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富県いいとこ再発見ツアー2008
身近な名所を知り地元を好きになってもらおうと、伊那市の富県で地元再発見ツアーが20日、開かれた。
ツアーには、伊那市内から17人の親子づれらが参加した。
企画したのは、地区住民でつくる富県グリーンツーリズム推進委員会で、ツアーは去年に続き2回目の開催となる。
富県にある県内でも有名な栗園や、お堂の井戸水を使うと味噌が美味しくできると言い伝えられる薬師堂などを巡った。
このうち栗園では、いがに刺さらないよう気を付けて、かごいっぱいに栗の実を拾っていた。
家族で参加した美篶の広瀬勝さんは、「近くの名所を発見できた。孫も初めて栗拾いを体験し喜んでいる」と話していた。
富県グリーンツーリズム推進委員会の中山徹夫会長は「伊那市は、天竜川を挟み東と西では知らない事が多い。今後もツアーを開き、富県を広くPRしていきたい」と話していた。 -
御子柴正人画展
伊那市在住の画家、御子柴正人さんの洋画展は23日まで、伊那市のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
御子柴さんは、高校時代から40年以上絵を描き続けていて、60歳となる今年、還暦を機に初めての個展を開いた。
会場には油絵を中心に、これまで描きためてきた洋画40点が並んでいる。
御子柴さんは、長野県ならではの山里の風景を多く描いていて、伊那市高遠町や長谷の山里などが四季を通じて表現されている。
同じ場所でも描くときによって環境が変わるということで、山肌の色や空の色を変えて表現しているという。
御子柴さんは、「会場に来て、自然の力強さや美しさを感じてもらいたい」と来場を呼びかけている。 -
プロ棋士が囲碁の指導
プロ棋士を招いての囲碁教室が20日、伊那市立伊那図書館で開かれた。日本棋院上伊那支部の会員など10人が集まり、プロ棋士の高梨聖健8段から指導を受けた。
上伊那支部では毎月2回、囲碁教室を開いているが、年々会員数が減少してきている。
今回は囲碁の普及活動の一環として、日本棋院から高梨プロが派遣された。
高梨プロは級を持つ子ども2人を相手に碁を打ち、子ども達はプロの技を体感していた。対局が終わると、子ども達はプロから自分の打った手について指導を受けていた。
日本棋院上伊那支部の神田ふくじ支部長は「こういったことをきっかけに、強さに関係なく囲碁を楽しんでくれる人が増えれば嬉しい」と話していた。 -
元気に「わらしこ太鼓」披露
富県保育園運動会上伊那各地の小学校や保育園で20日、秋の恒例行事、運動会が開かれた。
台風13号の影響で天候が心配されたが、晴れ間が広がり、絶好の運動会日和となった。
富県小学校のグランドで運動会を開いた富県保育園は、年長児がこれまで練習してきた太鼓を披露した。
子ども達は、富県を拠点に活動する歌舞劇団田楽座から、毎月2回のペースで太鼓の指導を受け練習をしてきた。
発表したのは、子ども達でも覚えられるようにと田楽座が創った「わらしこ太鼓」と呼ばれる曲。子ども達は大きな声でテンポを合わせながら楽しそうに太鼓を叩いていた。
指導にあたってきた田楽座の和田さくらさんは、「大勢の人の前での発表は初めてで、みんな緊張していたが、上手にできていた」と話していた。
富県保育園の年長児は、今後田楽座の公演や地域の祭りなどでも練習の成果を発表するという。 -
第63回国民体育大会選手壮行会
第63回国民体育大会に出場する選手を激励する壮行会が18日、伊那市役所で開かれた。
伊那市からは今回、6種目に7人の選手が出場する。この日は陸上、セーリング、ライフル射撃の出場選手4人が市役所を訪れ、それぞれの抱負を語った。
小坂市長は「若いみなさんに郷土の栄誉のために頑張ってきてほしい」と激励した。
そのほかの種目では、新体操に伊那西高校の生徒を主体とする混合チームが、馬術に北原装蹄所の北原衛さん、フェンシングにNTN上伊那製作所の薮原創さんが出場する。
大会は27日から10月7日まで、大分県、熊本県で開かれる。 -
下水道施設で伊那市と南箕輪村が協定
協力で経費節減へ伊那市と南箕輪村は、境界部分でお互いの下水道施設を有効に利用し経費節減につなげようと19日、協定を結んだ。調印式が伊那市役所であり、小坂樫男伊那市長と唐木一直南箕輪村長が協定書を取り交わした。
今回の協定は、伊那市と南箕輪村の境界に接する区域の中で、下水道が整備されていない地域についてお互いの施設を使うことでコストの削減を図ろうというもの。
南箕輪村の下水道施設を利用する伊那市の区域は、星ヶ丘の30世帯、国道361号沿いの川北、小沢地区の25世帯、合わせて55世帯。
伊那市の施設を利用する南箕輪村の区域は、信州大学農学部北側の神子柴地区で30世帯が対象となる。
これにより伊那市は2億円、南箕輪村は1800万円の経費削減につながるという。
調印を終え、小坂伊那市長は、「将来は、下水道全般の維持管理についても相互に協力していきたい」とあいさつ。唐木南箕輪村長も、「境界が入り組んでいるので、協力していくことが住民や行政にとってプラス」とあいさつした。 -
第61回県書道展巡回展
第61回県書道展の伊那地区展が19日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
書道展は長野県書道協会などが毎年行っている。
今年は県全体で約900点の作品が寄せられた。
伊那地区展では、上伊那地区から寄せられた72点と、小学生から高校生までの作品約800点を展示している。
ICTエリア内では、一般の部の漢字で箕輪町の上田青畝さんの作品が最高賞の特選に続く秀作に選ばれている。
県書道展は21日まで、県伊那文化会館で開かれている。 -
しめ飾り用小物展示予約会
正月用のしめ飾りに使う小物の展示予約会が19、20日の2日間、伊那市のきたっせで開かれている。会場には、鯛やおかめの形をした飾りや、水引き細工の飾りなどおよそ500種類が展示されている。
この展示会は、飲食店などの業務用資材を販売する伊那市のモダンパックが開いた。
モダンパックでは、毎年店で飾りの予約を受けているが、ゆっくり話をしながら商品を選んでもらおうと、今年初めて企画した。
会場には、個人でしめ飾りを作る人などが訪れ、さっそく予約をしていた。
最近は、個人でしめ飾りを作って直売所などに出荷する人もいるということで、多い人では300個ほど作るという。
商品は、1枚2円の札紙から、1つ200円の小物まである。
展示会で予約すると1割引で購入できるということで、関係者は多くの来場を呼びかけている。 -
伊那北高校合唱コンクール
伊那北高校の合唱コンクールが19日、県伊那文化会館で開かれた。生徒達は息のあった歌声を響かせた。
伊那北高校恒例の合唱コンクールは、今年で41回目を数える。
1年生から3年生まで合わせて21クラスが参加し、合唱曲やアニメソングなどクラスで話し合って決めた歌を披露した。
生徒達は夏休み前からクラスごと、朝や放課後などを使って練習を積み重ねてきた。
コンクールはクラス対抗で行われ、審査の結果、最優秀賞となる金賞に選ばれたのは「Sailing」を歌った3年A組だった。
金賞に輝いた3年A組の生徒達は、アンコールで再びステージに上り、喜びの歌声を響かせていた。 -
王理恵さんが雑穀教室
雑穀をより一般的に広げていこうと、プロ野球ソフトバンクホークス王貞治監督の二女で雑穀料理研究家の王理恵さんが講師をつとめる料理教室が19日、伊那市長谷で開かれた。
王さんは、雑穀料理研究家で野菜ソムリエの資格も持った食のエキスパート。
雑穀料理講習会には、伊那市を中心に遠くは岡山から35人が参加し、王さんの話に耳を傾けた。
この日作ったのは、アマランサスの明太子風パスタとダッタンそば粉プリン。
王さんは、調理のポイントを親しみやすい口調で参加者に伝授していた。
岡山から参加したという主婦は、「岡山ではキビを生産していて、現在は団子くらいにしか使用していない。今回のレシピを持ち帰り違う使い方を研究したい」と話していた。
参加者たちは、20日信州大学農学部で雑穀栽培をしている畑を見学することにしている。
雑穀を研究している井上直人教授は、こうした企画は今後「フードツーリズム」にもつながり、観光戦略としても有効と話している。 -
伊那市の全国学力検査結果
4月に行われた全国学力検査の伊那市の小中学校の結果について、北原明教育長が18日説明し、小学校の算数が前回に比べ向上したことがわかった。
同日開いた伊那市議会総務委員会の協議会で議員の質問に答えた。
全国学力検査は小学6年生が国語と算数、中学3年生が国語と数学の検査をしている。
北原教育長によると、小学校は国語と算数ともに、基礎基本と活用の力の両方が定着してきているということで、特に課題だった算数は全国を上回ったという。
算数の向上については、「平成16年度から市独自に取り入れている標準学力検査の取り組みが実を結びつつあると判断している」と話した。
中学校は、国語と数学ともに基礎基本と活用の力が全国に比べ若干課題があり、数学の活用の力では上位と下位の格差があると説明した。
北原教育長は今後について、「各校で結果分析をしてもらい、課題がある学校はなぜ課題があるのか説明を求めたい」としている。 -
弥生ヶ丘高校音楽会
伊那弥生ヶ丘高校、秋恒例の音楽会が18日、県伊那文化会館で開かれ、クラス毎に歌声を競った。
音楽会は、合唱を通じてクラスの団結をより深くしようと、クラスマッチ形式で毎年開かれている。
各クラスとも、早朝や放課後の時間を利用して練習を重ねてきたということで、生徒達は堂々としたステージを披露していた。
審査は、声の大きさやバランスなどを基準に行われ、最優秀賞1クラス、優秀賞2クラス、審査員特別賞2クラスが表彰される。
審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、「航海」を歌った3年A組。最優秀賞に輝いたクラスには、アンコール演奏の権利があり、3年A組の生徒達は再びステージに上り、喜びの歌声を響かせていた。 -
リニア期成同盟会が県知事に要望
リニア新幹線のBルート実現を目指す上伊那期成同盟会は18日、県としても積極的にBルート実現に向け働きかけるよう村井仁知事に要望した。
期成同盟会会長の小坂樫男伊那市長や、地元選出の県会議員が県庁を訪れ、村井知事と下崎保県議会議長に要望書を手渡した。
要望したのは、上伊那を通るBルートの実現にむけ▽県がリーダーシップを発揮し、関係市町村や関係団体が足並みを揃えて活動できるように積極的な運動を展開すること▽国やJR東海、関係国会議員に対して強力に要請活動を展開すること竏窒フ2点。
要望書を手渡し、小坂会長は「大都会を結ぶ幹線だけで良いのか。地域の発展、地域格差の解消にリニアBルートの実現が必要。上伊那も応援するので県に先頭に立って活動して欲しい」と話した。
これを受け、村井知事は「JR東海からは何のあいさつもなく何を考えているのかわからない。リニア新幹線のように新しい技術は環境への影響など地域に説明する必要がある。県がBルートに期待するのは当然。上伊那だけでなく中信でも活用できるので県民の広い関心を集める話だと考えている」と話した。
知事はJR東海に対し不信感を示し、あいさつに訪れない相手のところにわざわざ出向いていく考えはないことを改めて示した。
今回の要望は、県議会で陳情として扱われ、委員会審査を経て24日の本会議で採決される予定。 -
県内地価 下落幅縮小
長野県は18日、7月1日現在の県内地価を発表した。
県全体で、商業地は16年連続地価が下落していて、伊那市の山寺や下新田では、前年に比べ5.4%のマイナスとなっている。
調査は、県内全域81市町村、469地点で行われた。
住宅地では、伊那市前原の伊那中央清掃センター付近が1平方メートルあたり、前の年の2万1800円から2万900円と4.1%のマイナスなど、伊那市では平均2.2%、箕輪町では平均2.6%、南箕輪村では、平均1.5%の下落となった。住宅地の県平均は2.0%のマイナス。
商業地では、伊那市山寺のアルプス中央信用金庫付近が6万7900円から6万4200円と5.4%のマイナス、伊那市下新田の伊那市役所付近が5万5900円から5万2900円と5.4%のマイナスなど、伊那市では平均で5.4%、箕輪町では平均で5.3%、南箕輪村では平均4.2%の下落となった。商業地の県平均は2.9%のマイナス。
長野県によると、住宅地は12年連続、商業地は16年連続の下落となったが、下落幅は縮小し、2桁の大きな下落となった地点もなかったという。 -
学校花壇コンクール
長谷中が最優秀賞学校花壇コンクールの中央審査にすすんでいた伊那市の長谷中学校の花壇が最優秀賞を受賞した。
長谷中の花壇は花にボリュームがあることや、学校教育の一環として、地域の人たちに苗を配ったり、ともに苗植え作業を行ったりしていることが評価された。
長谷中は去年は秋と春の審査で県3位となる優秀賞を、また今年の春は2位の特別賞を受賞している。 -
いなっせ転落の男児意識戻る
伊那市のいなっせで6日におきた転落事故で、意識不明となっていた5歳の男の子の意識が戻ったという報告があった。18日に開いた伊那市議会総務委員会の協議会で、教育委員会が報告した。
この事故は伊那市日影の小林新拓君5歳が、いなっせ401会議室から転落したもの。新拓君は、救急車で伊那中央病院に搬送され、意識不明の状態が続いていた。
教育委員会によると、意識が戻り、問いかけにうなずくようになったという。 -
弥生高生徒が教諭体験
中学校の教諭などを志望する伊那弥生ケ丘高校の生徒4人が17日、伊那中学校で教諭体験をした。
これは就業体験により志望する進路について理解を深めようと行われた。
伊那中学校を訪れた4人のうち3人は養護教諭を目指していて、眼科検診の方法などについて指導を受けた。
養護教諭は学校保健法にもとづいて生徒の健康管理を行い、検診では右目から左目へ、またコンタクトレンズを使っている生徒は裸眼の視力を測定しなくてもいいなど細かい決まりがあることが説明されていた。
また中学の国語教諭を目指す石澤杏奈さんは、1年生の国語の時間に生徒の指導にあたった。
授業では四文字熟語に関するプリントが配られ、石澤さんは問題を解けずに困っている生徒をみつけては声をかけ質問に答えていた。 -
井上井月顕彰会が市に協力要請
漂泊の俳人井上井月について研究し、文化事業や観光事業につなげていこうと発足した井上井月顕彰会は12日に市役所を訪れ、小坂樫男市長に協力要請した。
堀内功会長や竹入弘元副会長らが市役所を訪れ、顕彰会の会則や事業計画を説明し、市の協力を求めた。
顕彰会では、11月21日から1週間ほど、長野市の善光寺近くで井月展を開く。伊那地域からの掛け軸や屏風など50点ほどを並べる計画で、長野市や中野市からの資料も展示されることになっている。
会では、他の県から来た人が句碑の場所が分からず迷ってしまうケースも多いとして、上伊那全域を網羅した井月マップの作成を市や広域連合に要請した。
小坂市長は、これについて理解を示し「できることには協力したい」と話していた。
会では、井月に関する調査、研究、関連する文化の発掘、観光事業など井月に関連するすべてのことを行なっていく計画という。 -
十五夜の「おからこ」作り
伊那市西町の旧井澤家住宅で14日、十五夜にあわせて「おからこ」作りが行われた。
伊那部宿を考える会では、地域の伝統を伝えていこうと、旧井澤家住宅でのオカラコ作りを始め、今年で3年目になる。
おからこは、もち米からつくる団子で、伊那地域では昔、十五夜に合わせて多くの家庭で作られていた。
もち米は、2晩水に浸し、水を混ぜて団子状にする。もち米をつぶすのは力のいる作業で、10人のメンバーが交代でついて、40分程かけて粉状にした。
この日できたおからこは、里芋の葉っぱに乗せ、今年とれた野菜と一緒に月に供えた。
メンバーは、今年の豊作に感謝し、来年の豊作を月に願った後、野菜と一緒におからこ汁にして味わったという。 -
第1回バラまつりフォトコン
最優秀賞 向山世男さん(伊那市)伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンを撮影した写真コンテストの表彰式が16日、行われた。最優秀賞には、伊那市の向山世男さんの作品が選ばれた。
伊那市荒井の向山世男さんの作品は、花や気象条件の良いところを捉えているということで、最優秀賞を受賞した。
向山さんは、よい構図を狙って毎日のようにローズガーデンを訪れたという。
このフォトコンテストは、しんわの丘ローズガーデンが今年初めて行ったバラまつりの写真を対象にしたもので、写真家の津野祐次さんなど7人が審査した。
審査委員長の津野さんは、「どの作品も審査員の心を打つものだった。来年もまた納得のいく写真を撮ってください」と講評した。
入賞作品は、18日から10月3日まで市役所市民ホールに展示される。 -
伊那小正組 牛の飼育始める
伊那市立伊那小学校1年正組の児童たちのもとへ16日、子牛が届いた。児童たちは今後、この牛から牛乳を搾ることを目指す。
トラックに乗せられてやってきた子牛は、子どもたちと対面した。
正組の児童は今年、自分たちで牛乳を搾りたいと牛の飼育に挑戦することにした。
児童にとって、自分たちより何倍も大きい大人の牛は、少し怖い存在。そこで子牛を母牛に育て、その牛から牛乳を搾れないかと考えた。
この考えに賛同し、子牛の貸出に応じてくれたのは伊那市手良で牧場を営む酒井秀明さん。酒井さんの牧場で今年の6月末に生まれた子牛が届けられた。
子牛から乳を搾れるようになるまでには2年という歳月が必要で、児童たちは3年生になるまでこの子牛とともに学校生活を過ごす。
現在子牛の重さは90キロ。2年後には600キロ近くまで成長する。牛は子牛を産むことで乳を搾れるようになるため、児童たちは子牛の出産にも立ち会うことになる。
子牛はしばらく中庭で飼育するが、その後、児童たちが手作りした柵へ移す予定。 -
「敬老の日」各地で長寿祝う
敬老の日に合わせ15日、伊那市で長寿者訪問が行われ、肖像画などが贈られた。
伊那市山寺の福澤総一郎さん宅を、小坂樫男市長が訪問した。
福澤さんは、市内男性の最高齢の104歳で、全体では5番目の長寿。小坂市長は、福澤さんに祝いの花束と肖像画を手渡した。
肖像画は、伊那市出身の画家・三浦輝峰さんが写真をもとに描いた。
福澤さんは、墨絵が趣味で75年ほど描き続けており、今でも暇があれば筆をとるという。梅を描くことが多く、絵には書も添えられている。
ほかに、庭木の水やりや手入れをしたり、身の回りのこともほとんど自分でしているという。
福澤さんは長生きの秘訣について「酒もタバコもやめて、野菜中心の食生活にすること」と話していた。
伊那市の最高齢者は106歳、市内の100歳以上は52人。 -
信濃グランセローズ公式戦
伊那で4連勝飾る北信越ベースボールチャレンジリーグの信濃グランセローズ対石川ミリオスターズの試合が15日、伊那県営球場で行われ、信濃グランセローズが2対1で勝った。
信濃グランセローズの公式戦が伊那市で行われるのは今シーズン2回目で、球場には少年野球チームの子どもたちや親子連れなどおよそ1500人が訪れた。
1対1で迎えた8回には、4番竜太郎の2ベースヒットで1点を追加。試合はそのままグランセローズが2対1で勝った。
観戦に訪れた人達は、選手の一つひとつのプレーに大きな声援を送っていた。 -
伊那スキーリゾート継続の請願採択
伊那市議会委員会伊那市議会経済建設委員会は16日、9月議会に提出されている、伊那スキーリゾート継続についての請願を採択した。
請願は、伊那市西春近の伊那スキーリゾート地権者会がスキーリゾートの存続を求め、今議会に提出しているもの。
伊那スキーリゾートは、経営しているヤマウラが今季をもって経営から撤退する意向を示している。
委員からは、「観光の核を失ってしまう」「子どもたちのスキーの火を絶やさないためにも、存続を働きかけてほしい」といった意見があがり、反対意見がなく採択された。
委員会審査の結果は、24日の議会で報告する。 -
ムツゴロウさん 伊那弥生ケ丘高で講演
ムツゴロウさんの愛称で親しまれている作家、畑正憲さんの講演会が12日、伊那弥生ヶ丘高校で開かれた。
畑さんは、1971年に北海道にテレビ番組でおなじみの「ムツゴロウ動物王国」を開園した。動物の飼育や動物との触れ合いを通して経験したことをエッセイや小説にするなど、執筆活動を行なっている。
講演会には、生徒やその保護者などが集まり、畑さんの話に耳を傾けていた。
畑さんは、動物と会話はできないが、「鳴き声や表情で何を望んでいるか、感じる事が大切」と話し、「人間の赤ちゃんも同じ。感情を汲み取る事が心の発達につながる」と話していた。 -
川シンポ「川を美しくする集い」
子どもたちが体験・実践発表川について考えるシンポジウム「川を美しくする集い」が13日、伊那市のいなっせで開かれた。
会場にはおよそ150人が集まり、子ども達の川での体験や実践の発表に耳を傾けていた。
シンポジウムは、身近な川の現状や課題を理解して、きれいな川を維持するために何ができるか考えようと、伊那市が毎年開いている。
体験発表では、子どもたちが川とのふれあいを通じて感じたことを発表した。
伊那東部中学校2年の向山可那子さんは、「見つけた水生生物がきれいな水辺にいる生物だと知り、伊那市はきれいな自然がたくさんある素晴らしい町だとわかった」と発表した。
実践発表では、伊那東小学校の自然観察カワニナクラブが、これまでの研究結果を発表した。
子どもたちは、ホタルの幼虫のエサとなるカワニナは、ほおの木の葉を与え、水温管理をすれば簡単に育てられる竏窒ニ説明していた。
実行委員長の丸山敞一郎さんは「活動が、決まった人だけではなく、多くの人が参加するものになってほしい」と話していた。 -
旧上伊那図書館で宝モノ展
現在改修が進められている旧上伊那図書館の改修完了記念として、伊那市内の小中学校にある美術品などのお宝を展示する企画が検討されている。
これは、11日開かれた伊那市議会の一般質問の中で、北原明教育長が議員の質問に答えた。
旧上伊那図書館は、現在改修工事が進められていて、平成22年3月に工事が完了する予定。
伊那市は、改修工事で図書館に展示室を作る予定で、その工事完了記念に、小中学校のお宝展を開きたいという。
小中学校のお宝とは、学校に寄贈された絵画や彫刻、また学校歌をしたためた書などで、同展は、伊那市が合併してからは初めての企画となる予定。
伊那市では、この小中学校のお宝展を、旧上伊那図書館の改修工事が完了した平成22年度に開きたいという。 -
三峰川でマス釣り大会
天竜川漁業協同組合の組合員や家族が釣りを楽しむマス釣り大会が13日、伊那市の三峰川で開かれた。およそ180人が参加し、開始の合図とともに一斉に川に糸を垂らした。
大会は、魚を釣り上げるだいご味を味わってもらおうと毎年開かれているもので、川には20センチほどのマス、およそ3千匹が放流され、参加者が次々に釣り上げていた。
午前10時から午後1時までの間に、多い人ではおよそ60匹を釣りあげたという。
ある組合員は、「どんな人でも簡単にたくさん釣ることができるのが魅力。釣りの楽しさを知ってもらえたと思う」と話していた。
また親子で釣りを楽しんでいた父親は、「初めての子どもでもこれだけ釣ることができる機会はあまりない。良い経験をさせてあげられた」と話していた。 -
ブラジル移民百周年展
日系人の歩み伝えるブラジル移民百周年記念「日系人の歩み展」が13日から、伊那市のいなっせ2階の展示ギャラリーで始まった。14日午後1時まで。
展示は、日本人が南米の国ブラジルに移住してから百周年を迎える今年、伊那でも何かできることはないかと、在日ブラジル人交流協会などが開いた。
会場には会員が持ち寄った写真や、日系ブラジル人の子ども達が描いた絵など、およそ100点が並んでいる。
会場の中央には、日系ブラジル人で、日本への留学を機に伊那に移住した小池美樹ルシアさんの家族が過ごしてきた歴史が、写真で紹介されている。
小池さんは、「伊那にも多くのブラジル人がいるが、交流は少ない。こういった展示会をきっかけに、少しでも距離を縮められたらうれしい」と話していた。 -
西箕輪地区戦没者追悼式
伊那市西箕輪地区の戦没者追悼式が12日、仲仙寺で行なわれ、参加者らは、平和への誓いを新たにしていた。
本堂脇の招魂碑前で行なわれた式展には、遺族9人を含む40人ほどが参加した。
西箕輪社会福祉協議会の倉田隆会長は、「平和を維持することこそが戦争犠牲者の霊の慰めとなる」と式辞を述べた。
また伊那市遺族会の矢島荘司会長は、「絶対戦争を起こさないことを誓う」、伊藤幸明西箕輪地区区長会長は「戦争の悲惨さを後世に伝えていかなくてはならない」と追悼の辞を述べていた。
この戦没者追悼式は、日清戦争から太平洋戦争までの戦死者を追悼するもの。
市内全域では、およそ1800人、西箕輪地区では、150人が戦争で命を落としているという。
遺族を代表して、唐澤健一さんが「子どもたちに勉強してもらい、戦争の悲惨さを残していきたい」と謝辞をのべていた。