-
「信州風景絵画展」 5日まで
「信州風景絵画展」は5日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。伊那谷や安曇野など、県内の風景を画題とした油絵、日本画など40余点を展示販売している=写真。
中川紀元、石井柏亭、小山敬三、丸山晩霞ら有名作家を中心に約40人の作品が並ぶ。関係者は「さまざまなジャンルの画家が描く信州の風景を楽しんで」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
環境保全に関するポスターの入選作品展示
6月の環境月間に合わせて市民団体や事業者、市町村などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は15日まで、06年度環境保全に関するポスターの県内入選作品を伊那市の県伊那合同庁舎2階ホールに展示している=写真。
ポスターは自然保護や生活環境に関する認識を深め、環境保全意識高揚を図る目的で小学生縲怦齡ハを対象として毎年この時期に募集している。全県で3143点の応募があった昨年度は、上伊那地区からも618点の応募があり、優秀賞1点、入選5点が選ばれた。
今回展示している作品は最優秀賞から入選まで14点。宮田小学校の松浦玲菜さんの入選作品なども含まれている。
近年は温暖化防止を呼びかける内容のものが多く、かわいらしいイラストとともにごみの減量化やマイバックの利用を訴えた作品もあった。 -
「お話を語る」講座開講
南箕輪村図書館の「お話を語る」講座が1日夜、村民センターで始まった。受講者は、講師が語る昔話に静かに聞き入った。
南部小学校司書の藤沢薫さんを講師に、お話を聞くことから始め、話を選び、少しずつ覚えて語ることを学ぶ全6回。昨年に続き2年目。
藤沢さんは、お話を語ることについて「言葉だけだが自分の世界を作れる。不思議な魅力を感じる」と説明。「自分が楽しい気持ちが意欲につながる。語る人と聞き手が一緒に作り上げる世界なので、まず聞き手の楽しさをわかってほしい」と、初回は「お話を聞く」をテーマに、日本の昔話「くわずにょうぼう」、グリムの昔話「熊の皮を着た男」など3つのお話を語った。
覚え方についての質問には、自分の頭に浮かんだイメージ“絵”を見ながら覚える方法をアドバイスした。
受講者は継続参加の人もいて、「子どもたちに語れるようになりたい」「今年はもう少し長いお話を覚えたい」などと話した。 -
青年海外協力隊帰国隊員
箕輪町
北原明子さん05年4月、青年海外協力隊員として南米のパラグアイに派遣された。野菜栽培を指導する農業技師で、現地の高校生に土作りの基礎から教え、2年間の活動を終えた07年3月、帰国した。
大学在学中、青年海外協力隊の経験者から話を聞き関心を抱いた。観光で訪れたカンボジアで、貧しさや地雷被害がある中で生きる人々を見て、役に立つ仕事がいつかできたら-と漠然と思ったことが隊員を目指す入り口となった。勤めていた会社を辞め、大学の農学部で学んだ経歴を基に協力隊に志願した。
派遣先は、ルケ市にあるファビアン・カセレス学校。幼稚部から高等部までの一貫校で、農業科の高等部を受け持った。
パラグアイは野菜を食べないことが国家レベルの問題で、国のプロジェクトとして学校に農業科があり、家庭菜園も推奨しているという。
食べる野菜はトマト、レタス、キャベツだけ。「生徒のほとんどがキュウリを見たことがない。ブロッコリーを食べていたら気持ち悪いと言われたほどです」。そのため、スープなどトマト味の料理があり、生徒も興味を持っているトマトをカリキュラムの中心にし、毎日畑に出て土の耕し方、種のまき方から収穫までを同僚の教諭とチームを組んで教えた。
「問題は私の語学。伝えたいことはたくさんあるけど、最初は生徒に理解してもらえなかった」。生徒60人のうち農作業の経験者はわずか2人。実際に手本を見せて指導した。
学校に予算がなく農薬も肥料も購入できない。「虫が来れば来放題、病気が出れば出放題。それを生かして害虫や病気を教えたけど、なかなかうまくいかなかったですね」。しかし作業をしながら家庭や友達の話をすることで生徒の生活が見え、距離が縮まった。
「なめられないようにきちっとするところはして、でも最後まで生徒とは友達みたいでした」
一番驚いたのは、雨が降ると学校に来ないこと。「傘がないからと言って来ない。先生が来ないことも。本当にのんびりしてました」。最高気温は40度から45度。本当に暑い日も生徒は来なかった。
「とんちんかんなことをするのは日常茶飯事。伸びる芽の一番上を取ってしまうこともあった。『ぼくはやってない』と、絶対謝らないです。面白かったですね」
なかなか謝らない頑固な面もあるが、友達になったら一生友達という情が厚い国民性。「悩むこともあったけど、周りの人がすごく親切にしてくれ、サポートしてくれた。先生も嫌なことを言う人はいなかった。うまく話せなくても話しかけてくれて、温かく包んでくれたので活動ができた」と振り返る。
貴重な経験だったという2年間。「自分に出来たことは何もなかったのではと思うけど、この子達が日本に少しでも興味を持ち、そこから世界を少しでも見てくれたら。私が与えた影響が、この子達の中で考える材料になってくれたらうれしい」(村上裕子) -
駒ケ根市で水源祭
水道週間(1縲・日)に合わせ、駒ケ根市水道指定店組合(ヤマウラ・沢田英明組合長)は2日、市内北割一区の切石浄水場で07年度の水源祭を行った。組合員のほか市の関係者ら約30人が参列。神職が水神に向かって玉ぐしをささげるなどの神事を行って水道水の安定供給を祈願した=写真。沢田組合長は「今年の水道週間のスローガンは『水道がうるおす日々の健やかさ』。いかなる場合でも安全、安心な水を安定的に供給するのが使命だ」とあいさつした。
市の上水道事業は1954年に赤穂上水道として創設。翌年通水を開始して以降、段階的に規模を拡大し、現在1日当たり最大約2万立方メートルの給水能力がある。
切石浄水場は施設の老朽化などのため、09年度をめどに全面的に更新される見通し。総事業費は16億円。これにより、水道料金は10年度から2段階に分けて5%程度の値上げが見込まれている。 -
くらふてぃあ杜の市
「手づくり工芸展in駒ケ根Vol11くらふてぃあ杜の市」が駒ケ根高原の2カ所の特設会場で3日まで開かれている。全国各地から集まった約300人の工芸作家らが木工、陶芸、染色、ガラス、皮革、彫金などそれぞれ得意の作品や技を各ブースで披露。訪れた家族連れなどの買い物客らはずらりと並んだブースをゆっくりと歩きながら品定めをして歩き、時折気に入った作品を見つけると作家らと言葉を交わしながら買い求めていた=写真。
杜の市は今年で11回目。初回の市に参加した工芸作家らは約160人だったが年々増加している。
3日は午後5時まで開催。問い合わせは駒ケ根ファームス内の実行委員会(TEL83・7680)へ。 -
衣替えで夏を待つ
1日、それぞれの学校や企業で衣替えがあった。伊那市西春近の伊那西高校(西村敏廣校長、534人)でも夏服の白いセーラー服を着用。朝のうちは涼しく、女子生徒の多くはカーデガンを羽織って登校した=写真。
長野地方気象台によると、1日の伊那市の最高気温は、午後4時20分に23・3度を記録。例年並みの温かさとなった。県内の朝の平均気温は10度前後で、まだ薄着では肌寒い。 -
駒ケ根警察署協議会委員に辞令交付
駒ケ根警察署の業務運営について意見、要望を提言する警察署協議会委員の任期満了に伴い1日、再任4人、新任3人の委員に同署で辞令が交付された=写真。辞令書を手渡した松井君子県公安委員は「警察と一緒に安全、安心の地域づくりをしていくため忌憚(きたん)のない意見、提言を行い、地域の代表としての役割を果たしてほしい」と呼び掛けた。
警察署協議会は警察改革の一環として01年6月1日、全国一斉に設置された。任期2年。再任は1回限り。
委員は次の皆さん。
▽会長=小平佳司(駒ケ根市)▽副会長=小池長(駒ケ根市)▽書記=桃沢伝(中川村)▽委員=上村千代子(駒ケ根市)小林登(宮田村)倉沢公則(飯島町)折山旭(同) -
上の原保育園の園児が地元住民とサツマイモの苗植え
伊那市上の原保育園の年長園児約60人が1日、上の原地区の高齢者などとともにサツマイモの苗を植えた=写真。
地域とのつながりを竏窒ニ同園では、開園以来、地区社協や同地区の高齢者クラブ「菊の会」などと年間を通じた交流会を展開。また、昨年からは地元住民が中心となって園の周りの花壇整備に取り組んでいるなど、さまざまな形で関係を深めている。
今年は初めて畑づくりに挑戦。園児たちは訪れたお年寄りから植え方の手ほどきを受けつつ、苗の根元へ丁寧に土を掛けていた。
この日、園を訪れた女性の一人は「畑作りは今年初めて。収穫の喜び、食べる喜びと楽しみがたくさんあっていい」と話していた。 -
再整備活性化の是非問うアンケート実施、JR宮田駅前東地区の1ヘクタール
再整備活性化に向けた議論が始まっている宮田村のJR宮田駅前東地区の約1ヘクタールについて、周辺地域の代表らでつくる「中心市街地研究会」は、対象区域内の地権者と借地、借家で住む全24世帯を対象に、整備活性化の必要性の是非などを問うアンケート調査を実施する。今月中には結果をまとめ、住民合意のうえで次の検討段階に進んでいく考えだ。
アンケートには整備の必要性から、現状の課題と整備する場合に求められる点、整備手法などの項目を設定。
各設問は是か非かを選択する方式で、駅前について気付いた点などを自由に記入する欄も設けた。無記名で行う。
31日夜は対象世帯を集めて懇談会を開き、議論が始まった2005年12月から現在までの経過を説明。アンケート調査を実施したい意向も示し、出席者からは賛同を得た。
「全員の意識が統一されないと整備は難しい。皆さんの意見を聞くうえで、次の段階を踏みたい」と研究会代表世話人の宮下進八郎さん。
村産業建設課の平沢正典課長も「このような整備で今は、行政が計画を立てて住民に示す時代ではない。居住形態も混在しており、住民の皆さんが一つずつ積み上げて頂くのがベスト」と話す。
アンケートは10日ころまでに回収し、再度対象区域の住民と懇談会を持ち、調査結果をもとに今後の進め方をはかる。 -
【記者室】思い知らされる火災の恐ろしさ
伊那市の龍光寺が全焼し、住職が亡くなった。住職と面識はないが前の庵主さまとは親交があったので人ごととは思えず、火災の恐ろしさをあらためて実感する▼炎上中の現場には取材で何度となく駆けつけたが、その度に思い知らされるのは火もさることながら吹き上がる煙のものすごさだ。風の加減で煙に巻かれた時の呼吸の苦しさは想像をはるかに超えるものがある。目も痛みで開けられない上に煙幕に視界を奪われてわずか1メートル先も見えない。就寝中に火が出ればパニックも手伝って逃げ切れないのも無理はない▼火災に遭った時は何も持たずに身一つで逃げるのが生きるための鉄則だという。万一に備え、それぞれの家庭で消火と避難の訓練を行ってみるべきだ。(白鳥文男)
-
はら美術で三浦輝峰油絵展
伊那市出身で今年3月に全日本肖像美術協会の理事長に就任した三浦輝峰さんによる油絵展が6月5日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。県内の風景画を中心とする約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
内閣総理大臣賞をはじめ、全日肖展で数々の賞を受賞し、三井住友海上のCEO・井口武雄氏の肖像画掲額などに携わってきた三浦さん。現在は佐久市に拠点を移して製作活動に取り組んでいる。
今回は全日本肖像美術協会の理事長就任記念として、地元・伊那市での個展を3年ぶりに開催することとなった。
高遠の桜をはじめ、上伊那各地の情景を描いた色彩豊かな風景画が多く、自然が織りなす美しさがそのままに写し出されている。
三浦さんは「長野県は空気がきれい。県内風景の美しさを、再認識していただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。 -
禁煙週間の啓発活動
たばこが健康に及ぼす影響を知ってもらおう竏窒ニ伊那保健所は6日まで、たばこに関するコーナーを伊那市の県伊那合同庁舎入口に設置している。
世界禁煙デー(5月31日)に合わせて厚生労働省では、5月31日縲・月6日を「禁煙週間」としてさまざまな活動を展開している。それに伴ない伊那保健所でも、禁煙などに関する普及啓発活動を実施。息の一酸化炭素濃度測定や禁煙相談、パネル展示などを行いながら、禁煙や受動喫煙対策の重要性を知ってもらうためのコーナーを設けた。
伊那保健所の酒井登実代さんは「まずは自分自身が何のためにやめたいのかをしっかり認識することが大切。支援策としては喫煙外来などもあるので、ぜひ相談してみてほしい」と話していた。
伊那保健所では、たばこをやめたい人を対象とした相談対応「卒煙倶楽部」にも取り組んでおり、改善希望者の参加を呼びかけている。次回は9月5日。 -
ごみゼロ運動に合わせ KOA清掃活動
KOA(向山孝一社長)と同社グループは30日、「ごみゼロ運動の日」に合わせ、伊那市荒井区の本社周辺からJR伊那市駅までの一帯で清掃活動に取り組んだ=写真。
恒例の清掃活動で、環境保全への意識を高めるとともに、地域への感謝の想いを込めて取り組む活動。この日は、社員ら約70人が1時間ほどかけ、歩道などに落ちているたばこの吸い殻や空き缶などを拾い、分別した。
同社担当者は「たばこの吸い殻が特に目立った。年々、ごみの量は減っているがこれからも続けていきたい」と話している。 -
伊那市防災議会、水防協議会
伊那市防災会議、水防協議会(いずれも会長は小坂樫男市長)は28日、市役所であり、本年度の防災体制や水防計画などについての説明があった=写真。市は市役所でリアルタイムに市内の雨量計情報を把握する気象観測システムを7月を目標に構築することについて話した。
同システムについては3月にあった前回会議で発表済み。市総務課によると、同システムは、市内の公共施設など9カ所(高遠町片倉、長谷杉島など4カ所に新設)に設置した降雨計をネットワーク化し、局地的な集中豪雨などの市内全体の降雨状況を把握する目的。事業費は合併補助金による約700万円。
防災会議、水防協議会は、国土交通省、警察署、消防署、交通機関などの関係者が出席し、3市町村合併に伴う新たな市職員行動マニュアル、市防災マップの説明や水防警報の新たな基準などを確認した。 -
仲仙寺のフジがスギの木を覆う
あれは何の木!?竏秩B伊那市西箕輪羽広の仲仙寺(師田香雪住職)で、スギの巨木に巻きついたフジが満開の花を咲かせ、道行く人たちを驚かせている=写真。
スギの高さは25縲・0メートルほど。上の方はすき間がないほどに紫色の花が咲き並んでいるため、遠くからでも目を奪われる。
寺によると「例年花が咲くが、今年は花付きが良い気がする」とのこと。
スギの大木も今はひっそりと身を潜めつつ、フジの花が咲き誇る様子を見守っている。 -
ぼたん寺・遠照寺で心づくしのそばを振舞う
伊那市高遠町山室三義
そば処「南無庵」の女性グループ「ぼたん寺」の異名を持つ遠照寺。境内にある160種2千株のボタンが咲き誇る5月には各地から多くの観光客が寺を訪れ、普段はひっそりとした小さな山里も活気付く。
その寺の一角にあるそば処「南無庵」で、手打ちの十割そばを振る舞っている。メンバーはみな地元の女性たち。始めた当初は60代だったが、南無庵とともに10年の月日を重ねて70代となった。
「今日なんて一人で4食も食べた人もいたんだよ。遠くから来た人も『おいしい』って言ってくれるから嬉しいねえ」と笑顔を見せる。
◇ ◇
地域おこしになれば竏窒ニ、松井教一住職が徐々に植え足してきたボタンが有名になり始めたのは10年ほど前。しかし、人里から離れた小さな集落には、訪れてくれた人に食事を出すような食堂もなかった。何か食べられる店でもあれば竏秩B観光客のそんな声を受け、住職が地元の女性たちに呼びかけた。
「和尚さんも一生懸命地域おこしをしているし、一緒にやってみようか」そうして集まったのが始まりだった。
メニューは高遠町ゆかりの「高遠そば」に決めた。最初は既製のめんを使っていたが、「手打ちのものを出したい」と、町部までそば打ちを習いに出かけるようになった。
しかし、メンバーのほとんどがそば打ち初心者。そば粉だけで作る十割そばは、水を入れてもなかなかまとまらず、めんの太さもまちまちだった。
「はじめはきしめんみたいなめんだったんだよね」
「それでも、昔は自分の家でそばを打つのが普通だったから、みんな母親がそばを打つのを見て育った。それを思い出しながらやったねえ」と振り返る。
◇ ◇
今では交代でそばを打ちながら4月から12月まで店を開くようになった。中でも、女性たちが自分の家で作った野菜や山で採ってきた山菜で作った漬物やおやきを添えたセットが好評。春には山菜、秋にはキノコ竏秩B素材は季節に合わせて変わっていくが、作る料理は昔ながらの素朴なものばかり。「少しでも楽しんでほしい」という思いのこもった優しい味が、都会から来た観光客を笑顔にする。
「気の合う仲間だから楽しく続けてこれた。たくさんの人が来てくれて村が活気づくのは嬉しいね。花は毎年咲くので、できる限り続けていければ」 -
国際交流フォーラム「防災と在住外国人」が開催
災害時の在住外国人救済について考える「国際交流フォーラム・防災と在住外国人」が27日、伊那市役所であった。04年の新潟中越地震で在住外国人の救済に当たった長岡市国際交流センターの羽賀友信センター長を迎え、在住外国人の救済にはどのような心構えと事前準備が必要かを考えた=写真。上伊那在住外国人共生ネットワーク主催。
羽賀さんは当時の経験から、実際の被災現場がそれまで考えていた状況とまったく異なっていたという事実を説明。地震が発生した当時は本来なら在住外国人の救済に当たる側の人も被災者となり、救済のための十分な人員を確保できなかったこと、行政や外部ボランティアなどといった支援が現地に到達するまでには最低でも2日はかかったことなどを示し「外からの支援が到着するまでは自分で自分の身を守るしかない。『自助』の枠をいかにして広げていくかが課題」と語った。
また、在住外国人の場合、言語の壁の問題もあるが、文化の違いに対しても十分な配慮が必要であることを指摘。地震のない国の在住外国人は「防災」という概念自体がない場合もあることや被災所での生活で文化の違いから日本人被災者と対立してしまったケースを紹介し「災害時には相手の文化を理解した上で通訳できる人材が必要。一番大切なことは彼らのアイデンティティを確保すること。また、すぐには対応できない場合でも、不安を感じている外国人に対して『あなたは一人ではない』というメッセージを発信することが大切」と訴えた。 -
箕輪町交通安全推進協議会
箕輪町交通安全推進協議会(会長・平沢豊満町長)は28日夜、町役場で会議を開き、07年度事業計画案、予算案、規約の改正などを承認した。
規約改正は、協議会に監事2人を置くもので、任務は会計監査。07年度の監事は区長会副会長の原幸喜さん、町会計管理者の藤沢公明さん。
07年度事業計画は、夏の交通安全やまびこ運動の街頭啓発・人波作戦、秋の全国交通安全運動と年末交通安全運動での街頭啓発・人波作戦・夜間パトロール、研修会、交通安全祈願新年懇親会(町交通安全協会と共催)。春の全国交通運動の街頭啓発と人波作戦はすでに実施した。
予算は収入支出合計各68万5千円。前年度と比べ2万1千円の減額。
協議後、「最近の交通情勢と事故防止」について伊那警察署交通課長の講話も聞いた。 -
南箕輪村開発公社06年度決算
363万円の利益計上南箕輪村開発公社は29日、06年度決算を発表した。大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理の4事業の収入合計は約5億5483万円、支出合計は約5億2605万円で、当期利益は約363万円だった。28日夜の理事会で承認した。
06年度は、従来の大芝荘、大芝の湯、味工房の事業に、指定管理者制度の受託で公園管理事業が加わった。部門別では公園管理事業が7月豪雨災害の影響を受けキャンセルなどが相次ぎ、約54万円の損失となったが、残り3部門は利益を上げた。味工房は、各種イベントへの出張販売や病院の売店への納品など積極的な拡販と会員の努力により開業以来最高の約3528万円の収入を上げ、初めて3千万円を超えた。
部門別にみると、大芝荘事業は収益2億8153万円、経費2億7836万円で利益は317万円。大芝の湯事業は収益2億237万円、経費1億9979万円で利益は257万円。味工房事業は収益3528万円、経費3472万円で利益は55万円。公園管理事業は収益3563万円、経費3618万円で54万円の損失。 -
伊那シルバー人材が総会
伊那広域シルバー人材センターの通常総会が29日、伊那市民会館であった。06年度の契約金額は過去最高の5億250万円(前年度比5・9%増)で、会員一人当たりの平均配分金は60万6千円となった。
会員は伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の700人。平均年齢69・3歳。
受託件数は、前年度比5・9%増の1万540件。公共は1400万円減ったが、民間企業や一般家庭の利用が増えた。内容は草刈り・除草、庭木のせん定を中心に、屋外清掃・ごみ処分、施設の管理業務、消毒・防除作業、網戸・ふすま・障子の張り替えなどだった。
総会には、会員504人が出席。
春日博人理事長は「就業率は13年間、100%を超え、県内20シルバー人材で上位にランクされる。受注件数の増加は、会員の日ごろの誠実な仕事ぶりによる。早くて安くて良い仕事をモットーに、活力ある活動にしたい」とあいさつ。本年度の重点に▽仕事の現場で注意事項を確認するなどすべてに安全を優先する▽会員の増強竏窒フ2点を掲げた。
本年度事業では、受注者に信頼されるための知識・技能講習の実施、資質向上のための研修会、会員総参加による地域への奉仕活動などを決めた。
席上、10年勤続の会員42人を表彰した。 -
東春近公民館「おっとこ塾」開講
中高年の男性の人づくり、物づくりの場「おっとこ塾」は25日、伊那市東春近の公民館「春近郷ふれ愛館」で始まった。同公民館の新規事業に地元の60歳竏・0歳代の男性10人がが参加。年間活動を通じ、交流を深めながら会員同士で生きがいを見つけていく。
団塊世代をはじめとする男性住民に公民館を利用してもらおう竏窒ニ計画した事業。この日は開講式の後、早速、料理実習があり、アジやイカなどを自分たちでさばき、刺身やたたきにして味わった。
会員の一人である、飲食店「鮮海」の内藤安彦さんの指導でアジを3枚に下す方法などを学んだ=写真。内藤さんの手本を見た後にそれぞれが挑戦するも「見るとやるとではえらい違い」の様子。四苦八苦しながらも出来上がった料理がテーブルに並ぶと笑みを見せていた。
講座は12月までの年間5回を計画。竹垣づくりや武田信玄が亡くなった場所と伝えられる園原の視察研修、そば打ち体験などの内容で今年度は活動する。
東春近公民館では、「おっとこ塾」の会員を募集している。問い合わせは(TEL72・3202)へ。 -
伊那交通安全協会 総会
伊那交通安全協会は23日、伊那市役所1階の多目的ホールで、第47回定期総会を開いた。交通事故防止の活動に長年携わった功労者、事業所、団体などの伝達表彰のほか、本年度事業計画などを決めた。
表彰は山崎喜美夫さん(72)=南箕輪村=に関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名表彰を贈ったほか、県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰などを伝達した。
本年度の事業計画によると、活動の重点推進事項は▽高齢者の交通事故防止対策の推進▽後部席を含むシートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽飲酒運転の根絶・夜間の交通事故防止対策の推進竏窒ネどとした。
受賞者は次の皆さん。
▽関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名表彰=山崎喜美夫(南箕輪村)
▽関東交通安全協会連合会長表彰=山崎雅子(南箕輪村)
▽県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰=イトウ電産(伊那市)笠原シルバークラブ(同)沢保育園交通安全クラブ(箕輪町)大明化学工業(南箕輪村)
▽伊那警察署長・伊那交通安全協会長連名表彰=御園老人クラブ(伊那市)大萱保育園(同)上古田長寿クラブ(箕輪町)ジェルモ(南箕輪村)
関東管区警察局長などの表彰を受け取る山崎さん -
上伊那北部消防 恒例の水防訓練
辰野町、箕輪町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会(宮島忠夫会長)は20日、恒例の水防訓練を同村の大芝公園陸上競技場で開いた。伊那建設事務所職員を講師に招き、水防技術の向上と水防意識の高揚を図った。
梅雨や台風などの出水期を前に実施する訓練で、各団から部長以上の幹部団員133人が参加。例年は関係町村の持ち回りで開き、天竜川沿いで実施していたが本年は、昨年の豪雨災害で河川の形状が変り、合同訓練できる広い場所で行った。
団員らは命綱の結び方など数種類のロープの結束方法を学習。その後は3小隊に分かれ、土のうを結びつけた木を川に沈めて決壊場所に設置する「木流し工法」のほか「シート張り工法」、「積み土のう工法」などを講義と実習で学んだ。
宮島忠夫会長は「梅雨を前に団員が取り組む事前訓練。昨年は豪雨災害が発生したが本年は起きないことを願う。もし、発生したとしても対応できるよう、訓練に一人ひとりが真剣に取り組んでほしい」とあいさつした。
積み土のう工法を学ぶ団員ら -
みはらしの湯に新メニュー登場
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯の食堂メニューに「コーヒーパフェ」が仲間入りした=写真。季節限定の・スみはらしパフェシリーズ・スの新商品。5月中旬から試作品として売り出していたが好評のため正式メニューに加わった。価格は450円で9月下旬までの販売。
苦味のあるエスプレッソアイスと、甘いバニラアイスが乗ったコーヒーゼリーのパフェ。これまであった夏場の商品「とうふパフェ」は傷みが早かったため、厨房チーフの高沢尚人さん(29)=辰野町=が代わりとなる新パフェを考案した。
暑い時期にはコーヒーゼリーが食べたい竏窒ニの女性スタッフの意見から生まれた、「大人の女性をターゲット」とした商品だ。高沢さんは「苦味がある分、ボリュームがあってもさっぱりと食べれる。くどくない」と評価する。
また、同施設初の入浴・食事のセットメニュー「星に願いをセット」を6月1日から販売する。そばや天ぷら、十五穀米などの5品に短冊を付けた・ス七夕・スに向けた限定メニュー。1日20食を平日のみ販売。価格は、入浴料込みの1400円。
休館は第1・3火曜日。入浴時間は午前10時縲恁゚後9時30分、食事時間は午前11時縲恁゚後7時。 -
おはなしを楽しむつどい「下沢洋子さんによるおはなし会」
箕輪町の住民有志による、おはなしを楽しむつどい実行委員会は28日、「上郷図書館長下沢洋子さんによるおはなし会」を町文化センターで開いた。
子ども夢基金助成活動の助成を受けて開く07年度の第1回。おはなし会は0・1歳児向け、2歳児向けの2回。大人向け講座で下沢さんによる「絵本の選び方・読み聞かせについて」もあった。
2歳児向けおはなし会は15組の親子や一般の大人が集まった。下沢さんは、「おかあちゃん あそぼ!」「おにぎり」などの絵本を読んで聞かせた。手遊びなども紹介し、親子も一緒になって楽しんだ。
下沢さんは、「子どもは、聞いて言葉を覚える。機械の音ではなく、肉声だと心に響く」とし、肉声で語りかけ読み聞かせる大切さを話した。 -
【記者室】レンゲ畑で
南箕輪村南殿の隣組がレンゲ畑で花見をした。休耕田で3年前から有志が栽培しているレンゲが、8年前に3つに分かれた隣組の交流の場として一役買っている▼世帯数の増加などにより分かれた隣組が集まって交流することが、他の地域で行われているかは分からない。この隣組も普段は一緒に活動することはないという。満開のレンゲにぐるりと囲まれた中での花見。交流を深める場が花畑というのは、なんとものどかでいい▼地域の力、住民の力が必要と言われる今の時代に、たとえ年1回であっても住民が顔を合わせ、地域のつながりを強める上で花見は有意義な集まりに思える。「来年以降もやりたい」。幹事の熱い思いは、地域を愛する思いに通じるのだろう。(村上裕子)
-
天竜川漁業協同組合3区支部のマス釣り大会
天竜川漁業協同組合3区支部(桐生善男支部長)は27日、「ます釣り大会」を伊那市内の天竜川と三峰川の合流点で開いた。親子連れなど約100人以上が集まり、マス釣りを楽しんだ=写真。
同大会は組合員や一般に楽しんでもらう目的で例年9月に開催してきたもの。今年は宮田村と飯島町にある養魚場が5月末に閉鎖となることを受けてこの時期に開催することとなった。
今回は約300キロのマスを放流。前々日の雨による増水が懸念されたが、水位も戻り、無事に大会を開くことができた。
参加者は開始の合図とともに一斉に釣り糸を川へ投入。早い人はものの数秒で1匹目を釣り上げ、周囲を驚かせていた。そのほかにも、小学生を対象としたマスのつかみ取りもあり、訪れた人を楽しませていた。
今後はほかの養魚場からマスを仕入れて大会を続けていきたいとしている。 -
伊那おやこ劇場のおやこまつり開催
伊那おやこ劇場による「おやこまつり」が27日、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館であった。家族連れなど100人以上が集まり、ウルトラマンにちなんだ工作や体験などを楽しんだ=写真。
取り組みは会員だけでなく、一般の人にも気軽に楽しんでもらおう竏窒ニ毎年母親らがアイディアを出し合いながら企画しているもの。今回は6月の低学年例会で観劇する舞台劇「おとうさんはウルトラマン」にちなみ、ウルトラマンをテーマとした。
子どもたちは、ウルトラマンの胸元にあるカラータイマーを手作りしたり、新聞で作った紙筒ロケットを使ってさまざまな怪獣の絵を貼り付けたペットボトルを倒すゲームなどに挑戦。また、市内のパン製造業者に製作してもらったウルトラマンやバルタン星人のパンも好評で訪れた親子を楽しませていた。
春日伸子代表は「『親子だけでも楽しいけど、みんなでやるともっと楽しい』と思える会を続けていきたい」と話していた。
また、劇団うりんこによる舞台劇「おとうさんはウルトラマン」は6月14日、伊那市の県伊那文化会館で上演する。
たろうのお父さんはみんなのヒーロー・ウルトラマン。怪獣との戦いで毎日忙しいウルトラマンに、たろうは「遊園地に連れて行ってほしい」とお願いする。しかし、約束当日に突然怪獣が現れた。ウルトラマンはたろうとの約束を守るのか、怪獣と戦いに行くのか竏秩B
開演は午後6時45分。観劇は会員制。前日までに入会金400円、月会費1100円を持って事務所で申し込むこと(当日入会の場合は3カ月分の会費が必要)。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。 -
スーパートライアル/エンデューロ・イン天竜第20回記念大会開催
第21回スーパートライアル/エンデューロ・イン天竜が27日、伊那市の天竜川中洲広場特設会場であった。約200人のライダーが集まり、バイクの技と体力を競い合った=写真。
天竜川の親水などを目的として地元バイク店などでつくる実行委員会が始めたもので今回が20回目。競技には高低差のある場所や難所をクリアしながらレースを競うトライアルと2時間耐久のエンデューロがあり、その中でレベル別に参加できるようにクラス分けしている。今回はトライアルに30人、エンデューロに184人がエントリー。地元を中心に愛知、静岡、山梨などからの参加もあった。
レーサー車輌ではない一般的なバイクで競うファミリービジネスバイククラスは、普段はバイクレースに参加しないような一般の参加も多く、和やかなムードでレースを展開。一方スポーツバイククラスでは、腕に自身のあるレーサーが集い、迫力のある走りを見せていた。
中村昇実行委員長は「バイクの普及と安全運転につながれば」と話していた。