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動物写真家宮崎学さん『ツキノワグマ』出版
「大型トラックが轟音をたててひっきりなしに行き交う高速道路の脇で、クルミやクリの木に登ってのんびりと時間をかけて餌を食っているツキノワグマは、鈴や笛を鳴らせば逃げていくような臆病者ではない」竏・『ツキノワグマ』「おわりに」から)。
「自然と野生動物の側から人間社会を見る」をモットーに活動する「自然界の報道写真家」宮崎学さん(57)=駒ケ根市=が10月『ツキノワグマ』(偕成社)を出版した。『いつ事故が起きてもおかしくない、クマと人間との危険な関係』『ボクが出会ったクマの野生』『なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか』などの5章で構成。自ら撮影した生々しいカラー写真の数々と鋭い視点でツキノワグマの知られざる生態を明らかにしている。
「唐辛子スプレーを浴びせて放すお仕置き放獣はね、憎しみを植えつけて人間を襲うきっかけをつくっているようなもの。やめた方がいいよ」と宮崎さんは話す。
「自然豊かな環境ってことはクマにとっても生活圏だ竏窒ニ認識するべきだね。ちょっとした森にはクマが居るものだと思わないと。通学路だって安心じゃない。見ているとけっこう危なそうなところがたくさんあるよ。みんなあまりにも警戒心がなさすぎだね」
餌が豊富な高原や川筋のキャンプ場などは特に危ない場所だという。「夜なんか、クマがすぐ近くを歩いていても人間は気がつかない。音を出さずに歩けるからね、クマは。鈴やラジオの音に近づいて来ないというのも怪しい。クマに遭遇したくなければ人間が気をつけなければならないんですよ。クマと共存するためには人間の側にもっと自覚が必要だね」竏秩B安易な自然回帰の風潮に警鐘を鳴らしている。 -
「日本・紬(つむぎ)サミット」駒ケ根で24日に
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと、全国の紬産地などで毎年開く「日本・紬織物サミット」の第7回大会が24日、駒ケ根市である。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告のほか、全国の名産地の紬作品の品評会などがある。
23日は前夜祭で、紬ファッションショーなどがある。主催の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」と話している。
駒ケ根シルクミュージアムも、サミットに合わせて第13回特別展「伝統の技と彩 紬 伝統的工芸織物展」を開いている。明治から現代に至る各地の紬約60点を展示している=写真。11月12日まで。
サミットの予定は次の通り(会場はアイ・パルいなん)。
◆23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◆24日「サミット」▽基調講演(1)さが美会長石田敏彦さん(2)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(3)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん▽事例報告(1)絹織物研究所志村明さん(2)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(3)養蚕農家代表浅井繁子さん▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
独り暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は19日「駒ケ根市独り暮し高齢者の集い」をふれあいセンターで開いた。71歳以上の独り暮しのお年寄り約200人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼き鳥、五平もち、そば、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってもとても全部は食べられないね」などと笑顔で話しながらおいしそうに味わっていた。 -
駒ケ根市民吹奏楽団定演に向け練習佳境
21日に第21回定期演奏会を開く駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)の練習が佳境を迎えている。通常週1回の全体練習はこのところ2、3回に増え、メンバーもそれぞれ個人練習に余念がない。18日夜には同市文化会館のリハーサル室で本番のステージを想定した練習を行った=写真。
当日の演奏曲はコンクール課題曲、ポピュラー、ミュージカル曲など全11曲。事務局の酒井隆志さんは「目玉はミュージカル『ミス・サイゴン』の劇中曲による18分間のメドレー。難曲だがウチは本番に強いからきっと大丈夫でしょう」と話している。
演奏会は駒ケ根市文化会館大ホールで21日午後6時30分開演。当日券は600円(小学生以下無料)。問い合わせは文化会館(TEL83・1131)へ。 -
【国体弓道競技で全国優勝 池上智美さん】
10月に開かれた第61回国民体育大会「兵庫のじぎく国体」の弓道少年女子(団体)遠的競技で3位、翌日の近的では高まる期待に応えて見事に優勝を勝ち取った。
「近的の決勝で1射目を外した時は内心パニックになった。でも続く2人がそろって的中させてくれたので、その後は私も落ち着きを取り戻すことができました」
全国大会出場はこれが初めて。大会前は自身も関係者も「目標は8位入賞」程度と考えていたが、強豪がひしめく大舞台の雰囲気にも気おされることなく、秘めた実力をいかんなく発揮してチームワークで金的を射止めた。
◇ ◇
弓道を始めたのは赤穂高校に入学してから(!)。まだ2年あまりしかたっていない。
「小学校では陸上、中学ではホッケーをやっていましたが、弓道は全然やったことなかった。入部したのは、はかま姿のかっこ良さにあこがれて…」
だが、いきなり弓を持たせてはもらえず、数カ月間はつるを引けるだけの筋力をつけるトレーニングばかり。ようやく夏になって許しが出た。
「最初に引いた時はつるが勢いよく戻るのが怖かった。でも少しずつ慣れて弓の楽しさが分かってきました」
2年生の夏、あこがれていた先輩たちに交じって大会に出場したが、自身の成績は不満の残るものだった。
「悔しかった。先輩たちは大会を最後に引退するのに、その足を引っ張る結果になってしまって。次は自分が頑張る番だと思いました」
赤穂はインターハイや国体にも出場して好成績を挙げている名門。伝統ある学校の上級生としての自覚に目覚め、努力に弾みがついた。
悪い癖が抜けずに苦しんだこともあったが、地道な頑張りが実を結んでめきめきと頭角を現し、3年生になると県の強化選手に選ばれた。数回の合宿と3次にわたる選考を経て県代表選手の一員となり、北信越国体を勝ち抜いて本国体出場を果たした。
◇ ◇
「国体でも精神的には今までの大会と特別変わらなかった。行く前は全国大会の雰囲気ってどんなものかと思ってドキドキしていたけど、大会中は割と平気でした。引く時はただ的だけを見る。ほかのことは頭に浮かばないし、あまり意識もしません。でも…、そういえば予選の第1射の時は少し腕が震えたような気もするな」
(白鳥文男)
◎近的は的の直径36センチ、距離28メートル。遠的はそれぞれ1メートル、60メートル。 -
石田建設が寄付
駒ケ根市の石田建設は18日、同社が8日に開いた「第5回あいあい広場」で行ったバザーなどの売上金の一部5万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。石田耕一社長が市社協を訪れ「少しだが市の福祉のために使ってください」と竹内会長に寄付金を手渡した=写真。竹内会長は「民間の力はありがたい。志に沿うよう大切に使う」と感謝を述べた。
同社が毎年10月に開いているあいあい広場のバザーは、リフォームで不要となった家具や社員らによる格安の手作り製品などが好評。市社協への寄付は今年で5回目。 -
赤穂小ロードレース大会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は18、全校ロードレース大会を行った。1・2年生は約1・2キロ、3・4年生は約1・7キロ、5・6年生は約2・9キロのコースをそれぞれ懸命に走り、タイムと順位を競った。
澄み切った青空の下、まず5・6年生の女子がグラウンドに整列し、号砲とともに一斉にスタート。5分後、同男子もスタートを切った。児童らは足取りも軽くトラックを2周した後、列になってグラウンドから一般道へ飛び出した。
十数分後、早くも先頭の児童がゴールインし、後続の児童も次々にグラウンドに姿を現したが、多くはスタート時の余裕の表情とは打って変わって、息を切らした苦しそうな様子。ゴールラインを目前にした児童らは最後の気力を振り絞って懸命の力走を見せていた=写真。
校庭や沿道には保護者や近くの住民らが多数応援に出て「頑張れ」「もう少し」などと手をたたきながら児童を励ましていた。
大会は11日に開催予定だったが、雨天のため順延となっていた。 -
国体弓道優勝を市長に報告
10月に開かれた第61回国民体育大会「のじぎく兵庫国体」弓道少年女子(団体)近的競技で優勝した赤穂高校3年の池上智美さん(18)=駒ケ根市赤穂北割一区=が17日、同校の米山明廣校長、弓道部顧問の北原康伸教諭とともに駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に優勝を報告した=写真。池上さんは「入賞が目標だった。ここまでの成績が残せたのは皆さんの応援のおかげと感謝している」と笑顔で話した。中原市長は「まさに快挙。日ごろの練習は大変だったと思うが、青春時代に素晴らしい思い出を残した。これからの人生にこの経験を生かして大きく羽ばたいてほしい」と優勝をたたえた。
池上さんは同大会の遠的競技でも3位に入賞している。 -
初心者向け手話講座
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(米澤恵美会長、29人)は16日夜、初心者を対象にした手話講座の第1回を同市の障害者センター高砂園で開いた。申し込んだ市内の男女8人が参加し、県聴覚障害者協会上伊那支部の講師の指導で手話の基礎を学んだ。
聴覚障害者である講師は言葉が話せないため、通訳を介して説明。参加者の名前を黒板に書かせて、それぞれを手話でどう表現するのかやって見せた=写真。参加者らは講師の手の形をまね、真剣な表情で何度も繰り返し練習していた。
講座は11月27日まで7回にわたって開かれる。 -
【記者室】新世代のクマ
「自然界の報道写真家」宮崎学さんがツキノワグマの本を新たに出版したので話を聞きにお宅に伺った。宮崎さんはクマ害について「今の対策は間違っている」と歯に衣着せず断言する▼「唐辛子スプレーを浴びせて放すおしおき放獣はね、憎しみを植えつけて人間を襲うきっかけをつくっているようなものだよ」竏秩B鈴やラジオの音でクマは近づいて来ない、というのも疑わしいと言う。「人間と同じで世代が代われば考えも変わる。新世代のクマは高速道路の騒音さえ平気だ」とバッサリ▼駒ケ根高原の一角にあるお宅を辞して外へ出た時は既に真っ暗。「その辺にクマが居るかもしれないから後ろに気をつけてね」との声に背筋が寒くなり、あわてて車に駆け込んだ。(白鳥記者)
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高砂園ふれあいの集い
駒ケ根市の障害者センター高砂園で15日、第25回ふれあいの集いが開かれた。施設を利用する各種団体の会員や利用者などがそれぞれ製作した書道、絵画、盆栽、木工などの作品の数々を展示したほか、衣類や日用雑貨、食品などを販売するバザーが開かれた=写真。障害者らの手作り作品の販売コーナーには多くの人が集まり「これはよくできているね」などと言いながら、作品を何点も買い求めていた。
点字サークルが開いた体験コーナーには点字に興味を持った人たちが訪れ、サークルの会員らに基礎を教えてもらいながら、実際に点筆と呼ばれる道具を使って点字を打つ体験をしていた。 -
駒ケ根各区で区民運動会
秋晴れに恵まれた15日、駒ケ根市内の各区で区民運動会が開かれた。それぞれ多くの区民が家族ぐるみで参加し、歓声を上げてスポーツの秋の一日を存分に楽しんだ。
北割二区は赤穂小学校グラウンドで開催。ボール運びリレーはボールを(1)足でドリブル(2)ちりとりで運ぶ(3)竹ぼうきで転がす(4)手でドリブル(5)ちりとりで運ぶ竏窒ニいう競技。折りからの強風もあってボールはなかなか思うように扱えずに、時折トラックをはみ出して応援席に飛び込んでしまうなど、参加者は四苦八苦=写真。抜いたり抜き返されたりの白熱したレースを展開した。運試し、貯水競争、男女混合リレーなど、多彩な種目が行われ、訪れた区民らは声をからして出場選手を応援していた。 -
赤中26会古希祝賀会
駒ケ根市の赤穂中学校を1951(昭和26)年度に卒業した同窓生らでつくる赤中26会(沢山孟彦会長)は14日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで古希を記念する祝賀会を開いた。約130人が出席し、再会した級友や恩師らと笑顔で健康を喜び合った=写真。出席者は酒や料理もそこそこに、懐かしそうに思い出話に花を咲かせていた。
沢山会長は「還暦の祝賀会以来10年ぶり。久しぶりで名前も浮かんでこない人も中にはいるが、また元気な顔を見られてうれしい。全員が一同に会するのはこれで最後かもしれない。楽しく旧交を温めよう」とあいさつした。 -
健康医学セミナー
地域の住民の健康管理に役立ててもらおうと駒ケ根市上穂南の前澤病院(前澤毅院長)は14日、第7回健康医学セミナーを駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。約60人が集まり、信州大医学部付属病院加齢総合診療科の山内恵史さんによる「メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)ってなんでしょう。どうしたらいいでしょう」と題した講演を聞いた。
山内さんは「糖尿、高血圧、高血糖のうち2つ以上が当てはまるとメタボリック・シンドロームとされるが、問題は内臓脂肪がたまること。これを予防するためには、バランスの取れた腹八分目の食事、軽くてもよいから運動を継続することなどの生活習慣の改善が必要。そして最も大事なことはあきらめずに続けることだ」と話した=写真。 -
地球の料理教室
「みなこいワールドフェスタ 第13回協力隊週間2006inこまがね」(15縲・2日)の第1弾イベントとして15日、地球の料理教室が駒ケ根市の文化センターで開かれた。子どもを含む地域住民約20人が参加し、中央アジアのウズベキスタンの家庭料理作りに挑戦した。指導に当たったのは長野市在住のウズベク人で語学講師のトシボイブ・イリボンさんと青年海外協力隊員としてウズベキスタンに派遣された教員の昌美さん夫妻。参加者は夫妻の指導を受けながらバルガンスキー(ピーマンの肉詰め)、フランススキー(ジャガイモサラダ)、クシュティリ(油菓子)を楽しそうに作っていた=写真。
同週間は駒ケ根市に青年海外協力隊があることから国際理解を深めようと始まったイベント。16日から伊南4市町村の各会場で国際協力活動のパネル展が開かれるほか、21日に駒ケ根文化センターで前夜祭、22日には駒ケ根市の広小路、銀座通りでこまがね国際広場が開かれる。問い合わせは駒ケ根市役所総務部企画財政課(TEL83・2111内線242、243)へ。 -
第4回信州フッチサウカーニバル
第4回信州フッチサウカーニバルが15日、駒ケ根市東伊那のふるさとの丘アルプスドームで開かれた。駒ケ根フッチサウ協会(上原幹雄会長)主催。上伊那のほか、愛知県、三重県から12チームが出場し、優勝を目指してグループリーグと決勝トーナメントで熱戦を展開した=写真。
フットサルは5人制のミニサッカー。コートが小さく、少人数で気楽にプレーできることから、サッカー経験者を中心に人気が高まっている。フッチサウはフットサルのポルトガル語。
上位チームと個人賞は次の通り。
(1)プレッジ(三重県)(2)ブラックモンスター(愛知県)(3)FCかたばみ&平和時計(飯田市)
▼ファンタジスタ賞=松下浩典(FCかたばみ&平和時計)長岡仁(ブラックモンスター)▼スーパーセーブ賞=白川満(蹴九武) -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られるスズキ・メソードに基づいて幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(北原志佳支部長)は15日、伊那、駒ケ根教室の生徒らによるバイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約50人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ヴィヴァルディなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり「失敗しなければいいが…」などと心配そうにささやき合ったりしながら、舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
高校サッカー選手権県大会・伊那北ベスト8
第85回全国高校サッカー選手権大会の4回戦は14日、県内4会場であった。上伊那勢は勝ち残った赤穂と伊那北が松本歯科大学陸上競技場(塩尻市)で対戦し、0竏・からのPK戦を制した伊那北がベスト8に進出。21日、南長野運動公園球場である準々決勝で松商学園と対戦する。
前後半計80分間で互いに得点を奪えずPK戦へともつれ込んだ。勝負は先攻・赤穂の2人目が失敗し、伊那北5人目のMF横山(2年)のゴールで決定。「緊張したが決められる自信があった」という横山のボールは、GKの指をかすめゴール右へ。上伊那対決を劣勢との声が多かった伊那北が制した。
伊那北は、最終ラインのDF5人が、攻撃時には前線、サイドへ攻め込む変則的な5‐4‐1の布陣。「格上の赤穂から失点を受けず、チャンスをものにしたかった。PK戦で勝てたのはラッキーだった」(杉田勝徳監督)。
前半は下がり目のDFが相手にライン裏のスペースを与えず、赤穂の両サイド攻撃を死守。後半は疲れが見え出し好機を与え5本のシュートを許すが、決定力不足に助けられた。
DF倉田直樹主将(2年)は松商戦に向け「守りを基本に流れの中で得点したい。実力は相手の方が上だが、気持ちだけは負けないように戦いたい」と言葉に力を込めた。 -
第2回にしこま祭
駒ケ根市の知的障害者総合援護施設・長野県西駒郷は第2回にしこま祭を14日、同施設で開いた。施設が県社会福祉事業団に指定管理者として全面委託されたことから、生業、更正訓練、保護の3部でそれぞれ開いていた部祭を昨年から統一して開催している。
体育館では利用者らによる太鼓や歌、踊りなどのステージ発表のほか、大道芸などのアトラクションが多彩に行われた=写真。利用者らの作品の展示コーナーには絵画や工芸品などの作品数十点が展示され、訪れた人たちが出来栄えに感心しながら見入っていた。
敷地内には利用者の自主生産品などをはじめ、ドーナツや焼き鳥を売る屋台など多くの模擬店が出店し、あれもこれもと買い込んで買い物袋をいくつもぶら下げた多くの買い物客らで終日にぎわった。 -
駒ケ根病院祭
地域の住民と交流し、精神障害者への理解を深めてもらおうと駒ケ根市の県立駒ケ根病院(樋掛忠彦院長)は14日「第2回駒ケ根病院祭」を開いた。病院内では認知症やアルコール依存症などの精神病についての相談コーナーや病院食の試食コーナーのほか、バザーやミニコンサートなどが多彩に催され、訪れた多くの来場者でにぎわった。記念講演会では信州大の医師酒井文子さんが「今、こどものこころは竏虫剴カ・思春期の精神医療の現状について」と題した講演を行った。
病院を訪れた人たちはパネル展示やビデオを見たり、病院食を試食したりして、普段あまり馴染みのない駒ケ根病院や精神病についての理解を深めていた=写真。 -
東伊那きのこ祭
駒ケ根市のJA上伊那東伊那支所は14、15日、恒例のきのこ祭を開いている。毎年好評の「きのこ宴会」では1人5千円でマツタケをふんだんに使ったすき焼きや吸い物、きのこおにぎりなどが食べられるとあって、争って予約を申し込んだ人たちが宴会場を訪れ、ぐつぐつと煮える鍋を囲んで秋の味覚に舌鼓を打った=写真。
不作だった昨年から一転してキノコの当たり年となった今年は、マツタケをはじめたくさんのキノコが特売コーナーにお目見え。キノコのほか、野菜や果物、漬物などが特価で販売されたほか、毒キノコの見分け方などを教える鑑定コーナーや、きのこ汁やきのこうどんなどを販売する軽食コーナーが出店し、訪れた人たちでにぎわった。 -
赤穂高強歩大会
駒ケ根市の赤穂高校で12日、強歩大会が行われた。全校生徒約800人が参加し、男子41・5キロ、女子29・0キロのコースに挑んだ=写真。
コースは男女とも学校をスタートし、東伊那から火山峠を経て伊那市富県へ。男子はさらに東に向かい、高遠町との堺から三峰川沿いを下って東春近から宮田村を通り、学校に戻る。女子は富県から北上し、東春近で男子のコースと合流する。いずれも長距離の上、アップダウンの激しい難コース。この季節としてははかなりの暑さとなった中で、出場者らは汗だくになって完走、完歩を目指した。中には体力を使い果たして走れなくなり、教職員の救護車で学校に戻る生徒も見られた。
上位は次の皆さん(カッコ内はクラス)。
▼男子(1)有賀康大(2D)3時間15分41秒(2)宮澤幸樹(2D)(3)野溝渉(2B)▼女子(1)山田香織(2E)2時間41分16秒(2)平沢深雪(1D)(3)北原彩奈(2A)▼クラス別(1)2F(2)2A(3)1F -
駒ケ根OB野球優勝報告
6月縲・0月にかけ、3大会で優勝を飾った駒ケ根OB野球(田畑利昭代表、26人)の選手ら7人が13日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に優勝を報告した=写真。同チームは第26回南信50歳OB野球春季大会(6月17日、駒ケ根市)、第10回県60歳OB野球大会(7月15日、駒ケ根市)、第31回県知事旗争奪県50歳OB野球大会(9月23日・10月1日、松本市)でそれぞれ優勝した。田畑代表らは「選手は50代、60代が半々。若い人にもっと出てきてもらいたい」と話したが、中原市長は「強い駒ケ根の伝統を受け継ぐ素晴らしい成績だ。人生80年の時代。まだまだ頑張って」と激励した。
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駒ケ根市の2中学校文化祭
駒ケ根市の赤穂中学校、東中学校で13、14日の2日間、それぞれの文化祭「第50回白鈴祭」「第42回桑東祭」が開かれている。いずれも各クラスやクラブによる発表が教室やステージで行われるほか、各種の音楽やスポーツなどを体験する講座などが開かれる。
13日、赤穂では白鈴祭50周年記念企画として「赤中人権宣言」「大蛇復活」についてステージで発表したほか「赤中生の主張」として生徒が日ごろ感じている気持ちや思いを発表した。
東では「The極める」として、そば打ち、ギター、サッカーなどの10講座が開かれ、生徒がそれぞれが選んだ講座に挑戦。地元の講師の教えを受けながら普段馴染みのない技を楽しく学んだ。
14日の一般公開は赤穂が午前8時55分縲恁゚後3時10分、東が午前8時50分縲恁゚後2時50分。 -
駒ケ根市水道事業通水50周年記念式典
駒ケ根市は13日、水道事業通水50周年記念式典を文化会館で開いた。水道事業関係者約100人が出席し、通水50年の節目を祝った。中原正純市長は式辞で「幾多の困難を乗り越えてきた先人のたゆまぬ努力に敬意を表する。市民に信頼される水道水の安定供給を使命として新たな一歩を踏み出したい」と述べた。市給水装置工事指定店組合(石田耕一組合長)に対し、感謝状が贈られた=写真=ほか、50周年記念事業として募集された水道事業啓発ポスターの入選者表彰が行われた。
記念講演として県環境保全研究所環境保全チーム水・土壌環境ユニット研究員の飯田幸雄さんの講演「諏訪湖の浄化対策」が開かれた。
水道事業啓発ポスターの入選者は次の皆さん。
◆小学生低学年の部▼金賞=田中宏樹(赤穂3)▼銀賞=横山芽似美(赤穂3)◆同高学年の部▼金賞=新井彩夏(赤穂6)▼銀賞=林一斗(赤穂東6)▼銅賞=菊地楓(赤穂東6)大久保早紀(赤穂東6)▼佳作=清水絵梨(赤穂5)浦野貴行(赤穂東6)矢澤直(赤穂東6) -
防犯パレード
全国地域安全運動初日の11日、駒ケ根市と伊南防犯連合会、駒ケ根警察署は市民に防犯を呼び掛けるパレードと街頭啓発活動を市内で行った。伊南防犯連合会役員、市職員、警察署員など約20人が参加し、パトカーを先頭に市の青色回転灯防犯パトカーなど8台で駒ケ根署を出発=写真。「車上狙いや振り込め詐欺などに気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら市内を走り、市民に防犯を呼び掛けた。
市内の大型店では警察官や防犯連合会の役員らが買い物客らにチラシを手渡して、犯罪の未然防止を訴えた。
駒ケ根署で行った出発式で山本修作署長は「子どもたちの安全を守るためにも、防犯活動を通じて地域の安全意識を高めてほしい」と参加者を激励した。 -
アオサギ写真展
駒ケ根市立博物館は同市のアマチュア写真家中原寧之さんによる写真作品展「誕生から巣立ちまでのドキュメント アオサギ 写真50枚の記録」を31日まで同館ロビーで開いている=写真。展示されているのは中原さんがアオサギの生態を克明に観察し、じっくり時間をかけて撮影した約7千枚の中から選び出した50枚。つがいの懸命な子育てとひなの成長の様子など、めったに目にすることのできないアオサギの生態を見事にとらえている。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時30分。月曜日休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
秋の風物詩「わらにお」作り
駒ケ根市東伊那の白川泰章さん(70)方で12日「わらにお」作りが始まった。白川さんは稲刈りの終わった田に3本の長い木で支柱を組み、形がゆがまないよう気を使いながら丁寧にわらを積み上げた=写真。「昔はどこの家でも作っていたもんだがこのところ全然見ない。この辺では今じゃうちだけだよ」と白川さん。1つ作るのに約1時間かかる重労働だが、白川さん方では毎年10個ほど作っているという。
「わらにお」は稲わらを良い状態で保存するために高さ約2メートル、直径約1・5メートルの円柱状に積んだ物。農業の機械化により家畜を飼わなくなったことなどからわらの需要がなくなり、最近ではほとんど見られなくなった。 -
【記者室】13日の金曜日
13日の金曜日といえばキリスト教では最も不吉な日とされている(らしい)。キリスト教徒ならずとも何となく気になるが、意外なことにその理由ははっきりしないのだという▼世に迷信の類は多い。日本では4は死に、9は苦に通じるとして嫌われる。茶柱が立つと縁起が良いとされ、黒猫を見ると悪いことが起きるという竏秩Bこれらには根拠不明なものが多いのだが、理詰めで物事を考える人が案外こだわっていたりして面白い▼一方で、まったく信用しない、と言ってすべて切り捨ててしまう人もいるが、それでは何だか寂しいような気がするのだ。あまり気にしすぎるのも困るが、単調になりがちな毎日の生活にちょっとした味を添えてくれるスパイスと思いたい。(白鳥記者)
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防火ポスター審査
伊南行政組合消防本部北消防署(米山覚署長)は11日、管内の小中学生を対象にした06年度防火ポスターコンクールの審査を同署で行った。寄せられた150点の作品を竹上俊隆消防長ら署の幹部が審査し、学年ごとに金・銀・銅賞を選んだ=写真。
入賞作品は11月に開かれるこども消防広場で北署に展示されるほか、管内の大型店や事業所などでも展示される。
入賞者は次の皆さん。
◇小学5年▽金=伊沢真由(東伊那)▽銀=北澤茉里乃(同)▽銅=今井美月(赤穂東)◇小学6年▽金=清水雄太郎(宮田)▽銀=伊藤貴保(同)▽銅=那須野美月(赤穂)◇中学1年▽金=馬場さくら▽銀=北條麻衣▽銅=橋爪ひとみ(以上赤穂)◇中学2年▽金=湯澤隆弘▽銀=清水累衣▽銅=近藤光華(以上赤穂)◇中学3年▽金=岩牧あいり▽銀=高坂佳奈▽銅=熊崎泰奈(以上赤穂)▽消防次長特別賞=鈴木宏明(東中)