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合併祝い、新伊那市4蔵の酒を記念発売
3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併を記念して、新市内の4つの日本酒醸造会社の酒が記念酒としてセットで発売される。ラベルは伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんが新たに描く。3市町村の小売酒販組合の主催。16日には伊那市役所で、酒販組合・蔵元・まんぷさんによる企画会議があり、ラベルに何を盛り込むかなど、熱心に議論した。
新市の誕生を祝うと同時に、地元の酒を県内外にアピールしようという趣旨。まんぷさんは、「4つの酒に統一性がありながら、水や米にこだわるそれぞれの蔵の個性を生かしたラベルにしたい」と話し、製作に意欲を燃やした。
各蔵元が提供する酒は、すべてしぼりたてで、漆戸醸造が「井の頭」の生、大國酒造が「大國」も生、宮島酒店が「信濃錦」減農薬特別純米酒生、仙醸が「仙醸」特別純米酒生の予定。
各銘柄を単独でも買えるが、セットで買うと、まんぷさんの漫画が「起承転結」で楽しめる。
720ml(4合ビン)1本1050円(税込み)で、限定1000本(各蔵250)を予定。予約のみの販売で、3月1日から伊那市・高遠町・長谷村の組合加盟の酒店で受け付ける。発売は合併当日の3月31日から、予約を受付けた新市の酒店で。
詳しくは、事務局の井田屋酒店(TEL72・2331)中村さんまで。 -
「秋葉街道」探り景観育成
長谷村で12日、村内を南北に貫く古道・秋葉街道の道筋を探る「秋葉街道発掘調査隊」が発足した。1年かけて村内の道筋を見つけ、古道を軸とした景観育成につなげる。
昨夏に発足した村景観策定委員会が、地域の優れた景観を後世に残すため、古道の復活による周辺部の景観づくりを提案。調査隊は、委員をはじめ、文化財の研究者や、村内外から募ったボランティアなど30人で構成する。
秋葉街道は江戸中期以降、静岡県の秋葉神社参詣に使われた道。昔の地図などから、現在の国道152号と重なっている部分や、国道から外れた中尾地区を通過していることなど、村内の経路はおおよそ分かっているが、道路改良やダム建設などによって、明確ではない部分も多い。
調査隊は、街道が通っていたとされる、非持、溝口、黒河内、中尾、市野瀬の各地区に分かれて(市野瀬と中尾は合同)、点在している道標や石碑などを基に、地元の高齢者から情報を収集するなどして、昔の絵図と照らし合わせながら結びつけ、道筋を明らかにする。
調査で明らかになった街道のポイントには道標などを設置していく。街道に沿って周辺の風景も写真に撮り、来年度中に調査報告書をまとめる。 -
公金横領事件 組合長らを減給処分
伊那中央行政組合(組合長=小坂樫男伊那市長)が運営する「伊那中央衛生センター」の公金横領事件について、同組合は事件に係る関係者の処分を決定した。処分内容は小坂組合長の年報10分の5減給などで、処分日は13日付。
組合長のほか同副組合長の伊東義人氏、平澤豊満氏、唐木一直氏、宮下市蔵氏、酒井茂氏、白鳥孝氏がそれぞれ、年報10分の3減給。一般職では組合事務局長の薮田清和氏が3カ月間給料10分の1減給、伊那中央衛生センター所長の武村喜美男氏が6カ月給料10分の1減給に決まった。 -
JA生活部会、すずたけ寄贈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の東部地区生活部会(金井靖子部会長)は10日、伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」に、チャリティーバザーの収益金で購入した認知症徘徊(はいかい)感知器を寄贈した=写真。
同地区部会は、昨年11月にあった東部地区JAまつりでチャリティーバザーを開催。家で眠っている未使用のタオルやコーヒーカップセットなどを部会員から募り、市価の半額以下で販売したところ、7万2620円の収益となった。今回は、その全額を使って時価8万円相当の介護機器を購入。マット部分に人が立ったことを感知し、離れた場所にいる人へ知らせるもので、認知症患者の徘徊を防止することができる。
東部地区としてチャリティーバザーを開催したのは初めてで、今後も継続していきたいとしている。
すずたけの塚越広施設長は「入所当初は落ち着かず、徘徊する人も多くいるのでありがたい」と語った。
15日は伊那地区生活部会からの寄贈もある。 -
街頭犯罪 前年より大幅減
伊那署は05年に管内で発生した刑法犯罪の発生状況をまとめた。全刑法犯は1276件で前年と比べて239件(15・8%)減少。その中でも特に、街頭犯罪は658件で同178件(21・3%)減と、大幅に減った。
街頭犯罪は、オートバイ盗が20件で同14件(41・2%)減、車上ねらいが140件で同93件(39・9%)減竏窒フ順番で大幅に減少。侵入盗の事務所荒しは9件で同10件(52・6%)減った。
自転車盗については前年より20件減っているが、依然として185件も多発。特徴は、全体の48・6%を占める6竏・月までの温かい時期が多く、午前6時縲恣ッ10時、午後4時縲恣ッ8時の時間帯、金曜日の発生が目立つという。
刑法犯のうち、忍び込みが7件で前年と比べて5件(250・0%)増、ひったくりが3件で同1件(50・0%)増、空き巣が52件で同8件(18・2%)、詐欺が97件で同13件(15・5%)増加した。
伊那署では、▼「私は大丈夫」という、何の根拠もない自信は禁物▼車を離れるときは常に施錠し、車内が見えるところにバックを置かないなどの、ほんの少しの「ずく」があれば防げる▼深夜の自動販売機前に複数人が乗った車が止まっているなど、「変だな」と思ったときは通報する竏窒ネどと、注意を呼びかけている。 -
溝口地区の県営中山間総合・基盤整備事業完成祝う
県営中山間総合整備事業として長谷村の溝口地区で進めていた基盤整備事業が完了し、このほど、講友館でしゅん工式があった。県や村、地元関係者ら約80人が出席し、完成を祝って、農業の発展に期待を寄せた。
事業は、97年に溝口基盤整備委員会(小松明彦委員長)を立ち上げ、地区内を中山・上城、原・尾田屋、南郷の3工区に分けて、99年に着手。農地を集積するなど、受益面積26・1ヘクタール(受益者約90人)が事業完了後には、21・4ヘクタールとなった。事業費は約5億3300万円で、国が55%、県が30%を補助した。
小松明彦委員長はあいさつで完成を喜ぶとともに、国の新たな農業施策への対応などに触れ、「溝口の農政の推進が図っていければ」と述べた。
宮下市蔵村長は「素晴らしい田園風景が整った。これを契機に生産を上げるなど、協働の精神をもって農業に取り組んでほしい」と期待した。 -
新市の生活を周知へ
高遠町と長谷村で6日夜、伊那市との合併に伴う住民説明会が始まった。町は6、村は8会場で、それぞれ合併協議会で作成した「くらしのガイド」に基づいて、住民生活に密着した事柄や新市の行政組織などについて周知していく。
高遠町の初日は、三義地区を対象に三義地域交流拠点施設であり、住民約50人が集まった。地域協議会の役割、高遠や長谷区域に設置する総合支所の機能をはじめ、大字をなくした新たな住所表示の変更などを説明。三義地区は過疎対策事業の一環で、45歳以上で10キロ以上の通勤者は通勤補助を受けることが可能となることも報告した。
住民からは交通機関の充実や、消防車両の更新、老朽化に伴う橋の新設の要望など身近な生活に沿った意見や質問がでた。
伊東義人町長はあいさつで「よりよいまちづくりには、住民の意見を聞く機会を数多く設けていくことが重要である。地域づくりの主役は住民。市政に関心をもってもらい高遠地域を元気にしてもらいたい」と述べた。
長谷村は非持山を対象に開き、地域住民25人が集まった。
各担当課からの説明後、参加者から「地区への補助金はどうなるのか」と質問があった。
村側は「3市町村で異なる。06年度は現行通りだが、段階的に現伊那市の水準に合わせるため、3年ぐらいかけて引き下げていく」とした。
そのほか、社会福祉協議会の組織などに質問があった。 -
小犬沢親水公園整備 3月下旬に完成
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が進める長谷村の小犬沢親水公園整備工事が順調に進んでいる。1日、設計案づくりに参加した学校関係者、地元住民ら12人が現地を視察。美和ダム管理支所が公園の利用価値を高める「子どもの水辺協議会」の設置を提案した。
親水公園は、美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯(整備面積3万平方メートル)を整備。自然体験学習を支援する場として、子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように「ヨシ」「沢」などのエリアを設定した。昨年9月に工事着手し、3月下旬に小犬沢流入部周辺の親水公園が完成する。
工事の進ちょく率は70%で、参加者は延長約400メートルの敷き砂利の散策路を歩きながら「小犬沢川支流の俵沢川から水を引いて水車を取り付ける」「洪水期は標高815メートルまで水位が上がり、小犬沢流入部の8割ほどが埋まる。流木やごみの片付けに手間がかかるが、公園が荒れることはない」など説明を受けた。参加者から整備内容の変更を求める意見はなかった。
美和ダム管理支所は整備完了後、管理・運営を村に委託する考え。教育、河川、環境の関係者でつくる子どもの水辺協議会で、地域が一体となって公園の活用や手入れなどに取り組んでもらえればと話している。 -
高遠・長谷の保育園年長児が作品展
高遠町と長谷村の4保育園の年長児56人による作品展が30日、信州高遠美術館で始まった。卒園を前に、これまでの成果を発表する恒例企画。この一年間に描いた絵の中から、1人1作品を選んで飾った。2月18日まで。
運動会のタイヤひきや玉入れ競争、夏祭りの踊りといった行事、プール遊び、土手滑りなど友達と楽しんだ様子や、両親の顔を描いた作品もある。いずれも心に残った思い出をクレヨンなどで画用紙いっぱいにいきいきと表現している。
幼いときから美術館に親しんでもらいたいという狙いもあり、期間中に、各保育園の園児が訪れて鑑賞する。
入館料は一般500円、小中学生150円。午前9時縲恁゚後5時(最終入館4時半)。火曜日休館。
問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
シルバー人材センター会員調理通して食生活&健康管理学ぶ
伊那広域シルバー人材センターの高遠・長谷地区会員を対象とした健康教室が24日、高遠町の保健センターであった。約40人が参加し、調理実習と講演会で健康管理について学んだ。
調理実習は、高齢者の食事介助要請に対応する狙いもある。高血圧予防に減塩するなど「栄養バランスを考え、身近にある材料で」をコンセプトに、「豆腐バーグのきのこあんかけ」「いもだんご汁」など3品に挑戦した。
調理することが少ないという男性会員たちは、栄養士や女性会員らからアドバイスを受けながら、慣れない手つきで野菜を切ったりした。完成した料理を前に「よくできたと思うよ」と出来栄えに満足していた。
西高遠の男性会員(74)は「普段は料理をしないから慣れないことで難しかったが、これまで以上に健康を考えるいい機会になった」と話していた。
実習後は、長谷村国保美和診療所の清水正之副所長の講演に耳を傾けた。 -
新市誕生・権兵衛トンネル開通 パネル展示で情報提供
権兵衛トンネル開通と高遠町・長谷村との合併を控え、伊那市は24日、市役所1階市民ホールにガイドマップなどのパネルを展示した。情報提供の一環で「大きな変化」を市民に広報している。
パネルは、写真家津野祐次さんの「朝の仙丈ケ岳」を含む5枚。新市誕生までの経緯、新市の地図上に公共施設などを記したガイドマップ、新市まちづくりの基本方針、住所表示変更に伴う手続きなどをまとめた。また、諏訪湖縲恍・テ川の木曽路・伊那路のドライブマップもある。大きさは、およそ縦1・5メートル、横1メートル。
市は「合併まで70日を切った。当分の間、展示して、より気運を盛り上げたい」と話している。 -
命、性ロマンチックに伝えて
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」(岡部竜吾理事長)は19日夜、学校教職員や保護者らを対象とした性教育講演会を伊那市生涯学習センターで開いた。
講師はバースコーディネーターの大葉ナナコさん(40)=東京都渋谷区。上伊那内外から集まった保健教諭や保護者、助産士ら約40人に、「いのちはどこからきたの?竏忠ニ庭から始まる性教育」と題して子どもに対する自身の性教育方針を伝えた。
大葉さんは、出産は痛くて苦しいと思っている子どもが多いとし、「生命の素晴らしさを伝える」大人の減少を指摘。
大学教授や産婦人科医の持論を踏まえ、「一番最初に命や性について聞かれたら、正しく、ロマンティックに伝えることが大切。子どもの心が動くように親子の出会いの物語をつくり、自尊感情を持たせるところから始めるといい」とアドバイス。また「大人が協力し合い、ネットワークを作って、より良い社会を築いていってほしい」と呼びかけた。
大葉さんは、「いのちはどこからきたの?竏・歳までに伝える『誕生』のしくみ」「えらぶお産」などの著書がある。全国各地の小中学校や高校などに出向き、成長に合わせて命や性について伝えている。 -
防火コンクール審査会 ポスター・書道の最優秀賞などが決まる
伊那市の伊那公民館で18日、小学生を対象とした防火コンクールの審査会があった=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点づつと優秀賞を決めた。伊那防火管理協会、伊那消防組合消防本部の主催。
防火意識を高めるための恒例事業で、ポスター、作文、書道の部に、同消防組合管内の小学4竏・年生から約300点の応募。ポスターは建物、山林、車両などの火災予防を表現している作品が多い。
ポスターと書道の部の優秀賞以上の入選作品は、「春の火災予防運動」(3月1日竏・日)の期間、管内各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する。 -
交通栄誉章「緑十字金章」に平沢久志さん
第46回交通安全国民運動中央大会(18日・東京都)で交通栄誉章表彰の最高章となる「緑十字金章」など、伊那署管内から2人1団体が表彰された。20日、受章者2人が同署を訪れ、中山均署長に喜びを報告した。
表彰を受けたのは、「緑十字金章」に伊那交通安全協会箕輪町交通安全協会相談役の平沢久志さん(76)=箕輪町沢=、同章「緑十字銀章」に同交通安全協会長の田中邦一さん(76)=同市富県=。優良団体等表彰の「交通安全優良学校」に富県小学校(同市)が称えられた。
平沢さんは1960年から45年間、地域の交通安全活動の先頭に立ち交通安全指導・教育に従事。今後の交通安全予防については「いよいよ権兵衛トンネルが開通するが、交通の流れが多くなることが懸念されるので、注意していかなければ」と語っていた。
田中さんは県警察官を退職後、県駒ヶ根自動車学校長を11年歴任し、運転者教育に貢献。2002年、伊那安協会長に就任してからは、安協会員をまとめ、事故防止対策に取り組んでいる。
富県小は交通安全教育の課外活動として「自転車クラブ」を10年以上継続してきた功績が認められた。昨年夏には、その活動が認められ、伊那署から感謝状を受け取っている。 -
正月遊びに夢中
長谷小学校(三沢久夫校長)で18日、正月遊び集会があり、児童たちが羽子板や百人一首などを楽しんだ。
日本の伝統文化の継承を目的とした児童会主催の恒例行事で、96年にかるた遊び集会が始まり、6年前から多種類の遊びを取り入れている。全校児童のアンケートで、こま回し、すごろく、トランプなど10種類ほどの遊びを計画した。
児童たちは希望するものを選び、学年関係なく仲良く遊んだ。こま回しでは、手のひらに乗せる高度な技術を披露する児童もいて、「今は綱渡りができるように頑張ってる」と張り切っていた。
児童会長の松村響君は「自分たちが家族に教わったと同じように、大人になってから子どもたちに教えたい。それが目的の一つだし、下級生にも伝統行事として引き継いでやっていってほしい」と話していた。 -
新伊那市長選 小坂氏が正式に出馬表明
伊那市長の小坂樫男氏(70)=小沢=は16日、伊那市・高遠町・長谷村の新伊那市発足に伴う伊那市長選挙の出馬について正式表明した。合併の重要事項について協議が終了し「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるよう、最後の努力をしたい」と述べた。
16日の市議会臨時会のあいさつで「後援会を通じ、合併の大きな流れの中でまとめることが必要で、引き続き務めるべきとの声をいただいた。市政の課題は山積みし、新しい考え方や発想が求められている。健康に恵まれ、激務にも耐えうる」と所信を述べた。
臨時会終了後の記者会見では「特色を持った3市町村を有機的に結びつけることで、産業、観光、定住など新しいまちができる」とし▽自主財源の確立▽権兵衛トンネル開通に伴う観光▽少子化対策竏窒・フ的な施策として挙げた。
市長選は4月30日投開票の日程で行われる見通し。
小坂氏は上伊那農業高校卒。県職員を経て、94年から伊那市助役、96年から市長を務めている。3期目。 -
新伊那市議選 民主党が候補者を公募
伊那市・高遠町・長谷村との合併による新伊那市議会議員選挙に向け、民主党長野県第5区総支部(加藤学総支部代表)は14日、飯田市で記者会見を開き、候補者を公募すると発表した。市議選で候補者を公募するのは県内で初めて。締め切りは2月10日。
加藤総支部代表は「新市が誕生することで、新しいまちづくりが必要となる。これまでの市政の閉塞感を打ち破っていこうと考える人材を求めている」と意欲ある若者が政治界に出るチャンスを与えたいと公募に至った経過を説明。「民主党が目指す『市民参画型分権社会の実現』の理念に共鳴し、地方政治から日本を変えていきたいと願う政治家を生み出していきたい」と述べた。
14日の幹事会で決定し、公募を開始。
応募資格は新伊那市に居住し、民主党の理念を理解した人。民主党公認にこだわらず、民主党推薦の形で無所属からの出馬も可能。民主党入党は要件にしないが、今後の国政選挙などで民主党を応援することが条件。
応募した人から順次、加藤総支部代表らが面接。2月15日ぐらいに候補者一人を絞る。
候補者に対し、政策の研修や応援スタッフの派遣、選挙手続きなど人的なサポートをする。
希望者は履歴書、顔写真、小論文「市議会議員を志す動機」「私の伊那市再生プラン」(2点で合計2千字以内)をそろえる。
応募は郵送、またはメール。民主党長野県第5区総支部〒395竏・051 飯田市高羽町3竏・竏・、Eメールminsyu.5@mis.janis.or.jp、TEL0265・22・2480。
市議選は4月30日投開票の日程で行われる見込み。 -
箕輪消防署の宮川崇さんが最優秀賞に
第20回伊那消防組合職員意見発表会が12日、伊那市役所であった。同組合管内の4消防署員7人が、日ごろの消防・救助活動などで感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の宮川崇さん(29)が「大規模災害時の情報収集と指揮」と題して話し、最優秀賞に決定。優秀賞は、伊那消防署の加藤史明さん(28)と、宮島国臣さん(30)が選ばれた。
入署して11年目、後輩たちから目標とされる好青年竏窒フ宮川さんは、県緊急消防援助隊員として新潟中越地震で活動した実体験を披露。情報の収集や伝達が重要となる災害現場で、思うような活動ができなかったことに対して、「情報収集や伝達・指揮方法について実践的な訓練をして、対応できるように」と呼びかけた。
宮川さんは「実際は待機している時間が長く、現地にいるのに何が起こっているか把握できない状態」と振り返り、「災害地の状況は想像以上に悲惨。助けを求める被災者のために効率良く活動できるよう、訓練で補っていきたい」と訴えた。
最優秀賞者の宮川さんは2月16日、木曽郡上松町で開かれる県消防職員意見発表会に出場。「2度目の県発表会なので、今回こそは最優秀賞を取りたい」と意気込みを述べている。 -
合併協議会(16)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第16回会議が13日、市役所であった。特別職の身分の取り扱い1項目を了承。高遠町・長谷村に置く地域自治区長(総合支所長)の職務権限は助役に準じると報告し、提案項目から外した地域協議会委員を含む報酬額は助役会に一任した。次回(2月下旬)、報告される。
「地域自治区長の職務権限は助役に準じ、報酬額は一般職最高の部長級と助役の中間」(小坂市長)。総合支所の事務を総括管理し、所属する職員の指揮監督するのが主な業務。専決事項は総合支所業務の調整、総合支所にかかわる重要な申請や願書などの処理方法の決定など。財務関係では、報酬費や委託料、工事請負費など2千万円以上5千万円未満など助役と同等の決裁とした。
予算執行は原則として本庁の課と連携した統一管理方式で、総合支所は担当者竏忠ロ長竏虫汳キ竏虫ゥ治区長から市長に上げる。
入札の執行は本庁で一括。
総合支所の職員配置(課長・係長除く)は、総合支所次長以上となる。
第15回会議で、町村委員から「地域自治区長の権限を早急に決めるべき」と意見が挙がり、合併協幹事会や助役会などで協議した内容が示された。
委員から異議はなかった。
常勤特別職の報酬は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめる提案の通りとし、地域自治区長、地域協議会委員の報酬は助役会に一任することを加えた。
町村委員から、地域協議会委員の報酬は「年額でなく日額にしてほしい」とする要望があった。
年度内に集約する方向で、助役会の協議後、合併協正副会長会に諮り、合併協に報告する。
合併協議会長の小坂市長は「おおまかな協議が終了した。うらやましがられる新市に努力していかなければならない」と述べ、3月31日の新市発足に向け、協力を求めた。
会議では、新市の事務組織図、市章候補の選定経過なども報告。今月末に、住民の窓口手続きなどをまとめた「くらしのガイド」を全戸配布する。 -
高齢者の事故増える
伊那署は05年に管内で発生した交通事故状況をまとめた。人身事故は618件で前年と比べて29件(4・5%)減、死者は5人で同1人(16・7%)減、けが人は785人で同37人(4・5%)減竏窒ニ減少傾向。しかし、高齢者の関わる事故が全体の約3割を占める181件で、22件増加した。
死亡事故の特徴は5件ともすべてが車両単独による路外逸脱で、事故原因の多くは、わきみ運転、速度超過など、基本的な運転行為を怠っていた。また、悪質な運転ともいえる飲酒がらみの事故が17件で、前年と比べて7件増加した。
第一当事者が女性の事故、夜間の事故、交差点内の事故が前年と比べて減少。交差点内での事故については、道路管理者と連携を取り、安全対策を実施した効果が減少につながったと考えられる。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市が371件で前年比12件(3・1%)減、箕輪町が126件で30件(19・2%)減、長谷村が2件で4件(66・7%)減少。一方で高遠町が20件で7件(53・8%)増、南箕輪村が98件で9件(10・1%)増加した。
伊那署の下里幸巳交通課長は高齢者の事故防止対策について「小人数でも構わないので、出前的な高齢者の交通安全講話教室を開くなどして、交通事故に対しての注意を呼びかけていきたい」と話している。 -
3学期始まる
高遠町と長谷村の4小中学校で10日、始業式があった。
長谷小(三澤久夫校長)は、学校生活への願いや1年間の安全を祈って、だるまに目入れをした。近くのJA上伊那美和支所が毎年8体を贈っているもので、全校児童を前に、三澤校長と児童会副会長が2体に目入れ。職員室と児童玄関に置き、残りの6体を各学年の教室に飾った。
式では、1、3、5年の代表10人が意見発表。「下級生の見本になるような生活をしたい」「友達や家族を大切にしたい」「学校を1日も休まないようにしたい」など今年の抱負を述べた。
三澤校長はあいさつで、ある小説家と日本画家の作品や作家になるまでの歩みを紹介し、「大きな夢をもち、実現に向けて進んでほしい」と呼びかけた。
高遠小(宮下廣規校長)は式に合わせて恒例の「新年の会」をした。伊那三曲協会を招いて、筝(こと)・尺八の演奏に耳を傾けた。
伝統芸能に触れる機会として、地域の芸能団体に出演を依頼。近年は詩吟や剣舞などを鑑賞している。伊那三曲協会は初めて。
曲目は、「年のはじめ」「さくら変奏曲」「飛躍」の3曲。福沢雅志世普及委員長が「新年を祝して」「高遠町が桜の名所ということもあって」「みなさんが1年間元気に躍動できるように願いを込めて」とそれぞれ選曲理由を説明し、歌を交えて演奏を披露した。
児童たちは、日本古来の伝統楽器が奏でる和やかな音色に聞き入り、気持ちを新たに3学期をスタートさせた。
伊那三曲協会は上伊那の学校の要望に応じて演奏披露や筝指導をする。年間で約20校を訪問し、日本音楽の普及に努めている。この日は、17回目となる伊那市の東春近小にも訪れた。
一足早く6日に始業した高遠北小学校は10日、授業で書道を習っている3年生以上が年末年始休みに仕上げた書き初め作品をそれぞれ教室や廊下に貼り出した。20日まで展示する。
3年はひらがなで「はつゆめ」、4年は「はるの光」、5年は「雪の正月」、6年は「希望の朝」。どれも達筆で、見ごたえある作品が並んだ。
本年度、漢字を習い始めた4年生は、力強く書いた漢字の「光」に苦戦し、納得できるまで何十回も書き直したという児童もいた。
女子児童の一人(10)は「全体的に難しかったけど、そのなかでもやっぱり漢字。家族に教わりながら、一生懸命書いた」と話していた。
2年生は今年の目標を各自硬筆で記した作品を飾った。 -
長谷村消防団 出初め式で初めての分列行進
長谷村消防団(平出万彦団長、110人)の出初め式が8日、村公民館であった。3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴い、村単位では最後となるため、伊那市・高遠町消防団の協力を得て、初めて市中の分列行進に取り組んだ。
式典に先立ち、小大沢橋手前縲恆コ公民館の延長約500メートルを分列行進。団員約70人に、伊那市・高遠町消防団ラッパ隊の各12人が加わり、ポンプ車が連なった。
長谷小学校付近では、平出団長、宮下村長らの観閲を受けた。
沿道には地域住民20人ほどが駆けつけ、ラッパ隊の演奏に合わせて堂々と歩く団員の姿を見守ったり、写真に収めたりしていた。
これまで団員数が少なく、ラッパ隊がいないことから、分列行進はしていなかったという。
式典で、平出団長は「消防団は住民の生命、身体、財産を守る使命がある。昨年発足した自主防災会と連携を取り、住民から愛され、信頼される団員になってほしい」と訓示。
そのあと、日本消防協会表彰をはじめとする表彰があった。
合併後、団員の定数は変わらないものの、現在の2分団7部から1分団3部になる。
同日、高遠町でも出初め式があった。 -
放火が前年比6件増
伊那消防組合は05年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数は92件(前年比18件増)で、死者は8人(同6人増)、負傷者は5人(同4人減)、被害総額は1億4425万2千円(同4719万4千円増)。火災原因のなかで最も増加した「放火・放火の疑い」は、前年に比べて6件増の15件だった。
内訳は「建物」が45件(同10件増)、「林野」が6件(同1件減)、「車両」が6件(同1件減)、「その他(廃材・土手焼き)」が35件(10件増)。焼損面積は、建物が3023平方メートル、林野は115アール、車両は6台。焼損棟数は全焼が22棟など合計59棟で30世帯、97人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(15件)、「たき火」(11件)、「枯れ草焼き」(9件)、「コンロ・てんぷら火災」(8件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、伊那市43件、南箕輪村18件、箕輪町14件、辰野町10件、高遠町6件、長谷村1件だった。
同消防組合によると、全国的に火災原因は放火、たばこ、コンロなどが増加しているという。「家の周りに燃えやすい物を置かないことや、隣近所での声掛けなど、放火のしにくい環境づくりを心がけてほしい」と呼びかけている。 -
新「伊那市」誕生まで…カウントダウンボードを設置
伊那市・高遠町・長谷村は4日、3月31日の合併による新「伊那市」誕生までのカウントダウンボードをそれぞれ庁舎に設置した。
ボードには、新市の将来像「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育む活力と交流の美しいまち竏秩vと、それぞれのイメージキャラクターなどを書き、高遠町と長谷村は合併時の面積と人口も記している。
住民へのPRと合併への気運を高める狙い。 -
06年仕事始めの式 首長のあいさつ
◆宮下村長
昨年は大変多忙な1年だった。今年は長谷村の長年の歴史の中で、大きな変革のときを迎え、新伊那市の長谷自治区としてスタートする。村の今までの歴史を締めくくり、新たな旅立ちに向けて、どのように進むか、かせられた業務は重いが、皆の英知と努力で乗り切ってもらいたい。合併というのは変革のときということを、それぞれの立場の中で認識し、一人ひとりが自分の心に『あのとき自分はよくやった』と誇れるよう、1年間努力してほしい -
長谷村成人式
長谷村成人式が1日、村公民館であった。新成人22人が出席。新たな門出を喜びつつ、「長谷村」としては最後の成人式となることを惜しみあった。
宮下村長は「80年の人生のうち20年を終わろうとしている皆さんは今後、義務を伴う責任を果たしていく必要もある。長谷村は31年の歴史を閉じるが、長谷という名は伊那市長谷として残り、長谷の雄大な自然も変わらない。苦しい時などに故郷を思い出し、どんな時でも励ましてくれるものであることを知ってほしい」と新成人に訴えた。
新成人代表の伊藤真悟さんは「これからの人生、一人ひとりが責任を持った行動をしていきたい」と新たな決意を述べた。
中学校時代の教諭小林智さんによる記念講演もあり、昔懐かしい恩師や友人に会えた喜びにも浸っていた。 -
冬山は危険です。気をつけて
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会と伊那警察署は28日、仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳などへの登山口となる長谷村の戸台河原に今季の登山補導所を開設した。
入山者の多い31日まで毎日、午前6時から正午に開設し、行動予定や緊急連絡先などを記す登山者カードの提出を求めたり、非常食や登山道具の装備を確認するなど、遭対協の救助隊員や伊那署員が交代で対応する。
この日は関東、東海地方から6パーティ13人が入山。救助隊員から「積雪は例年並みで、北沢峠では50センチぐらい」と積雪状況や危険個所など冬山の登山情報を聞き、「気をつけて行ってらっしゃい」と送り出されて、気を引き締めていた。 -
励んだ成果カレンダーに
長谷村健康増進センターへリハビリテーションに通う人たちでつくる「あすなろ会」の切り絵グループ7人が、06年用のカレンダー(A3判)を製作した。
あすなろ会は、リハビリを兼ね、趣味と交流を目的に集う。切り絵グループは毎週1回、各自の体力や障害に合わせて作業に励んでいる。年間を通して製作してきた作品のなかから、桃の節句のひな人形や桜の花びらなど季節に合った作品を選出してカレンダーにまとめた。
メンバーの女性(84)は「切り絵は難しいけど、年々上達してきていると思うし、いい感じにできたよ」と出来栄えに満足していた。
カレンダーは村内の公共施設に贈り、喜ばれている。 -
南アルプス食と暮らしの研究舎みつろうキャンドル作り
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」は23日、昨年に続いてミツロウキャンドル作り教室を村公民館で開いた。村内の親子ら35人が集まり、クリスマスを前にオリジナルを作った。
ミツロウには、ニホンミツバチを飼う村民らでつくる「長谷村日本蜜蜂(みつばち)の会」の会員から提供してもらったみつを搾った後の巣約15キロを使用。たこ糸に湯せんするロウをつけては冷やす作業を何十回と繰り返して、黄色の棒状に仕上げた。
なかには、丸型のキャンドルにするなど変形させて工夫を凝らしたり、2本以上作る子どももいて、「クリスマスケーキを食べるときに飾るの」と張り切って作業を進めていた。 -
長谷保育園児サンタクロースに興味津々
長谷村の長谷保育園(北原洋子園長)で22日、クリスマス会があり、サンタクロースと対面するなどして楽しんだ。
色鮮やかに電飾がともるツリーでクリスマスムードに包まれた会場に、鈴の音とともにサンタが登場すると、待ちかねた園児は「サンタさんだ」と大歓声。
「海の向こうの遠い場所からトナカイのソリに乗ってきたよ」というサンタに興味津々の園児たちは、年齢や好きな食べ物などの質問を投げかけて会話を楽しんだ。
最後にサンタから一人ひとりプレゼントが贈られ、目を輝かせながら喜んでいた。
給食は園児が大好きなカレーピラフなどクリスマス特別献立。おやつの時間にもケーキを食べて、楽しいクリスマスの1日を過ごした。