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殿村八幡宮で例大祭
南箕輪村の殿村八幡宮で8日、例大祭があった。奉納相撲大会や子どもみこしなどにぎやかに繰り広げられた。
奉納弓道大会は境内にある矢場で開催。9回目を数え、村弓道クラブ員や村民6人が参加した。1人12射で、28メートル先の的をねらった。
神社林に囲まれた境内は肌寒かったが、参加者は競技に集中し、1回に2射ずつ矢を放った。
境内の土俵で、小学生を対象にした奉納相撲大会があったほか、子どもみこしは北殿と南殿で各2基が半日をかけて区内を練り歩いた。
春から、健全な神社林のため、ヒノキや赤松などを間伐したことで、境内が明るくなった。 -
明日葉の会がクッキングなどで交流
箕輪町内の一人暮らしの65歳以上を対象にした明日葉の会は5日、23人が参加し、町保健センターでクッキングとニュースポーツで交流を深めた。
一人暮らしをしている町民同士の情報交換や交流を目的に年3回開く。1回目はバスハイクに出かけた。今回が2回目で、町内の地区で3日間に分け10、13日にも開く。
料理でおいしい秋を満喫してもらおうと、「お手軽クッキング」を計画。野菜を多く使い、栄養のバランスを考えた「豆腐のステーキきのこソース」「里いものわさびマヨネーズ」「ヘルシー牛乳みそ汁」「ぎんなん入り炊き込みご飯」の4品を皆で協力して手際よく調理し、昼食に味わった。
参加者は「一人でぽつんと食べるよりおいしい。食欲が出る」「今日の料理を参考にしたい」と話していた。
町の栄養士による栄養講座のほか、心と体のリフレッシュのためニュースポーツにも挑戦し楽しく過ごした。 -
盆栽と山野草展
盆栽の愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長)は「第30回盆栽と山野草展」を7、8日の2日間、駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパ3階多目的ホールで開いている。約20人の会員が丹精込めて育てた盆栽とさまざまな山野草100点以上を展示しているほか、作品を格安で販売するチャリティコーナーもある。訪れた人たちは「見事なもんだ」「手入れが難しいだろうな」などと話しながら、一つ一つの作品にじっくりと見入っている=写真。チャリティ販売の売上は後日、市社会福祉協議会に寄付する。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(8日は午後4時)。 -
消費生活展&環境・健康フェスティバル
「第20回消費生活展&環境・健康フェスティバル」が7日、駒ケ根市の総合文化センターで開かれた。各種団体による展示や体験コーナーのほか、幼稚園・保育園・学校の給食やおにぎりなどの試食コーナー、フリーマーケットやリサイクル品バザーコーナーなどが会場いっぱいに立ち並び、クイズラリーなども行われて、訪れた人たちで終日にぎわった。
健康コーナーでは、食事のバランスチェック、健康度の測定コーナーなどに多くの人が集まっていた。中でも学校給食の試食コーナーは詰め掛けた来場者の順番待ちの行列ができるほどの盛況ぶり=写真。
環境・暮らしのコーナーではごみの減量を訴える展示や環境ポスターや標語などの入選作品が展示されたほか、関心が高まっている地球温暖化についての展示やごみの分別体験コーナーなどに関心が集まっていた。 -
中沢小に還暦記念品贈呈
駒ケ根市の中沢中学校を1962(昭和37)年に卒業した同窓生らでつくる三七同年会(小牧一雄会長)は今年還暦を迎える記念として中沢小学校(北原三千生校長)にジェットヒーター1台(約25万円相当)を寄贈した。5日、小牧会長ら8人が同小を訪れ「皆が集まると話題はいつも当時の楽しかった思い出のこと。児童に少しでも喜んでもらえるとうれしい」と述べて北原校長に目録を手渡した=写真。北原校長は「母校を大事にするこの心を子どもたちに教えたい。大切に使います」と礼を述べた。
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伊那中央病院でまつり
伊那中央病院で7日、病院祭があった。「みつめよう自分の体と健康」をテーマに、骨密度測定や血圧測定など各種健康診断、病院紹介のパネル展示などを展開、訪れた地域住民らは地域密着型の病院に理解を深めた。
今回初めて設けた血液サラサラ検査には、定員30人を上回る117人から申し込みがあり、関心の高さをうかがわせた。食べすぎや飲みすぎで過剰に摂取した糖分や脂肪分が肝臓で燃焼しきれず、燃えかすとなり、血小板が固まると、血液が流れにくくなる。
参加者は一人ひとり採取した血液の流れを見ながら、臨床の検査科長の説明を受け、自らの食生活を見直した。
血液をさらさらに保つには、日ごろから野菜や魚を中心としたバランスのよい食事を心がけることが大事という。
南箕輪村沢尻の主婦酒井雅子さん(54)は「高脂血症と言われ、油ものから魚や野菜などをとるようにして、運動も心がけた。改善された結果が出たので、これからも続けたい」と話した。
また、病院紹介のパネル展示は「手術は年間2500件。手術室には、外の景色が見える、子どもの不安を除くためにぬいぐるみがある」と各病棟の様子や、糖尿病教育入院などが紹介された。
そのほか、きんさん・ぎんさんの密着取材などでおなじみのレポーター村上允俊さんの講演会「すこやかに美しく長生き竏瀦S歳までの長寿の秘けつ」、タオルや陶器など約500点がそろったバザーなどもあり、多くの人でにぎわった。
病院祭は例年開いているが、昨年から地域住民らが気軽に参加できる催し物を組んでいる。 -
箕輪町の生涯学習まつり「まなびピア06」開幕
箕輪町の生涯学習フェスティバル「まなびピア06」が7日、町文化センターで開幕し、その第1弾となる「生涯学習町民のつどい」で、現在の箕輪中学校に当たる中箕輪尋常高等小学校が1913年に駒ケ岳集団登山で遭難した出来事を題材とした映画「聖職の碑」を上映。当時、子役として地元から出演した長岡在住の三井清一さん(40)によるエピソードトークもあり、参加者を楽しませた=写真。
生涯学習活動に携わる各団体が、一定期間にそれぞれの活動発表やイベント開催を行うフェスティバルで7年目。今年は11月末までの約1カ月半で、図書館や博物館を中心とした10事業を展開する。
桑沢昭一助役は「文化の香高い箕輪で、取り組み内容も充実してきた。みなさんの力で、その取り組みを一層高めてほしい」とあいさつ。
「聖職の碑」の撮影エピソードを語った三井さんは「消防ポンプの放水とファンによる暴風は容赦がなくて苦しんだ」などと話し、会場の笑いを誘った。 -
坂下神社例大祭
伊那市の坂下神社で7日、例大祭の宵祭りがあった。子どもみこしが練り歩いたり、境内に出店が並んだりして多くの地域住民らが集った。
子どもみこしには、区内の小学生23人が参加。坂下神社を発着点に、昼食を挟み、約4時間かけて5町内を回った。一時、雨に降られたものの、太鼓と笛の音に合わせ「オーヨ」と声をかけながら、車輪つきのみこしをひもで引いて歩いた。
そのほか、小学校5・6年女子8人による浦安の舞、坂下区有志「睦(むつみ)会」の大人みこしもあった。
夕方からは、境内に焼きそば、バザーなどの出店が並んだ。
8日は本祭りがある。 -
国立信州高遠青少年自然の家「自然の祭典」開催
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家で7日、施設を一般に開放し、さまざまな自然体験を提供する「自然の祭典」が3日間の日程で始まった。初日は県内外から66家族221人が参加し、創作や伝承遊び、自然観察などを楽しんだ。
施設の特色を生かした全活動内容を体験できる年1回の恒例行事。祭典を通して、自然体験活動への関心を高めてもらう狙い。
動植物や昆虫の自然観察、竹笛や竹とんぼの伝承遊び、木工や押し花絵、籐細工の創作、ソバ打ちや五平もち作りの生活体験などのほか、きのこ狩りといった季節限定の体験活動も盛り込み、参加者は自由に選択できる。
手づくりの創作や伝承遊びでは、子どもはもちろん、保護者も童心に返ったように夢中になって取り組み、普段味わえない体験を満喫していた。
家族4人で参加した東京都の大木順一さん(48)は「日常では、ものづくりや自然との触れ合いはなかなかできない。いろいろなことがいっぺんに体験できるし、子どもには良い経験になっていると思う」と話していた。 -
かつらで観月会
中川村葛島の宅幼老所かつら(伊佐栄豊理事長)で、中秋の名月の6日夜、観月会があった。約30人がほら貝やフルートの音色に耳を澄ませ、月見を楽しんだ。
朝から降っていた雨も開演時には止み、雲の間から「中秋の名月」が顔をのぞかせたが、集会室に月の絵を描いて開いた。
ステージにはススキや月見団子、サトイモ、クリなど供えられ、伊佐理事長(延寿院住職)とその長男、伊佐栄祥さんが月に向かって読経する「法楽」で開幕。伊佐理事長は「旧暦の8月15日の月は中秋の名月といい、芋名月とも呼ばれる」と説明し、月見にちなみ、月に昇ったウサギの話をした。
また、高尾山でほら貝の修業を積んできた栄祥さんが「ほら貝はライオンの雄たけびとも、釈迦の説法と同じ功徳があると言われている」と解説し、真言宗に伝わる貝を立てた奏法を披露した。
この後、フルート奏者、波戸崎操さんとギタリストの竹内永和さんによるデュオコンサート。名月にちなみ「荒城の月」「月の砂漠」などのほか「さくら、さくら」「ロミオとジュリエット」などを演奏した。
また、抹茶のサービスもあり、秋の夜の風情と一緒に味わった。 -
「暴力」「交通事故」「犯罪」のない社会を
伊那市などは7日、暴力追放・交通安全伊那市民安全大会を中央区の市民会館で開いた。市交通安全協会連合会、消防団員などから約800人が参加し「暴力」「交通事故」「犯罪」のない、平和で住みよい社会を築く竏窒ニ大会宣言し、参加者が市内をパレードして啓発をした=写真。
市中パレードは雨で中止になることが多く、開催は3年ぶり。「暴力を締め出す力は町ぐるみ」「しない、させない飲酒運転」などののぼり旗、プラカードを掲げて、同会館縲廱R伊那市駅までの1キロ余りを歩いた。
啓発アトラクションもあり、防犯協会、安協連合会の女性部が「架空請求詐欺」を題材にした寸劇や、運動機能低下を防ぐ手の体操を披露。そのほか伊那警察署の刑事、交通各課長の暴力団、交通事故情勢の講話などもあった。
「がんばろう三唱」では「暴力団を怖れない」「金を出さない」「利用しない」と皆で声を上げ、暴力団を追放する意識を高めた。 -
【記者室】夜道に注意
箕輪町警部交番は、帰宅途中の女性を狙った痴漢が出没しているとして、交番速報で注意を呼びかけている。若い女性や女子小・中・高生のいる家庭や学校に、送り迎えなどの防犯措置と、危険な道は通らせないなどの指導をお願いしている▼護身術などを学んでいる人はそうはいない。何回か護身術講習などを取材したことはあるが、見ただけではさっぱりわからない。自分の身を守れるのかと聞かれると、少しばかり不安になる▼痴漢に限らず暗い夜道は危険。交番では未然防止のために家族の迎えや、通勤・通学路の死角や危険な場所を子どもたちに教えること、もし被害にあった場合には大声で周囲に助けを求めることをアドバイスしている。皆さん、ご注意を。(村上記者)
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箕輪町でファミリークッキング
箕輪町食生活改善推進協議会と町は1日、小学生とその家族を対象とした「ファミリークッキング」を保健センターで開いた。11組約25人の親子が参加し、町民から寄せられた健康レシピなどを取り入れた調理に挑戦した。
子どもたちに料理体験を通して食習慣や地域食材について学んでもらうことを目的として昨年から始めた取り組みを、今年は町の健康づくり推進週間に合わせて企画。今回は、前日に行った「わがやの味自慢縲恁注Nレシピ発表縲怐vで、住民から寄せられた健康レシピ「混ぜ混ぜえびピラフ」のほか、コールスローサラダ、さまざまな具が入ったカレースープなど4品の調理に取り組んだ。
児童らは、母親などから手ほどきを受けながら野菜を切ったり鍋をかき混ぜ、出来上がった料理をおいしく味わった。 -
【記者室】何様のつもりだ竏茶eレビ局
昔、あるコンサートに行った。指定の座席に座るとテレビカメラやマイクを抱えた数人がどやどやとやって来て当方の席の真ん前で機材のセッティングを始めた▼大きなカメラを据え付ければ真後ろの席の者の邪魔になる、と普通は考えるが一向にそんな様子もなく、申し訳ありません竏窒フ一言もない。その傍若無人な態度に腹が立ったので「そこに置かれてはステージが見えません」と抗議したが「こっちは仕事なんだよ」「テレビ局だぞ」などと偉そうな物言いだ▼その時は勢いにのまれてつい引いてしまったのだが、今思えばもっと突っ張るべきだった。時は流れ、今は自身が取材で皆さんに迷惑をおかけする立場だが、こんなことのないようによくよく自戒したい。(白鳥記者)
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男女共同参画講座で調理実習
駒ケ根市教育委員会は5日夜、06年度男女共同参画推進講座の第3回として「ヘルシークッキング調理実習」を市保健センターで開いた。講座生61人のうち約30人が参加し、5班に分かれて料理に挑戦した=写真。メニューは▽サンマのおろししょうゆかけ▽黒豆ごはん▽ジャガイモと小松菜のみそ汁▽カブのゆかり漬け竏窒フ4品。男性講座生は慣れない手つきながらも楽しそうに包丁やフライパンと格闘。和気あいあいの男女共同を体現していた。「男性のためのヘルシークッキング教室」のOBらも応援に駆けつけ、料理の指導に当たった。
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かんてんぱぱホール東側にある二度咲きツツジ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱホール東側にある「二度咲きツツジ」が見ごろを迎えている=写真。秋雨に色を添える満開のツツジは、訪れた人たちの気持ちを和ませている。
春と秋の2回、花を咲かせることから「二度咲きツツジ」の異名を持つ。春の花はそれほど寿命が長くないが、秋の花は9月下旬縲・0月末と、1カ月以上も花が楽しめるのが特徴。
開花は平年並だが、今年は花付きが良く、朱色の花々が一斉に開花している。
かんてんぱぱホールを訪れた来場者が、足を止め、季節はずれのツツジを楽しむ光景も見られた。 -
かんてんぱぱで上田太郎山岳画展
山岳画を手掛ける三郷村在住の画家・上田太郎さん(72)による「上田太郎山岳画展」が15日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。北アルプスや中央アルプスに加え、エベレストなどを描いた油彩約80点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
上田さんが南信で個展を開くのは初めて。写真から起こすのではなく、画材道具を持って山に登り、そこで作品を描く山岳画の歴史は約70年になるが、特殊ジャンルということで取り組む作家は少なく、全国でも16人しか活動していないという。
上田さんは約40年前に県内へ移住。山を風景として描くのではなく、モチーフの一つとしてとらえる山岳画の魅力にひかれ、日本山岳画協会に所属しながら山岳画に携わってきた。
山の持つ神秘的な力までを表現した作品は、日々変化していく山々の表情を映し、上田さんが現地で感じた思いも伝わってくる。
上田さんは「登山というと、挑戦するイメージが強いが、仲良くすればこれほど楽しいものはない。絵からそれを感じ取ってもらえれば」と話していた。 -
伊那市駅に姿を見せる「駅猫」
JR伊那市駅に出没する「駅猫」が、利用客らの心を和ませている。
猫は少なくとも2年前から同駅に通っており、始発から終電までの間、ホーム内で目撃されているが、知る人ぞ知る存在。駅員によると「駅に住み着いているわけでなく、えさをくれる利用者が乗る電車が来る時間帯にホーム内に出没している。その人が来ると喜んでそばに寄っていくが、駅員が行っても逃げていく」という。
ネズミや鳥を取ってくることもあり、電車が近づいてくればきちんと避けるなど、駅での生活も手馴れたもの。
この日も猫は、黄色い線の内側にしゃがんで始発電車が来るのを待っているようだった。 -
オカラコづくりに挑戦 十五夜の伝統行事を体験
上伊那に伝わる十五夜(仲秋の名月)の伝統行事「オカラコづくり」竏秩B6日、伊那市の旧井澤家住宅で体験会があり、地元住民など約20人が集まった。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)の主催。
オカラコは水に一昼夜浸したもち米を石臼ですりつぶし、鏡もち状にする供え物。家庭では見られなくなった風習で、地域によっては、うるち米と混ぜたり、うるち米だけでつくるところもあるという。
参加者がもち米約2キロをオカラコにすると、サトイモ、カボチャなどの野菜とススキと共に縁側へ供えた。「懐かしい光景だね」との歓声があがる一方で、同市東春近の小林京子さん(59)は「外から嫁に来たので、郷土文化を知る良い機会になった」と話していた。
この日は、あいにくの雨竏秩B「あとはお月様が出るだけなんだけど」と悔やむ声が多かった。
供え終わったオカラコは、サトイモ、ダイコンなどの根野菜と一緒に味噌や醤油仕立ての汁にして食べる予定。「来年も作物が根付くように」との思いが込められているのだという。 -
窯屋佐兵衛さんの茶陶展 ベル伊那で10日まで
飯田市久米の陶芸家・窯屋佐兵衛さん(62)の茶陶展は10日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。志野、織部、黄瀬戸といった「美濃物」や茶杓(しゃく)などの新作50余点を展示販売している。
黒いあめ色に深みのある「黒織部」、女性の肌のようなしっとりとした質感の「赤志野」などの茶碗、花入れ、湯のみ、ぐい飲みなどを出品。一つひとつの作品に個性をもたせるため、色や形、焼成技術にもこだわって作陶を続けている。
窯屋さんは独学で作陶を始めて32年。2年ほど前にあった交通事故、病気を乗り越えたのをきっかけに、自分の足跡を残すため精力的に発表の場を増やしている。同ホールでは初個展となる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時)。 -
箕輪町防犯協会が防犯講習会
箕輪町防犯協会(会長・平沢豊満町長)はこのほど、安全・安心のまちづくりのため防犯講習会を町役場で開いた。約120人が参加し、町の治安情勢を聞き、護身術や防犯パトロールの注意点を学んだ。
町内各地区の防犯指導員らを対象に年1回開いている。
箕輪町警部交番の倉田千明所長が町の治安情勢を説明した。刑法犯の発生は05年が282件で10年前の96年と比べ22・1%増加。06年8月末の状況は、刑法犯137件で前年同期と比べ55件(28・6%)減少している。地域別では松島、沢、木下の順に発生件数が多く、にぎやかな地域、道路が発達している地域に多い。
被害防止のため、施錠の徹底、自転車の二重ロック、悪質情報ははっきり断る、通勤・通学路は遠回りでも安全な道を通るなどの注意点を挙げた。
交通事故防止については、町内で3件の死亡事故が発生していることから、法令順守、安全確認・安全運転を呼びかけた。 -
ゴールデンピラミッドが満開
伊那市富県の酒井丈次さん(71)宅で、ゴールデンピラミッドが見ごろを迎えた。自宅裏の畑など面積7アールに黄色の花が広がり、地域住民やドライバーらの目を楽しませている。
花丈は1メートルほど。葉は柳のように細長く、和名はヤナギバヒマワリと呼ばれる。
主要地方道伊那生田飯田線から見え、自動車を止めて写真を撮ったり、「花見をさせて」と見入ったりする人が多い。
6年ほど前に、人から苗を分けてもらい、年々株数を増やしてきた。草取りや咲き終えた後の刈り取りがあるものの、あまり手間はかからないという。
酒井さんは「天候不順で心配したが、例年通り、きれいに咲いた」と話す。
開花期間は長く、10月中旬まで楽しめるそうだ。 -
箕輪手話サークルが消防講話を聞く
箕輪町の箕輪手話サークルは2日夜、耳の不自由な人達の災害時の避難や119番通報などについて、箕輪消防署で話を聞いた。
消防講話は、昨年度に引き続きサークルが申し込んだ。林正敏副署長が、質問事項に答えて話した。
7月の豪雨災害を受け、耳の不自由な人の避難時の窓口はどこか、避難所で誰に頼ったらいいのか-などの災害対応に関連した質問が多く、林副署長は「隣近所や若干離れていても親しい人との意思疎通を常に図ってもらうことが大切」とし、「プライバシーの問題もあるため、本人から区や常会に協力をお願いするなど意思表示をしておいてもらうのがいいのでは」と話した。
サークルからは「区長さんなどに本当に協力してもらえるのか」など不安の声もあり、区長会の場で、災害時に障害者の窓口を作るなど協力をお願いしてほしい-と要望。町の災害対策のガイドなどに手話ができる人の人数や居住区などの情報掲載も要望した。 -
昭和伊南病院防災訓練
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は3日夜、火災に備えて年に1回の消防・防災訓練を行った。職員、消防のほか、周辺の北割一区の住民など約350人が参加し、患者の非難誘導や初期消火などの訓練に当たった。
「地下の食堂湯沸し室付近から出火、病棟に延焼の恐れあり竏秩vとの想定で訓練開始。首に「骨折」「肺炎」「ぜんそく」などと書かれた札を下げた患者役の職員らが救助袋を使い、4、5階から3階バルコニーに次々に降下=写真。住民らの助けを受けながら、さらに非常階段、滑り台を使って1階までスムーズに避難していた。参加した職員は「救助袋は垂直に降りるので怖かった。使わなくてもいいように、絶対に火災を起こさないように注意しなければ」と話していた。 -
新地域食材の開発・ブランド化セミナー
上伊那で生産される新たな地域食材を活かした食べ方の提案を行い、学校給食への普及と特産品づくりの方向性を模索してもらおう竏窒ニ5日、「新地域食材の開発・ブランド化セミナー」が、伊那市の女性プラザであった。上伊那管内の学校栄養士など約70人が参加し、蓼科高原のフランス料理店・エスポワールのオーナーシェフ・藤木徳彦さんから、エゴマやダチョウ肉などの調理方法を学んだ=写真。
遊休荒廃農地の解消などを目的として新たに作られるようになったエゴマやアマランサスをはじめとする新食材などの食べ方を提案するセミナーで、今年は、上伊那が重点振興品目として生産しているブロッコリーや白ネギ、ブナシメジなどポピュラーな食材も用いたメニューとした。
藤木さんは、駒ヶ根市や中川村で生産されている信州黄金シャモのポワレに、アマランサスを合わせた料理など、7品目を紹介。
「地元食材を食べ方の提案方法の違いにより、いくらの付加価値を付けることができるかを考えてほしい」と語り、料理を提供する対象者によっても、その調理方法を変えていく必要があることを訴えた。
出来上がった料理は好評で、「ダチョウは少し癖があり淡白なイメージがあったが、調理方法でそれも解消することが分かった」などといった感想が挙がった。 -
南大東島の子どもたちが伊那西小学校の児童と交流
伊那のカエルは小さくて青くてかわいいね竏秩B青パパイヤをきっかけとして市民交流を深めてきた沖縄県南大東村の小学生が5日、伊那市の伊那西小学校を訪れ、同校児童とともに稲刈りに挑戦した。稲刈り初体験の児童たちは、稲の感触を確かめながら伊那の自然を楽しんだ。
民間レベルの交流が、教育レベルへと発展した形で実現した交流事業は「島の環境と異なる自然や農業を体験することを通して、生きる力を養うとともに改めて郷土を見つめてもらおう」と、準備を進めてきた。
今回訪れた児童は5、6年生8人。4縲・日を伊那市に滞在し、伊那西小学校の児童と交流するほか、島にはない自然や温泉を体験したり、農作業に挑戦する。
5日は、ホームステイ先から伊那西小児童らとともに登校し、伊那西小の5年生が育ててきた田んぼの稲刈りに挑戦=写真。島でサトウキビの収穫などを手伝っていることもあり、カマの使い方は手馴れた様子だったが、「キビと少し違う」と話しながら、稲刈りの感触を楽しんだ。また、田んぼのあちこちから姿を見せたアマカエルには興味津々。「島のカエルは大きいけど、ここのカエルはかわいい」と、手のひらに乗せ、その様子を観察していた。
5年生の川満愼君(10)は「大東では稲を作っていないから、稲刈りができて良かった」と話していた。
午後は、児童会が主催する交流パーティーなどがあり、島の児童らによる太鼓や三線演奏もあった。 -
駒ケ根郵便局に年賀はがき搬入
07年用のお年玉付き年賀はがきが4日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(等々力勉局長)に搬入された。トラックで到着したはがきはダンボール754箱・301万6千枚。待ち構えた約10人の局員らの手でコンテナから局内に次々に運び込まれた=写真。
はがきは18日にも搬入され、無地、インクジェット、絵入り(寄付金付き)などの年賀はがきの枚数は駒ケ根市と飯島町、中川村の特定局の分も含め合計921万6千枚になる。昨年の943万2千枚に比べ21万6千枚、率にして2・3%少なくなった。
年賀はがきの発売は11月1日、差し出し受け付けは12月15日から。 -
伊那市立図書館で第3回願いをかなえるプーキくん展はじまる
伊那市の障害福祉地域生活支援センター「キープ伊那」に通う子どもたちが日常の中で描いた絵やクラフト作品が並ぶ「願いをかなえるプーキくん展」が4日から、伊那市立図書館で開かれている。豊かな感性がうかがえる約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は3回目。今回の展示作品は、キープ伊那に通う小学生から高校生の約40人が、4月縲・月に製作した新作で、夏季イベントで取り組んだボディーペインティングの時に子どもたちが着用していたTシャツや、絵日記、木工・粘土細工なども並んでいる。
一人ひとりが独自の表現方法をもって作品づくりに取り組んでおり、作品を通して子どもたちの意外な一面ものぞくことができる。また、前回の作品展から今回までの間に作品づくりが変化してきた子どももおり、日々の成長を見ることもできる。
担当の赤沼正菜さん(23)は「子どもたちが素直に楽しんで描いていることを感じてもらえれば嬉しい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時。15日まで。 -
【記者室】遠くから眺める赤ソバも
多くの観光客が訪れている箕輪町上古田の「赤そばの里」。広域農道沿いのそば処留美庵周辺も、赤ソバが満開。遠くからでも一帯が赤く見えるほどで、車を止め散策する人々の姿を目にする▼萱野高原から赤そばの里が見えると聞き、行ってみた。山の緑や稲刈りを終えた田の黄土色の中に浮かぶ赤色。一目で分かる。道沿いの畑はもちろん森に囲まれた赤ソバもくっきり。間近で見る美しさとは趣が異なり、自然が作り出す色の世界が広がる▼赤そばの里を訪れた後、紅葉が始まった萱野高原で秋を楽しむと共に、違った角度から赤ソバを眺めるのもいい。そんな流れができれば、点在する町の観光地が線でつながる。秋の観光ルートとして紹介するのもいいのでは。(村上記者)
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天竜川の護岸など強化へ 激特・助成事業採択
7月豪雨災害で被害を出した諏訪湖、天竜川の治水対策として、「諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業」と「天竜川河川災害復旧助成事業」が4日、採択された。諏訪湖の水位上昇による浸水被害を防ぐため、天竜川の流下能力を高め、釜口水門の最大放流量をこれまでの毎秒400トンから同430トンへ引き上げる。
国土交通省・天竜川上流河川事務所の発表によると、激特事業は2010年までの5年間で採択事業費は142億円、助成事業は09年までの4年間で同34億円。関係者は「7月豪雨災害が再度襲来しても、家屋浸水被害は解消される」とした。
天竜川は水門からの放流と支流から流れ込む水の量に対応するため、横川川合流点(辰野町)までの県管理区間(約11・5キロ)を助成事業で、三峰川合流点(伊那市)までの国管理区間(約20キロ)を激特事業で改修。それぞれで河道掘削、護岸強化などの工事を実施する。
国管理区間では橋梁補強もあり、今のところ天竜橋(南箕輪村、伊那市の境)、明神橋、水神橋、中央橋(以上同市)など6個所を予定している。
天竜川上流河川事務所は大学教授など治水関係の専門家でつくる、箕輪町の堤防決壊などをはじめとする河川災害の対策検討組織「天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会」での提言を詳細設計に生かしていきたいとしている。