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弥生祭 きょうまで一般公開
伊那市の伊那弥生ケ丘高校で12、13日、第49回弥生祭が一般公開されている。各クラスの環境に配慮した装飾を審査するECO(エコ)大賞や、2年生の沖縄についての学習発表などを初めて企画した。
はりぼては目玉の一つで、生徒玄関前に自由の女神やシーサーすべり台などが並んだ。派手さが売りだが、その分ごみが出ることから、ECO大賞を設けた。制作する際にどれだけごみを減らす努力をしたか、再利用できるものを使ったかを本部役員が審査し、14日に結果を発表する。
クラスごとに「教室の電気をつけず、懐中電灯を使って迷路を回ってもらうようにした」「ダンボールに塗るペンキの量を減らした」「牛乳パックを再利用した」など工夫を凝らした。
沖縄への修学旅行を控えた2年生は、ひめゆり学徒、食文化、方言などを発表。「戦争の様子が生々しくてとても怖かった。当然のように学校へ行って勉強していることがどれほど素晴らしいことなのか考えさせられる。二度と繰り返してはいけない」と訴えた。
13日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。演劇や吹奏楽の発表などがある。 -
新山とんぼの楽園で観察会
日本最小のトンボ・ハッチョウトンボの生息地として知られる伊那市富県の「とんぼの楽園」で13日、毎年恒例となっている観察会が開かれた。上伊那内外から多くの人が訪れ、羽化が最盛期となった同トンボの生態を学んだ。
新山山野草等保護育成会(中山智会長)の主催で、ハッチョウトンボについて知ってもらうと始めて3年目。湿地帯0・7ヘクタールでは年間36種類のトンボを観察することができ、同トンボは例年、5月から8月までに約5千匹が羽化するという。
ハッチョウトンボの生態を訪れた人たちに会員が説明した。同トンボは雄が赤色、雌が黒、黄色のしま模様。体長はいずれも約2センチ。雄は産卵に適した場所を確保するため縄張りを持ち、侵入してきたほかの雄と空中戦を展開するという。
訪れた人たちは、小さなトンボを見つける声を上げて指差し、飛び回る姿を懸命に目で追っていた。また、会場ではハッチョウトンボの保護育成のため販売した、同トンボをモチーフとした竹製のブローチなどが講評だった。
小さなハッチョウトンボを探す参加者たち -
第24回斉藤杯争奪囲碁大会 25人熱戦
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)の「第24回斉藤杯争奪囲碁大会」は13日、伊那市西春近のサンライフ伊那であり、小学生から80代までの25人がトーナメントを戦った。優勝は知久喜明さん(6段・伊那東部中学校3年)だった。
同支部最大の棋戦として年1度開く同大会。小学生から有段者までがすべて同じトーナメントで腕を競い合った。そのほかの出場者やトーナメント戦の敗退者は3段以上のA級と2段以下のB級に分かれ、リーグ戦で対局した。
優勝した知久さんとトーナメント戦に参加した田中宏道君(2段・西春近北小学校4年)は8月5日、第29回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会に、同支部から初めて出場するという。
結果は次の通り。
【トーナメント戦】(1)知久喜明(6段・伊那東部中3)(2)我満政義(2段・伊那市東春近)(3)福沢秀伸(5段・伊那市高尾町)(4)岡田裕(4段・伊那市東春近)
【A級リーグ戦】(1)中村重男(5段・伊那市狐島)(2)池田輝夫(3段・南箕輪村)(3)中山恵介(4段・伊那市美篶)
【B級リーグ戦】(1)酒井喜多男(初段・伊那市西春近(2)山崎洸(2段・南箕輪中2)(3)田中宏道(2段・西春近北小4)
碁盤をにらみながら一手一手を考える参加者たち -
消毒用噴霧器、軽四貨物自動車が全焼
12日午前10時50分ころ、箕輪町松島の赤羽栄治さん(80)方庭先駐車場で赤羽さんと、知人で同町に住む73歳男性が消毒用噴霧器にガソリンを給油したところ、ガソリンが漏れ、赤羽さん宅のボイラーから引火。消毒用噴霧器と近くにあった軽四貨物自動車1台に延焼し、いずれも全焼した。
消火にあたった73歳男性が右腕に軽いやけどをした。 -
輝く!経営者 その後
六九堂はりきゅう指圧院・六九堂接骨院
伊藤直樹院長(43)六九堂はりきゅう指圧院・六九堂接骨院
◆伊那市高遠町西高遠683
◆1998年6月9日開業、2000年10月10日移転
◆TEL0265・94・5069
◆URL http://www.h3.dion.ne.jp/^rokkudou
◆本紙の長期連載企画「上伊那・輝く!経営者」で03年12月に紹介
上伊那地域の東洋医療の拠点として、六九堂はりきゅう指圧院・六九堂接骨院の2つの看板を掲げる「六九堂」。鍼(はり)師、灸(きゅう)師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の国家資格を有し、毎週発行の「六九堂新聞」で情報提供を続けながら、患者とのより強い信頼関係を構築。開業時から変わらぬ、地域の皆さんのお役に立ちたい-という思いで研究を重ね、新しい治療にも取り組んでいる。 -
伊那市が緊急地震速報受信端末設置へ
伊那市は気象庁の情報に基づいて地震の発生を直前に知らせる「緊急地震速報」の受信端末と館内放送設備への接続機器を各小中学校、保育園のほか、市役所の本庁舎、総合支所、支所などの公共施設約60カ所に設置する。機器の発売予定は7月下旬から8月にかけてと見込まれるため、設置はそれ以降となるが、市担当者は「安全上のことでもあり、できる限り早期に整備を完了させたい」としている。
設置する受信端末は、全国各地のケーブルテレビ事業者約500社が加盟する日本ケーブルテレビ連盟が低コストを念頭に進めてきた「ケーブルテレビ網を用いた緊急地震速報システム」用に開発された専用品。連盟に加盟する伊那ケーブルテレビジョンが気象庁(気象業務支援センター)の発信する情報を受け、ケーブルテレビの回線を利用して各端末に情報を送ることにより、音声で「およそ○秒後に震度○程度の地震がきます」などと告知する。利用料は無料という。
学校などの大きな施設では一般家庭と違って広い全館の隅々にまで一斉に告知する必要があるが、施設の各室すべてに受信端末を設置しては費用が大幅に膨らむため、専用の機器を館内、校内の放送設備に接続することで一斉放送を可能にした。情報を受信すると放送設備の電源を自動的に起動させる機能を持っている。
導入する端末と放送用接続機器は各63個の予定。設置・接続工事などを含めた事業費は約390万円。財源には市町村合併特例交付金などを充てる。
導入はシステムの構造上、ケーブルテレビが設置されている施設のみが対象だが、伊那市有線放送農協(いなあいネット)も、既存の設備を使って緊急地震速報を放送することを決めているため、現在のところ小規模施設についてはケーブルテレビの追加設置工事はしない考え。
市は一方で、緊急地震速報の告知を受けた場合の対応マニュアルも作成し、万一の事態に備えたい竏窒ニしている。マニュアルは各施設、学校で現場に即したものを作成し、併せてマニュアルを職員に徹底させるための訓練も定期的に行っていく。 -
【高遠断酒会】
酒を飲み続けていると誰でも侵される可能性がある病気、アルコール依存症。きっかけは人によりさまざまだが、定量を超えて飲み続けることが原因の一つともいわれる。多くの場合、自分でも気付かないうちに酒量が増え、次第に一日中飲まずにはいられない状態となる。進行すると精神的、肉体的な禁断症状が現れていつしか職を失い、家庭は崩壊。社会的信用もなくなり、体を壊してついには死に至る竏秩B
酒をやめられないのは性格や意志の弱さゆえではない。脳への作用によって体がアルコールを求め、自分の意志で飲酒を止められない状態に陥っているからだ。アルコール依存症は、回復はしても完治することはないとされる。10年、20年と断酒していても一杯の酒で再び元の状態に逆戻り。酒の量を控えても駄目で、再発しないためには一生酒を断つしかない。だが、酒を飲みさえしなければ何ら普通と変わらない生活を送ることができる。
◇ ◇
「断酒会」は1958年、アルコール依存症に悩む人たちの自助組織として高知県で生まれ、5年後には全国ネットワークもできた。高遠断酒会は78年に発足。向山金治さん(77)が会長を務める。
「20歳ごろから飲み始めたが、当時の写真を見るとどれも一升瓶を持っている。結婚してからも勤め先のロッカーの中や弁当の底に酒を隠して、朝でも昼間でも飲んでいたよ」
体を壊して入院しても、体調が少し良くなるとまた飲んだ。母や妻が泣いて頼んでも「自分で稼いだ金で飲んで何が悪い」とはねつけた。
45歳の時、その母が亡くなったことで「今やめなければ一生やめられない」と断酒を決意。仲間5人とともに高遠断酒会を発足させた。
断酒会の例会は依存症の会員が定期的に集まり、それぞれの悲惨な体験を語り合うことで酒害の恐ろしさを互いに再認識する。同じ思い、似た体験を共有する人の話を聞くことで疑似体験ができ、二度と酒を飲むまいという気持ちが強くなる。妻や子に暴力をふるい、家庭がバラバラになったことや、死ぬほどの苦しみを味わった体験を涙ながらに語る人も多い。依存症の被害者側ともいうべき妻や子も出席して体験談を語る。これを地道に繰り返すうち、断酒生活が身についてくる。断酒会は依存症の泥沼からはい上がるための大きな助けになっているのだ。
「おかげでその後30年間飲んでないよ。いや、一度だけ断酒会の帰りに飲んでしまったことがあったが…それだけだ。会を立ち上げた手前、逆戻りするわけにはいかないから」
事務局を務める嶋村直人さん(53)は仕事そっちのけで酒びたりとなり、妻に愛想を尽かされて離婚するはめになった。
「飲み過ぎで体が動かなくなったが、それでも酒は離せない。ある日ついに血を吐いて病院送り。酒をやめるために断酒会に入ったが、やめるのは苦しい。歯を食いしばって耐えた」
1年たち、2年たつと苦しさも徐々に和らぎ、断酒に半信半疑だった周囲の見方も違ってきた。断酒のかいあって離婚から6年後、妻との復縁がかなった。
「地獄を見たければ依存症の家、極楽を見たければ断酒の家竏秩B仕事から帰って『ただいま』と言うと返ってくる『お帰りなさい』の声、家族皆で囲む食卓での何げない会話と笑顔。普通の家庭のそんな小さな幸せを今はかみ締めている。生きていてよかった」
(白鳥文男) -
伊那全国大陶器市12日から
第8回伊那全国大陶器市が12日から伊那市の鳩吹公園特設会場で開催される。全国大陶器市振興会(山口県)主催。有田、伊万里、唐津、萩など、全国各地から集めた高級美術品や家庭用、業務用の食器などの陶器約20万点を販売する。
人間国宝・井上萬二の有田焼、徳田八十吉の九谷焼作品などのほか、人気作家による工芸品の特別展示もある。
事務局は「毎年開催しているが、その度に新しい品を取りそろえている。必ず満足してもらえるはず」として、多くの来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後5時30分。21日まで開催。 -
竹元郁雄作陶展
「日本六古窯・越前 峰越窯-竹元郁雄作陶展」は15日まで、伊那市旭町のはら美術で開いている。長野県下初の個展で、茶道具を中心に新作100余点を展示している。
竹元郁雄さんは、福井県丹生郡越前町に築窯し30余年。「温かく使いやすい」をテーマに作陶している。「道具ですから、用途が美の中で一番重要な部分を占める」といい、「特に茶道具は寸法という制約の中でいかに自分を表現するか。きっちりした寸法、用途を抜いては考えられない」という。
焼き締めの越前焼で、茶わん、水指、花入れなどのほか食器もある。竹元さんの特徴は緋色。古い越前窯の発掘に参加した際に真っ赤なすり鉢が出たのを見て、「緋色が出る」という以前からの思いを確信。「日本全国探しても、この緋色はない」という緋色の作品を作り出している。
「相手があって初めて引き立つ、使って楽しい焼物。温かく使いやすい茶道具を見ていただきたい」という。 午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
しゅんこう和紙ちぎり絵
中村早恵子教室「七絵会」作品展しゅんこう和紙ちぎり絵の中村早恵子教室「七絵会」作品展は31日まで、伊那市羽広のみはらしの湯ロビーで開いている。
伊那市在住の中村さんが指導する教室の一つ「七絵会」(35人)で、各自が好きな題材を選んで熱心に制作した31点を展示した。
中村さんの作品「異人館」をはじめ「河童端」「夜景(東京)」などの風景、グラジオラスやバラ、アヤメなど多彩な作品がそろい、湯の利用者は和紙で作り出す柔らかな絵の世界を楽しんでいる。
中村さんは、「しゅんこう和紙は、はぐことが出来る。はいだからこその質感、透明感が出る。筆やペンを一切使わずに指先でちぎってはり、水彩画の感じが表現できる」と話している。 -
長野県埋蔵文化財センター速報展「長野県の遺跡発掘2008」
伊那市の県伊那文化会館開館20周年記念、長野県埋蔵文化財センター速報展「長野県の遺跡発掘2008」が10日、県伊那文化会館で始まった。中野市柳沢遺跡で見つかった弥生時代の銅戈(どうか)、銅鐸(どうたく)を中心に07年度の遺跡発掘調査の成果を展示している。
柳沢遺跡は弥生時代中期(約2千年前)。銅戈はこれまで西日本で出土しているが、柳沢遺跡で銅戈7点、銅鐸1点が出土。日本における銅戈・銅鐸の分布図を塗り替える大発見という。
出土した銅戈は「大阪湾型」で、祭りの道具。最も大きな銅戈は全長36・1センチ、重量713・5グラムで、日本で出土している中で最大級という。展示は6点で、1点は保存処理作業中のため写真。出土した状態の実物大模型があり、銅戈・銅鐸の全点をスライドショーでも紹介している。
県埋蔵文化財センターによると、「県内の銅戈・銅鐸の資料がほとんどないので、どうして長野に入ってきたかなど、想像をかきたてる部分」という。
展示遺跡は21遺跡。弥生時代の伊那谷の遺跡出土品、これまでに県内で見つかった平安時代の古代印の展示もある。
12日は、調査報告会・講演会が同館小ホールである。報告会は午後1時縲・時20分。講演会は、県遺跡調査指導委員で柳沢遺跡調査指導委員長の笹沢浩さんが「柳沢遺跡と南信の弥生文化」を話す。午後2時半縲・時。
会期は8月3日まで。午前9時縲恁゚後5時。週末は展示解説がある。土器の立体パズルや模様付など体験広場は午前10時縲恁゚後4時。入場無料。 -
上伊那電気主任技術者協会総会
上伊那電気主任技術者協会は10日、第30回通常総会を伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスで開いた。上伊那に在住、事業所勤務の電気主任技術者など約40人が出席。施設・工場などの見学会実施や「やさしいエネルギー利用研究会」、技術研修会の開催などを盛り込んだ08年度事業計画・予算案などのほか、新役員人事を承認した。任期1年。
総会に先立って研修会を開き、日立産機システム空圧システム事業部の「空調圧縮機の基礎と省エネ」、中部電力長野支店の「電力情勢について」を聴いた=写真。
同会は電気設備の保安管理技術向上と情報交換を目的に79年に発足。近年は省エネルギー、環境活動にも力を入れている。現在の会員は63人。
主な役員は次の皆さん。
▽会長=川上国男▽副会長=岩崎和彦、山下良一、西村隆一、浅野真司、広田誠一▽会計=下島岩男、武田忠 -
伊那北2回戦で散る
▽2回戦・諏訪湖スタジアム
岩村田
3200003109
0010011003
伊那北
【岩】坂井竏昼{森
【伊】近藤、丸山、宮原、近藤竏昼{島、小田切
○…伊那北は先発近藤が1回に3失点、急きょ2回からリリーフした丸山も2点を失うなど、5点を追う苦しいスタートなった。
3、6回にそれぞれ1点ずつを返し、2竏・と追い上げムードが高まった7回、マウンドを3回から任され、4イニングを無失点に抑えていた3番手の宮原が岩村田打線につかまり、安打、スクイズなどで3点を失って突き放された。
伊那北はその裏、犠牲フライで1点を返したが反撃もここまで。続く8回にはダメ押しとなる9点目を失い、3竏・で敗れた。
久保村智監督 もう少し競った展開を予想していたが、序盤に5失点したのが痛かった。継投は当然考えていて、抑えの宮原にどんな形でつなげるかが今日のポイントだと思っていたが、先発の近藤と2番手の丸山が打たれ、3回という早い回に宮原にスイッチすることになってしまったのが悔やまれる。2、3点でしのげば後半勝負に持ち込めたと思うが、やはりあせりが出た。実力は紙一重だったのではないか。
畑一樹主将 隙のない野球をしようと、1球1球集中して頑張った。苦しい展開だったが、みんな最後まであきらめなかった。この仲間と戦ってこられてすごくよかった。 -
伊那商工会議所会頭杯争奪会員ゴルフ大会
伊那商工会議所は9日、第44回会頭杯争奪会員ゴルフ大会を伊那市の伊那国際ゴルフクラブで開いた。会員ら104人が参加し、スコアを競い合いながら笑顔で親ぼくを深めた。
時折小雨がぱらつくものの、風は穏やかでまずまずのコンディション。参加者は「ナイスショット」などと互いに明るく声を掛け合いながら、和気あいあいで18ホールのプレーを楽しんだ=写真。
上位と各賞入賞者は次の皆さん。
(1)原年弘(2)藤沢秀敬(3)原一馬(4)田畑一安(5)平沢正博(6)倉田明弘(7)守屋賢一(8)鈴木俊英(9)山田喜堆(10)伊藤五男▽ベスグロ賞=原年弘▽シニアトップ賞=田畑一安▽レディーストップ賞=小泉弘子 -
三峰川総合開発事業対策協議会
今後30年間の河川整備計画の指針となる「天竜川水系河川整備計画」の策定に当たって学識経験者の意見を聞く「天竜川流域委員会」の第5回会議(6月16日、名古屋市)の中で、国が伊那市長谷の三峰川上流部に計画していた戸草ダムの建設を当面見送る方針を明らかにしたのを受け、市議会議員や関係機関などの代表者らでつくる「伊那市三峰川総合開発事業対策協議会」(会長・小坂樫男市長)は9日、本年度第1回の会議を市役所で開いた。委員など約20人が出席し「美和ダム上流域の住民の安全のために戸草ダムは必要」「天竜川全体の計画としては納得できるが、一部地域に被害が集中するようなことがあってはならない」「ダムを造らないなら、代わって安全を確保できるだけの代替案を示すべきだ」など、ダムの重要性について強い調子で意見を述べた。
「見送り」の経緯などについて説明するため出席した国土交通省天竜川上流河川事務所の伊藤仁志事務所長は「財政、効果などを総合的に考えて提案したが、長期的にみて戸草ダムの必要性は変わらない。提案は議論のためのたたき台として示したものであり、今後審議していく中で整備計画の原案に反映させていくことになる」として「見送り」の方針が変更になる可能性について示唆した。
小坂市長は「見送りについては事前に何の相談もなかったので聞いてびっくりした。ダムの必要性についてもう少し考えた上で『見送り』という直接的な表現を避けてもらいたい。6月以降、国、県に建設を強く要望してきたので、次の流域委員会では少し流れが変わるのではないか」と「見送り」撤回に期待をかけている。
「天竜川流域委員会」の第6回会議は11日に名古屋市で開かれる。 -
伊那ロータリークラブ新体制
伊那ロータリークラブの第49期(08年7月1日縲・9年6月30日)が新体制の下でスタートした。新会長には中山一郎さん=プリンティアナカヤマ社長=が就任した。少年野球大会、自然教室、植樹の支援や助成など、さまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=中山一郎▽会長エレクト=中川博司▽副会長=大沢一郎▽幹事=下枝正一▽副幹事=藤沢洋二▽会計=山口健雄▽副会計=竹腰哲夫▽SAA=木下誠一郎▽副SAA=平沢泰斗▽クラブ管理運営委員長=平沢泰斗▽クラブ会報委員長=松下正博▽会員増強委員長=小林孝行▽親ぼく活動委員長=中村和之▽情報・プログラム委員長=竹腰哲夫▽国際奉仕・財団委員長=橋爪利行▽職業・社会奉仕委員長=松崎敏彦▽新世代育成委員長=立石誠▽直前会長=鈴木多門 -
長野県自主防災アドバイザー
伊那市山寺
河合邦房さん 関川重雄さん今年1月下旬、長野県から「自主防災アドバイザー」の委嘱を受けた。南信で20人、伊那市3人のうちの2人で、山寺区上村町自主防災会で共に活動している。
河合さんは、自主防災会発足時からの会長。役員は3年任期で、今年で2期4年目を迎えた。関川さんは伊那市民生児童委員協議会長でもあり、「自主防災会になくてはならない存在」という民生委員の立場で会発足から関わっている。
自主防災アドバイザーは、市町村や県と連携して自主防災活動を支援するボランティア。任期は3年。年1回、県の研修を受けるほかは、地域住民により近い立場で、市町村職員と一緒に自主防災組織の立ち上げ、防災訓練、支え合いマップ作りなどの相談に乗り指導、助言をする。
「説明してくれと言われれば、いくらでもする」。2人には、上村町自主防災会で培ったノウハウがある。
上村町自主防災会は05年6月、「実際に行動できる自主防災組織が必要不可欠。自分たちで出来ることは自分たちでやろう」と発足した。その背景にあったのは、04年の台風23号で戸谷川が氾濫し伊那北駅前が浸水した災害経験。隣り地区のため応援に駆けつけたが傍観するしかない現実に、町総代が会長を務め1年で組織更新する当時の自主防災組織では有事に機能しないことを実感したからだ。
会員は男女40人。これまでに自主防災緊急連絡網、防災地図、救助マップ、危険個所マップを作成。救助マップは、緊急時救助承諾書の作成で各戸を回り、理解を求めて頭を下げ、当初60%の回答率も今は100%になった。梅雨期の防災訓練と秋の救護訓練、備品の手入れ、消火栓点検、貯水池の点検や泥上げのほか、大雪の日には1人暮らし世帯の雪かきもする。
「会員はすごく盛り上がっている。ただ町民が乗ってきてない。それが切ない」と河合さん。200世帯560人、さらにアパートの住民110人余。大災害発生時の救助は2日は来ないと考えた場合、会員40人だけでは限界がある。「これからの勉強会やPRだと思う。住民の意識向上の働きかけが課題」と関川さんはいう。
「4年目でやっと余裕が出来てきた」自主防災会。医療関係者の入会勧誘の検討など、活動は次の段階を迎えている。
「地震、災害の怖さを経験しないと真剣に考えてくれない」。防災意識を広める難しさも知る2人。課題も含め、これまでの歩みすべてが自主防災アドバイザーとしての助言に生きてくる。
「伊那市の住民支え合いマップ作成率は21・8%。中心市街地がすぽっと抜けてマップがないことが一番心配。この3年で少なくとも60%にしたい」と関川さん。河合さんは「自分たちがやったことを、皆さんに優先的にやってもらうよう勧めたい」という。(村上裕子) -
伊那公民館高齢者教室オープン講座「保科正之公を語る」
伊那市の伊那公民館高齢者教室のオープン講座が9日、同館であり、高遠町歴史博物館の北原紀孝館長が「保科正之公を語る」と題して講演した。歴史の町・高遠にまつわる話第3弾で、一般参加も含め100人余が、高遠が生んだ仁政の名君の話に熱心に聞き入った。
北原館長は、保科正之の生い立ちから話し、政治では徳川300年の基礎を作り、人道主義的哲学を持ち、相手に嫉妬心を抱かせず地位と立場をわきまえ行動した人物だったと紹介した。
保科正之の人格形成について、「指導者も素晴らしかったが、四季がはっきりしている伊那谷の自然環境の中から臨機応変、安全・安心と危機管理能力などを学び、同時に感性を育てたのではと感じる」と語った。
4代将軍家綱を補佐するため20年も江戸にいた間、会津藩がしっかり治められていたことについては、「会津を支えていたのは、この伊那から着いていった人たち」と話した。 -
新山発見!親子バスツアー
伊那市新山の自然を体験する「新山発見!親子バスツアー」が6日にあった。親子など約20人が参加し、ハッチョウトンボや山野草を観察。新山の豊かな自然を満喫した。
伊那市の荒井区で喫茶店「アビエント」を経営する若林敏明さんら新山の自然環境を生かした環境教育を応援する「新山の保育園・小学校を考える会」が企画。昨年に続き2回目となる。
まずは「トンボの楽園」でハッチョウトンボを観察。ハッチョウトンボを初めて見る参加者もおり、「いた、いた」と見つけて喜ぶ参加者や、「雌はなんだか地味ねえ」と赤い雄と茶色い雌を見比べ感想をもらす参加者の姿があった。
その後、山野草に詳しい伊那市中央区の柄山祐希さんの案内で「トンボの楽園」付近の山野草を観察。葉っぱの上に花のつぼみがついているハナイカダや、ムラサキシキブなど柄山さんの説明を聞きながら眺めていった。
また実のなったモミジイチゴ(キイチゴ)を見つけ、「昔よく食べた」と会話が弾んだ。
「今の子どもたちはおいしいものをいっぱい食べてるから」と試食する子どもたちの反応をうかがう大人たち。「おいしい」「もっとちょうだい」との声に顔がほころんだ。 -
竹製のとんぼ販売から1年
ベトナムの障害者や孤児支援を目的としたNGO(非政府組織)「マイニャーベトナム」(宮島洋子代表)が、とんぼの形をした竹製がん具を販売して1年が経った。売上金は341万円余と予想を大きく上回った。その一部を奨学金として使い、9月からベトナムの孤児ら5人が高校へ通う。
竹製のとんぼは、ベトナム北部ハタイ県に住む身体障害者や孤児らが作っている。やじろべえのように、とんぼの頭を視点にバランスを取って止まる、ベトナムの民芸品。1個200円で▽がん具を作った障害者や孤児らの賃金▽がん具を作る作業所の整備▽孤児が学校へ通うための奨学金▽とんぼ販売のチラシ代など必要経費竏窒ノ各50円を充てる。
目標は年間5千個の販売だったが、1万6千個余。とんぼを置く竹製の台も2千個以上売れた。
奨学金は、両親がいないなど家庭の経済的な事情で高校進学を断念しなければならない子供に対し、3年間の学費、教科書代、寮費など最低限必要な費用を支援する。
年間1人当たり8万円かかり、5人の3年間分120万円を確保するため、8月末までに2万個を販売したいと考えている。
宮島代表は3月上旬、ベトナムを訪れ、奨学金を送る子供の家庭事情や学業成績を見て選考した5人(いずれも15歳)と会い「楽しんで勉強してほしい」と伝え、ベトナムを支える人材になればと期待する。
また、とんぼの製作現場も初めて視察し、製作費85万円を渡した。障害の程度によって竹を切ったり、赤や青などカラフルに色付けしたりと作業を分担し、黙々と働く姿を見て、関係者から「とんぼを作ることで、障害者や孤児が自分の存在価値を見いだせていると聞いた」。
現場は民家の軒先を借りているが、当面は現状のままで構わないとしていることから、販路拡大のため、木工絵画の取り扱いなど効果的な支援を検討中。
とんぼは伊那市を中心に県内7カ所で販売しているほか、イベントや高校の文化祭などにも呼ばれ、取り組みの輪は広がっている。
ハッチョウトンボの保護・育成などに取り組む市内の新山山野草等保護育成委員会からも110個の注文が入り、13日、「トンボの楽園」で開くハッチョウトンボ観察会で長さ3センチのとんぼのがん具が販売される。
宮島代表は「趣旨を理解し、とんぼを買ってくれる」と反響の大きさに驚き「いろんな人の協力で成り立っている。会員を増やしながら、活動を継続させていきたい」と話した。
問い合わせは、市内のアジアンカフェ&雑貨「カフェ・ドゥドゥ」内事務局(TEL78・5650)へ。 -
伊那市、上伊那広域連合が北新区で地元役員などを対象とした懇談会
桜井区とともに新しいごみの中間処理施設建設候補地に決定した伊那市富県の北新区で7日夜、同地区の役員と伊那市、上伊那広域連との懇談会があった=写真。同地区の代議員と対策委員会の委員など25人が参加。これまでの用地選定手順に関する不満感や、建設予定地の立地上、同地区に処理施設の空気が滞留するのではないかという不安を訴える声が相次いだが、竹内秀作区長は「いずれにしても、議論を尽くすことを約束してほしい。議論を重ねる中で諸問題についての理解を深めていきたい。また、桜井と話し合いながら進めていく場面も出てくると思うので、それぞれ包み隠さず、オープンに進めてほしい」とまとめた。
◇ ◇
桜井区に引き続いて開かれた地元説明会には、小坂樫男市長をはじめ、伊那市、上伊那広域連合の職員が参加した。
環境影響の不安を訴える声と同様に多かったのは、候補地決定に至るまでの手続きに関する不満。
「以前に検討してきた地区でどうして決定できなかったのか。今はそれを北新へ押し付けようとしているように思え、不信感がある」とし、今後の手続きについては、誠意ある対応を求める声も多かった。
また、竹内区長は「この問題をきっかけに村が二分することになるようなことがあっては絶対ならないと考えている。片方の地区でどんどん話が進んだ場合でも、双方の区の合意を得ていくつもりはあるのか」と質問。
それに対し酒井茂副市長は「まずは環境アセスに移らせてもらいたいと考えており、そのことに関して双方の区の合意をいただきたい。また、いずれにしても近い所にあるため、双方にご理解を得て進めていきたい」とした。
しかし、酒井副市長は過去の取材で「建設の合意を得るのはあくまで当該地区」としており、環境アセスの結果、1地区の範囲内で建設できる場合でも、双方の区の合意を必要とするかどうかについては名言を避けている。
今回の候補地にかかわる北新区の地主は7人。また、候補地から離れた場所に人家がある桜井区とは異なり、候補地から500メートル圏内に人家もある。
今後北新区では14日夜に区民全戸を対象とした懇談会を開く予定。 -
県産端材有効利用の新商品開発へ
建具や家具などを製造する際に出る木材の端材を有効利用し、魅力ある新たな商品を開発、生産、販売していこうとする新事業が本年度、伊那商工会議所の支援で始まる。伊那商議所としては初の取り組み。
上伊那地方一帯はカラマツなどをはじめとする木材資源が豊富なことから、木材加工・製造業関連の事業所が多い地域特性があるが、近年の住宅着工件数の減少などの影響もあり、特に中小規模の建具製造事業者は軒並み苦しい経営を強いられている。
端材の利用による新たな商品の開発、生産に取り組むことにより、こうした事業者が持っている職人技ともいえる専門技能の有効活用ができるとともに、各事業所の経営の安定化と地域産業の活性化を図る。併せて、端材は木製品の製造過程で必ず出る上、現状では燃やすか捨てるしかないが、商品化の取り組みにより、地球環境保全の効果も見込める。
事業は地域の資源を活用した新事業展開や新商品開発などを支援する事業を行う団体を対象とした「県地域産業活性化基金事業」に採択された。助成金は150万円。
助成金はニーズ調査、商品のデザイン研究、ピーアールなどに充てられる。伊那商議所は信州大農学部の教授やデザイナーなどの協力を得て、年内をめどに新商品を開発したい考え。「売れる物を開発し、安定供給できる体制をつくって、ゆくゆくは伊那の特産品として県外にもアピールしていきたい」としている。 -
ぺアーレ伊那落札はワイド
伊那市山寺の測量・設計コンサルタント会社「ワイド」(斎藤庸道社長)は7日、社会保険庁の外郭団体・社会保険健康事業財団の方針によって売却が決まり、9月30日で閉鎖とされていた伊那市西町の伊那社会保険健康センター「ぺアーレ伊那」の土地、建物を7200万円で購入する契約に調印した。相手方は施設を所有する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」。引渡しは10月1日。同社はペアーレの事業を継続していく方針を明言している。斎藤社長は「講座の見直しなども考えている。多くの人が健康的でより楽しい生活を送れるような、皆に愛される施設づくりを目指していきたい」と話している。
同社は存続を要望する地元住民らの声に応えるとともに、経営は十分に可能と判断して6月25日の入札に参加した。最低価格は5700万円に設定されていた。
同社は77年「ワイド測量設計株式会社」として設立。業績拡大に伴い、東京、諏訪、駒ケ根、北海道、長野などに次々に支店、営業所を展開してきた。97年、社名を「株式会社ワイド」に変更。現在の資本金は3150万円。
ペアーレ伊那は95年4月開設。鉄筋3階建て、延べ床面積約1800平方メートル、敷地面積約2900平方メートル。温水プール、トレーニングルーム、各種教室などを備えている。07年度は健康づくり講座、教養文化講座合計で約100講座・330教室を運営。延べ約8万7千人が利用した。年度収支は少なくとも02年度以降黒字を続けている。 -
西箕輪で交通死亡事故
9日午前9時50分ごろ、伊那市西箕輪大萱の信号のない市道交差点で同市手良野口の派遣従業員蟹沢栄子さん(78)運転の軽自動車と、同市西箕輪吹上の無職有賀けさみさん(81)運転のミニバイクが出会い頭に衝突。有賀さんは胸などを強く打ち、約1時間後に死亡した。
伊那署の調べによると、有賀さんは箕輪町方面から南西方向に直進し、蟹沢さんは交差点を南東方向から箕輪町方面に右折しようとしていた。同署は原因を調べている。
伊那市内での交通事故死者は、5月に同じ西箕輪の羽広で起きた事故に続いて今年2人目。昨年1年間の死者は3人だった。 -
大型紙芝居の糸ぐるまが新作「星のおかね」を上演
伊那市長谷の大型紙芝居の糸ぐるま(久保田文子代表)は5日、同市美篶東部保育園で、新作の切り絵紙芝居「星のおかね」を初めて上演した。
この日は土曜参観日とあって、園児らはお父さんたちと一緒に紙芝居を楽しんだ。
大型紙芝居8作目となる「星のおかね」はグリム童話から、13枚で構成。貧しく1人ぽっちの心優しい女の子が、道で会ったお年寄りにパンを、裸足で「足が痛いよー」と泣いている男の子に靴を、寒さで凍えそうなウサギに洋服さえも与えてしまう。飢えと寒さで立ちすくむ女の子に星が金貨とすてきなドレスを降らすという、心温まるストーリー。
園児らは食い入るように画面を見つめ、ハッピーエンドに、「あー、良かった」とほっとした表情を浮べた。
卵の手品を挟んで、村の美しい娘と戸倉山にすむ大蛇の悲しい恋物語「黒河内長者屋敷」も上演した。
切り絵製作、上演した久保田さんは「分りやすい、洋ものに初めて挑戦した。子どもたちが紙芝居を見て、優しい心になってほしいという願いを込めた」と話していた。 -
新ごみ中間間処理施設の候補地に決定した桜井区に伊那市長が依頼
上伊那8市町村のごみを中間処理する新しい処理施設の候補地に決定した伊那市富県の桜井区で5日夜、伊那市との懇談があった=写真。同地区86戸のうち、住民約80人が出席。小坂樫男市長は前向きな検討を求めたが、出席者からはさまざまな声が続出。どうして桜井区に決まったか疑念という疑念や施設建設に伴なう付属施設の検討があるのかなど、改めて地元区民には認識が周知徹底されていない現状が浮き彫りとなった。懇談終了後、桜井区の牧田稔区長(63)は「いずれにしても大きな問題で、もう一つの候補地である北新区との関係もあるので、焦って進める話ではない。来月の代議委員会で対策委員会の設置を提案したい」とし、地元対策委員会の設置を呼びかけていく意向を示した。
小坂市長はこの日、これまでの経過を説明しながら「私どもはできるだけみなさんの要望にお答えし、不安解消に努めたい。すぐにという訳にはいかないかもしれないが、ほかの施設を見学してもらうなどして、ご同意をいただければ」と、理解を求めた。
これに対し住民からは「環境アセスの項目もはっきりしないうちに地区で合意しろと言っても難しい」「現在すでにこの場所しか残っていない訳で、結局結論ありきで話が進んでいる。手順的に疑問がある」などといった声が挙がったが、市は「環境アセスを行うことで実際に見えてくることもある」として、アセスに着手する了解を地元から得ることがまず第一段階であることを強調。その結果を見て、再び地元区に建設の同意を得るという手順を経ることを説明した。また「地元区との協議は今日がスタート」とし、今後は要望に応じて何度も学習会を開催していく準備があることを伝えた。
伊那市の用地選定委員会が富県の桜井区、北新区にかかる約8万平方メートルの用地を新施設の最終候補地を決定のは先月12日。その後、市議会、上伊那広域連合でも了承され、この日初めて地元区への説明会が行われた。
北新区との懇談会は7日の予定。 -
伊那市が「ポイ捨て禁止条例(仮称)」制定へ検討
伊那市は、「ポイ捨て禁止条例(仮称)」の制定に向け検討を進めている。市議会9月定例会に提出し、09年4月の施行を目指す予定で、現段階の条例案について、7日に市役所で開いた市環境審議会で説明した。
市は毎年、市内河川清掃や空き缶拾いなどで空き缶やペットボトル、たばこの吸殻などを拾い、美化に努めているが、ポイ捨てが減る傾向にないこと、市議会の一般質問でポイ捨て禁止条例制定の提案があったことなどから、担当課で検討してきた。
市によると、罰則規定を設けた市独自の条例を制定する考えで、ポイ捨ての対象は缶、ペットボトル、紙くず。飼い犬のふんの後始末をしない場合と、歩きながらの路上喫煙についても盛り込む予定。罰則は罰金の支払いとする。
路上喫煙は、罰則を課す重点地区を設けることができる-とする内容の条例文を入れる考えで、灰皿が設置されている場所や携帯灰皿を所持している場合は除くという。
7月下旬の庁内例規審査を経て9月議会に提出する。
環境審議会の委員から、「市外の人が知らずに罰せられてはイメージも悪くなる。看板設置など周知を」「上伊那で歩調を合わせる取り組みはできないか」との意見があり、市担当課は、「広報に努めたい。各市町村で考え方があるが、機会あるごとに働きかけたい」と話した。 -
伊那市環境審議会
伊那市環境審議会は7日、市役所で開き、委員15人を委嘱し、08年度末の策定を予定する伊那市環境基本計画の策定に向けた組織や日程、本年度の環境対策事業の概要などを説明した。
市環境基本計画は、市環境保全条例を具体的な施策として展開していくためのもので、上位計画の市総合計画との整合性を図る必要があるため本年度策定する。
策定にあたっては市民参加のワークショップ、庁内作業委員会、庁内環境基本計画推進委員会、環境審議会が関わる。
7月にアンケートをして分析。8月に計画素案を作り、6月下旬に立ち上がったワークショップで検討。計画案を12月まで検討し来年1月に最終案を策定。審議会は市長の諮問を受けて2月に最終案の決定・答申をする。策定した計画は3月に市議会に報告する。
環境基本計画には、温室効果ガスの削減推進のための「市地球温暖化対策地域推進計画」も含めて策定する。
審議会の会長は橋爪正さん(市連合衛生自治会)、副会長は向山八千子さん(市女性団体連絡協議会)。委員任期は10年3月31日までの2年間。 -
伊那北鮮やかな逆転で初戦突破
【諏訪湖スタジアム】
松本県ケ丘
0002000013
00000230×5
伊那北
伊那北は同点に追いついた直後の7回、先頭の9番青木が中前打で出塁すると、上沼がすかさず送りバント。続く郷頭のゴロを二塁手がはじいて1死一・二塁とした。この好機に3番近藤が県ケ丘のエース・上嶋の内角直球を見事にとらえて左中間を深々と破る3塁打。2走者がかえって4対2と勝ち越しに成功した。この後も敵失でさらに1点を追加し、勝利を決定付けた。
先発投手は伊那北・近藤、県ケ丘・上嶋の両エース。互いに無得点のまま迎えた4回、県ケ丘は4安打を集めて2点を先制した。
追う伊那北は6回、安打、四球などで1死一・三塁とし、5番小林の三ゴロ敵失の間にまず1点。2死後、7番の主将・畑の中前打で同点に追いついた。
伊那北は7回からリリーフに丸山を投入。3点差で迎えた9回、無死一・二塁のピンチに立ったところで3番手の宮原にスイッチ。1点を失ったものの、伸びのある速球で後続を内野ゴロに抑えて逃げ切った。
久保村智監督「先制されたが、選手たちは慌てることなく、よくやってくれた。前半は相手投手を打ちあぐんだが、後半はスタミナが切れると思っていたし、実際その通りになった。次も頑張りたい」
近藤俊文「(勝ち越しの三塁打は)内角高めのストレート。それまで打てていなかったが、自分がやってやろうという気持ちだったので、あの場面で打ててうれしかった。しっかり見て上からたたいていけという監督の指示通りに打てた。(自身の投球は)調子が良く、球がよく走っていた。先制はされたが、必ず取り返せるという気持ちで投げたのがよかった」 -
東春近公民館「こども体験教室」開講
伊那市の東春近公民館は5日、小学生高学年を対象にした「こども体験教室」を開講。11月22日まで6回を予定しており、自然観察、茶道や生け花など体験学習をする。
初回の5日は春近郷ふれ愛館で、県内を中心に長年チョウの生態などを研究している窪田勝好さん(東春近在住)が講師となり、チョウがどのように成虫になっていくのか、どんな環境にすんでいるのか、などスライドや標本を使って子どもたちに教えた。
子どもたちは、ノートにメモを取りながら、「チョウは何日くらい生きるのか」など、窪田さんに質問していた。
こども体験教室はまだ定員までに余裕があり、参加者を募集している。年会費500円。
問い合わせは東春近公民館(TEL72・3202)へ。
こども体験教室の日程、内容は次の通り。
▽8月7日「勉強や料理をして一日楽しもう」(午前9時半縲恁゚後3時)▽8月8日「蝶と植物の観察!高原へ出かけるよ」(午前9時縲恁゚後3時)▽8月9日「たのしい ものづくり」(午前10時縲恊ウ午)▽10月4日「茶道と生け花を体験してみよう」(午前10時縲恊ウ午)▽11月22日「天竜川の工事を見学」(午前10時縲恊ウ午)