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浜松市農林水産まつりで箕輪町の農産物PR
箕輪町は、静岡県浜松市の可美公園総合センターで20、21日にあった第22回浜松市農林水産まつりに参加してリンゴやナシなどを販売し、箕輪の農産物をPRして盛況だった。
まつりには、浜松市庄内地区と町が友好交流提携を結んでいることから参加している。グリーンセンターみのわ、愛来里、留美庵、みのわ振興公社、野良っ娘の会が、リンゴ、ナシ、長いも、ゴボウ、ソバ、まつぶさワイン、いも焼酎、まんじゅうなどを町のブースで販売した。
リンゴとナシは、試食を用意して販売したが、1日目で完売。急きょ町に戻って追加販売した2日目も完売するほどの人気だった。
町のブースは会場入り口付近だったこともあり、常に人だかりができる盛況ぶりで、「昨日買っておいしかったから今日も来た」と話す人もいたという。 -
箕輪町議選
現職の寺平秀行氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の寺平秀行氏(32)=自営業、松島元町=が24日、2選を目指し出馬を表明した。
寺平氏は、選挙の最大の争点に行政改革を掲げ、「行政改革は町民の生活を守るため、重要な課題。各議員がまちづくりの指針を示すことが重要な責務」とし、「激戦が予想されるが、ひるむことなく最後まで戦い抜く」と述べた。
主な公約に▽箕輪を上伊那の「環境首都」に(植林による優良な森づくり)▽例外なき行政改革の推進(助役2人を1人に、年1回の財政分析)▽非正社員の格差是正(相談窓口の設置)-を挙げている。 -
箕輪町07年度保育料
引き下げを答申箕輪町保育料審議委員会の星野和美委員長は24日、平沢豊満町長から白紙諮問を受け検討した07年度保育料について、全9階層のうち所得税課税世帯の4階層から9階層で月額一律千円の減額を答申した。町長は「答申を最大限尊重して検討する」と答えた。答申通りの減額が決定した場合、2年連続で保育料が引き下げになる。
審議委員会は委員10人で構成。06年11月30日、07年1月19日の2回審議。「家庭と社会の役割分担を考慮しながら、子育て支援策を推進することが望ましい」とし、全体で現行より3・6%軽減の答申をまとめた。
生活保護世帯、所得税非課税・町民税非課税世帯、所得税非課税・町民税課税世帯の1階層から3階層は、近隣町村と比較して低額に抑えていることから今回は現行通り。4階層から9階層は、保護者が保育園運営費の3割負担を継続する中で引き下げできる金額を検討し、月額で一律千円の減額とした。全体では、06年度ベースで年間約878万円減の試算になる。
町は06年度、保育料徴収の階層と年齢の区分を細分化し、階層は7階層から9階層、年齢は2区分から3区分に改定し、保育料を全体で4・95%引き下げた。 -
有志企業組織と伊那異業種交流研究会第2グループが初交流
経済産業省「産業クラスター計画」によるプロジェクト作り提案上伊那、諏訪地区を中心とする有志企業でつくる異業種交流グループ「錦麗(きんれい)会」は20日、伊那商工会議所の伊那異業種交流研究会第2グループと初の交流会を箕輪町内の企業で開いた。経済産業省が進める「産業クラスター計画」によるプロジェクト立ち上げを提案し、第2グループのメンバーにも参画を呼びかけた。
錦麗会は、クラークファインテック(本社・箕輪町北小河内)の増沢邦彦社長が呼びかけ4年前に発足。当初は同業種の交流が主だったが、現在は異業種20社22人が参加。エリアは上伊那、諏訪地区のほか松本、塩尻、岡谷、山梨県。年2回の情報交換・勉強会を開いている。
今回、第2グループのメンバーでもある錦麗会会員の呼びかけで初の交流会となった。
錦麗会は、産業クラスター計画の「中央自動車道沿線ネットワーク」が、会のネットワークと一致していること、中小企業が抱える課題の一つである販路開拓の支援が政策メニューに盛り込まれていることなどから、計画に則ってプロジェクトを組織したい考え。計画概要を示し、「賛同してほしい」と呼びかけた。今後、立ち上げを目指して準備を進める。
交流会では、水溶性研削油添加剤やポリリン酸を用いた歯周病対策商品など、錦麗会会員が自社開発製品を紹介。製品のデモンストレーションを見て質問するなど、情報交換した。 -
箕輪町国際交流協会新年会
箕輪町国際交流協会は20日、協会員や日本語教室の生徒、母国語教室の子どもら70人が集まり、新年会を町文化センターで開いた。すき焼きを囲んで交流し、ゲームを楽しんで和やかな時間を過ごした。
毎年恒例で、日本の料理を味わおうと、今年はスタッフがすき焼きを準備した。参加者はすき焼き鍋を囲み、日本の味を堪能した。
ゲームは、日本語の勉強も兼ねて「ひらがなビンゴ」をした。升目に各自がひらがなを書き入れてビンゴをした。二人羽織は、子どもたちも挑戦。口紅を塗る、スカーフを巻く、ミカンをむいて食べる、ジュースを飲む、髪をとかすなど、いろいろな課題を出し、なかなか思うように出来ない様子に皆大笑いして楽しんだ。 -
伊那ファイターズ第26期生6人卒団
上伊那の中学生の硬式野球チーム「伊那ファイターズ」は21日、箕輪町の伊那プリンスホテルで、第26期生6人の卒団式を開いた。保護者や在籍団員ら約80人が集まり、卒団生を盛大に送り出した。
三澤良男監督は6人一人ひとりの名前を挙げ、ぞれぞれの努力を称え、「高校でも野球を続けて大暴れしてもらいたい」などとエールを贈った。2年生代表の山口俊君(伊那市)は「伊那ファイターズのことを忘れず、さらに上を目指す姿を私たちに見せてください」と送辞のあいさつをした。
26期生主将の伊藤剛君(同市)は「努力をする大切さを学び、何事にも負けないという自信を持つことができた。皆さんの協力があって、恵まれた環境の中で練習ができたことに感謝したい」とあいさつした。 -
げたスケートで滑走を楽しむ
箕輪町の上古田スケート場で21日、げたスケート体験会があった。町内外の子どもから年配者までが集い、げたスケートの滑走を楽しんだ。
体験会は、箕輪町郷土博物館が館内所蔵の資料を活用し、地域の民俗、歴史を知ってもらおうと初めて企画。館内にある使用可能な9足の刃を研ぐなど準備し、無料で貸し出した。
げたスケートは、げたの歯の変わりに帯鉄やかすがいを打ちつけたもの。冬の遊びとして昭和30年代ごろまで使われたという。
参加者は早速、げたスケートをはき、真田ひもで足にしっかりと固定させ、リンクに立った。
自宅からげたスケートを持参した下古田の農業丸山平治さん(67)は「40数年ぶり。滑りを安定させるには、緩んだらひもをしばり直すこと」と懐かしんだ。
初めて体験する小学生はスケートが傾き、転んでしまう人もいたが、ふだんスケートで鍛えられているためか、すいすいとリンクを滑り回った。「靴下でげたをはいたから、つま先が冷たい。だけど、楽しい」と話した。
博物館には開催前、上田市や茅野市などの年配者から、問い合わせが数件あったそうで、関心の高さをうかがわせた。来年以降の開催は今後、検討する。 -
箕輪中部小学校2年1組
箕輪町の箕輪中部小学校2年1組(36人、気賀沢千鶴子教諭)は、生活科でリンゴ学習に取り組んできた。
きっかけは1年生の時。松島の有賀徳夫さん、一治さんの果樹園にリンゴ狩りに招待してもらったことだった。「リンゴを育てたい!」。そんな思いが児童の中に生まれた。2年生になった4月、有賀さんに「リンゴの1年」について、どんな仕事があるのか、世話の仕方など話を聞いた。児童の好奇心はますます膨らみ、有賀さんの協力を得て学習が始まった。
2年1組のリンゴの木は2本。「きぼうのき」「なかよしのき」と名付け、皆で絵を描いた看板を立てた。
毎月観察に行き、観察ノートにリンゴの大きさ、色などを記録した。「いつ行くの?」と何度も尋ねるほど、観察に行く日がとても楽しみだった。摘果、葉摘みを体験し、自分のリンゴが分かるようにリンゴにシールも張った。
赤く色づき、皆で収穫したリンゴは、「すごくみつがあった」「甘くてとってもおいしい」と、満足の味だった。
次は、「リンゴの料理をしたい」と、新たな興味が生まれた。何ができるかを調べ、ジャム、アップルフリッター、アップルパイ作りに挑戦した。「アップルフリッターがおいしかった」「アヒルの形も作った」。お菓子作りも貴重な経験になった。
収穫祭やお菓子作りの材料費のため、リンゴを5個300円で販売。「おいしいリンゴを買ってください」と学校の先生に買ってもらった。
12月末の収穫祭には、学習でお世話になった有賀さんや家族を招き、リンゴサラダやアップルパイ、学級菜園で作った野菜入りのカレーでもてなした。
リンゴ学習のまとめは和菓子作り。校外学習のとき、伊那市の金丸菓子店(金丸国男店主)でリンゴを使った和菓子の新作を試食させてもらった。「自分たちも作りたい」との願いが実現し、金丸恵美子さん、早智子さんを学校に招いて、リンゴを使ったまんじゅうの作り方を教わった。
児童が作りやすいように考えたレシピで、リンゴを白あんで包み、中華まんの皮に似た種皮で包んで蒸す。「始めは難しかったけど、慣れたら楽しくなってきた」と、手を粉で真っ白にしながら作り、蒸し上がったまんじゅうに「こんなに大きくなると思わなかった」「早く食べたい」と笑顔を見せた。
「大変だったけど、楽しかった」「リンゴのことが分かった」「いろいろな仕事があってびっくりした」。リンゴ学習で多くを学んだ2年1組。国語のお話作りの学習でリンゴを主人公にして書いたり、秋の写生でリンゴの木を描いたり…。教室でもリンゴの話題が出ることが多かった。
これから1年間のまとめの作文を書き、その写しをお世話になった有賀さんに贈る予定だ。 -
【記者室】中原区民いこいの森完成
箕輪町中原区に完成した「中原区民いこいの森」。区に公園がほしい-と始まった整備事業は、町の地域総合活性化事業交付金を受け、過日のお披露目を迎えるまでに2年を費やした▼「行政は材料費だけのバックアップで、区民が総力を結集しての結果」との町長の言葉のように、区民の手で造り上げた。作業中は、近所の人が差し入れしてくれたことも。あずま屋、焼肉ハウス、ミニグラウンドがあり、整備途中から区民だけでなく近隣地区の住民も散歩やジョギングに利用。子どもたちの遊び場にもなっていた▼今後は公園の維持管理。造る以上に大変だと思うが、「中原の夢の実現に向け頑張る」と力強い言葉を聞いた。皆が憩う公園になることを期待したい。(村上裕子)
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箕輪写友会
TMO特設ギャラリー「月の光」で写真展箕輪町在住者を中心に写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)は23日まで、松島のTMO特設ギャラリー「月の光」で写真展を開いている。
四季を通じて撮影した自然風景の写真で、会員9人が1人2点ずつ出品した。
撮影場所は地元箕輪町をはじめ高ボッチ高原、上高地、志賀高原、王滝村など近郊が中心。自然の中を歩いて出合った一瞬の美しさ、良さを写真に収めている。
「見方を変えるとこんなにいい風景が近くにあることや、自然の良さを皆さんに再認識してほしい」と、来場を呼びかけている。
TMOのイルミネーションフェスティバルの一環で、イルミネーションコンテストに応募した町内18人のイルミネーションを、依頼を受けて撮影した写真も同時に展示している。
開催時間は午前10時縲恁゚後7時。最終日は午後5時まで。 -
小学生防火作品コンクール審査会
伊那防火管理協会は19日、伊那公民館で、伊那消防組合管内の小学生を対象とした防火作品コンクールの審査会を開いた=写真。ポスターと書道の部の各最優秀賞1点ずつを選び、ポスターは伊那東小4年の小林莉歌ちゃん、書道は同小6年の郷頭愛(まな)ちゃんの作品に決まった。
防火意識を高めるための恒例事業。ポスター、書道、作文の部へ管内の小学4縲・年生から342点の応募があった。この日は、最優秀賞のほか、小学校教諭らが審査をし、ポスター19点、書道14点の優秀賞も決めた。
ポスター、書道の部の優秀賞以上の入賞作品は、「春の火災予防運動」期間中(3月1日竏・日)、各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する予定。 -
箕輪町公民館あざみ学級
ビーズのネックレス作り箕輪町公民館の講座「あざみ学級」は18日、ビーズクラフトでネックレス作りに挑戦した。
ビーズクラフトは今回が3回目。学級の仲間の一人が趣味でビーズをやっていることから講師役になり、学生皆で楽しんでいる。第1回は指輪、第2回はブレスレットを作った。
今回は「アレンジハートネックレス」。白色を基調にした1連のネックレスで、トップの部分が花の形をつないだハート型になる。花の部分はピンクかブルーで好きな色を選んだ。
講師役の学生以外は、普段全くビーズクラフトをやっていないため、「小さいビーズを一つ刺して、中心から外に向かって刺す」というように一つ一つ手順を追って教わりながら制作。「一人では出来ないけど、教えてもらうとわかる」「やってるときも楽しいけど、出来上がったらまた楽しい」と夢中になっていた。 -
いきいき塾で正月遊び
箕輪町の75歳以上を対象にしたミニデイサービス「いきいき塾」は17日、いきいきセンターで大型かるたやお手玉などの正月遊びを楽しんだ。
小河内地域の12人がボランティアと一緒に大型かるたに挑戦した。デイサービスセンターゆとり荘の利用者が作ったかるたで、ルールは通常のかるた取りと違い、絵札を囲んでいすに座り、読み上げられた札に大きなお手玉を投げる。紅白の2チームに分かれ、それぞれ赤色と白色のお手玉を投げ、絵札を持ち上げたときに上に乗っているお手玉の数で紅白の勝敗を決める。
「変な山、腰を下ろせばマツタケが」「友達と海辺で楽しくスイカ割り」などと読み上げると、利用者は目的の絵札目掛けて次々とお手玉を投げた。お手玉が軽いため思うように絵札に届かなかったり、せっかく絵札に乗っても別のお手玉に押し出されたり。「なんで近いのに入らないの」「あれ、外に出されちゃったよ」と皆で笑いながら夢中になっていた。 -
「ながた自然公園キャンプ場」「信州かやの山荘」
今年の予約受付20日開始箕輪町のみのわ振興公社は20日から、「ながた自然公園キャンプ場」と「信州かやの山荘」の予約受付を始める。
ながた自然公園は、営業期間4月1日から11月30日まで。施設はキャビン、ツリーハウス、常設テントサイト、焼肉センター、テニスコート。
信州かやの山荘は、営業期間5月1日から10月31日まで。施設は信州かやの山荘、キャンプ場、焼肉広場。
予約受付は20日のみ、ながた自然公園管理棟。21日からは、ながた荘内みのわ振興公社(TEL79・0328)。時間は午前8時半から午後5時まで。 -
上古田保育園お楽しみ会
箕輪町の上古田保育園は16日、地域のお年寄りを招待してお楽しみ会を開き、園児がオペレッタや楽器あそびを発表した。お年寄りは、園児の愛らしい姿に目を細め、大きな拍手を送っていた。
地域の長寿者クラブのお年寄りと園児が交流するふれあい保育で、1年に4、5回開く。今回は、昨年12月の生活発表会で各クラスが発表したオペレッタなどをお年寄りに披露した。
忍者やお姫様が登場し風の術や水の術などを見せた「なかよし忍者」、シロクマやペンギン、トナカイなどの格好をした園児が太鼓やタンバリン、カスタネットなどをたたきながら踊る楽器あそび「雪まつりのマーチ」など、元気いっぱいにステージで発表した。
お年寄りは18人訪れ、「みんな上手でかわいい」「1年間でこれだけのことを覚えるなんてすごいね」と話し、ステージを下りて歩いてくる園児に「よかったよ」「上手だったよ」と声を掛けていた。 -
常会加入促進方策検討委員会初会合
箕輪町は、地域活動の基盤となる常会への加入を促進するため、加入促進方策検討委員会を設置し16日夜、松島コミュニティセンターで初会合を開いた。松島区をモデルに現状や課題を話し合い、常会加入を促進する資料作りに反映する。
町の第4次振興計画で常会未加入を課題に挙げ、より多くの住民がコミュニティ活動に参加する支援の取り組みを掲げていることから、検討委員会を設置。現在、住民登録した人に役場窓口で常会加入の理解と協力を求める文書を渡しているが、より具体的な資料作りを目指す。
各区と行政の地域づくり懇談会で、松島区で常会加入が課題に上がったこと、町内15区の中で最も大きい区で課題も多いと考えられることなどから、松島区をモデル地区にした。委員会は松島区長の推薦者、町議会の推薦者、町職員の計10人で構成。委員長は宮坂光男さん、副委員長は丸山善弘さん。
第1回は「常会活動の課題把握と整理」をテーマにワークショップをした。町の常会加入率は、常会長を通じて住民に届ける広報配布のみで算出した場合、06年4月1日現在71・3%。松島区は56・3%となっている。委員は、現状を確認しながら身近に感じている課題と原因を自由に出し合った。
課題は▼集合住宅などの一時居住者の未加入が多い▼常会には加入しないのにごみだけ出すなどメリットだけを享受している▼常会が理解されていない▼地域で転入者を受け入れる体制やPRができていない▼未加入者への災害時の対応▼人間関係や近所付き合いが希薄になっている社会背景-などが出た。
委員会は3月末までに全3回開く。第2回は常会活動の必要性やデメリットについて協議、第3回は加入促進に向けた方策を検討する。 -
おはなしこんにちは
箏演奏楽しむ箕輪町図書館の「おはなしこんにちは」は13日開き、約50人の親子が箏の演奏や十二支が登場するパネルシアターなどを楽しんだ。
町図書館読み聞かせボランティア「虹の会」の担当で、1月の恒例となった箏演奏で始まった。子どもたちに箏を紹介し、「雪」「富士山」「きらきら星」「むすんでひらいて」を演奏。子どもたちは箏や演奏の様子を興味深く見つめ、音色を楽しみながら一緒に歌ったり、手遊びをした。
パネルシアター「十二支でおめでとう」では、今年の干支のイノシシが登場し、来年の干支のネズミに年賀状を出し、次はネズミが牛にというように順番に登場。子どもたちは動物が出てくると「トラ」「ウサギ」と元気に名前を言いながら見入っていた。 -
箕輪町中原「中原区民いこいの森」完成お披露目
箕輪町中原区が05年度から2年間かけて整備してきた「中原区民いこいの森」が完成した。14日、お披露目会があり、関係者が完成を祝った。
区内に公園がほしいと考え、05、06年度、町の地域総合活性化事業交付金を受け、帯無川南側の中原区の林野を整備し、あずま屋、焼肉ハウス、河川敷にミニグラウンドを造った。上の沢公園の名称を新たに「中原区民いこいの森」にし、看板も立てた。広さは約4千平方メートル。
公園にはモニュメントを2つ設置。信州美術会の柳沢照治さんが「序の舞」、同会の唐沢正和さんが「絆」を寄贈。ステンレス製のモニュメントで、台座の石は05年度区会と06年度区会がそれぞれ寄贈した。
お披露目会は、平沢豊満町長、中原区に隣接する松島区と富田区の区長をはじめ、区会役員らが出席。完成した公園を見て歩き、記念撮影をした。
中原公民館での式で向山今朝位区長は、「立派なモニュメントが2つ出来上がり、あずま屋など施設も出来た。ますます中原の夢の実現に向け頑張っていく」とあいさつした。
平沢町長は、「行政は材料費だけのバックアップ。区民が総力を結集しての結果。これから真心を持ち、きずなを結び合い、公園を愛していただければ立派に育つと思う。心のよりどころになる場に仕上げていただけると確信している」と祝いの言葉を述べた。 -
箕輪町議会臨時会
介護予防拠点施設の下古田公民館建設事業費など可決箕輪町議会臨時会は16日開き、地域介護・福祉空間整備等事業費などを盛り込んだ06年度一般会計補正予算案、町道の廃止と認定、バイオディーゼル燃料化事業への支援を求める要望書の提出の4議案を原案通り可決して閉会した。
一般会計補正予算は、歳入歳出に各2億9405万8千円を追加し、総額を85億7424万1千円とする。
歳入は、介護予防拠点施設として、老朽化している下古田公民館を建て替えるための国庫支出金で地域介護・福祉空間整備等交付金7千万円、下古田公民館建設事業の区負担金832万円、ソフト事業にあてる地域介護・福祉空間推進交付金400万円、災害復旧費県補助金1億790万5千円、財政調整基金繰入金1億円など。
歳出の主なものは、地域介護・福祉空間整備等事業費8712万6千円。内訳は下古田公民館の整備工事、土地購入費、介護予防拠点施設の運動メニューシステムなど。南原工業団地拡張用地取得など9586万5千円。
町道の廃止と認定は、南原工業団地拡張予定に伴う路線変更。町道648号線の延長662・68メートルと649号線の延長586・47メートルを廃止。町道648号線の延長520メートルと649号線の延長220メートルを認定する。
バイオディーゼル燃料化事業への支援を求める要望書は、県知事に提出。町が06年度から本格実施している同事業に対し(1)BDF精製施設拡充のための助成(2)安定してBDF精製作業に従事するための経費の支援-を求める。 -
山車飾りクイズ抽選会
箕輪町木下の南宮神社祈年祭に奉納した山車飾りにちなんだクイズの抽選会が15日、神社の祭典準備室であった。祭典実行委員長らが抽選し正解者531人の中から20人が当選した。
クイズは、木下山車飾保存会(蟹沢廣美会長)が奉納した舞台の一つ「和睦」からの出題。問題は「福与城の開城は今からおよそ何年前の出来事か?」。答えは3択で、正解は2番の460年前。
境内の一角にクイズのコーナーを設け、訪れた人が応募した。
抽選者は実行委員長、山車飾保存会長、公民館長、町商工会南部支会長、常会長会長の5人。応募箱を開けて正解を確認し、正解者の中から20人を抽選した。応募総数は569、正解531、不正解38。
当選者にはアルバムと今年の全舞台の写真を贈る。電話確認後、木下公民館の事務所に取りに来てもらう。 -
箕輪町木下の南宮神社祈年祭
山車飾り鑑賞会も箕輪町木下の南宮神社祈年祭は13日宵祭り、14日本祭りの日程で、農作物の豊凶や世の中を占う「御筒粥」の神事や厄除け祈願祭などがあった。「御筒粥占」の結果、今年の世の中は7分だった。木下山車(だし)飾保存会による町民俗無形文化財の山車飾りの奉納と鑑賞会もあり、多くの人が訪れてにぎわった。
木下山車飾保存会(蟹沢廣美会長)が奉納した舞台は、「猪突猛進」「勧進帳」「和睦」「修禅寺物語」「富士の巻き狩り」の5舞台。小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」は「かちかちやま」の2場面。「和睦」は、地元の福与城の顛末に関係した場面で、作家の小沢さとしさんの著書「和睦」を基にした。14日の鑑賞会には90人近く訪れ、人形や背景など舞台をじっくり見て、小沢さんによる福与城顛末の説明も開いた。
「御筒粥占」の結果は次の通り。
▽苗代=上々▽早生大麦=下▽大麦=下▽早生小麦=下▽小麦=下▽早生稲=中▽中生稲=中▽晩生稲=下▽ソバ=上▽大豆=極上▽モロコシ=上々▽アワ=中▽小豆=下▽たばこ=上々▽サツマイモ=極上▽ジャガイモ=下▽ニンジン=極上▽ゴボウ=上々▽大根=下▽カブナ=中▽ナス=下▽キュウリ=下▽トマト=下▽ネギ=下▽タマネギ=下▽白菜=中▽キャベツ=極上▽蚕=上々▽クリ=上▽リンゴ=下▽ナシ=上々▽カキ=極上▽春気候=中▽夏気候=下▽秋気候=上▽冬気候=極上▽世の中=7分 -
中曽根の獅子舞
箕輪町中曽根で14日、中曽根獅子舞保存会(60人、唐沢幸明会長)による獅子舞の奉納があった。区内の八幡社に舞を奉納した後、07年度の区長宅や区内の辻で舞い、無病息災と平穏無事な1年を願った。
中曽根の獅子舞は、約200年ほど前、伊勢の舞方囃子(はやし)方の羽広獅子舞(伊那市西箕輪羽広)に影響を受けて始まったと推測され、今日まで継承されてきた。04年、町の無形民俗文化財に指定された。
雌獅子2頭による舞で、肇国の舞・剣の舞・豊穣の舞・浄の舞・悪魔払いの舞の5つの舞で構成している。辻には区民が集まり、保存会員による風格ある雌獅子の舞に見入った。
保存会は、2カ月おきに日を設けて練習を重ねている。昨年は東京の中曽根人会などイベントに呼ばれて獅子舞を披露した。 -
フラワーアレンジメント教室「Harvest(ハーベスト)」主宰
箕輪町
北原百美さん「フラワーアレンジメントを装飾よりインテリアにしたい。人間の基礎になる生活が潤っていると人にもやさしくなれるし、頑張れるので、元気の出るアレンジを研究していきたい」
カントリースタイルが好きで愛読していた雑誌で、ドライフラワーのアレンジメントを知った。東京・自由が丘のデポー39(05年閉店)に通い、5年前に資格を取得した。
勉強する前は、ドライフラワーは「枯れた花」というイメージを持っていたが、生の花が咲いているのかと見惑うほど鮮やかで、自由自在に形を変えられることに新鮮さを覚えた。「素朴で、生の花のイメージでありながら強くない。ずっと前からそこにある感じ」。そんな魅力にひかれた。
その後、花本来の美しさが長く保たれ枯れないプリザーブドフラワーが世の中に紹介されるようになり、プリザーブドフラワー「ブーケ」のディプロマも3年前に取得した。
「花があると気持ちが優しくなる。素朴さの中から生まれる温かさがある。日常、ちょっと疲れても癒される暮らしになって、花があることで張りが出て、前向きな気持ちが持てるようになった」。花に関わるようになって心にも変化が生まれた。
友人に贈った花を見た人が「習いたい」とやってきたのを機に教室を主宰。収穫を意味する「Harvest(ハーベスト)」を教室名にした。作品も収穫だが、心にも栄養を得てリフレッシュしてほしい-との思いを込めた。
協会には属さず、「作品を見ていただいて、これを作りたいと来てくださるのが一番」と宣伝はしていない。「隠れ家っぽいところでちょっとだけ自分にいいものを作って帰る。ちょっとした幸せみたいでいいですよね」。口コミで広がり生徒は40人ほどいる。
ドライフラワー、プリザーブドフラワー、木の実やリボンなど身近にあるものを自由にアレンジする独自のスタイル。「家になじむ雑貨のイメージで自然に作る」ことを最も大切にしている。
「使いたいメーンの花が一番かわいく見えるように考え、野原に自然に花が咲いているように作る。決まった形がないので、切りすぎても付け足すこともできる。工作に近い感じですね」
作品は出来立てのよさもあるが、年月を経て増す味わいもあり、少しずつ作り直す楽しみもある。
好きなのは黄色や茶色でシンプルなものだが、「満足してもらえないと悲しいので…」と、教室では生徒の好きな花、色を使ってもらうようにしている。
受注で新築祝いや花嫁のブーケ、成人式用の髪飾りなどを作る。プリザーブドフラワーのブーケを式後に小さいブーケと卓上飾りに作り直して長く楽しむことも提案している。
「好きで始めたことが、皆さんに気に入っていただけた。気負わないのがうまくいく秘訣ですかね。この世界はもっと奥が深い。今まではカントリーにこだわってきたけれど、いろいろな可能性があるので、プリザーブドフラワーで幅を広げて、いろんな色を試したり、今はあまりない種類の花に挑戦していきたいですね」(村上裕子) -
北小河内漆戸の小正月行事「大文字」
箕輪町北小河内の漆戸常会は13日早朝、小正月行事の「大文字」を地区内の道祖神のある辻に飾り付け、今年1年の平穏無事を祈った。
大文字は一年の平穏無事、無病息災、五穀豊穣の願いを託す伝承行事で、町内では大出上村地区の大文字と同様に98年に町文化財の指定を受けている。
大文字は、大明神ののぼり枠を利用して立てた。頂上に木製の赤い太陽を据え、御幣、松、サカキ、色紙で作った花を等間隔で飾っている。花は8日に常会で手作りした。
15日朝に大文字の降ろし作業をし、飾りの花を常会の36軒が3本ずつ持ち帰り、縁起物として玄関に供える。 -
郷土史クラブがほんだれ様作り
箕輪町の小学4年生から6年生の有志で活動する郷土史クラブが13日、小正月の伝統行事「ほんだれ様」作りを体験した。五穀豊穣を願い、町郷土博物館の玄関前にまゆ玉などを付けて飾り付けた。
ほんだれ様は1月8日の「初山」に、薪を取りに山に行き、今年も薪が取れるようにとの願いと、作物の五穀豊穣を願って行ったもので、20日まで飾る。町内の農家も昔は飾っていたが、現在はほとんどやっていないという。
自宅に毎年ほんだれ様を飾っている下古田の丸山平治さん(67)の協力で、薪の中心にサカキを立て、子どもたちが紅白のまゆ玉をミズブサの枝に付けた。もちを竹の先につけた稲の花、アワとヒエの穂に見立てたヌルデの枝も飾って仕上げた。
子どもたちは飾り付けが終わると、新たにまゆ玉を作って食べたり、枝に付けて家に持ち帰る飾りも作った。
博物館では20日までほんだれ様を飾る。 -
伊水会新春書作品展
上伊那の書道家らでつくる伊水会(千葉耕風代表)は14日まで、「新春書作品展」を伊那市駅前ビル「いなっせ」にある2階ロビー展示ギャラリーで開いている。小品を中心とする29人の50作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は例年、「伊水会展」と題して会員の作品発表を行っているが、新春作品展を催すのは初めて。散歩がてらに足を運んでもらえるような気張らない作品展にしよう竏窒ニ、これまでの書き溜めた作品の中から気に入ったものを出展している。
漢字、仮名、隷書、墨象など、さまざまな書体を用いた作品が並び、“書の年賀状”という意味合いで、今年のえと「亥(イノシシ)」をテーマとした作品も多い。
千葉代表は「生活の中に入っていくような書を中心とする気軽な作品展。墨象は墨と筆でつくる絵画的な面白さもある。ぜひ足を運んでほしい」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
タオル切りボランティア
箕輪町のデイサービスセンターゆとり荘で使う古タオルの準備を手伝おうと、町社会福祉協議会の呼びかけに応じた地域住民が11日、町福祉センターでタオルを小さく切る作業に取り組んだ。
ゆとり荘では、古いタオルを住民から提供してもらい、小さく切って利用者の介助をはじめさまざまな場面で利用している。
本年度は、昨年の災害時にも提供があったため多くの古タオルが集まった。切る作業が追いついていないこともあり、住民がちょっとしたボランティアに参加するきっかけ作りも考えて、町社協の地域ふれあいグループが初めてタオル切りボランティアを募集した。
好きな時間に都合のつく時間だけ-と呼びかけたところ、午前中に5人、午後に7人が訪れた。
タオル切りは、フェイスタオル8等分の大きさに切る。厚手のタオルやバスタオルのように大きなサイズもあり、何枚も切るのは大変な作業だが、参加者は「少しお役に立てれば」と、同じ思いで集まった人たちと話をしながら次々とタオルを切っていた。 -
第21回伊那消防組合職員意見発表会
第21回伊那消防組合職員意見発表会は11日、箕輪町文化センターであり、同組合管内の4消防署から7人が出場し、日ごろの消防、救助活動などを題材に肌で感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の荻原大輔消防士(25)が「
OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題した意見発表で最優秀賞を獲得。優秀賞は、伊那消防署の下倉剛雄消防士(25)、高遠消防署の伊藤政史消防副士長(32)が選ばれた。
入署して2年目の荻原消防士は、昨年の7月豪雨災害で体験した、管轄に縛られた活動のもどかしさを訴えた。「各消防本部、市町村で複雑な事情があると思うが新人の私だからこそ素朴に持つ疑問。すぐそばで困っている人がいれば手を貸してあげたい」とした。
現在、国、県が進めている消防の広域化を図れば、管轄を越えて活動ができる竏窒ニ制度改正を熱望。「東海地震では伊那谷に被害が出ると予想される今だからこそ、私は提案したい。救う命に国境はないと確信している」と強調した。
最優秀賞者の荻原消防士は、県内の14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会(2月8日、伊那市)に出場。「初めての出場となるが自分の意見を大きな声で伝えたい」と意気込みを語った。 -
子育て学級
お正月行事や遊びを紹介箕輪町の町公民館子育て学級は11日、町文化センターでお正月遊びの羽根突きを見たり、紙飛行機を飛ばして遊んだ。
年明け最初の学級で、お正月にちなんでスタッフが羽根突きを披露。かわいい絵が描かれた羽子板も紹介した。羽根の玉になるムクロジの種も、実際に実を割って中の種を見せると、子どもたちは興味津々に見ていた。
鏡開きの日だったことから、鏡もちを割っておしるこなどにして食べることも紹介。きなこ、あんこなどさまざまなもちの食べ方が描かれた絵本も見た。
子どもたちは羽根突きの代わりに風船突きをしたり、リトミックで縄をジャンプして飛び越したり、元気に体を動かした。紙飛行機作りでは、お母さんと一緒に広告紙で作り、飛ばし方を教わって何度も何度も飛ばして遊んだ。 -
伊那消防組合06年の火災状況
伊那消防組合は06年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数84件(前年比8件減)、死者3人(同5人減)、負傷者6人(同1人増)、被害総額1億6700万8千円(同2275万6千円増)。「放火・放火の疑い」は前年に比べて1件増の16件で、枯れ草火災が例年より増え、半数を占めたという。
内訳は「建物」43件(同2件減)、「その他(廃材・土手焼き)」31件(同4件減)、「林野」が5件(同1件減)、「車両」が5件(同1件減)。焼損面積は、建物2308平方メートル、林野20・9アール、車両5台。焼損棟数は全焼17棟など計53棟で34世帯、81人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(16件)、「たき火」(12件)、「火遊び」(6件)、「電気機器」(6件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、3市町村合併に伴い前年比4件増の伊那市47件(高遠町5件、長谷0件)のほか、辰野町が1件増の11件。箕輪町は同数の14件、南箕輪村は前年2番目に多い件数だったが6件減の12件だった。
同消防組合によると05年現在、全国的に見て出火原因は、「放火」が8年連続の上位で、火災件数の3割を占めるという。署員は放火予防対策として、家の周りを整理整とんしたり、センサーライトを設置したりするだけで効果があると呼び掛けている。
死者1人を出した伊那市高遠山室の住宅火災(昨年12月6日)