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初の3市町村合同で「バス乗り放題デー」
伊那市、箕輪町、南箕輪村合同による始めての公共交通利用促進キャンペーン「バス乗り放題デー」が5日、行われました。 無料で循環バスに乗ることが出来るキャンペーンは今年度、伊那市が独自で3回行ってきました。 今回、利用者のさらなる増加を図ろうと始めて定住自立圏の協定を結んでいる3市町村が合同で実施しました。 小中学生にバスに親しんでもらうため冬休みに合わせてキャンペーンを行いました。 伊那市では買い物に訪れた親子がバスを利用していました。 昨年度は伊那市のみで3度キャンペーンを実施し延べ3,950人が利用したということです。 伊那市では「バスに慣れ親しむという点では一定の効果があると思う。3市町村で実施することによる相乗効果についても検証していきたい。」と話しています。
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2017箕輪町ニューストップ10
3日間にわたりお伝えしている伊那市・箕輪町・南箕輪村の今年1年のニューストップ10。2日目は箕輪町です。 まずは10位から6位です。 10位は「初めてのナイトランイベント開催」 9位は「箕輪町議会が町の基礎情報のオープンデータ化を提言」 8位は「セーフコミュニティ再認証」 7位は「町内一周駅伝で21連覇の木下を破り松島が優勝」 6位は「農産物直売所にこりこ一帯の道の駅化を含めたリニューアルについて、にぎわい会議が提言」です。 続いてはベスト5です。 5位は「東京都豊島区との交流深まる」です。 防災協定を結んでいる豊島区と箕輪町は今年5月、交流人口の拡大につなげようとそれぞれの地域にあるケーブルテレビ局と映像に関する協定を結びました。 地域創生学部がある豊島区の大正大学との連携も進め、学生が移住者の目線で町内の魅力や課題を調査し結果を町へ報告しました。 4位は「箕輪健全育成ミニバスの女子チームが全国大会優勝」です。 1月の県大会決勝リーグで全勝優勝した箕輪健全は、初めて全国大会への切符を手にしました。 全国大会は6年生9人と5年生1人の主力メンバーで臨み、決勝戦では埼玉県代表チームを45対40で下し初優勝しました。 3位は「沢保育園の新しい園舎完成」です。 旧園舎の老朽化や未満児保育の需要の増加に対応するために建設され、12月に開園式が行われまた。 木造平屋建て、延べ床面積は1,900平方メートル、建設費は7億7千万円です。太陽光発電設備を備え、保育室に冷暖房や床暖房が完備されています。 2位は「箕輪町出身の西藤俊哉選手がフェンシング世界選手権で銀メダルを獲得」、阿部守一長野県知事に結果を報告しました。 7月にドイツで開かれた世界選手権男子フルーレ決勝では、ロシアの選手に15対12で敗れましたが準優勝となりました。 西藤選手の東京オリンピック出場への期待がかかります。 1位は「みのわ祭り14年ぶりに商店街で開催」です。 2012年から5年間、松島の日の出工専地区で行われていましたが、今年は、松島の国道153号を会場に14年ぶりに商店街で行われました。 町民おどりには15団体、約800人が参加し会場は熱気に包まれました。 28日は南箕輪村のニューストップ10をお伝えします。
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全県にインフルエンザ注意報発令
長野県は1週間のインフルエンザ患者数が一医療機関あたり10人を越えたことから、この冬初めてのインフルエンザ注意報を全県に発令しました。上伊那でも患者数が注意報レベルを越えています。 県の発表によりますと今月18日から24日までの上伊那のインフルエンザ患者数は、一医療機関あたり11.38人で、注意報レベルの10人を越えました。 地区別では上田が一番多く59.5人、県全体では20.08人となっています。 県では、今後1か月間は更に流行の拡大が予想されるとしています。 かからないためには、十分な手洗いをする、体力や抵抗力を高める、マスクを着用する、うつさないためには、具合が悪い時は早めに医療機関を受診し、不要な外出は避けるなど感染拡大の防止を呼び掛けています。
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2017伊那市ニューストップ10
10位は、「JR伊那市駅前の空き店舗再生へ」. 9位は、「小松美佐子さんの短歌 歌会始の儀で入選」 8位は、「新しい伊那バスターミナル完成」 7位は、「老松場古墳群調査進む」 6位は、「伊那本線運行開始」 5位は、「移動スーパーとくし丸 営業開始」です。 長谷や高遠町の長藤地区を巡回して食料品などを販売する移動スーパー「とくし丸」の営業が12月から始まりました。 車は株式会社ニシザワが購入し、長谷の中山(なかやま)勝司(かつし)さんがニシザワから商品を仕入れ販売します。 4位は、「ルビコン会長 登内英夫さん死去」です。 ルビコン会長の登内英夫(てるお)さんが2月に亡くなりました。99歳でした。 登内さんは8期連続県議会議員を務め、県議会議長などを歴任しました。 3月には告別式が行われ、およそ2,000人が参列しました 3位は、「ドローンフェス開催」です。 10月に「ドローンフェスinイナバレー」が4日間の日程で開催されました。 「新産業技術のまち」を目指す伊那市が、ドローンに関する技術開発や事業展開に向けた取り組みを発信しようと行われたもので、全国から技術者や企業などが参加しました。 2位は、「ふるさと納税返礼品見直し」です。 平成28年度の伊那市の受け入れは、約72億円で、全国2位でした。 国からの通達を受け、家電製品などを対象から除外しました。 11月からはRIZAP㈱の各種サービスなどの取り扱いを始めました。 1位は、「小黒川スマートIC開通」です。 9月、南信では初となる、小黒川スマートインターチェンジが開通しました。 事業費は約15億円です。 9月30日の開通から今月23日までの利用台数は上りと下りあわせて13万8,000台で、一日平均は1,600台です。
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西春近で戸建賃貸住宅1棟全焼
16日午後7時15分頃伊那市西春近で火事があり戸建の賃貸住宅の一棟が全焼した他、乗用車1台が燃えました。 この火事によるケガ人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと、火事があったのは伊那市西春近の加藤勉さんの住宅です。 午後7時15分近所の人から消防に通報がありました。 火はおよそ1時間30分後の午後8時45分に消し止められましたが、この火事により木造平屋建ての住宅およそ44平方メートルが全焼した他、加藤さんの乗用車1台が燃え、隣の住宅のサッシが破損しました。 この火事によるケガ人はいませんでした。 警察と消防では、加藤さん宅から火が出たとみて調べを進めています。
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10月の月間有効求人倍率2.06倍
上伊那の10月の月間有効求人倍率は2.06倍で前の月を0.12ポイント上回りました。 求人倍率は2倍台となりましたが正社員の割合は低い状態が続いています。 月間有効求人数は5416人、月間有効求職者数は2631人で10月の月間有効求人倍率は2.06倍でした。 求人倍率が2倍台となるのは平成4年10月以来25年ぶりです。 これについてハローワーク伊那では製造業を中心に受注と生産は好調を維持している。 ただ新規求人数に占める正社員の割合は全国で42%、長野県で37%に対し上伊那は30%とまだ低い状態だとしています。 このため求人倍率は2倍を超えたものの今後の動向を慎重に判断する必要があるとして雇用情勢は引き続き堅調に推移しているとの前の月の判断を据え置いています。
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年末特別警戒で征矢選手が1日署長
年末の事件、事故を防ぐ特別警戒が1日から始まりました。 伊那警察署は箕輪町出身のプロレスラー征矢学選手を1日警察署長に任命し事件、事故の防止を呼びかけました。 1日は伊那市の伊那警察署で年末特別警戒出陣式が行われました。 1日警察署長に任命された征矢選手が「犯罪」や「交通事故」を投げ飛ばし撲滅を呼びかけました。 出陣式には伊那警察署のほか伊那交通安全協会、伊那防犯協会などから約100人が集まりました。 式が終わると署員らが管内をパトロールしました。 箕輪町出身で現在はプロレス団体WRESTLE―1に所属している征矢選手は伊那市内のスーパーで街頭啓発を行いました。 伊那警察署によりますと管内の刑法犯は今年10月末現在327件で去年の同じ時期と比べて62件減少していますが特殊詐欺については増加しているということです。 伊那署では年末特別警戒期間中、金融機関やコンビニエンスストアを中心に警戒を強化するほか夜間の取り締まりにも力を入れていくということです。
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平澤澄子さん受賞を報告
長年に渡り青少年の健全育成に尽力したとして箕輪町の平澤澄子さんが県将来世代応援県民会議会長賞を受賞しました。 27日は、平澤さんが箕輪町役場を訪れ、白鳥政徳町長に受賞を報告しました。 平澤さんは平成14年に伊那少年友の会、現在の伊那少年警察ボランティア協会会員に委嘱され街頭啓発や有害自動販売機のパトロールなどに取り組んでいます。 白鳥町長は「引き続き町のためにもお願いしたい」と話していました。 県内では他に、3団体と個人25人が受賞しています。
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就労支援で年賀状デザイン
上伊那の障がい者就労センターの利用者が描いた絵をもとにデザインした年賀状の受付が始まっています。 伊那市の輪っこはうす・コスモスの家では24日、受注があった年賀状の印刷作業が行われていました。 この取り組みは利用者の工賃アップを目的に平成20年度から行われているものです。 上伊那の10の施設が共同で行っていて来年の干支、戌をデザインした11種類の年賀状が用意されました。 去年は約6,000枚の受注がありハガキ代を除く印刷代として22万円ほどの売り上げがあったということです。 ただここ数年は年賀状の需要の減少などから売上は横ばいの状態が続いているということです。 輪っこはうす・コスモスの家ではほかの施設と情報交換することで工賃アップに向けた新たな取り組みも考えていきたいとしています。 年賀状の申込は輪っこはうす・コスモスの家など10の施設で来月22日まで受け付けていて印刷代は50枚までが1枚50円、51枚以上は40円となっています。
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南信発電管理事務所 高遠ダム湖で訓練
高遠ダムを管理する南信発電管理事務所は、油が流出したとの想定で訓練を22日、行いました。 南信発電管理事務所は、水質事故や地震などの災害発生時に迅速に対応できるよう年に一度訓練を行っています。 訓練は、高遠ダム湖の上流で行われ、美和発電所の放水地から油が流出したとの想定で行われました。 職員は、油がダム湖に流れこまないよう、12mのオイルフェンスを使い止めていました。 フェンスで止まった油を職員がオイルマットを投げ入れ、吸いとったものを回収していました。 南信発電管理事務所では「万が一の場合、今回の訓練を活かして迅速に対応したい」と話していました。
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障がい者就職・雇用相談会 21社が面談
障がい者就職・雇用相談会が21日、伊那市のいなっせで開かれました。 相談会には、障がい者およそ70人が参加し、企業の採用担当者と直接話をしていました。 ハローワーク伊那管内の障がい者の雇用状況は、平成28年6月現在、123社で前の年の同じ時期より2社多くなっています。 来年度からは、障がい者の法定雇用率が現在の2%から2.2%に引き上げられることになっていて、これまで50人につき1人だった割合が45.5人につき1人となります。 この影響もあり、今年の相談会には、去年よりも5社多い21社の県内企業が参加しました。 参加したある企業の担当者は「雇用率が引き上げられるということは、企業側が必要な業務を考えて、障がいがあるみなさんを雇用するという義務があると思う」と話していました。 ハローワーク伊那では「雇用につなげるのはもちろん、参加した企業が障がい者への理解を深める機会になればうれしい」と話していました。
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元伊那市消防団分団長 北原辰男さん
秋の叙勲、消防功労で瑞宝単光章を受章した元伊那市消防団分団長の北原辰男さんの喜びの声をお伝えします。 「大変大きな章を頂いて感謝の気持ちでいっぱいです」 伊那市高遠町藤沢の北原辰男さん60歳。 昭和52年、二十歳の時に消防団に入団し平成25年57歳の時に藤沢分団長に就任しました。 北原さんは、「過疎地域なので非常に少ない人数でこの地域を守っていかなければならいため、住民とコミュニケーションをとりながら同じ考えのもと活動できるように心がけてきた」という事です。 38年の消防団歴の中で忘れられない大きな災害が2度ありました。 入団間もない昭和57年、58年。2年続けて台風が高遠町地区を襲い土砂災害や河川の氾濫が起きました。 北原さんの地元松倉でもあふれ出た川の水が民家の近くまで押し寄せました。 「家が流されてしまうという状況の中で土のうを積んだり木流しをしたりと夜を徹してやったのが一番の大きな思い出で残っている。何をやったかはっきり思い出せないくらい必死だった」と話します。 そして平成18年7月豪雨。 藤沢地区松倉で山が崩れるかもしれないとの情報が入りました。地元の消防団員10人は1時間おきに3日間休むことなく山の監視にあたりました。 「とにかく住民の皆さんに避難ねがって命を守るというところで全員一致団結して見守りにあたった」と当時を振り返ります。 北原さんは平成26年58歳で消防団を退団しました。 「松倉でも自主防災組織をつくっていて、『自分たちの地域は自分たちで守る』という考えのもと、これからも啓蒙活動含め頑張っていきたい」ということです。
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交通死亡事故の現地診断
先月箕輪町木下の町道8号線で発生した交通死亡事故の現地診断が6日行われました。 事故は現場近くに住む88歳の女性が道路を横断中、箕輪町内の76歳の女性が運転する軽自動車にはねられ死亡したものです。 先月19日の午後5時25分に事故がありその時は雨が降っていたということです。 6日は警察や行政、町交通安全協会などおよそ20人が事故現場を確認し対策について意見を交わしました。 町道8号線は国道153号とバイパスを結ぶ道路で事故当時、交通量が多かったということです。 また脇道に入るT字路の交差点が多いことから伊那署では「交差点があることをドライバーに知らせる看板のようなものが必要ではないか」と話していました。 伊那署管内の今年の死亡事故は5日現在で5件、去年は1年間で5件発生しています。
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元防衛施設庁長官 北原巖男さん
秋の叙勲が発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 4日は防衛行政事務功労で瑞宝重光章を受章した元防衛施設庁長官の北原巖男さんの喜びの声です。 東京都世田谷区在住で伊那市ふるさと大使の北原巖男さん。70歳。 伊那市高遠町三義出身で昭和47年に現在の防衛省に入庁し平成17年から防衛施設庁長官を務めました。 北原さんは「大変身の引き締まる思いをしておりましてこれも故郷の皆さんがずっと背中を強く押して下さったおかげだと思って本当に感謝しております。」と受章の喜びを語りました。 自衛隊のあり方や基地問題など35年間にわたり防衛行政に関わるなかで「常に謙虚に取り組み職員にもそのような姿勢を求めてきた。本当に国民とともにある防衛省、自衛隊にしてもらいたいと思うし後輩の諸君がそれで今がんばってくれていると思っている。」と話していました。 また北原さんはアメリカ軍のヘリコプターの墜落事故について「起きている事柄だけを見るのではなく、これまでの歴史を踏まえて、今そして将来を考えていかなければならない。」と話していました。 退官後は平成20年に独立して間もない東ティモール民主共和国特命全権大使に就任し国づくりにたずさわってきました。 東ティモールの子どもたちについて「支援を待っている哀れな子どもという感じではなくて率直な気持ちは自分の子どもの頃と同じじゃないかと思った。彼らが教育を受けて自分たちでがんばっていけば、もっとより良い国が必ずつくれる。そんな夢を見ながらやっている。」と話していました。 北原さんとのつながりにより伊那市は2020年東京オリンピック パラリンピックで東ティモールのホストタウンとなることも決まっています。
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辰野町で労災事故
31日午後2時15分頃、辰野町の水路工事現場で、伊那市の46歳男性が指の骨を折る労災事故がありました。 伊那警察署の発表によりますと事故があったのは、辰野町横川の水路工事現場です。 伊那市美篶の土木作業員小林学さん46歳が、工事現場でコンクリート管のつり上げ作業中、コンクリート管と吊り金具の間に指を挟みました。 小林さんは、左手の指の骨を折る大けがを負いました。 事故の原因について現在、伊那署で調べを進めています。
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交通死亡事故多発警報発令 街頭啓発
20日に交通死亡事故多発警報が県内に発令されたことを受け、イオン箕輪店で27日、街頭啓発が行われました。 街頭啓発には、伊那警察署や長野県、箕輪町から11人が参加し、事故防止を呼び掛けるチラシや反射材などを買い物客に手渡しました。 長野県では今月1日から19日までに10件の交通死亡事故が発生していて、19日には箕輪町でも死亡事故が発生しています。 20日に交通死亡事故多発警報が発令されたことを受けて街頭啓発が行われました。 伊那署では「これから年末にかけて夕暮れ時の事故が増加するので、早めのライト点灯や夜光反射材を身に着け、事故にあわないよう注意してください」と呼びかけていました。
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超大型の台風21号 23日に長野県に最接近
超大型で非常に強い台風21号は、23日の午前中に長野県に最も接近する見込みです。 長野地方気象台では、大雨による土砂災害や風による果樹被害などに注意を呼びかけています。 伊那市西箕輪の重盛正さんの果樹園です。 台風の接近に備えて急ピッチで収穫していました。 重盛さんの畑では例年11月初旬まで残しておくということですが、台風の接近に備え時期を早めて収穫することにしました。 収穫しているのはシナノスイートで、皮が薄いため傷がつきやすいということです。 長野地方気象台によりますと、超大型で非常に強い台風21号は、23日の午前中に長野県に最接近する見込みです。 県内では、多いところで一時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、強いところで風速17メートルの暴風が吹くと予想されています。 また、このところの雨で土砂災害が発生しやすくなっているとして、注意を呼びかけています。
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上伊那郡の60歳代の女性が特殊詐欺被害
上伊那郡内の60歳代の女性が73万円を騙し取られる特殊詐欺被害が19日発生しました。 伊那警察署の発表によりますと19日に被害者宅に役場職員を名乗る男から「健康保険の払い戻し金がある。ATMから受け取ることができるので指示通りに操作するように」との電話がありました。 指示通りATMを操作しその後被害者が金融機関に確認したところ2回にわたり合計73万円が他人名義の口座に振り込まれていることがわかったということです。 伊那署では還付金があるなどの電話があってもすぐに信用しないようにし家族や警察に相談するよう呼びかけています。
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子どもたちの「満州開拓」 水田さん実体験語る
戦時中、満州の開拓を目的に国から送られた満蒙開拓青少年義勇軍について考えるシンポジウム「子どもたちの『満州開拓』」が14日、伊那市のいなっせで開かれました。 シンポジウムでは、満蒙開拓青少年義勇軍として、実際に満州へ行った駒ヶ根市の水田克己さんが実体験を話しました。 水田さんは昭和4年生まれの87歳で、昭和19年14歳の時に茨城県の訓練所に入所し、満州に渡りました。 満州では、開拓団の仕事よりも、毎日軍事訓練ばかり行っていたということです。 水田さんは「まだ14歳の子ども。手榴弾の訓練をさせられても投げたら遠くまで飛ばず、近くで爆発してしまう人もいた」と話していました。 満州で終戦を迎えた後は、旧ソ連軍の捕虜となり、寒さと飢えに耐える生活を1年間送ったということです。 水田さんは「夜、ワーワーと騒いでいた声が朝になると静かになっている。見てみると亡くなっているということもあった」と話していました。 水田さんは「義勇軍にいたことは恥ずかしくて人には言えない。馬鹿みたいなことをさせられた、という思い」と振り返っていました。 満蒙開拓青少年義勇軍は、戦時中、満州開拓を目的に国策として日本から送られた16歳から19歳の青少年たちのことです。 全国でおよそ10万人が送出され、このうち長野県からは最も多い6千600人が送られました。 シンポジウムは、県内持ち回りで行われているもので、遠くは岐阜、千葉、大阪など、県内外からおよそ100人が集まりました。
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タンクローリーが藤沢川河川敷に転落
7日午後2時頃、伊那市西春近の藤沢川と天竜川の合流点付近の道路からタンクローリーが2メートル下に転落する事故がありました。 現場は、伊那市西春近の藤沢川右岸で、大型のタンクローリーが2メートル下の河川敷に転落しました。 この事故で、ドライバーが病院に搬送されましたが、話ができる状態だったということです。 タンクローリーは、最大20キロリットルの石油などを積載することができ、転落した車両には、灯油などが入っているものと見られています。 現場にかけつけた上伊那広域消防の隊員らが、車両や河川敷の周辺を確認しましたが、油類の流出は、確認されませんでした。 タンクローリーが転落した時に、道路上には、ほかに車はいなかったということで、警察がドライバーから事故当時の状況を聞くことにしています。
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着物姿で高遠の魅力発信
伊那市地域おこし協力隊とインターンシップで伊那市高遠町の呉服店を訪れている埼玉の女子大生が連携して高遠の魅力を発信する取り組みが行われています。 22日は高遠町をPRするための写真撮影が行われました。 着物姿で写真に写るのは着物文化を学ぶため高遠町のやなぎさわ呉服店にインターンシップで訪れている跡見学園女子大学の2年生7人です。 この取り組みは22日から始まった燈籠祭に参加することで町の魅力感じ広く発信してもらおうと、地域おこし協力隊の杉山祐樹さんが企画したものです。 学生らは全員高遠を訪れるのは初めてだということで城下町の風情ある街並みを楽しんでいました。 学生らは24日まで高遠に滞在し着付けを学ぶほか燈籠祭に参加し地域住民との交流を深めるということです。 また撮影した写真は町の魅力を発信するパンフレットに活用されるということです。
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南箕輪村で高齢者交通安全ゲートボール大会
南箕輪村は、高齢者に交通安全についての意識を高めてもらおうと「高齢者交通安全ゲートボール大会」を、20日に大芝屋内運動場で開きました。 大会には、7チーム約40人の高齢者が参加し、全員に参加賞として夜光反射材と交通安全読本が配られました。 21日から始まる秋の交通安全運動に合わせて開いた大会で、今年で32回目になります。 村交通安全協会によりますと、夜間、歩行中の高齢者が巻き込まれる事故は重大事故につながる傾向があるという事です。 今年に入り村内では高齢者の交通死亡事故が2件発生していて、2月は歩行中の80代女性が、8月は軽自動車を運転していた70代女性が死亡しています。 来月は、村安協主催のマレットゴルフ大会が開かれる予定で、そこでも交通安全について呼びかけていくという事です。
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台風18号 17日夜から18日未明にかけて最接近
大型で非常に強い台風18号は、17日の夜から18日の未明にかけて長野県に最も接近する見通しです。 農家では、台風に備えりんごの収穫に追われていました。 伊那市西箕輪の笠松悟さんのりんご畑では、台風に備えて「つがる」の収穫に追われていました。 20日まで予定していた収穫を4日前倒ししたということです。 30アールの畑には、りんごの木200本ほどが植えられていて、あすまでに一部を残してすべて収穫するということです。 長野地方気象台によりますと、台風18号は17日の夜から18日の未明にかけて長野県に最接近します。 台風の接近に伴い1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るほか、最大瞬間風速30メートルとなる見込みです。 長野地方気象台では、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水などに注意するよう呼び掛けています。
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箕輪町で還付金詐欺の予兆電話
15日箕輪町内で還付金詐欺とみられる不審電話が多数かかってきたとして伊那警察署では注意を呼びかけています。 伊那警察署の発表によりますと不審電話は役場職員をかたり「医療費の還付金がある」というもので箕輪町内で多数かかってきたということです。 伊那署では役場からそのような連絡はしないとして、このような電話がかかってきたら家族や警察に相談するよう呼びかけています。 また伊那署は伊那市の50代の女性が198万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表しました。 詐欺被害は今月発生したもので女性の携帯電話にインターネットサイト関連業者を装う男から「過去の有料サイト料金が未納だから支払え、無視すると訴訟になる」などと言われたということです。 女性は男に指定された口座へ合計198万円あまりを振り込みその後金融機関から連絡を受けて被害に気付いたということです。 伊那署では身に覚えのない料金はすぐに支払わないよう呼びかけています。
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元県議会議員の小田切行雄さん 死去
元県議会議員で宮田村長も務めた小田切行雄さんが13日宮田村内の老人福祉施設で亡くなりました。103歳でした。 小田切さんは飯島町出身で明治大学商学部を卒業後、高校の教員を経て宮田村役場に入りました。 助役などを経て宮田村長となり1967年から9期県議会議員を務め2002年に引退しました。 小田切さんの葬儀は17日午後1時からグレース虹のホール駒ヶ根で行われます。
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伊那警察署で防災訓練
9月1日の防災の日を前に伊那警察署は大地震を想定した総合防災訓練を30日、行いました。 訓練は、午前6時30分頃、伊那市内で震度6強の地震が発生し、建物が倒壊するなどの被害が出たとの想定で行われました。 朝、6時30分過ぎに非常参集のメールが署員に送られました。 連絡を受けた署員たちは、次々に署に駆け付け、持参するよう指定のあった三角巾やノートなどの持ちもののチェックを受けました。 伊那警察署南側では、災害時に使う機器の訓練が行われました。 廃車車両を使い、エンジンカッターでドア部分を切ったり、窓ガラスを割って救出する方法を学びました。 また、留置所の犯人役の署員を避難させる訓練も行われ、人目につかないよう誘導し護送車に乗せていました。 伊那警察署では「万が一の地震に備え、落ち着いて迅速に対応ができるよう備えたい」と話していました。
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条件見直しでも継続要望
伊那市の通り町とみはらしの湯を結ぶ無料送迎バスの今後の運行について考える懇談会が18日タウンステーション伊那まちで開かれ利用者が条件を見直しても継続してもらいたいと要望しました。 無料送迎バスは平成25年に市内唯一の銭湯が廃業したことを受け利用者からの要望で週3日の運行が始まりました。 1台あたりの平均は14人で年間延べ4,300人が利用しています。 また利用者はみはらしの湯の入湯料500円に対し50円の割引券が発行されていて運行にかかる年間の経費は約180万円となっています。 懇談会にはバス利用者でつくる「いい湯だな会」とバスを運行している伊那市観光株式会社の浦野芳一総支配人ら16人が出席しました。 浦野総支配人は「利用者の減少により継続は厳しい。」と話したのに対し、いい湯だな会は「料金負担やその他の条件を見直しても継続してもらいたい。」と要望しました。 伊那市観光株式会社は、バス運行はお風呂難民救済の特別な措置で検討する余地はあるとしたうえで8月中には判断したいとしています。
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長崎に原爆投下 今年で72年黙とう捧げる
72年前の9日、長崎に原爆が投下されたました。 原爆投下時刻の午前11時2分、防災無線のサイレンが鳴り、伊那市西箕輪保育園の園児たちが黙とうを捧げていました。
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南箕輪村で死亡事故
8日、午後6時40分頃、南箕輪村の村道で軽自動車同士が衝突する死亡事故がありました。 伊那警察署の発表によりますと事故があったのは、南箕輪村の南信工科短期大学校前の村道です。 事故は、駒ヶ根市方面から運転してきた西箕輪の平澤俊子さん70歳の軽自動車と反対車線を運転してきた西春近の小田部(おたべ)陽子さん52歳の軽自動車が衝突したものです。 平澤さんは、首の骨が折れたことにより駒ヶ根市内の病院できのう午後7時48分に死亡が確認されました。 小田部さんは、胸の骨を折るなどの大けがを負いました。 事故の原因について伊那署では、平澤さんが対向車線をはみだしたとみて調べを進めています。
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伊那市職員万引きで懲戒処分
伊那市は今年3月東京都で万引きをした職員を停職2か月の懲戒処分にしたと8日発表しました。この職員は退職願を提出し市はこれを受理しました。 伊那市の発表によりますと懲戒処分となったのは保健福祉部の58歳の職員です。 今年3月25日に東京都台東区上野の衣料品店で衣類4点、1万7千円相当の万引きをしたものです。 市では7日付けでこの職員を2か月の懲戒処分とし退職願が出ていたことから処分後にこれを受理しました。 この件について伊那市の白鳥孝市長は「市職員としてあるまじき行為で市の信用を傷つけることとなり市民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、職員研修などを通じて職員意識の向上を図るとともに再発防止と信頼回復に努めてまいります。」 とのコメントを出しています。