無所属、宮下金典氏(55)=共産党=のいずれも溝口の現職2氏が出馬を表明。非持地区からも現職の出馬が濃厚だ。
無所属の窪田清彦(66)=黒河内、中山達得(73)=非持、吉田由季子(38)=同、の3氏が引退を決めていて、そのほかにも年齢などを理由に退く考えの現職も数人いる。 -
国道152号片倉南原バイパス着工
県が進める高遠町藤沢片倉の国道152号片倉南原バイパスが22日、着工した。
町内の国道152号では長藤の四日市場、栗田、藤沢の荒町、片倉の4カ所に幅員が狭い個所があり、交通に支障をきたしている。片倉は幅員4メートルと最も狭い個所があり、大型車両同士のすれ違いが困難で、交通量が多い観桜期は交通誘導員を配置して交互通行をしている。
バイパスは難所を解消するため、片倉多目的集会施設近くから現道西側の農地に藤沢川に沿う形で整備し、薬師堂集落で現道と接続させる。総延長760メートルで、全幅は11メートルの車道2車線。片側に2・5メートルの歩道を設置する。総事業費は約4億円。来年4月には暫定的に通行可能にしたいとしている。
安全祈願祭と起工式には関係者約50人が出席。伊東義人町長は「地域住民にとって欠くことのできない生活道路であり、観光用道路としても重要な路線。完成すれば合併後の新市の進展と飛躍につながる」とあいさつした。 -
5S改善チーム発足
トップダウンではなく、職員自らの想いを形に職場環境を見直し、民間の手法にならって行政運営の効率化を目指そうと、宮田村の職員が20日、「5S改善チーム」を編成した。自己や職場推薦で選ばれた14人のメンバーは、若手や女性が大半。管理職は入らず、実務レベルの一般職員が自ら考え、行動に移す。
5Sは整理、整頓、清掃、清潔、しつけの頭文字をローマ字読みした総称。
民間企業が生産性向上の手段として改善に取り組んでいるが、宮田村の清水靖夫村長は昨年7月の就任以来、行政改革の一環として村職員に徹底を呼びかけている。
改善チームも村長の・ス肝入り・スと言える。が、「従来のトップダウンではダメ。上から与えられたものをやるだけでなく、行政をこう変えたいという夢を行動にしてもらいたい」と清水村長、小林修助役は説明する。
職員一人ひとりの意識改革、能力開発などにつなげたい考え。今後チーム内で検討した提言などは、管理職の企画会議や各職場にあげて実行に移す。
チームリーダーに選ばれた上條雅典さんは「何もない所からの出発。このような取り組みができたことが第一歩だと思う。最初から難しく考えるのではなく、身近な所から意識を広げていければ」と話した。
当面はメンバーの研修、他の行政や事業所の取り組みなどを研究し、検討を進めていく。 -
みのわ健康アカデミー1期生卒業式
熟年者の健康レベル向上を目的とした箕輪町の「みのわ健康アカデミー」1期生の卒業式が20日、町文化センターであった。副学長の寺沢宏次信州大学教育学部助教授が卒業生に卒業証書と活動記録を手渡し、今後も継続した健康づくりに期待した。
寺沢助教授が提唱する「運動とコミュニケーション」の理論と実践に学び、「楽しく・仲良く・温かく」をモットーに運動習慣を継続し、健康学習と個別相談で健康レベルを向上させようと初開講。信大教育学部、県看護大、箕輪町医師会、健康づくり事業団などの協力を得た。
学生は56歳から75歳までの41人。トレーニング37回、健康学習9回、集団健康講座10回に、ウォーキングなど自主トレーニングにも取り組んだ。
学長の平沢豊満町長は、「素晴らしい仲間と末永く交友を続け、明るく楽しい健康な日々を送って。みのわ健康サポート隊として地域の皆さんのリーダーとしての役割を担ってほしい」とメッセージを寄せた。
卒業生代表の原章夫さん(73)=松島=は、数回しかできなかった腕立てふせ、懸垂などが20回程度できるようになり、体力年齢は70歳代の人が40縲・0歳代になるなどの成果を挙げ、「卒業しても介護を受けることなく健康で元気に老いを迎えたい。健康アカデミーに感謝している」とあいさつした。
皆勤賞は長岡の清水百合子さん(65)。アカデミーから記念品が贈られた。
1年間の成果は、寺沢助教授が関係する取り組みの中で先進の成果で「とても素晴らしい」と講評。学生の平均で腹囲2・1センチ減、体重0・6キロ減。最も成果のあった人で腹囲7・5センチ減、体重約6キロ減。上体起こし、長座体前屈、肺活量など体力測定結果も上がった。一般的に減少する握力も平均2・2キロ増え、バランスよく筋力アップした結果になった。
町は06年度、学生枠を拡大して2期目のアカデミーを開講。9月には短期アカデミーも計画する。1期生は月1回、元気センターでトレーニングし自主活動に取り組む。町は、「みのわ健康サポート隊」として1期生が地域の健康づくりのリーダーになっていくことに期待している。 -
家具類の転倒防止器具設置活動
中川村・村消防団(松村等団長)は21日、村内の独り暮らし世帯を対象に家具類の転倒防止器具の設置活動をした。地震時の家具の転倒などによる被害軽減のため、転倒防止器具を無料で支給し、団員が希望の家庭を訪問し、器具を取り付けた。
希望者は25世帯で、2月から各分団ごとに実施、最終日のこの日は第2分団第4部12人が更新したばかりの積載車で担当地区の横前や針ケ平を回り、家具やテレビに転倒防止ポール、転倒防止板などを設置した。
このうち、針ケ平の高齢者宅では、キッチンの食器棚を持ち上げ、転倒や滑り出しを防ぐ家具転倒防止板を棚の下に敷き、天井との間に転倒防止ポールをはめ込んだ。
また、テレビの下にはゲルシートを張り、転倒や落下防止もした。
作業を見守っていた高齢者は「手軽に設置でき、見た目も悪くない」とうれしそう。
同事業は地元の消防団員が行うことで、地域の防災意識の高揚を図り、合わせて、消防団と地域住民、特に高齢者世帯とのつながりを深め、有事の際の活動の円滑化を目的に初めて実施した。事業費(器具購入費)約6万円。 -
新積載車の安全祈願
中川村は村消防団第1分団第1部と第2分団第4部の消防積載車を20年振りに更新。18日、団幹部ら8人が参加し、葛島の延寿院で伊佐栄豊住職による安全祈願祭を行い、交通安全と活動中の無事を祈った。
第1分団第1部(美里・飯沼地区担当)の新積載車は、660CC、4人乗り、ポンプはB3級、投光器と発電機を装備した。
第2分団第4部(横前・針ケ平・小平地区担当)の新積載車は3000CC、6人乗り、ポンプはB3級、投光器と発電機を装備した。
事業費は合わせて、1100万円。4月16日の春季訓練でデビューする。 -
箕輪町議会3月定例会開会
国民保護協議会条例案継続審査に箕輪町議会は20日開いた3月定例会本会議で、町が上程した「箕輪町国民保護協議会条例制定」議案とこれにかかわる町特別職非常勤の報酬に関する条例一部改正案を閉会中の継続審査とした。上伊那地区憲法を守る会と箕輪町職員労働組合が提出している「住民を戦争に巻き込む『国民保護計画』を策定せず、『無防備地域宣言』を行うよう求める請願」も継続審査とした。
唐沢荘介総務文教常任委員長によると、委員会審査で▽上伊那では国民保護協議会条例案を箕輪町しか今3月議会に上程していない▽町職員労働組合から請願が出ており相談したい▽関係資料整備ができていない▽住民との話し合い、道筋ができていない-などの意見があり、継続審査に決した。
本会議は、委員会に付託していた総額74億7100万円の06年度一般会計予算案、05年度一般会計など補正予算案、特別職の報酬条例案など23件と意見書提出の追加議案3件を原案通り可決、町一般職の職員給与に関する条例の一部改正案を賛成多数で可決し、閉会した。
陳情は、▽出資法の上限金利の引き下げ等「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」及び「貸金業の規制等に関する法律」の改正を求める陳情書▽「公共サービスの安易な民間開放は行わず、充実を求める意見書」提出に関する陳情▽看護職員の大幅増員を求める意見書の提出について-の3件を採択し意見書を提出する。
継続審査になっていた「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書は閉会中の継続審査、「高校の30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は趣旨採択とした。
箕輪町農業委員会の議会推薦委員は、唐沢英重さん(沢)、押野衛さん(上古田)、唐沢敏幸さん(中原)、那須千元さん(福与)の4人。
議会活動検討特別委員会委員は8人を選任した。委員は次の皆さん。
松崎久司、丸山善弘、日野和司、三井清史、三沢興宣、向山章、柴財埜、寺平秀行 -
宮田村消防団新体制
宮田村消防団は新年度幹部が交替。平澤成己副団長が団長となり、新体制で始動する。辞令交付は4月1日。
幹部の任期は2年で、副団長は酒井学さん、本部長に白鳥賢嗣さん。
分団長は第1(北割区・南割区・新田区)が向山和孝さん、第2(町1・2・3区)が平澤賢司さん、第3(中越区、大久保区、大田切区、つつじが丘区、大原区)が北原貴明さんが着任する。
新体制の幹部予定者は次の皆さん。カッコ内は所属。
【団長】平澤成己【副団長】酒井学【本部長】白鳥賢嗣【分団長】向山和孝(第1)平澤賢司(第2)北原貴明(第3)【副本部長】上條雅典【ラッパ長】後藤勝美【救護長】宮下智【部長】太田和宏、倉田康秀、武井克憲(以上第1)北原慎吾、川手哲弘、春日真一、小澤敏博(以上第2)酒井靖浩、土田杜宏、唐澤忠、小池晃、北原憲明(以上第3)【班長】小田切直也(本部)牧田貴嗣、春日政浩、百沢隆、山下秀樹、三浦博文、松崎裕、下平秀樹、酒井豊典、小田切真次、加藤浩司、小林泰幸、武井元、田中英治(以上第1)三浦隆、宮本雄一、山岸誠司、本田宏行、山浦典祐、春日政信、牧田久孝、小田切誠、田中慶一、柘植高光、中原淳(以上第2)小田切勝良、小林一男、小田切俊一、林明浩、寺沢博史、加藤輝明、細田卓爾、飯島保、清水悦史、田中雅章、上野則秋、若杉武士、北原修一、斉藤弘樹、小松英則(以上第3) -
中川村議会が全国表彰
中川村議会(鈴木信議長)は優良町村議会として、全国町村議会長表彰を受賞。17日、県町村議会副会長の原浩高遠町議会議長から伝達された。
住民の意向に反映した活力ある議会、円滑な議会運営などが評価された。上伊那では唯一。
原高遠町議会議長は「優良町村議会に選ばれ、なかなかいただけない価値ある賞を受賞した。常に住民の声に耳を傾けてきた、先輩からの積み重ねがりっぱな賞につながった」と祝福「これを契機に一層の発展を」と期待を込めた。
鈴木議長は「57年から12期にわたる先輩議員の努力の積み重ねで優良議会に選ばれた」と喜び「町村議会を取り巻く環境は厳しく、議員の責任は一層重くなるが、住民の付託のこたえられるように努力したい」と誓った。 -
箕輪町振興計画審議会
実施計画の実施状況示す箕輪町振興計画審議会(柴寿会長)は17日、町役場で開き、第4次振興計画の実施計画実施状況や06縲・8年度実施計画の概要を町が示した。
実施計画は、基本計画の施策を3カ年ごとの計画で具体化し、財政状況などを見ながらローリング方式で毎年見直す。
06年1月までの実施状況は▽町政情報提供の充実で8回の出前講座開催▽町ホームページのリニューアル▽行政経営計画に基づく効率的な行政経営の推進▽人材育成の強化▽バイオディーゼル燃料精製事業▽青色回転灯による自主防犯パトロール体制の整備-など。
06縲・8年度の実施計画は▽地域交流センター整備▽防災避難マニュアル作成▽保育園への英語あそび導入▽自主防災組織の育成▽運動あそびの小学校1、2年生までの事業拡大-などを示した。
委員からは、実施計画評価のための数値目標や状態目標の提示、行政と地域の双方向による情報共有などを求める意見があった。今回、委員の区長10人と町議2人が新しくなったが、区長ら委員交代に伴う情報共有の難しさの指摘もあった。
町は、実施計画が1年終わるごとに審議会の意見を聞き、次年度の計画に反映。実施状況の評価は、後期の基本計画(10縲・4年度)策定に向け、08年度ころに前期の基本計画(05縲・9年度)を評価し後期計画につなげる。今後は、8月ころに審議会を開き、05年度実施状況について意見を聞き、07年度に生かす予定。 -
せせらぎの小径しゅん工
伊那市役所南側の「せせらぎの小径(こみち)」再生事業のしゅん工式が18日、現地であった。小水力発電装置を新たに設けるなど整備。市関係者ら約50人が完成を祝い、市民の憩いの場となることを願った。
再生事業では、水路を周回する遊歩道(延長約1千メートル)を木材チップや透水性溶融スラグを使って舗装。また、地域材を活用してパーゴラを作ったり、水路に木橋をかけたりした。周辺の草木には札を、桜やケヤキなどの木には伊那東小学校3年杏組の児童たちが鳥の巣箱をかけた。
天竜川に流れ込む水路西側には、伊那谷自然エネルギー研究会の協力を得て、小水力発電装置を設置。水路から導水管を引き、落差1・3メートルを利用して発電させ、水路内のLED(発光ダイオード)外灯や電動スクーター(2台)に使用する。発電電力は約160ワット。電動スクーターは、8時間で満タンになるという。自然エネルギーへの理解を深め、環境教育の場になることに期待する。
式では、せせらぎ水路東側のアルプス広場で、小坂市長らがテープカット。木陰を作るために、パーゴラ付近に藤2本を植えた。
そのあと、保育園児らが水路にカジカ95匹を放し「元気に泳いでね」としばらくの間、カジカの泳ぐ姿を見守った。
この水路は94年、公共下水道のイメージアップを図ることを目的に、地下水をくみ上げて整備。散策路が砂利道だったことから「車いすでも通れるようにしてほしい」という市民の要望にこたえ、昨年10月下旬から再生事業に取り組んだ。事業費は2200万円(うちコモンズ支援金1081万円)。 -
新イーナちゃんグッズのマウスパッド発売
伊那市は20日、市のイメージキャラクター「イーナちゃん」の新しいグッズとしてマウスパッド2種類を発売する。
デザインは、イーナちゃんを中央に描いたものと、桜などをバックに四季折々のイーナちゃんが集まったもの。大きさは縦18センチ、横22センチ。初回作成分は各1千枚。
19日、市生涯学習センター2階で開いている春の高校駅伝インフォメーションコーナーで先行発売する。
マウスパッドは、シールやきんちゃく、クリアホルダーなどイーナちゃんグッズの12種類目で、市の若手職員を中心に作るプランニングチームの提案を受けて作った。市は「現伊那市として最後のグッズ。増えているパソコン利用者に使っていただきたい」と話している。
販売所は市役所売店、みはらしの湯、羽広荘、みはらしファーム「とれたて市場」の4カ所。1枚400円。 -
ゆめぐりスタンプラリー抽選会で特賞など決まる
上伊那広域連合の「信州伊那路ふるさと・ゆめぐりスタンプラリー」抽選会が17日、伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」であった。特賞をはじめとする当選者が決まった。
スタンプラリーは8回目を数え、徐々に定着。応募数は地元のほか、飯田市、岡谷市、塩尻市、愛知県、静岡県などから1678通(前年比165通増)だった。広報「かみいな」などで地元PRに力を入れたことから、一定の効果があったとみている。今後、権兵衛トンネル開通で、木曽方面からの誘客も検討する。
スタンプラリーは、地域の魅力を生かした温泉や観光施設を郡内外の人にPRし、新たな顧客に結びつける目的。20施設のうち、利用したポイントに応じて5つの賞に応募できる仕組み。
特賞(3本)は完全制覇した人が対象で、賞品は5万円旅行券プラス上伊那特産品。1等4本、2等10本、3等36本、また遊びま賞300本で、宿泊施設1泊2日の宿泊券、イチゴの詰め合わせ、地酒、まつぶさワインなどの賞品をそろえた。
ゆめぐりに関する写真には19点の応募があり、12点を特別賞に選んだ。夏の中央アルプス、中川村飯沼での田植えなどを題材にしたもので、ホームページで紹介される。
来年度は4月8日から開始。早めの応募を促すため、6、9、12月の抽選を新たに加えた季節賞を新設する。 -
箕輪町職員研修報告会
箕輪町は16日、人材育成の一環で職員研修報告会を役場で開いた。海外派遣研修の参加者や県、市町村の交流職員で箕輪町で研修している職員の発表を聞き、研修経験を共有した。
05年11月にヨーロッパ環境問題研修視察に参加した教育課の中村克寛さんは、10日間の日程でドイツ、スイス、フランスを訪問。不燃物処理場、川の再自然化活動、水力発電ミニダム、景観づくり、ごみ処理会社などの視察の様子を写真とともに説明。「日本や箕輪町は環境行政はレベル的に高いと感じた」と話し、今後の方向性と課題に▽循環型社会のシステム構築▽資源のない日本での新エネルギー拡充の必要性▽環境教育と啓蒙活動-を挙げた。
05年度の海外派遣研修者は3人。欧州児童福祉・少子社会対策視察、欧州都市計画・コミュニティづくり調査にも参加している。
県、伊那市、長谷村から交流職員として町で研修している職員は5人。県と町では職員同士や理事者との距離感が違う、箕輪町は職員1人が受け持つ仕事範囲が広い-など感想を話した。 -
飯島町の人事異動
飯島町は17日、4月1日付けの人事異動を内示した。大課制導入と係の統合で異動総員は83人の大規模となった。課長級4人、課長補佐・係長27人、一般職員34人、出向・派遣6人、保育士8人、新規採用1人、退職6人。昇任は課長級ではただ1人、塩沢良和さんが社会福祉協議会事務局次長から局長に昇任、係長級ゼロだった。
組織改革では総務課と企画財政課が統合し、総務課に、住民税務課と保健福祉課が統合し、住民福祉課になり、6課が4課になった。
係では安全対策係が危機管理係に名称変更、企画係まちづくり担当・開発係(1部)などを合わせ、まちづくり推進室を設置。資産税係と民税係を合わせ、税務係と収納対策担当を設けた。
住民係と生活環境係を統合し、住民環境係に、国保医療係と保健予防係を統合し、保健医療係に、福祉係に高齢者係を統合、都市計画係と国土計画係を統合し調査計画係に、水道係に下水道係を統合、教育委員会も5係が学校教育係と生涯学習係の2係にまとめるなど、27係を18係とした。
職員数は人員削減計画により、135人が7人減の128人になった。 -
村が委員会の答申を受けて行革大綱を策定
宮田村行政改革推進委員会(仁科智弘会長)は15日、事務事業再編や職員の定員管理など6項目からなる行革案を清水靖夫村長に答申。村は案に沿い、2009年度まで5年間の行革大綱(集中改革プラン)を策定した。昨年度策定の自立のむらづくりの指針「ステップI」に準拠する部分もあり、職員数は現状105人を2010年度当初に92人に減らすと明示。一方で給与適正化など具体的な目標数値が示されていない部分も多いが、村総務課は「年次ごとの行動計画をつくり、示していく」としている。
事務事業再編では、重点施策である子育て支援にあわせ「子ども室」の新設を明記。
教育委員会総務係と住民福祉課国保児童係の一部業務を統合するもので、07年度に設置する考え。乳幼児から児童、生徒まで窓口を一元化し、包括的に事業推進を図る。
民間委託では、07年度以降に村民会館をはじめとした文化施設のほか、介護予防等拠点施設「なごみ家」、保育園も指定管理者の活用を検討するとした。
公園は地元への管理委託を推進。宮田高原は全部委託か、牧場廃止も含めて今後の検討が必要とした。
職員の定員管理は、新規採用を隔年で各1人とし、退職勧奨年齢を50歳から45歳へ引き下げるよう検討する。
また、自己評価、人事評価制度と、3縲・年程度での人事異動を実施。異動希望願い制度の導入も検討する。
一方で給与の適正化については、現行給与体系や退職手当てなどを「見直す」と表記。
第3セクター見直しについても「経営健全化を求める」など抽象的言い回しとなった。
行革委員会は今後、年度ごとに取り組み状況をチェックする方針。仁科会長は「行革が絵に描いた餅で終わらぬよう、住民参画のむらづくりを見守っていく」と話した。