-
工科短大新設案「ハードル高い」
長野県は、平成29年度までに着工する計画の工科短大南信キャンパスの設置場所について、伊那技術専門校を活用する案が有力との見方を17日駒ヶ根市で開かれた説明会で示しました。
説明会は、駒ヶ根市への設置を要望している伊南地域の教育委員会で組織する上伊那南部市町村教育委員会連絡会が開いたものです。
県からは、商工労働部の西澤清人材育成課長らが出席し、設置場所を上伊那地域とすることが決まった経過や工科短大の内容が示されました。
建設事業費は、南箕輪村の伊那技術専門校を活用する場合が16億円、ほかの地域に新設する場合が38億円と試算されています。
出席した教育関係者からは、駒ヶ根工業高校との連携を視野に入れ、駒工周辺に新設して欲しいとする意見や質問が相次ぎました。
これに対し西澤課長は、「総合的な検討をして建設場所は決定するが、大きな争点は、経済的なもの。早期着工したい観点からも新設案はハードルが高い」として、伊那技専活用案が有力との見方を示しました。
建設場所の決定時期については、26年度当初予算案を作成する今年の秋頃までが一つ目安になると話し、今後は、上伊那広域連合や上伊那産業振興会との協議で絞込みが進むものと見られます。 -
6月16日に観光イベント「飯田線と天竜まったり散歩」
箕輪町、辰野町、南箕輪村が集まり、去年4月に発足した上伊那北部観光連絡協議会は、3町村合同の初めての観光イベントを6月16日に行います。
「飯田線と天竜まったり散歩」と題したウォーキングイベントで、6月16日(日)に行われます。
午前11時にJR辰野駅を出発し、3時間かけて箕輪町の伊那松島駅まで歩くコースと、4時間かけて南箕輪村の北殿駅まで歩くコースがあります。
天竜川を眺めながらのウォーキングを楽しみ、ゴールしたら、飯田線を使って辰野駅に戻って、ほたるを鑑賞します。
参加費は、一般が500円、小学生以下が200円となっています。
協議会では、上伊那北部の天竜川の風景を楽しみながら、飯田線を観光資源として見直すきっかけにしていきたいとしています。 -
老後の安心を提供
「終の棲家」として老後をゆっくり過ごすことができる、サービス付き高齢者向け住宅が箕輪町沢に完成し、12日に内覧会が開かれました。
「ゆうちゃん家」と名付けられたこの施設は、辰野町の特定非営利法人たつの介護センターが、老後を安心して過ごしてもらおうと建設したものです。
木造2階建て、延床面積はおよそ1200平方メートルで、施設内には1人部屋25室、2人部屋4室が設けられています。
安否確認や3食分の食事のサービスが受けられる他、デイサービス施設も併設されています。
また、寝たまま入浴することができる浴槽も設置されていて、入浴介助も行います。
たつの介護センターの斉木雄一理事長は「老後でも安心して過ごせる場所。地域のみなさんに安心を提供できたら」と話していました。
サービス付き高齢者向け住宅「ゆうちゃん家」は21日開所の予定です。 -
箕輪町図書館でオルゴールコンサート
箕輪町の箕輪町図書館で初めてのオルゴールコンサートが、23日、開かれました。
この日は、箕輪町図書館に今年4月に完成した世代間交流室でコンサートが開かれました。
演奏したのは、辰野町在住の北原昇さんです。
北原さんは、下諏訪町のオルゴールメーカーに勤務し部品の製造などに携わっていましたが
2年前に退職、現在は、オルゴールの魅力を伝えようと各地でコンサートを開いています。
今日は、1990年代から2000年の始め頃に製造されたものを使い、クリスマスにちなんだ曲など25曲を演奏しました。
北原さんは「金属が奏でる生の音色を楽しんでほしい」と話していました。
箕輪町図書館では、こうしたイベントを定期的に開き、普段図書館を利用しない人に足を運んでもらえるきっかけにしていきたいということです。 -
電気自動車普及で条例改正
電気自動車の普及に伴い、伊那消防組合の火災予防条例に電気自動車用の急速充電設備の基準が新たに定められることになりました。
21日伊那市役所で開かれた伊那消防組合議会12月定例会に条例改正案が提出され全会一致で可決されました。
火災予防条例に追加されるのは、電気自動車用の急速充電設備の設置位置や構造、管理に関するものです。
なお、組合によりますと、管内となる伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村には、急速充電器は、まだないということです。 -
男性救助で南箕輪村の片桐広樹さんに「小さな親切」実行章
今年8月、田んぼに倒れていた男性を救助した南箕輪村北殿の片桐広樹さんに、公益社団法人「小さな親切」実行本部から表彰状が贈られました。
29日、伊那警察署で伝達式が行われ、田中泰史署長から片桐さんに「小さな親切」実行章が手渡されました。
片桐さんは、今年8月、辰野町で車を運転中、自転車ごと田んぼに転落している男性を中学生が助けようとしているところを発見し、一緒に手伝ったということです。
田んぼに落ちた男性にけがはありませんでした。
片桐さんは、「ごく当たり前のことをしただけ。男性の命に別状がなくてよかった」と話していました。 -
守屋さん復活 伊那6年ぶり優勝
今年60回の節目となった上伊那郡縦断駅伝競走大会が25日行われ、伊那が6年ぶり7回目の優勝を果たしました。
大会には、上伊那8市町村からオープン参加も含め16チームが参加し、初冬の伊那路を駆け抜けました。
午前9時、駒ヶ根市役所をスタートし、竜東地域を北上、ゴールとなる辰野町役場までの6区間、38.1キロを6人でタスキをつなぎました。
伊那は、2時間9分55秒で6年ぶり7回目の優勝、2位は、駒ヶ根で2時間12分16秒、3位は、飯島で2時間16分30秒でした。
今回の上伊那縦断駅伝競走大会は、一つの復活劇がありました。
伊那チームで6区を走りアンカーでゴールした守屋智春さんは、2年ぶりのレースに興奮気味でした。
大会を4日後に控えた21日、伊那市陸上競技場には、もくもくと練習に励む守屋さんの姿がありました。
53歳の守屋さんは、伊那チームの中核メンバーとして毎年走っていましたが、右ひざのけがで去年は出場できませんでした。
今年4月に手術をし、7月から本格的に走り始めました。
今日最終区の6区をアンカーとして走った守屋さんは、トップでタスキを受け取るとそのままゴールへ。
これまで5連覇していた駒ヶ根を破り、6年ぶりとなる伊那チーム優勝に貢献しました。
2年ぶりの実戦に手ごたえを感じたようです。 -
クリーンセンター八乙女 修繕費用約9千100万円
箕輪町のクリーンセンター八乙女を管理運営する、伊北環境行政組合の臨時会が、22日に開かれ、先月の火災で焼けた設備の修繕費用、約9千100万円を追加する補正予算案が可決されました。
この日、箕輪町役場で伊北環境行政組合の臨時会が開かれ、クリーンセンター八乙女の修繕費用9千107万7千円を追加する補正予算案が可決されました。
修繕費のうち町村の分担金は、辰野町が約950万円、箕輪町が約1,100万円、南箕輪村が約650万円となっていて、約6,300万円を火災保険からまかなう見込みです。
クリーンセンター八乙女は先月15日の火災で、アルミ選別機や、ベルトコンベアなどか焼け、ごみの直接搬入を一時見合わせていました。今月12日から受け入れを再開していますが、まだ、仮復旧の状況です。
伊北環境行政組合長の平澤豊満町長は「住民の皆さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、早期の完全復旧を目指したい」と話していました。 -
広域連合 今後ごみ増えると予測
上伊那広域連合は、16日の廃棄物政策審議会で今後ごみの量は、増加傾向になるとの見通しを示し、見直しを進めているごみ処理基本計画の基礎データとすることが承認されました。
ごみが増加するとの予測は、今後10年間の人口推計によるものです。
広域連合では、上伊那8市町村の現在19万1,239人の人口は、10年後の平成35年度には、17万8,492人に減ると予測する一方で、世帯数は、現在の7万124世帯から7万1,820世帯に増加すると試算しました。
世帯数が増加しだした平成22年度頃からごみの量も増えていることと環境省の世帯の構成人数が少なくなるほどごみの量は増えるとの見解から、今後はごみの量が増加傾向になると予測しました。
16日の審議会では、ごみの量の推移をより正確に把握しようと今後は、可燃ごみ・不燃ごみの組成分析を行う調査を年4回全ての市町村で行うことや、年代や家族構成、ごみの出し方などについて聞くアンケート調査を3,000世帯で行うことを決めました。
広域連合は、こうした調査をふまえ、ごみの排出目標などを定めたごみ処理基本計画を来年12月をめどに策定したい考えです。 -
商店街に賑わい
伊那市の食と文化の祭典「まちの文化祭」が、伊那市の中心市街地で13日、初めて開かれ、会場は訪れた人たちで賑わいました。
セントラルパークのステージでは、イナゴにザザムシ、蜂の子と、昔、伊那市では貴重なタンパク源として食べられていた「虫」をのせた「三色丼」の早食い大会が行われ、会場は盛り上がっていました。
いなっせ北側広場、セントラルパーク、通り町商店街を会場に、イベントが行われたほか、地元の名物料理などの出店が並びました。
まちの文化祭は、食文化の普及と商店街の活性化を目的に、去年まで行われていた伊那総合物産展示会・商工祭に変わるイベントとして、今年初めて企画されました。
伊那商工会議所の向山公人会頭は「地域の声に反応して企画されたイベント。地域が自ら動いていくようなイベントになっていけば」と話していました。
早食い大会では、辰野高校の中村美波さん(辰野町)が優勝し、三色丼の具材となる佃煮が景品として送られていました。
中村さんは「イナゴ以外は初めて食べたけど、意外とおいしかったです」と話していました。 -
伊那消防署基本設計委託料 可決
伊那消防組合議会10月臨時会が10日開かれ、新しい伊那消防署庁舎の基本設計を盛り込んだ補正予算案が、全会一致で可決されました。
新しい伊那消防署庁舎は、現施設の老朽化により伊那市の富士塚スポーツ公園周辺に建設されます。
この日可決された、基本設計委託料は約2800万円です。
主な財源は、伊那消防署が管轄する伊那市と南箕輪村からの分担金が充てられます。
伊那市は2000万円、南箕輪村は600万円を負担します。 -
美鈴工房パッチワークキルト展
美鈴工房キルト教室の作品展示会が6日から伊那市の伊那文化会館で始まりました。
会場には教室の生徒50人の作品およそ100点が並んでいます。
美鈴工房キルト教室は、上伊那の伊那、辰野、箕輪と飯田で教室を開いています。
教室では、色にこだわった作品づくりが行われていて、布の切れ端でも微妙な色合いを出すのに使えるということで、捨てないよう大切に扱っています。
代表の磯千恵子さんは「パッチワークは個性を表現する素晴らしい手法。会員の個性を見てもらいたい」と話していました。
美鈴工房パッチワークキルト展は、8日月曜日まで、伊那文化会館で開かれています。
また、会場内には作品や生地の販売コーナーもあり、売上の一部は児童養護施設たかずやの里に寄付されることになっています。 -
町立辰野病院竣工式
移転新築された辰野町の町立辰野病院が完成し、15日、竣工式が行われました。
この日は関係者など130人が参列し、テープカットなどで完成を祝いました。
町立辰野病院は、現在の辰野総合病院の老朽化などに伴い建設が進められてきました。
新しい病院は、延べ床面積およそ1万平方メートルの鉄筋コンクリート3階建てです。
病床数は、稼働効率を考えて、これまでの120床より20床少ない100床ですが、病室ごとにトイレが設置されています。
またラウンジや喫茶室、リハビリ用の庭園が設置されました。
事業費はおよそ32億円で、そのうち6億円は上伊那地域医療再生事業補助金が充てられています。
矢ヶ崎克彦町長は「上伊那公立3病院が連携して運営していく中で、回復期医療の重責を担う病院。より高い医療技術で利用者に愛されるサービスを提供していきたい」と話していました。
上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長は「上伊那の地域医療を病院完結型から地域完結型へ進めるために待望の病院が完成した。地域で連携した病院運営を進めていきたい」と話していました。
上伊那地域医療再生計画では、公立3病院が安定的に地域医療を担い続けていくために、機能分担と連携により上伊那医療圏の再生を目指しています。
伊那中央病院が高度救急医療、昭和伊南病院が急性期から回復期、辰野病院は回復期を担うことになっていて、病院内には回復期の機能も備えた30床の病床が設置されています。
辰野病院は10月1日から診療を開始する予定です。 -
火災警報器設置率 伊那消防組合管内73.3%
伊那消防組合のエリア内で住宅用火災警報器を設置している住宅は73.3%で、前の年の同じ時期と比べて0.4ポイントの増加となっていることがわかりました。
これは、長野県の危機管理部が16日に発表したものです。
伊那消防組合では、エリア内の伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村の890世帯に対しアンケート調査を行いました。
回答のあった498世帯のうち73.3%にあたる365世帯が火災警報器を設置していることがわかったということです。
県全体の平均は72.2%で、最も設置率が良かったのは木曽広域消防本部の93%でした。
伊那消防組合では「設置の状況が飽和状態に近づいているため伸びは少ないが、これまで以上に啓発活動を行い、設置を徹底していきたい」と話しています。 -
日本墨絵会 15回目の記念作品展
日本墨絵会の15回目の記念作品展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
日本墨絵会は、飯田、伊那、諏訪、甲府など6つの地域に教室があり、約100人が会員となっています。
作品展は、会員の技術向上を目的に毎年開かれていて、今年は、121点が展示されています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での主な受賞作品は、●無鑑査推薦に箕輪町の赤羽玉珠さんの作品「プルメリア ハワイの花」●日本墨絵会会長賞に伊那市の伊藤百合子さんの作品「凛然」●入選に南箕輪村の田中美穂子さんの作品「伊吹山」となっています。
墨絵は、紙の白と墨の黒を活かして、墨の濃淡やぼかしを使って描きます。
会では、「心に感じたものを表現した作品を見て欲しい」と話していました。
日本墨絵会の15回記念作品展は、来月1日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。 -
上伊那手話サークル研修会
上伊那地域の手話団体がお互いの活動に理解を深める「上伊那手話サークル研修会が24日、辰野町老人福祉センターで開かれました。
この日は、約40人が参加して、勉強会や体験発表を行いました。
上伊那地域の5つの手話団体でつくる上伊那手話サークルでは、サークルの活動の方向性の確認や耳が聞こえない人たちへの理解を深める機会として研修会を開いています。
体験発表では4人が体験談を話しました。
このうち、南箕輪村の植田剛さんは趣味のマラソンについて話しました。
ある参加者は「耳が聞こえない人が健常者に合わせるのではなく、健常者が耳が聞こえない人たちに合わせる社会になっていってほしい」と話していました。 -
消防広域化へ 7月3日に協議会初会合
上伊那地域の消防広域化を具体的に検討する協議会が7月に発足し、7月3日に伊那市役所で初会合が開かれます。
31日は、伊那市役所で、伊那消防組合議会全員協議会が開かれ、協議会の組織体制や委員構成、協議事項等の案が報告され、了承されました。
協議会は、設立準備会議を経て伊那市役所で7月3日に初会合が開かれる予定で、平成27年度中に広域消防の新団体発足を目指しています。
説明によりますと、協議会は任意の協議会で名称は「上伊那消防広域化協議会」です。
協議会では、構成する伊那消防組合と、伊南行政組合の市町村長や議員、オブザーバーとして県消防課長と上伊那地方事務所長を加えた18人で協議を進める計画です。
協議会では「広域化の方式について」や「消防本部の位置について」、「消防救急無線のデジタル化」など51項目について検討を行っていきます。
この他に、伊那消防署の移転新築について、平成25年度に用地取得し、平成26年度中に竣工する計画が報告され、了承されました。 -
関東農政局伊那西部支所 事務所開き
老朽化に伴い、今年度から24億円をかけ施設改修が進められる伊那西部地区農業用水。
12月の工事着工を前に、国の出先機関となる農林水産業関東農政局伊那西部支所の事務所開きが、29日に伊那市内で行われました。
この日は、関係市町村や土地改良区連合の関係者などおよそ40人出席し事務所開きをしました。
事務所では、職員3人が常駐し工事の積算や発注、監督業務を行います。
伊那西部地区農業用水は、安定的な農地確保を目的に、昭和47年から昭和62年にかけてつくられました。
水は、南箕輪村から湧水などを取水し伊那市西箕輪までポンプで汲みあげ辰野町から伊那市の西天より上段にある、およそ2500ヘクタールの農地に水を供給しています。
しかし、完成から25年以上が過ぎ、機器の耐用年数が過ぎている事や配管からの漏水など、水の安定供給に支障をきたしてきた事から改修工事の実施が決まりました。
この日、いなっせで開かれた開所式で、関東農政局の狩俣茂雄次長は、「施設改修の事務所としてだけではなく、中央と地方を結ぶ農政の拠点となるよう活用してほしい」と話していました。
伊那西部土地改良区連合の福澤良一理事長は「大きな財産を次の世代へ繋げられるよう、円滑に事業を推進してほしい」と話していました
改修工事は10年の計画で進められ、総事業費は24億円で、このうち3分の2は国が負担、残りを県や地元自体、関係する土地改良区で負担することになっています。 -
伊那広域シルバー人材 4年連続減収
公益社団法人・伊那広域シルバー人材センターの昨年度の契約金額は、前の年度より1400万円減のおよそ3億9800万円で、4年連続の減収となりました。
30日は、伊那市の伊那文化会館で総会が開かれました。
伊那広域シルバー人材センターは伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村の会員で構成されていて、平成23年度末現在で675人が活動しています。
ピーク時の平成19年度には、およそ5億円を超える契約がありましたが、平成20年のリーマンショック以来、4年連続の減収となっています。
今回の総会では、任期満了に伴う理事の改選が行われ、互選で伊那市の伊藤裕偉さんが新理事長に選ばれました。伊藤さんは、「会員の減少、契約の減少を食い止める事がこれからの課題。先進地の例を参考に独自事業を考えていきたい」と話していました。 -
不法投棄で書類送致
辰野町内に一般廃棄物を不法投棄したとして岡谷市の女と、上伊那郡内の男が13日、長野地方検察庁伊那支部に書類送致されました。
伊那警察署の発表によりますと、書類送致されたのは、岡谷市の自営業の女26歳と上伊那郡内の派遣社員の男39歳です。
2人は共謀して平成23年8月に3回にわたって紙くずやペットボトル、ダンボールなどおよそ72キロを辰野町内に捨てた疑いがもたれています。
捨てたごみは、岡谷市の女が経営する店の改装工事で出たものだということです。
辰野町役場から通報を受けた伊那署が捜査し犯行がわかりました。
調べに対し2人は容疑を認めているということです。 -
ご当地キャラ 広報啓発活動大使に任命
伊那警察署は10日、管内のご当地キャラクターを、安心安全なまちづくりを進める「広報啓発活動大使」に任命しました。
10日は、伊那警察署で任命式が行われ田中泰史伊那警察署長から任命書が送られました。
任命されたのは伊那市の「イーナちゃん」
辰野町の「ぴっかりちゃん」
箕輪町の「もみじちゃん」
南箕輪村の「まっくん」です。
これは地域住民に安心安全な街づくりに向け、地域の安全活動の普及を図ろうと任命したものです。
伊那署によると、キャラクターへの委嘱は県内の警察署で初めてということです。
4市町村のキャラクターは意気込みを横断幕で表明しました。
任命式の後、4市町村のキャラクターはそれぞれ地元の大型店などで啓発活動を行いました。
任期は来年の3月31日までとなっていて、振り込め詐欺や地域安全運動などで啓発活動を行うことになっています。 -
水稲播種作業始まる
箕輪町中原のJA上伊那育苗センターで、水稲の播種作業が始まっています。
5日は、10人ほどが作業にあたっていました。
播種作業は、4日から始まり、22日まで行われます。
箕輪町の育苗センターでは、辰野町と箕輪町の水稲の苗を作っています。
辰野町のほうが、箕輪町よりも冷涼な気候のため、辰野町の苗の方をより大きく育ててから出荷するということです。
今年は、去年より若干少ない7万枚の苗箱(なえばこ)を作ります。
苗箱に専用のマットを敷いて、消毒された種もみを蒔きます。
それに土をかぶせたあと、温度と湿度が保たれた出芽室に入れられます。
出芽した苗は、ハウスなどで
20日から30日ほど育てられ、ゴールデンウィーク頃から田んぼに植えられるということです。 -
消防広域化 伊那消防組合は協議会設置を決定
上伊那地域の消防広域化について、伊那消防組合議会は22日、広域化に向けた本格的な検討を行う協議会に進むことを決めました。
広域化については、伊那消防組合と伊南行政組合の本部機能を一本化し、1つの消防本部と指令センター、現在ある6つの消防署で業務を行うとする将来像が示されています。
22日は、広域化へ協議を進めることについて、各市町村議会の意見集約の結果が報告されました。
伊那市は「賛成」、辰野町は「やむを得ない」、箕輪町は「同意する」、南箕輪村は「賛成」でした。
これを受け、伊那消防組合としては、広域化に向け検討を行う協議会に進むことを決めました。
伊南行政組合の意見集約は28日に行われます。
伊南でも了承された場合は、7月頃に協議会を設置し、広域消防運営計画を策定します。
順調に進むと、平成27年度中に広域消防が発足する見通しです。 -
かんがい整備事業の負担割合示す
伊那西部土地改良区連合総会が14日南箕輪村の村民センターで開かれ、農地のかんがい整備事業の負担割合の案が示され了承されました。
伊那西部土地改良連合では、辰野町から伊那市の天竜川西岸の段丘上にあるかんがい設備で施設や送水するポンプの老朽化に伴い国の補助などを受けて改修します。
事業費のうち地元負担が20億円となっていて、3分の2が国、6分の1を県が負担し、残り6分の1の約3億3千万円を4市町村と4つの土地改良区が分担します。
負担割合は土地の広さの割合とし、面積は、西部伊那土地改良区が1336haで比率が52%。
西部西箕輪土地改良区が809haで比率が31%。
西部南箕輪土地改良区が360haで比率が14%.
西部辰野土地改良区が56haで比率2%となっています。
各市町村とそれぞれの土地改良区の負担割合は協議して決めることになっています。
改修は来年度から平成33年度までの10年間実施され計画です。 -
2011年交通事故・火災発生件数まとめ
去年1年間の交通事故と火災の発生件数がまとまりました。
伊那警察署管内の去年1年間の交通事故は、死亡事故が13件で前の年より4件増加しました。
死亡事故では、13件のうち9件が高齢者の絡む事故で、11件が自宅近くで発生しました。
人身事故は511件で前の年より12件減少、物損事故は3186件で前の年より49件増加しました。
伊那警察署では、夜間に歩行中の高齢者の事故が多いとして、夜光反射材を着用し、安全確認をしっかりしてほしいと呼び掛けています。
伊那消防署管内の去年1年間の火災発生件数は、これまでのまとめで61件となっていて、前の年より24件増加しました。
内訳は、建物火災25件、林野火災4件、車両火災9件などとなっています。
去年は春先のたき火の不始末やたばこの投げ捨てなどによる火災が27件で、前の年より21件増加しました。
伊那消防署では、ストーブなどの暖房器具やコンロ、たき火や取り灰など火の取り扱いには十分注意してほしいと話しています。 -
ローメンPAN 好評
辰野町の辰野高校の生徒がサークルKの協力を得てご当地グルメを題材にして開発したローメンPANの販売が、24日から県内のコンビニチェーン「サークルKサンクス」で始まりました。
ローメンPANは、松本大学の学生が開発した山賊焼PANとセットで販売されています。
ローメンは豚肉を使い塩ダレをベースにソース、ニンニクなどで調理しました。
24日は、箕輪町のサークルKサンクス伊北インタ竏駐Xで辰野高校商業科の3年生3人が昼に販売をしました。
正午前には多くの人達がパンを買い求めに訪れていました。
伊北インタ竏駐Xでは朝4時に入ってきた50セットが午前10時頃に完売しました。
お昼に追加された60セットは販売からわずか15分で売り切れ、大好評でした。
多い人では一人6セットを買い求めていました。
サークルKサンクスの協力のもと商業科の生徒がワークショップや試作などを重ね味の調合や商品名、価格などを決めました。
サークルKサンクスではこれまでにも高校生や大学生が開発した商品を販売していて、上伊那のでは辰野高校が初めてです。
辰野高校の生徒は伊那のローメンズクラブの会員から味などについて聞きました。
ローメンPANは山賊焼PANとセットの240円で県内のサークルKサンクスで2月20日まで期間限定で販売されています。 -
上伊那消防 大災害の消防活動に限界
伊那消防組合は、今の上伊那の消防体制では、大災害が発生した場合、出動体制や保有する車両に制限があり、消防活動に限界があると、17日、報告しました。
17日、伊那市役所で開かれた、伊那消防組合議会全員協議会の中で、示されたものです。
上伊那の消防体制については、今年5月より、伊那、伊南の消防本部を一つにする、広域化について研究が始まっています。
この日は、広域化に向け、上伊那地域の消防の現状と課題について、報告がされました。
伊那消防組合は、事実上市町村単位で消防署を運営管理していて、本部機能が一元化されていません。
一方、伊南行政組合では、本部機能は一元化されていますが、管轄人口が、およそ6万人と小規模で財政面などでの課題があります。
これらの事を踏まえ、今の上伊那の消防体制では、大災害発生時に、出動体制や保有する車両に制限があり、消防活動に限界があるとしています。
議員からは、地域の防災の要となる消防団からも意見を聞くべきなどの意見が出されていました。
また、伊那消防署の庁舎建設の候補地については、現在、4地域で検討が進められているとの説明がありました。
組合では、「具体的な場所については、現在は公表できないがある程度絞り込んだ段階で公表したい」と話していました。 -
パラグライダーが女児に衝突
10日の午後1時前、辰野町で誤ってパラグライダーが公園に降り、遊んでいた子どもと衝突する事故がありました。
この事故で女の子は頭の骨を折る大けがをしました。
伊那警察署の発表によりますと事故があったのは辰野町の辰野ほたる童謡公園です。
東京都の38歳男性が操縦するパラグライダーが着陸しようと公園内の広場に向けて下降していたところ着陸予定地点の手前で落下し遊具で遊んでいた伊那市に住む小松佐那子ちゃん3歳に衝突しました。
佐那子ちゃんは頭の骨を折る大けがをしました。
伊那署では事故の原因について調べを進めています。 -
諏訪形区を災害から守る委員会 山寺元教授のもとで勉強会
平成18年7月豪雨災害で大きな被害を受けた伊那市西春近諏訪形区の住民らは20日、元信州大学農学部教授の山寺喜成さんに強い根が張る植樹方法について教わりました。
この日は、災害後につくられた「諏訪形区を災害から守る委員会」のメンバー6人が辰野町の山寺さん宅を訪れました。
委員会では、土砂災害のあった貝付沢を災害に強い山にしようと活動していて、植樹などを行っています。
委員会のメンバーが指導を受けている山寺さんは、元信州大学教授で緑化工学専門です。
今回は、筒状のブロックを使い主根と呼ばれる樹木の最も太い根をまっすぐ成長させる「保育ブロック工法」について説明されました。
山寺さんによりますと、一度植え替えられた樹木は主根が切られているため根がまっすぐ伸びませんが、この工法を使うことで根をまっすぐ伸ばすことができるということです。
また、根をまっすぐ伸ばすことで、土からの力が根に均等にかかり、倒れにくくなるということです。
山寺さんは主根をまっすぐ伸ばすように、土や肥料、粘土物質を混ぜた土を使って筒を作る方法を指導していました。
山寺さんは「地域の人たちが自分たちの住む地域を一生懸命良くしようとしている取り組みは大きな意味がある。災害に強いだけでなく、自然あふれる素晴らしい場所にしてもらいたい」と話していました。
諏訪形区を災害から守る委員会の中谷幹男委員長は「先生の力を借りて、より良い地域づくりを進めていきたい」と話していました。
委員会では、今後も山寺さんの指導を受けながらブロックを作り、秋頃にはブロックを使って木を育てられるよう活動を進めていくということです。 -
防犯活動に貢献11人と1団体表彰
伊那市や箕輪町、南箕輪村の防犯協会などでつくる、伊那防犯協会連合会は、16日、伊那市役所で定期総会を開き、功績のあった11人と1団体を表彰しました。
総会の中で、防犯活動に貢献した、個人や団体に表彰状が贈られました。
表彰されたのは、子どもの登下校時の安全などの見守りや、お祭りなどで防犯パトロールを行うなど住みよい地域づくりや、防犯活動に貢献した8人と、1団体です。
受賞者を代表して、美篶地区防犯協会の、上島誠さんは「地域が平和で安全、安心であるよう、今後も努力していきたい」と挨拶しました。
伊那警察署によりますと、管内での刑法犯の発生件数は、4月末の暫定値で189件と前の年と比べ、5件減少しています。
しかし、自転車盗や車上ねらいなど街頭犯罪は、増加傾向にあるという事です。
総会では、犯罪の起こりにくい地域づくりをめざし、声かけやパトロールなどを行い、犯罪防止の気運を高め行くこと等が確認されました。