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新山小存続へ陳情書 考える会が伊那市に提出
統合問題が出ている、伊那市の新山小学校の存続を願う住民の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)は1日、行政と共に協議していくための体制づくりについて、陳情書を市へ提出した。
陳情の内容は、(1)新山の保育教育問題についての担当職員(相談窓口)の設置(2)(方策に対し関係部署が多岐にわたるため)行政内の横断的な担当者協議会の設置竏窒フ2つ。若林会長は「重要でかつ緊急性のある問題なので協働したい」とした。
陳情書を受け取った酒井茂助役は、(1)に対し「職員の地区担当制度を活用してほしい」と提案。(2)に対しては「すぐには決められないので、会の議論の推移をみてから考えたい」と答えた。
若林会長は「自立した協議を進め、提言を改めて見せたい」と提案。酒井助役は「努力している地域は支援していきたい。住民の思いが反映できるよう進めたい」と話した。
会は存続に向けて現在、▼市営分譲住宅の建設▼地域型スクールバスによる通園通学生の募集竏窒ノついて検討。12月3日、住民フォーラムを開き、具体的な方策をまとめていきたいとしている。
陳情書を提出した若林会長(右から3番目)ら4人 -
伊那市長谷でツキノワグマ捕獲
30日午前、伊那市長谷浦で女性がツキノワグマに襲われた事件に関係し、同市長谷総合支所などは31日夜、同固体と思われるクマを、同地区杉島に設置した檻で捕獲=写真=し、1日早朝に射殺した。
同支所産業振興課の話によると、クマは体長1メートル34センチ、体重約90キロで4、5歳の雄。事件発生後、猟友会が犬を放って杉島地籍へ追い込んだと思われるクマを捕まえた。
関係者は「クマを一頭捕まえただけでは安心できない。冬眠する12月ごろまでは、民家の庭先のカキを狙ったりするので十分注意が必要」と呼び掛けていた。 -
伊那公民館文化祭始まる 展示 - 量・質とも充実
伊那市の伊那公民館(武田登館長)で1日、文化祭が始まった。公民館クラブ・サークルが絵画、書、陶芸、絵手紙、写真、押し花など約1400点を出品。個性豊かなそれぞれの力作に、地域住民の注目が集まっている。
本年は児童、生徒からの出品数も充実し、新たに公民館活動に所属した団体も増え、例年より約100点ほど多く展示。「新しい風が吹き込んでいる」と武田館長は、作品数の増加を喜んでいる。
新加盟の庭づくりサークル「花と緑の会」は、館内に「心安らぐ色合いの庭」「田舎(いなか)暮らしを楽しむ庭」などの4つのテーマに沿ったミニガーデンを設置。庭づくりの楽しさが伝わる、会場を彩った草花に、人々の足が止まっている=写真。
最終日の3日は、午前11時30分からステージ発表があり、大正筝、詩吟、ダンス、太極拳、マジックなど22演目を利用者が披露する。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
伊那節保存会 久々の単独公演「おさらい会」5日
伊那節保存会は5日、伊那市駅前ビルいなっせで、新伊那市誕生を記念した発表会「伊那節保存会おさらい会」を開く。久しぶりとなる単独公演の成功に向け、会員らの練習も熱を帯びている。
発表は2部構成で計20演目。前半は「伊那節」をはじめとする、「竜勝寺山」(高遠町)「ざんざ節」(長谷)など地元民謡を、後半は全国の民謡を踊りや歌で披露する。演目の中には、狐島民謡会、民謡やまびこ会の参加もある。
このほどあった最後の練習では、会員らが舞台で立ち位置を確認するなど、全演目を通しで練習した=写真。
北原正明副会長(68)=伊那市境=は「初めての2時間という長時間公演に心配や不安はあるが、練習してきた成果を一生懸命披露したい」と意気込んでいる。
同保存会は伊那公民館の所属団体で、創立は1926(大正15)年。現在は会員15人が週に1回の同公民館での練習で、伊那節や日本各地の民謡の踊り、歌などを練習している。
発表会は午後1時30分開場、2時から開演。入場無料。 -
ヒノキの枝打ちに挑戦・森林の果す役割学ぶ
伊那市の西春近南小学校の5・6年生49人は31日、地元藤沢の西春近財産区有林でヒノキの枝打ちなどをした=写真。初めてのこぎりを使う児童もいたが、次第にコツを覚えると楽しみながら作業を進めた。
「みどりの少年団」活動の一環として、森林の果たす役割や木を育てる過程に理解を深める目的。同小学校では、4年前から5・6年生が間伐作業などを体験している。
この日は、樹齢4年のヒノキ約300本がある林で枝打ち作業をしたり、アカマツの保育林でヤマザクラ、ヌルデなどの雑木を除伐したりと、2学年が交互に作業。財産区議員から指導を受けながら枝打ちは、根元から約1メートル50センチほどの高さまである枝を切った。
2年目の参加となる6年生の唐澤勇和君(12)は「山で作業するのはおもしろい。でも山はいっぱいあるので木の世話をするのは大変そう」と感想を述べていた。 -
かんてんぱぱで生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~
木工、陶芸、籐工芸、染色を手掛ける4作家による「生活(くらし)を彩る工房展~木・籐・土・布が織なすハーモニー~」が25日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。生活に彩りを添える家具や食器、染色バッグや籐工芸の花器など約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
昨年夏に続く2回目で、長野市の籐作家・石田克成さん、陶芸家・大森國子さん、岡谷市の家具作家・小松稔さんに加え、横浜市の染色作家・田澤実枝子さんが新たに加わった。
春・夏・秋・冬の各季節に作品展を開こう-と、今年は秋を選んだ。作品も秋をイメージしたものを多く展示。実用的な天然素材の作品が中心で、古い木材をリフォームしたテーブルや、花器にもなるオリジナルバッグなど、面白い作品も多い。また会場では、それぞれの作品をコーディネートすることもできる。
入場無料。午前10時~午後5時。11月5日まで。 -
健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」
伊那市西箕輪社会福祉協議会主催の健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」は29日、西箕輪公民館であった。健康よもやま話の講演や展示、模擬店などがあり、地域住民が多く訪れにぎわった。
血圧や骨密度を測定する健康チェック、呼気中の一酸化炭素濃度測定、アルコールパッチテスト、健康相談、栄養食品の展示、とろみ調整食品の試食・展示など健康に関するコーナーをはじめ、小学生による抹茶サービス、伊那養護学校の作品展示や製品販売、西箕輪小学校のブース、西箕輪中学校吹奏楽部の演奏など盛りだくさんの内容だった。
講演は上伊那薬剤師会の織井正人事務局長が「健康よもやま話」で薬の話をした。訪れた人は講演で学んだり、展示や催しを楽しんでいた。 -
伊那マジッククラブのマジックショー
伊那市周辺に住むマジック愛好家でつくる伊那マジッククラブは29日、「奇術を楽しむ日曜日」を、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた=写真。会員20人が、多彩なマジックを披露。場内を埋め尽くした約300人の観客を楽しませた。
地域の人たちに楽しんでほしい竏窒ニ、例年開いているマジックショーで34回目。ベテランから初心者コースで学ぶ人まで、さまざまな芸暦の出演者が、新聞紙やシャボン玉、シルク布などを使ったステージを展開した。
「新聞紙の不思議」」というテーマで臨んだ中学1年生の西納修一くんは、破った新聞紙をつなげたり、紙と紙の間からテープを出すマジックを披露し、会場を沸かせていた。 -
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会の吟詠発表大会
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会の発表大会が29日、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。会員など約90人が参加し、自慢ののどを披露し合った=写真。
発表会は34回目。今年は、それぞれのレベルに応じて競う4部門のほか、指導者レベルが吟ずる部門、昨年各部門で優勝した会員が吟ずる部門など12部門を設けた。
その中の一つ、剣詩舞の部では、「高遠城と絵島をしのぶ」をテーマとし、それにゆかりがある詩や歌を数人が吟詠。ナレーションとともに、伊藤楠洲の「高遠城懐古」や絵島節、絵島が江戸を離れる時に残した和歌などを剣舞や詩舞、舞踊を交えて吟じ、訪れた人たちを楽しませた。 -
三峰川堤防に子グマ
伊那市美篶青島の「戸隠さまの森」付近で31日、コグマ1頭が出没し、伊那署員らが捕まえて山へ放した。けが人はいなかった。
散歩中の女性が見つけ、午前10時18分、伊那消防署へ通報。消防署から伊那署、市役所へ連絡した。
署員らが現場に駆けつけたときには、コグマは桜の木の上。隣の木へ移ろうとした瞬間に木から落ち、さすまたを持ったり、手袋をはめた署員、県・市職員4人ほどが取り押さえて、おりに入れた。捕獲に要した時間は約30分。
コグマの体長は40センチほどで、東山から来たのではないかという。近くに親グマはいなかった。
場所は三峰川右岸で、自動車の往来が多い市道上新田20号線沿い。
地域住民は「こんな場所まで来るなんて怖い」と驚いていた。 -
箕輪町の演劇グループ「ぽこ・あ・ぽこ」が3日にいなっせで公演
箕輪町などの母親らでつくる「ぽこ・あ・ぽこ」(中坪睦代代表)が、手作りミュージカル「オーザッピの夢物語」の公演が11月3日、伊那市駅前ビル・いなっせである。
演目は今年の箕輪町の生涯学習フェスティバルの中で披露した「オーザッピの夢物語」。これまでは、既存のキャラクターを使ったミュージカルを演じてきたが、グループ結成10周年となる今年は、登場人物もオリジナルのものを考案し、ストーリーの構成から歌、ダンスまで、すべて自分たちで手掛けた。メンバーの子どもたちも出演するかわいらしいステージとなっている。
ストーリーはお城のお姫様に憧れる鳥・オーザッピを主人公として展開。どんな生き方が幸せかなんていうことは、誰にも決められない竏秩Bそんなメッセージを込めた。
公演は午前11時(開場は午前10時半)からと、午後2時(開場は午後1時半)の2回。入場は無料。
問い合わせはいなっせテナント会・いなっせ管理組合(TEL71・5115)へ。 -
伊那市民体育祭弓道競技
第53回伊那市民体育祭弓道競技は29日、伊那市武道館弓道場であった。一般と高校生170人が出場し、日ごろの修練の結果を競い合った。
市内在住または市内に勤務、就学する一般と高校生が対象。一般は30人、高校生は上伊那郡内の高校から140人が出場した。
種目は団体予選を兼ねる近的個人の一般、高校男子、高校女子で各8射と、近的団体。団体は1チーム3人で上位8チームによるトーナメント。
個人の部では緊張感漂う中、選手は集中力を高め真剣な表情で8本の矢を次々と射った。
結果は次の通り(敬称略)。
【個人の部】▼高校男子=(1)清水一宏(弥生A)(2)竹沢和馬(伊那北A)(3)春日朋也(弥生B)▼高校女子=(1)倉田奈都美(伊那北A)(2)平沢萌美(伊那西H)(3)西村柚実里(伊那西B)▼一般=(1)山田洋史(弥生OB)(2)柴種徳(富方)(3)尾川英弘(信大)
【団体の部】(1)弥生男子B(春日朋也、足助元、荒井士人)(2)信大(渡辺純、平野菜津美、尾川英弘)(3)一般混合(湯沢久、土屋一穂、萩原秀紀) -
女性プラザ伊那利用者の会第21回紅花祭
伊那市の女性プラザ伊那利用者の会は29日、第21回文化祭「紅花祭」を女性プラザ伊那で開いた。ステージや展示で日ごろの活動の成果を披露した。
活動の集大成として年1回開く恒例の文化祭。舞台発表では箏曲、親子キッドビクス、気功、ダンス、新舞踊、太極拳、社交ダンス、詩吟、大正琴など14プログラムで熱演を繰り広げ、会場から温かな拍手が起きていた。
展示はステンドグラス、パッチワーク、押し花、生花、織物、絵画、編み物、ステンシル、文化刺しゅうなどで、どれも力作ぞろい。訪れた人は1点1点興味深く、じっくりと鑑賞していた。
会場には煎茶席のほか喫茶や売店もあり、家族連れも多く訪れてにぎわった。 -
いなっせ3周年記念イベント
吹奏楽フェスティバル伊那市のいなっせ開館3周年を記念したイベント「吹奏楽フェスティバル」(いなっせ管理組合主催)が29日、いなっせ北側のコミュニティ広場であった。中学校の吹奏楽部が演奏を披露し、家族や沿道の人々が青空の下で軽快な音楽を楽しんだ。
出演は1周年記念イベントから連続出演している伊那中学校吹奏楽部(部員38人)と、今回初出演の宮田中学校吹奏楽部(部員30人。
伊那中は「ミッキーのマジカルマーチ」「シング・シング・シング」、宮田中は「ミッキーマウス」、アイーダの「凱旋行進曲」、モーツァルトメドレー「フック・トゥ・オン・モーツァルト」などを演奏した。
観衆は吹奏楽の演奏に手拍子でリズムを取ったり、写真を撮ったりしながら楽しんでいた。
記念イベントで11月3日には、ぽこ・あ・ぽこミュージカル「オーザッピの『夢物語』」がホールである。午前11時、午後2時の2回公演。無料。 -
三峰川まつり
自然体験をしながら、三峰川のことを知ってもらおう竏窒ニ29日、「第2回三峰川まつり」が伊那市青島三峰川河原などであった。家族連れなどが訪れ、川原の様子やそこに生息する動植物を観察。三峰川流域でとれた野菜を使った「三峰川鍋」などを楽しんだ。三峰川みらい会議主催。
三峰川みらい計画Fエリアの弁財天河原が完成した区切りに、昨年から始めた取り組み。今年は、昨年国が取り組んだ自然再生事業が、7月豪雨以降どのように変化したかを見る「三峰川ウォッチング」を実施。天竜川上流河川事務所の職員が、もともと河原になかった植物が流された反面、深い根を張る在来種が生き延びたことや、上流にあったアレチウリの種や根が、流木に絡まり、この地に根付いてしまっていることなどを解説した。
そのほかにもネイチャーゲームや、三峰川に関する問題を出題する「三峰川ものしりコンテスト」など、さまざまな企画が催された。
今年は、例年行っている写生大会も同時開催。約40人が参加し、秋空の下を流れる三峰川周辺の風景などを描いていた。 -
入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電計画に反対一万人署名連絡会が署名活動を開始
入笠山や鹿嶺高原周辺などにある風力発電計画に反対する上伊那、諏訪地域の約25団体は、1万人を目標とする建設反対の署名集めを始める。署名は、11月末に伊那市議会議長あてに提出し、計画の是非が決まると見込まれる12月議会までに、強い反対の意向を訴える。事務局の北原功さんは「風力というとクリーンなイメージがあるが、それに伴う問題もある。詳細な計画は示されておらず、判断材料がまったくない中で議会採決される恐れがある。また、住民の多くは計画事態を知らない。署名活動を通して、住民にもこの計画を知ってもらいたい」と語る。
署名活動を行う「入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電計画に反対一万人署名連絡会」は、これまで反対活動をしてきた「入笠山周辺の風力発電をやめさせる会」を母体に、より幅広い団体が加わって発足。代表世話人は、伊藤精晤信州大学農学部教授が務める。
1万枚作成した署名用紙には、風力発電計画に伴い発生することが想定されるいくつかの問題を明記。住民にも風力発電の実情を知ってもらうとともに、署名への理解を求めていく。
集まった署名は1週間ごと集計し、11月25日に最終集計を行う。登山道や山頂での署名活動も考えており、署名の収集具合を見ながら公開質問状や陳情書の提出も検討していく。
今後も、協力者を募っていく予定で、ホームページ上からの署名も可能となっている。
問い合わせは事務局(TEL090・8747・7474)北原さん、ホームページは(http://furusato.main.jp/)。 -
仲仙寺で蜜バチ供養
世話になったミツバチへの感謝を込めて30日、伊那市西箕輪の仲仙寺で、果実の受粉作業を終えて死んだミツバチのハチ供養があった。上伊那を中心とするイチゴ生産者や、上伊那農業協同組合関係者、養蜂家など約17人が集まり、祭壇に置かれたミツバチの写真に手を合わせた=写真。
個人でハチ供養をしていた伊那市御園の養蜂家・小松実治さん(74)が、受粉にミツバチを使う生産者にも呼びかけて始めた取り組みで10年目。例年、次のハチをハウスに入れる前のこの時期、合同供養を行っている。
1つのハウスに放すミツバチは、約1万5千匹。一般的なミツハチの冬場の寿命は、約6カ月だが、ハウスの中で働く受粉用蜜バチの寿命は約2カ月と短命になるという。
参列者は順々に祭壇に進み、感謝の念を込めてハチの写真の前で焼香を上げた。 -
伊那市長谷浦 自宅庭でクマに襲われ重傷
30日午前10時30分ごろ、伊那市長谷浦に住む無職の西村くにゑさん(70)が自宅の庭でクマに襲われ、顔や頭、両腕などに重傷をおった。今年に入って上伊那では2件目、伊那署管内では初めての人的被害が出た。
同署の調べによると、西村さんは、敷地内で飼い犬がほえていたため、外に出たところ、後方からクマに襲われたという。庭にあった養蜂箱を荒した形跡があることから、はちみつを狙ったと思われる。
西村さんは、襲われた後、自分の足で助けを求め、近くの男性(76)の車で近くの診療所へ搬送された。男性によると「『クマに襲われた』と叫ぶ声が聞こえて見にいくと、顔を血だらけにしていた。意識はあるようだった」と話している。
上伊那地方事務所、市、猟友会など約25人が辺りの山などを捜索するがクマは見つかっていない。同日午後4時ごろ、付近に檻を設置し、捕獲を試みている。
地元住民によると、長谷地域では約40年間、クマの被害はないという。今年に入って同地区では、5件ほどの目撃情報がある。
上伊那では本年(30日朝までに)、63頭を捕獲、14頭を処分した。8月にピークは過ぎたものの、現在でも伊那市内の西箕輪、西春近で目撃が多くあるという。
西村さんのサンダルが残された被害現場を捜査する関係者 -
県図書館大会・伊那市で 読書で豊かな心を
第56回県図書館大会が28日、伊那市の県伊那文化会館などであり、大学教授による講演や分科会などに約650人が集まった。県図書館協会の役員でつくる同大会運営委員会の主催。
一人ひとりの生活を充実させるため、生涯学習の拠点となる図書館のあり方を考えるため毎年、県内4ブロックを回って開いている。本年は「読書を通じて育む『豊かな心・うるおいのある生活』」を大会テーマとした。
分科会は、県伊那文化会館、伊那中学校、高遠町図書館であった。「地域住民のニーズと公共図書館サービス」「子どもの主体的な学びを支える学校図書館のあり方」など、14のテーマに分かれ、パネルディスカッションや実践発表をした。
読み聞かせボランティアグループは、絵本を読んだり、パネルシアターに合わせて歌うなどのステージ発表。上伊那PTA親子文庫は、語りの中にピアノや太鼓の演奏を交えて物語の情緒を演出した。
上伊那PTA親子文庫の実践発表には太鼓も登場 -
みはらしの湯、29日から営業再開
浴室天井のアルミ材が落下する事故があり、営業を休止していた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は28日、安全確保のために行っていた点検を終了し、29日から営業再開することを決めた。
同施設は今後、2年に1度のペースで行っていた定期点検の時期を見直すなどして、安全対策に努めていきたいとしている。
また今月は、休館日としていた31日も営業する。 -
下川手公民館で第2回趣味のふれあい作品展
区民の多彩な作品が一堂に並ぶ「第2回趣味のふれあい作品展」が28、29日、伊那市の下川手公民館で開かれている。絵画や盆栽、絵手紙など、さまざまな創作作品約120点が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
下川手社会福祉協議会のいきいきサロンの中で「区内でさまざまな創作活動をしている人の作品発表する機会を設ければ、交流の幅がもっと広がるのでは」という声があり、昨年から始まった作品展。今年は1日目を作品鑑賞の日、2日目を作品鑑賞と食事会の日とした。
昨年よりも多くの応募があり、オリジナル作品の創作をしている人、その道に本格的に取り組んでいる人、夫婦一緒に趣味を楽しんでいる人など、さまざま。今年は、美篶西部保育園からも作品の出展があったほか、90歳近いお年寄りの作品も並んだ。
今後は、小中学生の作品も募っていきたいとしている。
29日の公開時間は午前8時縲恁゚後11時半。 -
八幡町ハロウィン
伊那市の「八幡町ハロウィン」(八幡町実業団協同組合主催)が28日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」などであった。カボチャのちょうちん90個が並び、幻想的な雰囲気を作り出した。
カボチャのちょうちんは高さ30センチほど。伊那小学校2年泉組の児童や来場者らが作ったもので「きたっせ」駐車場に並べ、午後5時半すぎに点灯。ロウソクの火がゆらゆらと揺れ、さまざまな表情をした顔が浮かび上がった。
会場では仮装コンテストがあり、小学生を中心に69人がエントリー。とんがり帽子をかぶったり、黒いビニール袋の手作り衣装をまとったりした子どもたちが集まり、にぎやかだった。
また、組合に加入する46店で菓子を配るスタンプラリーには約千人が参加、用意した菓子300個が足りなくなるほどの人気だった。新たに加えたフォトコンテストは、11月に「きたっせ」で開く収穫祭で応募作品を展示する。
ハロウィーンは5回目で、商店街を楽しくにぎやかにしようと始まった。
尾崎晃一理事長は「年末にかけ、品をそろえ、買い物がしやすい店づくりをするので、ぜひ来店を」と来場者に呼びかけた。 -
エースドッジ 知事杯上伊那予選18チームで熱戦
岡谷、諏訪など県内4地区でつくる県エースドッジボール協会の県知事杯・県教育委員会杯上伊那地区予選が28日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など2会場であった=写真。県大会出場へ向け、トーナメントなどで各学年の代表チームを決めた。伊那毎日新聞社など後援。
上伊那の小学校単位の男女でチームをつくり、3縲・年生の各学年の部門で競技、計18チーム、約500人の選手らが熱戦を展開。会場に駆けつけた保護者は、我が子の頑張る姿に声援を送った。
「エースドッジボール」は、岡谷市の市制50周年記念事業(昭和61年)で考案。1チーム、1人のエースマンを置き、相互がいかに早くエースマンにボールを当てるかを競う。今大会は16回目。
結果は次の通り。
【3年生の部】 (1)こころファイターズ(箕輪東)(2)全勝みのちゃんファイターズ4(箕輪中部)(3)ミラクルキッズ(同)
【4年生の部】 (1)勝利のびっこ一番(箕輪東)(2)ドッジファイターズ(中川西)(3)パワーアップのびっこ(箕輪東)元気っ子!火ノ気!!(西箕輪)
【5年生の部】 (1)南小ハトポッポ5(南箕輪)(2)ファイターズ(西箕輪)
【6年生の部】 (1)チームさくら(西箕輪)(2)ウメッシュ!!(同)(3)ブルーサンダース(飯島)南小ハトポッポ6(南箕輪)
※各部門の1位は12月3日、岡谷市民総合体育館である県大会へ出場 -
山本勘助と高遠藩のかかわりは…
高遠城址(し)を築城したと伝わる、戦国武将武田信玄に使えた軍師、山本勘助を知るための講座が26日夜、伊那市高遠町の高遠閣で始まった。来年1月までの全3回で勘助の功績、信玄や高遠藩との関わりなどを学んでゆく。
07年のNHK大河ドラマ「風林火山」の主人公として注目を浴びている山本勘助。講座を主催する高遠町観光協会は「高遠と関係のあった人物を地元の人に知ってもらいたい」と企画した。
初日は、歴史を趣味で研究する自営業の矢澤章一さん(78)=同町東高遠=の講演に市内などから約100人が参加=写真。「風林火山」の原作者井上靖の小説や、伝記「甲陽軍艦」などを元に、築城技術の腕を買われて51歳で武田家に仕官した勘助の生涯を解説した。
矢澤さんは冒頭で、記録資料の中に記述が少ない勘助を「実在の人か架空の人か分からない」と紹介。「未だに不思議な人物である」などと興味をそそらせる口調に、参加者も注意深く耳を傾けていた。
「高遠城址の秋まつり」期間中の11月16日にある、第2回講座では、信州大学人文学部の笹本正治教授が講演する。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)へ。 -
キノコ採り男性死亡
26日午後2時50分ごろ、中川村大草の四徳発電所の東約100メートルの県道を車で通りかかった男性が、道路脇に倒れている伊那市西春近の無職金光箕中さん(70)を発見し、消防に通報した。金光さんは駒ケ根市内の病院に収容されたが、同日午後8時33分、脳挫傷で死亡した。
駒ケ根署の調べによると、金光さんは同日午後2時ごろ妻とキノコ採りに来て、それぞれ別の場所でキノコを採っていた。原因について同署は、遺体の状況などから県道脇の山から転落したものと見て調べを進めている。 -
かんてんぱぱで桑名智絵さんの彩画展
伊那市出身の水彩画家・桑名知絵さんによる「彩画展」が27日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。鮮やかな色彩で描かれた水彩画約30点が、訪れた人の目を楽しませている。
現在長野市で製作活動をしている桑名さんが、ふるさと展として開催している個展で6回目。色へのこだわりから、自身の作品を「彩画」と名付け、作品の中で色彩の魅力を最大限に引き出している。テーマは、自然が織りなす四季の情景を、心象風景としてとらえたものが中心。最近は、絵を額に入れる時、絵と額との間を埋めるために用いるマット素材に、作品を描くことに力を入れており、油彩や日本画を思わせる作風を実現している。
柔らかな色彩で描かれた幻想的な作品の数々は、どこか懐かしい雰囲気を持っており、見る人の心を和ませる。
桑名さんは「作品を見て癒しを感じてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後2時)。11月5日まで。 -
ハロウィーンのちょうちんづくりに挑戦
伊那市の伊那小学校2年泉組(鈴木修司教諭・31人)が27日、ハロウィーンのカボチャちょうちんづくりに挑戦した。児童たちは自分の顔より大きなカボチャを相手に思い思いの作品を仕上げた。
28日にある、八幡町実業団協同組合の「八幡町ハロウィン」に展示するため、同組合の依頼で制作。児童は、組合員や保護者の力を借りて2縲・キロほどのカボチャに表情を描いていった。
小型のこぎりやスプーンなどを使って、目や口をくりぬき、耳や角、しっぽなどを取り付ける、個性豊かな作品を完成。飯島靖之君(8つ)は「うまくできたので皆に見てもらいたい」と力作の出来上がりを喜んでいた。
28日は、スタンプラリー、仮装コンテストなどがあり、泉組も参加する予定。カボチャのちょうちんは会場に飾り、午後5時30分にあかりがともる。
カボチャのちょうちんづくりに挑戦する児童ら -
文科省から優良公民館表彰 西箕輪公民館
伊那市の西箕輪公民館が文部科学省の「第59回優良公民館表彰」を受けた。27日、城取茂美公民館長らが市役所を訪れ、小坂樫男市長へ報告した。市内の公民館が受彰したのは、86(昭和61)年の伊那公民館以来となる。
保健師や地域社協などの協力で始まった高齢者の健康推進事業「脳イキイキ講座」や、地元小学生の5泊6日の通学合宿などの公民館活動が認められた。26日、東京であった表彰式では、全国59公民館を表彰。県内では長野市の公民館も選ばれた。
城取公民館長は、表彰理由となった、脳イキイキ講座について「他の公民館でもユニークな活動だと興味を持ってもらえた」と報告。「介護保険を受けずに地元高齢者が元気に暮すことは、地域の活性化につながる」と話した。
同講座は02年度に始まり、初年度は1会場、2年目は3会場と増えた。講座は現在、出前講座として各分館でも開くようになり、本年度は地区内8分館でほぼ毎月の開催。音楽療法師、体育指導員による健康に関わる講座を展開している。
報告に訪れた城取公民館長(中)ら -
通り町のアンネのバラ咲く
伊那市通り町のかぐやオルージュの前にある「アンネのバラ」が見ごろを迎えている=写真。
上下伊那のバラ愛好者でつくる「アルプスバラ会」は今年、会員約100人に『アンネの日記』の著者、アンネ・フランクゆかりのこのバラを株分け。会に所属する同店も、その枝を大切に育て、大輪の花を咲かせることに成功した。
芳しいオレンジ色の花は、道行く人の心を和ませていた。 -
伊那市火災防御訓練 1キロ離れた中継送水など
大規模火災を想定した、伊那市火災防御訓練が22日、美篶のJAカントリーエレベーター付近であった。市消防団、伊那消防署、高遠消防署が連携し、緊急出動や遠距離中継送水訓練などを実施して有事にそなえた。
消火栓、貯水槽などの水利が不十分な場所で火災が発生し、風にあおられ被害が拡大する想定。消防団44隊(約440人)、ポンプ車44台などが出動し、出火場所から最大1キロ離れた水利など6個所から中継で水を引いて消火活動した。
閉会式で田畑安彦団長は「機械の取り扱いを熟知し、人と人との連携がなければ水は出ない。これからも訓練を重ね、連携を築き上げていきたい」とあいさつ。登内正史伊那消防組合消防次長は「1キロの中継送水訓練は初めてだったが総体的に迅速に訓練が出来た」と講評した。
中継送水で放水する団員ら