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全国藩校サミット5月下旬に高遠町で開催
高遠藩の藩校「進徳館」があった高遠町で5月27、28日、第5回「全国藩校サミット」がある。新市誕生後のため、伊那市・長谷村も加わった実行委員会が26日発足し、進徳館の教育精神の継承、発展を目的に町で定めた「進徳館の日」を開催日に決め、内容を検討した。
藩校サミットは全国の藩主末裔や藩校関係者らが集い、これまでに「湯島聖堂」(東京都)や、会津藩の「日新館」(福島県)などで開催されてきた。
進徳館精神を現在の教育に生かす町では、「進徳館精神を今に、未来に」をテーマに、信州大学の笹本正治教授らの講演、パネルディスカッション、実学を重視した進徳館教育を実践する地元の中・高校の生徒による学習発表などを予定。2日目は進徳館や高遠藩のゆかりの地を巡って研修する。一般参加者も含め約400人を見込んでいる。
実行委員長の伊東義人高遠町長は「藩校サミットを成功させ、進徳館の日をさらに発展させていきたい」と述べ、協力を求めた。 -
31日まで ベル伊那「新春大絵画展」
中央画壇の文化勲章作家から現存の人気作家まで作品が集まる「新春大絵画展」は31日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。日本画、掛け軸など約70点を展示販売している。
高山辰雄の「菜の花」片岡球子の「わらべ」、伊東深水の「南枝、小杉放庵の「金太郎」、川合玉堂の「水郷麦秋」などの日本画や掛け軸が注目。油絵では田崎広助の作品も並んでいる。
長野県出身作家の池上秀畝、中村不折、菊池契月、中川紀元などの作品も多数展示している。
関係者は「美術館クラスの作品が並ぶ内容の濃い展示なので、見るだけでも価値がある」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那市の荒井区高齢者クラブが健康セミナー
伊那市荒井区の高齢者クラブ(長田伊三男会長)は24日、市駅前ビルいなっせで、年一回の健康セミナーを開いた。同区錦町の宮下歯科医院の宮下堯人院長(86)が高齢者の健康問題について話し、趣味で取り組むマジックも披露した=写真。
宮下さんは「高齢になると、寝たきりになる人もいるが、いいところもいっぱいある。いいところだけに感謝することが私の健康の縮図」と切り出すと、「その人の生きがいとなる趣味を持つことは大切。私はマジックをするが、人を喜ばせることで、自分も喜ぶことができる」と話した。
宮下さんは自分の一日の健康法について「就寝はいつも午後10時。室温、湿度には気をつける」「年を取るとお互いにしゃべることも少なくなるので、鏡の前で発生練習や、顔の体操をする」などと語った。 -
高齢者クラブ連合会新年祝賀会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は26日、06年の新年祝賀会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。会員ら約100人が出席し、ステージで繰り広げられる会員らの歌や踊りなどの出し物を楽しみながら酒を酌み交わして今年が良い年になるよう祈った。
池上会長は昨年の活動について「マレットゴルフ大会、体育祭、芸能祭など多くの行事があったが、悲しいことに会員が初めて交通事故で亡くなった」と1年を振り返り「これを教訓に今年も自分の安全は自分で守って事故を起こさないようにし『健康は宝である』の言葉を実行してほしい」とあいさつした。 -
消費者の会が石油値上げをただす
「どうして南信はガソリンが高いの?」「灯油の値段はいつ下がるの?」など、高値が続く石油について消費者が石油販売業者の代表に聞く懇談会が26日、駒ケ根市役所で開かれた。市内の主婦らでつくる駒ケ根消費者の会(林富代会長)の運営委員ら約10人が、石油商業協同組合上伊那支部南部ブロック長の武井二郎さんを招いて素朴な疑問をぶつけた=写真。
この冬の灯油の高値の原因について武井さんは「気象庁の長期予報で暖冬だと発表されたため、石油元売り各社が灯油の生産調整を行った結果、思わぬ寒さによる消費拡大で品薄になったことが大きな要因ではないか」、南信のガソリン価格が高いことについては「1店舗当たりの販売量が少ないため」などと説明した。ガソリンの価格を店頭表示すべき竏窒ニの質問に対し武井さんは「掛売りと現金売りの価格差の問題などから表示していない店がほとんど。個人的には表示すべきだと思う。組合に持ち帰って前向きに取り組みたい」、灯油はいつ値下がりするかについては「3月になれば竏秩vなどと回答した。
説明を聞いた消費者の会の委員らは「販売店は値上げでもうけているとばかり思っていたが、苦労も少し分かった」などと感想を話していた。 -
社会教育委員会が答申
駒ケ根市社会教育委員会(小出勉委員長・6人)は03年11月に市教育委員会から諮問を受けた「親の資質の向上を図るにはどうしたらよいか」について意見をまとめ26日、市役所保健センターで中原稲雄教育長に答申書を手渡した=写真。中原教育長は「2年半、12回にわたる審議に感謝する。今後の市政の大事な柱として生かしていきたい」と述べた。
答申書は3章から成り、第1章で家庭教育を取り巻く状況について、核家族化、共働きなどにより家庭の教育力が失われてきている竏窒ニ分析し、第2章の「親として心掛けなければならない具体的方策」で、親になる前にまず大人であること▽基本的生活習慣を身につけさせる▽幼児期からの挫折体験が必要▽家の手伝いをさせる竏窒ネどを提言している。最後に「子育てのしやすい環境をつくるために」として地域や教育機関、企業、行政などに子育てのしやすい環境づくりを求める内容となっている。小出委員長は「諮問を受けた『親の資質の向上』は広範な課題だったので『親の子育てのあり方』に焦点を絞り、親が子育てをするための指針についてまとめた」と話している。 -
権兵衛トンネル合同防災訓練
2月4日の開通を目前に控えた一般国道361号伊那木曽連絡道路・権兵衛トンネルで27日、伊那側・木曽側の消防や警察、国や県など関係8機関による合同防災訓練があった。相互連携を通じた迅速な対応を確認した。
訓練は、木曽側坑口近くのトンネル内で衝突事故が起き、車両火災、重複事故に発展したことを想定。
非常用通報ボタンから通報を受けた木曽消防署は、伊那消防署へと情報を伝達。その後、車内に閉じ込められた人命の救助や、車両の消火活動などに協力して取り組み、全7項目の訓練をした。
武居木曽広域消防本部長は「連携による合同災害訓練には一抹の不安もあったが、今回は成果があった。しかし、反省点・課題はある。十分検証して今後に生かしてほしい」とした。
三浦木曽警察署長は「関係機関の連携による迅速な対処ができた。しかし、市街地から遠隔地にあるトンネル内での初期活動は、戸惑うことも考えられるため、訓練を続ける必要がある」と有事への備えを訴えた。 -
【記者室】節分の風習
節分の豆まき。ある寺では、豆をまいた年男年女に福升をあげているが、近年は遠慮する人が増えたという。現代生活では使用機会も減り、必要ないということらしい。幸福や長寿の祈りを込めた福升を頂いたら幸せになれるような気もするのだが▼ところで関西の風習という巻きずしの丸かぶり。ここ数年、急に関東方面に広がったように思う。コマーシャルを見るたびに、この風習を新たに取り入れている家庭はどれくらいあるのかと考える▼商売上の戦略も少なからず手伝っていると思うが、定着したかどうかは別として、ある地域特有の風習をコマーシャルまでして広めなくても…と思ってしまう。それでも、丸かぶりで幸せになるのならよしとするところか。(村上記者)
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JA上伊那、合格祈願大豆を販売
合格への祈念を込めた大豆で、受験突破を目指してもらおう竏窒ニ、上伊那農業協同組合(JA上伊那)は28日から、05年度の上伊那産大豆をパック詰めにした「合格祈願大豆」を、南箕輪村のJA上伊那ファーマーズあじーなとJA上伊那のホームページで販売する。
昔から病気や災いを払う力があると言われてきた大豆にちなんだ取り組み。近年は、大豆は含んでいるレシチンが、記憶力や集中力をアップさせる効果もあるといわれている。
1袋は150グラムで限定300個。大豆はすべて駒ヶ根市の五十鈴神社で合格の祈祷を受けている。あじーなの販売価格は1千円。ホームページの販売価格は「一発合格」の語呂に合わせて1850円。
表紙は五角形(合格)とし、風水で新しいことをはじめるのに良いとされる黄色を使用している。 -
上農インドネシア研修参加者結団式
インドネシアの林業事情を学ぶため、2月4日から1週間、現地研修をする上伊那農業高校緑地工学科の生徒が26日、出発に向けた結団式をした。
研修は国土緑化推進機構が林業専攻の高校生を対象とした毎年のもので、国際的視野に立った林業の担い手を育成することを目的としている。今年は希望した1年生2人、2年生3人が参加。これまで同校からは、約20人が研修に参加している。
2年生の伊東勝美君は「インドネシアは日本が大量の木材を輸入している国で、熱帯雨林も減少している。現場の実態を見てきたい。植樹などを通して現地との交流を深めたい」と抱負を語った。
生徒たちは、マングローブの伐採跡地につくられたエビの養殖場や、森林復活プロジェクトの現場を見学する予定で、さまざまな角度から現地の森林事情についてふれる。 -
上農で社会人講師による授業
現場の生きた知識を取り入れよう竏窒ニ、南箕輪村の上伊那農業高校で26日、生産環境科の3年生42人が、伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム社長で伊那市そば打ち名人の会の会長、小林史麿さんから、地産地消型の農産物流通と地域食材「そば」を通じた地域おこしを学んだ。
社会人講師による授業は「個性ある高校づくり推進事業」の一環。今回は、産直市場を通じた現代の農産物流通と、県内の農産物生産量第2位の「そば」に精通した小林さんに講師を依頼した。
生産者と直接つながりを持つ産直市場は、一般的な流通より安心で新鮮な野菜を提供できる魅力があり、消費者のニーズも高まっている。小林さんは「現代はインターネットなど人を介さない流通が進んでいるが、そう長くは続かないと思う。むしろ今後は、昔の物々交換に近い人と人とのつながりを重視した流通へと変化していく」と語った。
そばについては、実は伊那地域が信州そばの発祥の地である竏窒ニする説を唱え、地域おこしへの活用も積極的に進んでいることを示した。そば打ちの実演もあり、生徒らも、水加減や延し方などのコツを習いながらそば打ちに挑戦した。普段の授業にはない貴重な知識を深めた様子だった。 -
エーデルこまがねでそば打ち実演
駒ケ根市の軽費老人ホーム(ケアハウス)エーデルこまがね(福澤亘施設長)で23日、そば打ちの実演が行われた。集まった約30人の利用者の前でそばを打って見せたのは同施設の料理担当責任者の清水丈明さんと、配食サービス会社・日清医療食品の松下幸市さんの2人。伊那市のそば打ち同好会の会員で名人位を持つ清水さんは「今日は小麦粉とそば粉の割合を3対7にします」「そば打ちで一番大事なのは水まわし」などと話しながら、鮮やかな手さばきを披露した。利用者は「うまいもんだ」などと話しながらそば打ちの様子をじっと見つめていた。中には近くに寄って「どのぐらい練るの?」などと質問する人の姿もあった=写真。
打ち上がったそばは昼食の食卓に上り、利用者らは打ちたての味に舌鼓を打った。 -
旧竹村家で防火訓練
第52回文化財保護デーの26日、駒ケ根市教育委員会と伊南行政組合消防本部は国の重要文化財に指定されている旧竹村家住宅で防火訓練を行った。住宅そばの土手から出火、強風にあおられて火が住宅に燃え移りそうだ竏窒ニ管理人の大芝靖夫さんが消防署に訓練通報。静かな朝の高原にけたたましいサイレンを鳴らしてポンプ車が駆けつけ、ホースをつないで放水した=写真。大芝さんは放水銃と消火器を使った訓練を行った。署員は講評で「この住宅は木造・わらぶきで火の回りが早い。火を出さないことが大切」と呼び掛けた。訓練を終えた大芝さんは「数年前、近くの食堂で火災が起き、類焼を心配したことがある。万一の火災の時には今日の訓練のように落ち着いて対処したい」と話した。
文化財保護デーは1949(昭和24)年の火災により奈良・法隆寺の金堂が焼失したことから、貴重な文化財を災害から守ろうと55(昭和30)年、文化庁と消防庁が定めた。 -
衛生部長会
新年の各区役員改選後初めてとなる宮田村の衛生部長会が23日夜、役場で開かれた。家庭ゴミの排出量が増加傾向にあることから、村は引き続き減量化推進に協力を呼びかけた。
同村内のひとり当たり1日平均のゴミ排出量は、上伊那広域連合が03年度の実績をもとに算出した550グラムを下回る状態で推移。しかし、徐々に増えており、住民意識の徹底が再び課題になりつつある。
この日は、現状にふれながら年間事業計画を確認。村生活環境係はゴミの分別など適正な提出や拠点収集などについても解説し、理解を求めた。
本年の各区衛生部長は次の皆さん。
▽町1区=原一詔▽町2区=黒岩崇▽町3区=太田博道▽北割区=浦野孝之▽南割区=赤羽和夫▽新田区=伊藤博敏▽大田切区=林光男▽大久保区=伊藤千春▽中越区=加藤保男▽つつじが丘区=三富隆生▽大原区=浦野健 -
伊那食品が松くい虫被害の予防に取り組む
伊那食品工業=本社伊那市=が、松くい虫被害の予防対策に乗り出した。2月中旬まで、敷地内にある赤松400本に薬剤を樹幹注入する。
松くい虫被害は駒ケ根市まで北上し、宮田村、伊那市は危険区域に指定される。
伊那食の敷地9万9千平方メートルには、平均樹齢50年の赤松が800本ある。会社もまちづくりの一環との考えから、自然を守ろうと500万円をかけて作業に当たっている。一企業がこれだけの予防に取り組むのは全国でも珍しいという。
松枯れの主犯マツノザイセンチュウを運ぶマツノマダラカミキリの生態を考え、防除の効果が上がるよう、本社周辺の南側林えんを中心に、薬剤を注入。
晴れた日を選び、社員3人が胸高の平均直径40センチの松にドリルで穴を開け、木の大きさに合わせて薬剤の入ったボトルを打ち込む。
敷地内を散策する観光客も多く、社員は「被害にかかったらアウト。これまで育った木を大切にしたい」と話す。
上伊那地方事務所によると、本年度(昨年12月末)の被害量は4294立方メートル。01年度からほぼ横ばい傾向にあるが、北上することに危機感を持つ。
予防には薬剤散布などあるが、薬剤の樹幹注入法は健全な松に打ち込むことで確実に効果を上げることができる。6月、マツノマダラカミキリが飛ぶ3カ月前までが薬剤樹幹注入の施工時期とされる。 -
箕輪ダム、今後の対応
上伊那5市町村に水を供給する箕輪ダムの貯水率が過去最低を記録したことに伴い、各市町村でつくる上伊那広域水道用水企業団は、伊那建設事務所などと協議を重ね対策措置を講じている。
1月15日からは、自己水源の活用を増やすよう受水5市町村に働きかけ、箕輪ダムの取水量の約8%、1日3千縲・500トンを自主節水している。
配水量割合は、受水5市町村によって倍近く異なり、事態の認識にも格差がある。そのため、地域住民への働きかけなどは、それぞれの市町村に委ねている。24日の協議の段階では、住民に対して節水などの働きかけている市町村はなく、まずは現状を知ってもらう取り組みが中心となっている。
全国的な状況と比較すると、現在は取水制限をするほど危機的状況にはないという。しかし、今後は農業用水の確保も必要となるため、貯水量の温存を進めている。
企業団の担当者は「水は限りある資源。改めて水道の重要性を認識してほしい」と話している。 -
みはらしの湯・大森英明さんの写真展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は7日まで、さまざまな表情の富士山をとらえた写真15点を展示している。
作品はすべて伊那市美篶のアマチュア写真家・大森英明さんのもの。普段大森さんはさまざまな対象を撮影しているが、今回は特に富士山の作品を並べた。ぼうしをかぶっているかのように山頂が雲で覆われた「山頂笠雲」や、山の傍らから日の出の光が溢れる瞬間をとらえた「光輪の輝き」など、一瞬のすばらしさを写した作品も多い。
大森さんは、季節ごとに異なるベストスポットを探し当てるため、何回も現地を訪れながら、撮影を重ねているという。時には、仕事が終わってから現地に直行し、早朝の撮影に臨むこともある。
唐澤壽男支配人は「一枚一枚どれをとっても素晴らしい作品。多くの人に見ていただければ」と話している。 -
無量寺で節分の福升準備
箕輪町北小河内の西光山・無量寺で26日、中川弘道住職が節分行事の福豆まきで使う福升を準備した。
無量寺は、2月3日に節分星祭り厄除護摩祈とう会と年男福豆まき行事をする。公に節分行事をするようになって15年目。年々訪れる人も増え、にぎわう。
ヒノキの福升は30個用意。中川住職は、「少しでも安心して世の中をわたっていけるように、皆さんが幸せになり、長生きできるように祈る気持ちを込めている」と話し、「福」と「寿」の文字を一筆一筆、丁寧に書き入れた。
2月3日の護摩祈とうは午後2時から。毎年恒例のアトラクションは3時から。昨年と同じくキングレコード専属歌手の大木綾子歌謡ショー。「多くの人に見に来てほしい」という。年男年女による福豆まきは4時から。福の賞品500個は町内の商店が協力している。
年男会費は1万2千円、星除け祈願1人千円、厄除け祈願1人3千円、交通安全お守り1たい500円。 -
箕輪の竜東線の未来を考える会
箕輪の竜東線の未来を考える会は24日、町文化センターで開き、竜東線計画路線案を協議した。
これまでの協議や交通量調査結果などを基に、正副会長と竜東線の地元5区の区長が路線の計画案を作成して示した。
計画路線案は、十沢交差点から北小河内方面は町道760号線(農免道路)、南方面は交差点から町道900号線を通ってまっすぐ南へ天竜川沿いに延ばす。
各区ごとに地図に書いた計画路線案を協議。「三日町は県道の拡幅が考えられないのでバイパス1本でいく考え」「伊那のふるさと農道につなげたほうがいいのでは」など意見を出し合った。
今後、計画案を各区に持ち帰り協議する。 -
農村女性きらめきコンクールで「土の会」が優秀賞
高遠町の3小中学校に地元産の野菜を提供している農家主婦でつくる「土の会」(湯沢正子代表、7人)が、県農業協同組合の05年度農村女性きらめきコンクールの地域活動の部で優秀賞を受賞し、26日、伊東義人町長が伝達した。
土の会は、農業改良普及センターが主催する農村婦人学校の受講生有志15人で91年に発足。当時の北原三平町長からの依頼にこたえ、翌年から給食センターに届けている。
現在、ジャガイモや玉ネギ、大根など17品目を提供しており、給食で使用している野菜の全体供給量(1週間分)の35・6%を占めている。
伊東町長はあいさつで、新鮮で安全な野菜の提供に感謝。高齢などを理由とした会員の減少を受けて、後継者の育成にも期待した。
湯沢代表は「これからも土を愛し、子どもたちにおいしい野菜を送っていきたい」と述べた。 -
撮影も仕事も楽しみながら
カメラ用のフィルター製造業・マルミ光機長野工場(箕輪町松島)の社員でつくるマルミ写真塾の写真展「趣くままに」は2月3日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。
写真撮影を楽しみながら仕事も楽しもう竏窒ニ、4年前に愛好者で発足し、今回で4回目の展示となる。南アルプス、中央アルプスの山並みの風景や花、鳥などが題材。半切から4つ切りサイズの新作を、メンバー9人が一人1縲・点の計18点を出品している。
白く雪化粧した北アルプスを背景に、黄色い菜の花が映える「白馬春景」、新車の周りに人だかりができている「幕張のモーターショー」など、見る人の興味をそそる個性的な作品ばかり。メンバーの中には、常にカメラを持ち歩いている人もいるほどで、それぞれが思い思いの風景を撮影して楽しんでいる。
マルミ写真塾代表の唐沢豊長野工場長は「メンバーが身近に撮った写真を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかけている。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
「どこかマニアックな感じで」
01年11月22日、伊那市西町区に自分の店をオープンした。対象はメンズからキッズまでと幅広く、インポートウエア、古着などさまざまな洋服を厳選して陳列。一つのブランドに固定せず、オーナーの感性で選んだ国内外のブランド、デザイナーのアイテムを扱うセレクトショップだ。
◇ ◇
はじめから洋服に興味があった訳ではない。高校生のときは、制服通学で私服にもこだわらなかったという。卒業後は東京にある音楽の専門学校へ入学。友人の紹介で都会の洋服屋を訪れてから、段々と魅力を知っていった。
古着をはじめ、ビンテージ、アウトドアファッション竏窒ニ、興味を持ったファッションはさまざま。洋服の外見よりも、目に見えない価値観に興味を持つ。例えば英国製のニットセーターにしても、水夫が海上で寒さをしのぐために生まれた竏窒ネど、モノの歴史やつくり手の考え方などの・スこだわり・スにひかれていった。
バンド活動を止めてから5年間、首都圏の洋服屋で販売員として働き、25歳で帰郷。長男として親を安心させるために、地元のレンズ加工工場へ就職する。しかし、何か、心にモヤモヤとした感情を持ちながら日々を過ごした。
「洋服は好きだったが、あのまま販売員をやっていても…。服に対しても、仕事に対してもマッタリとしていた」と降り返る。そんな中、自分の店を手にしたいと思うようになる転機があった。
01年9月11日、ニューヨークテロ事件が発生。ブラウン管から伝わる悲惨な現場を見ていて、「今の自分がビルの中にいたら後悔するだろうな」と強く思った。何も保証されていないが、自分の好きなことをやろう竏秩B友人の後押しもあり、数カ月後には店を構えた。 -
保健補導員連合会総会
駒ケ根市は23日、06年の第1回保健補導員連合会総会と研修会を市役所で開いた。保健補導員約120人が出席し、05年の事業・会計報告、06年の事業計画・予算案を承認したほか、会長に中原左知代さん=北割二=を選出した。総会に先立って新任の補導員の代表3人に原寛恒助役から委嘱状が手渡された=写真。原寛恒助役は「長野県の長寿は住民主体の組織である保健補導員制度によって支えられてきた。今年も積極的な健康づくりの呼び掛けをお願いしたい」とあいさつした。
総会後、元国保連合会の保健師関清子さんの講演「住民の健康づくりは保健補導員の手で」が行われた。
選出された役員は次の皆さん。
▽会長=中原左知代(北割二)▽副会長=鈴木光子(上赤須)北原千恵子(永見山)▽書記=小池真利子(東伊那)▽会計=寺澤久美子(町三) -
逮捕術訓練
逮捕の技能を向上させようと駒ケ根警察署は全署員約60人を対象にした逮捕術訓練を27日まで行っている。道場に集まった署員らは指導に当たる駒ケ根駅前交番の岩島哲也巡査部長の掛け声に合わせて、素手や警棒を使っての実戦的な身のこなしの訓練を繰り返し行い、身につけた技にさらに磨きをかけている=写真。署員には27日までに一人2回以上の参加が義務付けられている。
大日向明次長は「最近は犯罪者が警官を攻撃してくる場合も多い。その際に相手に与えるダメージを最小限にしながら取り押さえられるよう技能を高めるのが訓練の狙い」と話している。
逮捕術は柔道、空手、剣道などの特徴を生かした警察独特の技。警察署対抗の大会なども行われている。 -
みのわ祭り検討委員会第2回
箕輪町の祭りを考える、みのわ祭り検討委員会(桑沢昭一委員長)は23日、第2回会議を町役場で開き、実行委員会を早い時期に立ち上げ、特に若い世代の意見を取り入れていきたい-とする考えをまとめた。
昨年12月の第1回委員会で、祭り開催を前提に今後祭りの方法を検討する方針を決定。今回、祭りの主体、区テント、会場などを協議した。
委員会の意見では、祭りの主体は行政、商工会、JA、各種サークルの代表など。実行委員会は例年5月に立ち上げるが時期を早め、各層の意見、特に若い世代の意見を集める。会場はバイパス、時期は夏で昨年と同じ。
会場に設置する区のテントについては、設営や料理準備などの大変さなどから配慮を求める区の意見もあり検討したが、「踊りの後の休憩場でもある」「炎天下では無理」などの理由から「テントは必要」との声が多く、継続する方向になった。 -
シルバー人材センター箕輪地区
料理・健康管理教室シルバー人材センター箕輪地区は23日、「料理・健康管理教室」を町産業会館で開いた。皆で調理した料理を味わい、健康に暮らすための食生活について知識を深めた。
家事援助のための簡単な料理を覚え、健康管理を学ぶ冬恒例の教室。会員28人が参加した。
料理教室は会員で料理研究家の伊藤昇さんが講師を務めた。献立は「三色玉子」「イカのうに焼き」「つくねのゴボウ巻きあんかけ」の3品盛、「にぎり寿し」「タイの吉野汁」。参加者はゆで卵を裏ごしたり、つくねのとり肉を練り込んだりと、分担して調理に取り組んだ。
伊藤さんは、「つくねはとり肉だけでなく、イワシや高級なものではタイなどいろいろできる。作り方を覚えて、家で応用してほしい」と話していた。 -
風船遊劇団ゴンベエワールド
新作 風船のオニ風船遊劇団ゴンベエワールドのゴンベエさんの新作「オニ」が完成した。愛きょうのある風船のオニは、南箕輪村の図書館に届けるという。
節分があるのでオニを作ってみよう-と、スケッチを描き、いかにオニの雰囲気を出すか構想を練った。苦労したのは、目と天然パーマのような頭。最初の2つはオニらしくならず、完成までに50縲・0本の風船を使ったという。
試作の末に完成した黄色い髪と飛び出た目玉。太い眉毛も特徴。赤オニのほか青オニもある。ゴンベエさんは、「思ったよりもよくできた。自信作」と話している。
オニは、ゴンベエワールドのホームページでも見ることができる。 -
箕輪町公民館の年賀状展
箕輪町公民館恒例の新春年賀状展は2月10日まで、町文化センター展示コーナーで開いている。パソコンで作った年賀状が主流だが、手書きのもの、絵手紙や押し花など個性豊かな年賀状がそろい、関心を集めている。
手元にある今年の年賀状の中から優れた作品と思われるものを募集。55人から486枚の応募があり、同じ年賀状を除いた425枚を展示した。
今年の干支(えと)にちなみペットの犬の写真、犬の絵、犬の文字などの年賀状のほか、写真や絵画など自分の作品、切り絵、絵手紙、押し花などさまざま。「十二支年賀状」と題し干支を描いた12年分の年賀状を額に入れたものもある。 -
箕輪ダムの貯水率、過去最低
伊那市や箕輪町など上伊那5市町村へ上水道や農業用水を供給している箕輪ダムの貯水量が、過去最低を記録した。
25日現在の水位は7・3メートル。有効貯水量380万トンの約53%しかなく、過去最低だった02年の57%を下回った。今後まったく雨の降らない状態が続けば、103日で利用可能な水が底をつくと予測している。
ダムは昨年7月に、常時満水位だったが、9、10、11月は例年よりも台風などが少なく、平年の半分程度しか雨が降らなかった。冬季に入ってからは寒波が続いた影響で流入する水が減少。さらに、北信と異なりこの地域は雪が少ないため、このままの天候が続けば雪解け時の回復も期待が薄い。伊那建設事務所の担当者は「これまでになく今後の動向に予測がつかない状況」と話す。
昨年11月ころから状況を見守ってきた同建設事務所は、利水者団体に情報提供するなどして、早期の対策を促している。また今後は、ホームページなどで、一般にも広く情報提供をしていく。 -
シルバー人材センター会員調理通して食生活&健康管理学ぶ
伊那広域シルバー人材センターの高遠・長谷地区会員を対象とした健康教室が24日、高遠町の保健センターであった。約40人が参加し、調理実習と講演会で健康管理について学んだ。
調理実習は、高齢者の食事介助要請に対応する狙いもある。高血圧予防に減塩するなど「栄養バランスを考え、身近にある材料で」をコンセプトに、「豆腐バーグのきのこあんかけ」「いもだんご汁」など3品に挑戦した。
調理することが少ないという男性会員たちは、栄養士や女性会員らからアドバイスを受けながら、慣れない手つきで野菜を切ったりした。完成した料理を前に「よくできたと思うよ」と出来栄えに満足していた。
西高遠の男性会員(74)は「普段は料理をしないから慣れないことで難しかったが、これまで以上に健康を考えるいい機会になった」と話していた。
実習後は、長谷村国保美和診療所の清水正之副所長の講演に耳を傾けた。