-
稲辺さん環境大臣表彰受賞へ
地域の環境保全・環境美化に関し、特に顕著な功績があった人をたたえる環境大臣表彰を、伊那市の稲辺謙次郎さんが受賞します。 現在72歳の稲辺さんは、高遠城址公園の桜を始めとする伊那市内の桜の保護・育成に取り組んできました。 また、後継者の育成や、桜の保護団体の指導に当たったほか、森林・里山の保全活動を行っています。 受賞にあたり、稲辺さんは「これからもさらに頑張れということだと思う。今後も次の世代につなぐ仕事に重点的に取り組みたい」と話していました。 表彰式は、14日(水)に、東京都で行われる予定です。 なお、今年度、県内では、稲辺さんのほかに松本市の河川愛護団体が環境大臣表彰を受賞する予定です。
-
さくら祭り 入園者数は伸び悩んだがイベント好評のものも
今年の高遠城址公園のさくら祭りの有料入園者数は16万7千人と客足は伸び悩みましたが、イベントでは予想を上回る人数が参加するなど好評でした。 6日は、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで、さくら祭全体反省会が開かれ報告がありました。 それによりますと、今年の高遠城址公園の有料入園期間は4月11日から29日までの19日間で、有料入園者数は16万7,282人と、目標としていた20万人は達成できませんでした。 好評だったのは、2年目となる「さくらスタンプラリー」で、4月5日から23日までの実施を予定していましたが、予想を上回るおよそ4,000人が参加し、15日にカードが終了する人気ぶりだったということです。 今年初めて行われた「アルクマ熱気球体験」は、ツアー客169人、一般客36人の合わせて205人が利用しました。 8日間行われる予定でしたが、風の影響などにより4日間の実施となりました。 伊那市では、「外国人も年々増えている。1人でも多くの人に訪れてもらえるよう観光客のニーズに合った取り組みをしていきたい」としています。
-
伊那市西町 島村さん宅のバラが見頃
伊那市西町の島村洋さん宅のバラが見頃を迎えています。 島村さん宅の庭には、70種類およそ120本のバラがあり、現在見頃を迎えています。 「稜風の丘」という名前でローズガーデンとして開放していて、6日は近くの竜西保育園の園児が訪れ、バラの花を楽しんでいました。 バラの手入れをしている妻の玲子さんによりますと、今年の花は大きく、四季咲きのものもたくさん咲いたということです。 バラは、あと1週間程楽しめそうだということです。
-
トンボの楽園 整備作業
ハッチョウトンボが生息する伊那市新山のトンボの楽園で、4日整備作業が行われました。 4日は、新山山野草等保護育成会のメンバーおよそ50人が、草刈りや木道の補修をしました。 作業は、春と秋の年2回行っています。 作業では、園の入り口近くに新たにアカシア材を使った歩道を設けました。 トンボの生息数が増え、入口近くでも見られるようになったことから今回設置されました。 トンボの楽園では、現在ハッチョウトンボの羽化がはじまっていて、最も多く見ることができるのは7月だということです。
-
大学ラグビー 同志社と大東文化が対戦
伊那市大学ラグビーの招待試合が4日、伊那市陸上競技場で行われ、選手が力強いプレーを見せました。 緑のユニフォーム大東文化大学と、紺とグレーのユニフォーム同志社大学の顔合わせとなりました。 同志社は、去年の全国大学ラグビー選手権でベスト4に、大東大は同じくベスト8入りするなど、東西の強豪校同士の対戦です。 先制点を決めたのは同志社。前半19分に左サイドから抜け出してトライを決めます。 追いつきたい大東大は、前半27分に同点とすると、36分に追加点をあげ逆転します。 前半終了間際にはこのプレー。 トンガ人留学生のアマト・ファカタヴァ選手が自陣深くでボールを奪うと、およそ80メートルを快走します。 大東大が19対7でリードし、前半を折り返します。 攻撃の手を緩めない大東大は、後半だけで5つのトライを決め、54対24で同志社を下しました。 スタンドには、およそ1,300人のファンが詰めかけ声援を送っていました。
-
県公衆衛生専門学校の学生が保育園児に歯磨き指導
伊那市荒井の県公衆衛生専門学校の学生は1日、保育園児に歯の磨き方を指導しました。 この日は、公衆衛生専門学校の3年生18人が、学校近くの竜西保育園の年長園児30人に歯の磨き方を指導しました。 これは、4日からの「歯と口の健康週間」に合わせて行われたものです。 園児の歯に薬を塗ると、磨き残しの部分が赤く染まりました。 学生が、上手に磨けていない部分を教えると、園児は鏡を見ながら歯磨きをしていました。 この日は、学生による劇も披露されました。 アニメキャラクターの紙人形を使って、歯の大切さや歯磨きの効果を伝えていました。 学生たちは「ごはんを食べたら必ず歯を磨きましょう。フッ素を塗ると歯が丈夫になります。」と話していました。 県公衆衛生専門学校では、「子どもたちが歯の大切さを理解し、楽しく自分で歯磨きができるよう指導方法を身につけてもらいたい」としています。
-
伊那市 高遠さくらホテルの整備を検討
伊那市は、高遠さくらホテルの誘客力向上を目的にカフェテリアの新設など、施設の整備を検討しています。 市議会6月定例会が、5日に開会し、高遠さくらホテルの整備費用を盛り込んだ2億2千万円を追加する補正予算案が提出されました。 市は、高遠湖が見渡せる高遠さくらホテルの屋外に、結婚式も行えるカフェテリアを新設したい考えです。 また、既存のレストランの機能を拡充し、現代のニーズにあった施設にしたいとしています。 他に、オープンから22年がたち老朽化している露天風呂の改修を計画しています。 これら改修にかかる費用は、8,400万円で、うち2,500万円を国の地方創生拠点整備交付金で賄う考えです。 高遠さくらホテルの利用者数は、ここ数年1万人前後で推移していて、市では、ブライダル業務にも力を入れさらなる誘客につなげていきたいとしています。 補正予算案では他に、都市部の企業などに短期間のお試しオフィスを貸し出す「パノラマオフィス事業」に9,100万円、子育ての負担軽減を目的に紙おむつ用の可燃ごみ袋を出生時に贈る事業に160万円となっています。 今議会では他に、国会で審議されている「テロ等組織犯罪準備罪」創設に反対する請願など、6件の請願・陳情が提出されています。 伊那市議会6月定例会は、13日、15日、16日に一般質問、26日に委員長報告と採決が行われます。
-
県知事表彰 3人が受賞
産業や地方自治など各分野で功績のあった人に贈られる今年度の知事表彰が5日、長野市で行われ伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受賞しました。 産業功労として、県商工会連合会理事で箕輪町の黒田重行さんが受賞しました。 黒田さんは、平成24年から県商工会連合会理事を務め、長年に渡り商工業の発展に尽力したとして表彰されました。
-
伊那市美篶の矢島信之さん 自宅庭で「木陰演奏会」
伊那市美篶青島の矢島信之さんは、ムギナデシコが見ごろとなった自宅の庭に地元住民を招いて、演奏会を3日に開きました。 地元の交響楽団に所属している4人がクラシックや童謡など6曲を披露しました。 矢島さんは、地元の人たちを招待して去年から演奏会を開いています。 自宅横の畑ではムギナデシコが見ごろとなっています。 3年前に亡くなった妻美代子さんが育てていたものから種を取り少しずつ増やしてきました。 美代子さんは音楽が好きだったということです。 演奏会が終わると、矢島さんからのお土産で、ムギナデシコの摘み取りが行われました。 見頃は今月中旬までだという事です。
-
伊藤和弌さんらが始めたローメンの日 20回の節目
伊那の郷土食ローメンを考案した今は亡き伊藤和弌さんらが始めた割引サービス、ローメンの日が4日、20回の節目を迎えました。 ローメンは昭和30年代に食堂「萬里」を経営していた伊藤和弌さんとその仲間が考案したものです。 当時冷蔵庫が無く夏の暑い日は麺が日持ちしなかったため長く保存する方法として蒸し麺を開発しました。 具材として羊の肉とキャベツを入れ、中国語で炒めるという意味の「チャー」、肉の「ロー」、そして蒸し麺の「メン」を合わせてチャーローメンと名付け、いつしかローメンと呼ばれるようになりました。 伊藤さんは20年前の平成9年に飲食店の仲間を集めて伊那ローメンズクラブを立ち上げ初代会長となり蒸し麺の語呂合わせで6月4日をローメンの日に制定するなどその普及に力をいれてきました。 伊藤さんは平成19年に亡くなりましたがクラブのメンバーがその遺志を継ぎ郷土食を伝えています。
-
かんてんぱぱ祭りで全国各地60種類の羊かんを販売
伊那市の伊那食品工業の「かんてんぱぱ祭り」が3日に行われ全国各地の60種類の羊かんが販売されました。 北海道から大分県まで、18都道府県の24社、60種類の羊かんが販売されました。 羊かんを作るには寒天が欠かせません。 伊那食品工業は、取引のある東京の老舗和菓子店とともに実行委員会を立ち上げ、羊かんをPRする「羊かんコレクション」を2010年から全国各地で行っています。 伊那食品工業で行われるのは初めてで、訪れた人たちは試食をしながら好みの商品を購入していました。 伊那食品では、「昔は保存食としても扱われていて、1年中どんな気温でも溶けずにおいしく食べられる羊かんの魅力を、もう一度多くの人に再発見してもらいたい」と話していました。 用意された羊かんは午前中でほぼ完売しました。
-
伊那市のセンターテニスコート リニューアル記念イベント
伊那市中央にあるセンターテニスコートのリニューアル記念イベントが3日に行われ、ヨネックスソフトテニスチームの選手がエキシビジョンマッチを行いました。 全日本シングルス選手権大会で2年連続優勝した徳川愛実選手ら4人がエキシビジョンマッチを行いました。 センターテニスコートは4月にリニューアルオープンし今日はその記念イベントです。 ソフトテニス部に所属している伊那市内の中学生や高校生を中心に150人ほどが参加しました。 センターテニスコートは、去年10月から今年3月末まで改修工事を行い、14面の人工芝のコートが完成しました。 伊那市によりますと、人工芝のテニスコートとしては県内で3番目の規模だということです。 リニューアルイベントは4日にも行われ、事前に申し込みのあった上伊那在住の50人が参加する予定です。 伊那市では、来年度以降、ソフトテニス連盟主催の北信越大会などの誘致をしていきたいとしています。
-
しんわの丘ローズガーデン10周年記念セレモニー
2007年にグランドオープンした伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンが10周年を迎え、記念セレモニーが今日行われました。 伊那市消防団音楽隊が演奏を披露して、10周セレモニーに花を添えました。 しんわの丘ローズガーデンは、伊那市高遠町の伸和コントロールズ株式会社が長野事業所20周年をきっかけに整備し、2007年にグランドオープンしました。 220種類1,800本のバラが植えられていて、現在は咲き始めです。 10周年を記念し、新しい品種のバラ4種類が植えられました。 白鳥孝伊那市長はあいさつで、バラを中心にまちづくりを進める自治体などで組織する「ばら制定都市会議・通称ばらサミット」に伊那市が加盟したことをあげ、「数年後に市内でばらサミットが開催できるよう、この地域のバラを全国に発信していきたい」と話していました。 大輪系のバラは来週から見ごろを迎えるということです。
-
50代女性が約83万円だまし取られる特殊詐欺被害
5月中旬、伊那市内に住む50代の女性がおよそ83万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。 伊那警察署の発表によりますと、5月中旬、被害者がインターネットサイトを閲覧中、画面上に「会員登録されました」などと表示されました。 画面に表示された連絡先に電話を掛けたところ、関係者を装う男から「退会手続き費用として会員費と入会費を支払う必要がある」「支払いをすれば会員費は返す」 などと言われ、被害者は2回にわたり、コンビニエンスストアのインターネット代金収納代行サービスで支払いをしました。 その後も「別のサイトにも会員登録がある」などと言われ、合計でおよそ83万円を支払いました。 期日になっても返金されることがなかったことから、被害者が警察に相談し、詐欺に気づいたものです。 伊那警察署では身に覚えのない料金を請求されてもすぐに相手に連絡をしないことや、一人で判断せず、必ず家族や警察に連絡をすることなどを呼び掛けています。
-
移住希望者が一泊二日で体験会
伊那市への移住希望者が一泊二日で田植えと空き家見学をする体験会が4日まで開かれています。 2日は、伊那市東春近の農事組合法人田原の田んぼで田植えをしました。 東京や愛知など県外から12組17人が参加し、そのうちの5組9人が伊那市への移住を検討しています。 伊那市は、希望者に、より具体的に移住を考えてもらおうと、これまでの農業体験と空き家見学を組み合わせ、初めて一泊二日で体験会を開きました。 4日は手良や西春近、高遠町の3つの空き家を見学します。 どれも庭があり、家庭菜園ができる物件だということです。 昨年度の伊那市への移住者は49組80人で、関東甲信越からが55%を占めています。 3日はほかに、田原の地区内を歩き石仏などを見学したほか、地域住民と夕食を共にし交流したということです。
-
鎌倉國光さん 石仏写真展
駒ヶ根市の鎌倉國光さんが撮影した石仏の写真展が、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 写真は、高遠町出身の石工守屋貞治が彫った石仏を撮影したもので50点が展示されています。 撮影場所は山梨県北杜市の海岸寺で、ここには守屋貞治が8年間かけて完成させた百体観音があります。 鎌倉さんは、10年以上前に海岸寺の石仏をまとめた写真集に魅せられ、撮影を始めたということです。 こちらは「佉羅陀千地蔵菩薩」です。 「佉羅陀千」は菩薩が住む浄土という意味で、切れ長で涼し気な目が意志を宿しているように感じるということです。 鎌倉さんはこれまで、国内外の山へ登り撮影した写真を展示していましたが、長年取り組んできた「石仏」の写真を多くの人に見てもらおうと今回初めてこのテーマで写真展を開きました。 鎌倉國光さんの石仏写真展は、6日(火)まで、いなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
-
初公開の縄文土器や小判が並ぶ
伊那市内で出土した初公開の縄文土器や小判などを並べた企画展が伊那市創造館で開かれています。 館内には旧石器時代から近世までの出土品が時代ごとに並べられています。 2015年、平成26年に美篶芦沢で発掘された縄文土器はほぼ完全な形で出土しました。 初公開となるこの土器は今から約5000年前のものと推定されています。 1967年、昭和42年に美篶笠原で見つかった25枚の小判と小判が入っていた磁器の一部も展示されています。 企画展ではほかに市内に425か所ある遺跡の地図もあります。 企画展はあまり知られていない遺跡の価値を見直そうと開かれているもので、濵慎一学芸員は「伊那市の歴史を知るうえで価値のある出土品が並んでいる」と話していました。 この企画展は8月31日まで伊那市創造館で入場無料で開かれています。
-
1人暮らしの高齢者世帯対象に水道の無料点検
1日から始まった水道週間に合わせて一人暮らしの高齢者を対象にした水道の無料点検が2日伊那市内で行われました。 水道の無料点検は伊那市水道事業協同組合が行ったものです。 組合に加盟している23社が分担して一人暮らしの高齢者宅、60世帯を回りました。 水道事業者はパッキンを変えたり蛇口部分を点検したりしていました。 伊那市水道事業協同組合では「水道は毎日使うものなのでどうしても傷んできます。これを機会に 事業者を身近に感じ何かあったら気軽に相談してもらいたい。」と話していました。
-
南アルプス北岳 ケージでライチョウ保護へ
環境省は今年度、絶滅のおそれがあるライチョウの保護と増殖に向け、南アルプスの北岳でケージによる保護を行います。 ライチョウは本州の中部の高山帯に生息しその数は2千羽まで減少していると見られています。 特に南アルプスの北岳周辺では減少が著しく、1981年の調査では120羽生息していましたが、2016年には24羽まで減少しました。 環境省では、北岳のライチョウの保護と増殖に向け今月からケージによる保護を行います。 今月から来月にかけ、ライチョウの家族を小型の移動式ケージに収容した後、大型のケージに誘導し20日間程度保護します。 ライチョウの雛は、雨や気温の変化による影響の他に、最近は猛禽類やキツネなどの捕食により減少していると見られています。 今年度からはライチョウを襲うキツネやテン、イタチの捕獲を北岳で行う計画です。 環境省では、北岳のライチョウの個体数の回復の状況により、南アルプス全体に取り組みを広げていきたいとしています。
-
南ア遭対協 防災ヘリ犠牲者に黙とうささげる
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の定期総会が2日伊那市長谷総合支所で開かれ、3月に発生した消防防災ヘリコプターの墜落事故で亡くなった9人に黙とうをささげました。 総会では、出席した県や市、警察の関係者など30人が黙とうを行い、消防防災ヘリの墜落事故で亡くなった9人の冥福を祈りました。 昨年度南アルプス北部地区で発生した遭難事故は、8件で1人が死亡しました。 8件の遭難事故のうちヘリによる救助は7件あり、墜落した消防防災ヘリは2件の救助を担当しました。 会長の白鳥孝伊那市長は「空からの救助が主体だったが、今後は地上から救助するケースが増えてくる。十分な体力と、地形を頭に入れいざという事態に備えてほしい」と挨拶しました。 総会ではこのほかに、11年間救助隊に在籍する中村稔さんに功労者表彰が、33年間在籍しこの春救助隊を退いた伊藤誉さんに感謝状が贈られました。
-
1人1会員増強の取り組み強化
公益社団法人伊那広域シルバー人材センターの定時総会が伊那文化会館で26日、開かれ今年度は1人1会員増強の取り組みを強化することが承認されました。 定時総会では今年度の事業計画などが示されました。 初めての試みとして会員増強キャンペーン月間を5月と7月に設け1人1会員増強の取り組みを強化実施するとしています。 昨年度末の会員数は630人で年度当初より4人増加しましたが高齢化や体調不良による退会が進んでいるということです。 仕事の受注件数は7,373件で前の年度と比べて815件の減少、契約金額は3億6,000万円で970万円の減少となっています。 伊那広域シルバー人材センターでは「高齢者福祉サービスや家事援助サービスのニーズが高まっている。今後も受注の増加、会員の増強に取り組んでいきたい。」と話していました。
-
プチマルシェ 移動キッチン制作中
伊那市新山でヨーロッパの郷土料理を提供するレストラン「プチマルシェ」は、トラックの荷台に厨房が乗る移動式キッチンを制作中です。 伊那市新山にあるプチマルシェです。新山の中でも奥深い場所にあります。 作っているのは、設計から手作りという木製の移動式キッチン。 1日も、板の長さを測ったり切断するなどの作業が行われていました。 キッチンには、コンロやオーブンが設置される予定です。 手がけているのは、プチマルシェのシェフ・大竹 明郁(あいく)さんと妻の美保子さん、宮田村の地域おこし協力隊の高橋 明里(あかり)さんの3人です。 プチマルシェの大竹夫妻は、依頼を受けた家庭に出張し青空のもとで料理を提供したいと考えています。 高橋さんはイベントなどに移動販売で出向き自家焙煎のコーヒーを提供したいと考えています。 両者の思惑が一致し、共同で移動式キッチンを作ることにしました。 移動式キッチンは7月中には完成予定で、県から飲食営業許可が取れ次第、営業していきたいとしています。 なお、手作りで木製の移動式キッチンカーは、県内では初なのではないかということです。
-
井月句碑 ゆかりの富県に建立
幕末に伊那谷を放浪した俳人・井上井月を偲び、ゆかりの地、伊那市富県に句碑が建立されました。 1日は、建立委員会のメンバーや、来賓として白鳥孝伊那市長らが出席し、句碑の除幕式が行われました。 句碑には、明治18年の秋に井月が詠んだとされる「落ち栗の座を定めるや 窪溜(た)まり」の文字が刻まれています。井月の直筆を拡大したものです。 実行委員会では、富県区民636人と地区外からの協賛金、およそ150万円を集め建立しました。 井上井月は、富県から駒ケ根に抜ける火山峠で倒れ、弟子の竹風(ちくふう)宅に運ばれました。 竹風宅は、今回句碑が建てられた場所の150メートルほど下にあったということです。 井月顕彰会前会長の堀内(ほりうち)功(つとむ)さんが、この地を訪れた際、近くに栗畑があるのを見て、ここに句碑を立ててはどうかと、地元に持ち掛けました。 白鳥市長は、「俳句を世界遺産にという動きもある中で、伊那には井月がいる。井月とともに地域が繫栄してほしい」と話していました。
-
伊那西高校 夏服に衣替え
6月に入り衣替えのシーズンとなりました。 伊那市の伊那西高校では、夏服を着た生徒たちが登校する姿が見られました。 伊那西高校では1日から夏服に衣替えとなり、生徒たちはチェックのスカートに白のセーラー服を着て登校していました。 1日の伊那地域は朝から雲が広がり、今朝7時頃の気温は17.1度と涼しく、多くの生徒がカーディガンを羽織って登校していました。
-
高遠町総合支所庁舎移転案示す
伊那市は、老朽化や耐震性の課題を抱える高遠町総合支所庁舎について近くにある高遠町保健センター内に機能を移転する方針案を示しました。 30日開かれた、地域自治協議会と区長会の合同会議で方針案が示されました。 高遠町総合支所庁舎は合併前の高遠町役場として昭和41年に建設されました。 伊那市では、建設から50年以上が経過していることや耐震性が不足していることから高遠町総合支所のあり方について庁舎内で検討してきました。 検討の結果、課題を解消するには既存の市の施設への移転が適切で、移転候補地については、高遠町保健センターが適当との考えがまとめられました。 保健センターは、高遠町図書館や文化センターなど公共施設の近くにあり、市民の利便性が高いことや駐車場スペースが確保できることをメリットに上げています。 出席した区長からは、「住民説明会を開いて欲しい」といった声があがり、伊那市では、意見を聞きながら進めていきたいとしています。
-
市街地にそば店開業を応援
伊那商工会議所は、信州そば発祥の地伊那をPRするのに市街地にそば店が少ないことから、開業する人を応援する事業をスタートさせました。 31日は、記者会見が開かれ、事業の概要についての説明がありました。 伊那商工会議所では、伊那の食プロジェクト特別委員会を立ち上げそば振興に取り組みます。 信州そば発祥の地伊那を売り出すのに市街地にそば店が少ないとして今回、開業者を募集し支援します。 創業や経営、そば打ち技術講習会を組み合わせたカリキュラムを計画していて、受講した人には修了証が発行されます。
-
伊那市美篶でポピーが見ごろ
伊那市美篶の矢島清さんの畑では、ポピーの花が見ごろを迎えています。 矢島さんは景観を良くしようとおよそ6アールの畑にポピーの種を撒きました。 矢島さんによると花は6月上旬まで楽しめるということです。
-
南アルプス食害対策協議会発足から10年で今年度記念事業
南アルプス食害対策協議会は発足から10年を迎える事から、講演会などの記念事業を今年度行う計画です。 31日、伊那市役所で総会が開かれ、今年度の事業計画が確認されました。 協議会は平成19年9月に野生動物からの高山植物の保護と復元を目的に発足しました。平成20年度からは、ニホンジカの食害から守るための防護柵を設置しています。 信州大学の渡邉修准教授は「柵の設置で植生が回復しているのは間違いないので、引き続きモニタリングを続けていきたい」と話していました。 協議会発足の10周年記念事業は来年2月に行われる予定です。
-
入野谷そばの在来種 圃場広げ栽培さらに拡大へ
入野谷在来種のそばの復活を目指す「伊那そば振興会」は今年、これまでの圃場の5倍となる面積で栽培を行う計画です。 30日は、これまでも圃場として活用してきた伊那市長谷浦で、草刈などを、振興会のメンバーや信州大学農学部の学生など20人が行いました。 新しく開墾した場所はこれまでの圃場のすぐ隣で、およそ800平方メートルの広さがあり、合わせると1000平方メートルになります。 交配の可能性が低いこの圃場でさらに栽培の拡大を行うための種を増やします。 数年前まで畑として活用されていた場所で、敷地内には動物から作物を守るために使ったと思われる壊れた柵などが散乱していました。 参加者は、柵に使われていた角材や有刺鉄線などを外しながら集めていました。 振興会では、去年から在来種のそば復活に向けて栽培を始めました。 去年は200平方メートルに100グラムの種をまき、70倍となる7キロの種を収穫しました。 飯島進会長は「圃場を増やしてどこまで成功するかわからないけれど、今年は販売できるくらいまで増やせればうれしい」と話していました。 今後も整備を続け、7月には2回に分けて播種作業を行うということです。 今年は去年の5倍となる500グラムの種をまく予定だということです。
-
高遠さくら発電所 自然エネルギーを世田谷に供給
高遠ダムから放流される水を有効活用した発電所「高遠さくら発電所」が完成し、30日に竣工式が行われました。 この日は、中島恵理長野県副知事や、白鳥孝伊那市長らが出席して、セレモニーが行われました。 新たに完成した「高遠さくら発電所」は、高遠ダムから毎秒およそ1トンずつ放流されている水を有効活用しようと、県内の発電所では17年ぶりに建設され、総事業費はおよそ5億円となっています。 水は、パイプを通って23メートル落下し、施設内の水車をまわして発電します。 年間およそ124万9千キロワット発電する計算で、一般家庭350世帯分の消費電力量に相当するということです。 さくら発電所でつくられた電気は、自然エネルギーの買い取りなどを行っている電力会社を通じて、東京都世田谷区の保育園などに供給されることになっています。 地方でつくられた電気が都市部に供給されるといもので、全国でも初めての電力供給の形だということです。 白鳥市長は「全国に先駆けた素晴らしい取り組み。世田谷区との交流が広がっていけば」と話していました。 保坂展人世田谷区長は「長野県と世田谷区にできて、他でできないわけがない。そういった意味でも全国に先駆けた素晴らしい取り組みになったと思う」と話していました。 式典で中島副知事は「自然エネルギーの利用が拡大することは、県の目指す持続可能な社会の構築につながる。あわせて世田谷区と電気を通じた交流が発展していけばうれしい」とあいさつしました。 県企業局によると、さくら発電所でつくられた電気は、「固定価格買取制度」対象の20年間でおよそ3億2千万円の純利益になる見込みです。