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県議選 伊那市区 井口純代氏が出馬表明
25日に県議選伊那市区(定数2)で立候補する意向を示した新人の音楽講師、井口純代氏(51)=あおぞら、福島=が27日、正式に出馬表明し「今まで培ってきた人と人とのネットワークをもっと広げ、県政で身を粉にして働きたい」と訴えた=写真。
各分野の市民活動に携わってきた井口氏は、市民の意見や提案が生かされない現在の行政に対する不満を語り「行政には変えねばならないことが山積み。まずは自分が県会で勉強して一生懸命やりたい」と決意を述べた。公約には▽長野県廃棄物条例の制定実現▽県民益に立った県政評価の進展▽地元の中小建設業を支える体制づくり竏窒ネどを挙げ、村井県政に対しては不支持寄りの姿勢を示した。
井口氏はこれまでに市町村合併の意向調査を求める市民の会の代表や旧伊那市の環境審議会委員を務め、現在はごみ問題について考える「ごみゼロの会」の事務局。生活クラブ生協の組合員として環境や食の安全に関する活動にも取り組んでいる。
事務所開きは28日の午後7時半から伊那市西箕輪のロッジ吹上で行う。
井口氏の出馬により、すでに現職2人が立候補を表明している伊那市区でも選挙戦が確実となった。 -
サンライフ伊那作品展
伊那市西春近の中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」で31日まで、06年度後期の趣味創作教室受講生らによる作品展が開かれている。水墨画やアロマテラピーなどの各教室で学んだ受講者らの作品、約240点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は毎年前後期の講座が完了する半月ごとに開いており、受講者が学習の成果を発表する場となっている。今回は、10月から学んできた142人が出展。水墨画や書道は毎回人気が高く、最近では陶芸教室なども受講者が増えてきている。また、06年度から始まったハーブアロマテラピー教室は女性受講者が集まっている。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時。
28日は午前10時から煎茶教室受講者によるお手前披露もある。午後2時まで。 -
子どもプラン次世代育成支援地域行動計画の報告
伊那市次世代育成支援推進協議会(畑房男会長)は27日、今月19日にまとめた子育て支援のための総合計画「子どもプラン次世代育成支援地域行動計画」を小坂伊那市長に報告をした=写真。
法律に基づき旧3市町村は05年、5カ年計画で次世代育成支援行動計画を策定。それぞれに実施してきた。しかし、昨年の合併に伴い残りの3カ年は新伊那市のプランを策定することとなり、昨年9月から旧3市町村の取り組みを調整しながら新しい行動計画の策定を進めてきた。
新プランには住民アンケートの結果も取り入れ、病後時保育、休日保育など、市が07年度から取り組んでいこうとしている新事業も盛り込んでいる。また、具体的な数値目標を示すことで、より実践的な内容としたほか、これまで個々に取り組まれていた個別事業についても窓口を中心に関係機関が連携を図れる体制を提言している。
畑会長は「それぞれの特色を取り入れ、子育て環境や価値観の多様化に配慮した。子どもたちがいきいきと生きられる活力ある伊那市をつくってほしい」と語った。 -
伊那まつりは8月4、5日
第35回伊那まつり委員会が27日、市役所であった。委員約20人が出席し、開催日を8月4、5日と決めた。昨年7月の豪雨災害で前回中止となったため、合併や権兵衛トンネル開通を記念し「目玉企画」を検討する。
「飛躍」をテーマに掲げ、4日の「市民おどり・おまつり広場」、5日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。屋台が並ぶ山寺駐車場は、駐車場として活用する方向。
商工観光関係やおどり連代表者などでつくる企画会議が練った実施方針が報告され、委員会で了承した。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選ばれた宮嶋次郎区長会長は「2年ぶりの開催となる。盛大になるよう知恵を絞り、見る人も踊る人も楽しめるまつりにしたい」と協力を求めた。
4月に実行委員会を開き、各委員会で内容を詰める。 -
上伊那岳風会40周年記念 新市を祝う書を寄贈
詩吟の上伊那岳風会(堀内茂彦会長、会員約300人)は27日、会員が制作した、新伊那市誕生に関した詩を書いた書(額装)を同市へ寄贈した。詩は桜や天竜川、仙丈ケ岳などの旧3市町村の特徴をとらえた内容。会長、副会長ら関係者5人が市役所を訪れ、小坂樫男市長へ手渡した。
同会の創立40周年を記念した記念行事の一環。昨年10月、同市民会館であった記念式典での詩吟披露に向け、堀内会長が詩をつくった。今回の寄贈のため書は、会員の一人の宮下今日子さん(18)=同市美篶=が担当した。
詩は「新伊那市誕生を祝う」と題し、七言絶句で構成。「特徴ある3市町村が合併し、きっと光り輝くよい市になるだろう」竏窒ネどと詠んでいる。
詩を書いた宮下さんは本年度、地元の高校を卒業したばかり。書は小学1年生から学び、その実力は、県展高校生の部で特選を手にする腕前だという。
小松勝副会長(63)=同市西春近=から寄贈のあった詩の詩吟を聞いて小坂市長は「素晴らしい声。書は力強く、詩もよい」と喜び、額装は応接室へ飾りたいと話していた。
上伊那岳風会は来年度、「箕輪吟詠会」との合併を予定。高齢化が進み、会員も減少傾向にあるという。合併後の会員数は約450人になるという。
上伊那岳風会が「新伊那市誕生を祝う」と題した書を寄贈 -
伊那少剣道クラブ 中学3年生5人が修了
伊那市内の小中学生でつくる伊那少年剣道クラブ(伊藤節郎代表、約70人)の06年度修了式が26日夜、伊那東小学校体育館であった。後輩や指導者、保護者など約70人が見守る中、修了生の中学3年生5人がクラブを卒業していった。
伊藤代表は「自分の目指す目標へ向かう時、ここで学んだ正しい心、元気な声を大切に」。中学生の指導を担当する飯島浩さんは「学んだことを長い人生の中で生かし、感謝の気持ちも忘れず」とそれぞれがエールを送った。
クラブ員代表の藤沢和敏君(伊那東部2年)が「先輩たちの練習の姿は私たちの日々の模範だった。皆で努力し、クラブをよりよいものにしていきたい」と送辞。修了生代表の大下隆一郎君(同3年)は「仲間と互いに支え合うことは素晴らしい。これからも皆で協力し合い、剣道に励んでいって」と答えた。
伊那少年剣道クラブは、毎週2回、年間約90回の練習を伊那東小学校体育館で開く。
修了生は次の皆さん(いずれも伊那東部中3年生)
▽上島芳倫▽黒河内宗一郎▽宮下仁▽大下隆一郎▽秋田裕也
伊藤代表から修了証書を受け取る修了生ら -
県議選 伊那市区 選挙戦へ
伊那市福島の音楽講師・井口純代氏(51)が25日、県議選伊那市区(定数2)から立候補する意向を示した。これに伴い、無投票の様相を呈していた伊那市区でも選挙戦に突入することとなった。
井口氏が意向を固めたのは今月21日。告示10日をきり、無投票に対する市民感情の高まりがあると判断したとしている。
取材に対し井口氏は「環境、子育てなど、生活に根ざした命を守る活動をやってきた。今までコツコツやってきたことを生かして県民益のために働きたい」と語った。
音楽講師の傍ら、さまざまな市民活動に取り組んできており、これまでには「(市町村)合併の意向調査を求める市民の会」の代表、「ごみゼロの会」事務局などを務めている。届け出党派は県議会の会派・あおぞらが届け出た同名の政治団体とする予定。
正式な出馬表明は27日の午後3時から伊那市西箕輪の「ロッジ吹上」で行う。
伊那市区ではすでに現職2人が立候補を表明している。 -
伊那剣心館第13回跳躍素振り記録会
伊那剣心館は24日、第13回跳躍素振り記録会を伊那市民体育館で開いた。小学1年生から中学生、大人まで約40人が参加し、自身の限界に挑戦した。
「跳躍素振り」はその名の通り飛び跳ねながら素振りを行う練習方法。普通の素振りより体力的負担も数段大きく、忍耐力などを身に付けるための練習となっている。記録会は年度末修了式に合わせて毎年開催しており、1年の成果を試す。
記録会では、太鼓の音に合わせて一斉に参加者が素振り=写真。最初は勢い良く素振りをしていた参加者も徐々に人数が減り、表情も険しくなった。その結果、最後まで振り切った南箕輪小学校6年の白鳥結希君が最高の3014回を記録し、新記録を樹立した。
記録会を始めた97年の最高記録は750回だったが、年々記録は伸びているという。
上位5人は次の皆さん。
(1)白鳥結希(南箕輪小6)3014回(2)名和敏雄(伊那小6)2400回(3)三村風馬(伊那中1)2130回(4)大野田翔太(南箕輪小5)1960回(5)橋爪愛樹(伊那小4)1546回 -
蟹沢サクラ公園に植樹
蟹沢環境整備委員会(那須野文人委員長)は25日、伊那市手良区にある蟹沢桜公園で植樹祭を開いた。地域住民など約50人が、ツツジやヤマザクラなど約130本を植樹した=写真。
山土の採取跡地を利用して10年ほど前に造った同公園には、過去にもサクラ80本を植樹するなど、サクラを中心とした公園づくりに取り組んできた。今回は06年度コモンズ支援金(32万円)の採択を受け、ツツジなどを傾斜地に植林。これまで公園の管理は蟹沢地区の住民が主体となってやってきたが、今後は手良区全体の公園としていきたいという思いから、手良区全体にボランティアを募集した。
この日はあいにくの雨となったが、参加者はカッパを着て参加。。花の時期の到来を思いながら作業に励んでいた。
その後、参加者にはとん汁が振舞われた。 -
弥生定期演奏会
伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽クラブ(加藤有利沙部長)による第17回定期演奏会が24日、伊那市の県伊那文化会館であった。1、2年生30人が多彩な演奏を披露し、観客を楽しませた=写真。
3年生卒業後に開かれる定期演奏会は、1、2年生が初めて公の場で披露する機会。1部にはコンクールの課題曲など、クラシックを中心とした曲目をそろえ、2部では各パートがそれぞれの選曲でアンサンブルステージを展開。軽快なリズムやマーチなど、各楽器の持ち味を生かしたさまざまな曲目を演奏し、会場をわかせた。
「オペラ座の怪人」など、一般の人も聞きなじみのある曲をそろえた3部では、小中学校の卒業式でよく用いられている「旅立ちの日に」を吹奏楽の伴奏で合唱。同校を卒業した3年生にたむけた。 -
中病で入院患者の髪の毛をカット
伊那中央病院で26日、長期の入院患者を対象にした髪の毛のカットサービスがあった。
伊那市西箕輪でAya美容室を経営する小川綾子さん(28)が美容師の技術を生かし、役立てることがあればと出張美容ボランティアを申し出た。
カットを希望したのは9人(男4人、女5人)。院内浴室の一角で、小川さんが入院患者一人ひとりの希望に合わせ、世間話を楽しみながらはさみを動かした。
91歳の女性は「こんなにきれいにしてもらって、うれしい。さっぱりした」と鏡を見て喜んだ。
中病でのカットサービスは初めて。小川さんは「患者さんと触れ合い、髪はきれいにしていたいという気持ちを感じた。希望があれば、定期的に続けていきたい」と話した。 -
伊那市 防災強化に向け 新たに2団体と協定
伊那市は26日、地域の防災体制などの支援や強化を図るため国土交通省天竜川ダム統合管理事務所(尾中宗久所長)と、市水道事業協同組合(上島宗和理事長、35社)との協定を結んだ。市は今回の協定で23団体と締結した。
同事務所が管理する、三峰川沿いに設置した16個所のライブカメラの画像や美和ダム(長谷)の水位や降水量などの情報を事務所と市の光ケーブルを使って配信を受ける。河川監視設備の情報を得て防災に役立てる考えだ。
事務所では、市への美和ダムの各種データ配信をモデルとし、今後、重要性をみて小渋ダムにおける情報提供も関係町村と話し合い、協定を結んでいきたいという。
水道事業同組合との協定は、災害時の応急給水、水道施設の応急復旧の支援を受ける内容。断水時は、組合員が配水地と避難所などを行き来し、飲み水を供給する。組合は協定のためにくみ上げポンプとタンク(500リットル)の15セットを組合負担で購入した。
新年度は、緊急時を想定した配水地からのくみ上げ訓練などを予定。ポンプとタンクのセット数は、組合全社へ配備するため35セットを整えていきたいという。
伊那市と災害時の支援協定を結んだ尾中所長(右)と上島理事長(左) -
統合に伴い伊那市内2園で閉園式
4月から他園と統合する富県北部保育園と西春近中央保育園で24日、閉園式があった。園児や保護者、地元関係者などが各園に集まり、感謝とともに別れを告げた。
西春近中央保育園では、園児らが普段取り組んでいる太鼓演奏を披露。また、思い思いのメッセージを付けた風船を一斉に飛ばし、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた=写真。
1953年に開園した西春近中央保育園は、1982年から現在の場所へ移転。本年度を含めて1152人が卒園した。また、1955年に開園した富県南部保育園も1981年に移転。これまでに911人の園児を送り出してきた。
統合後は西春近北保育園に101人、富県保育園(現在の富県南部)に83人が通園する予定となっているほか、富県北部の園舎は4月から子育て支援センターとして活用していく。 -
信州伊那アルプス街道シンポジウム
権兵衛トンネル開通1周年を記念して23日、「日本風景街道信州伊那アルプス街道シンポジウム」が伊那市の生涯学習センターであった。日本風景街道戦略会議の中村良夫副委員長などを講師に迎え、地元における道空間や美しい景観醸成のあり方を模索した=写真。
市内では権兵衛街道をはじめとする4つの街道を国土交通省の「日本風景街道」にするための取り組みを進んでいる。シンポジウムは活動の推進母体である信州伊那アルプス街道推進協議会(有賀正喜代表)が企画したもので、講演会とパネルディスカッションを設けた。
パネルディスカッションでは、日本風景街道への取り組みの現状や課題、その意義などに焦点を当てて議論を展開。
中村氏は、人工的に造りあげた構造物と自然風景の協調性を持たせることの難しさを示す一方、ただ「自然を守る」というスタンスでは不十分であることを指摘。美しい自然の中にある街並みなども美しく整備することで、経済効果も挙がるとした。
また、小坂伊那市長は風景街道への取り組みを通して周辺地区で住民協定が締結されるようになったことなどを紹介。景観保護に対する住民の意識が高まりを見せる一方で、電柱の問題を挙げ、「国の政策として電柱の地中化を進めてほしい」と訴えた。 -
中島千波版画展 ベル伊那・27日まで
小布施町出身の日本を代表する日本画家、中島千波氏の版画展は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
福島県にある三春町の「瀧桜」を描いた新作や、京都の「円山公園枝垂桜」、山梨の「神代桜」など計18点を出品。そのほか、ボタン、カトレアなどの花の絵や富士山、鶴などの作品も展示販売している。
同時開催で「巨匠・人気作家版画バザール」も実施。東山魁夷、藤田嗣冶、アイズピリらの作品が約30点並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
県議選 伊那市区 新人擁立か
県議選伊那市区(定数2)で新人擁立を模索している市民有志が23日、上伊那地方事務所を訪れ、立候補手続きに必要な資料を持ち帰った。
同有志は「立候補予定者は今のところ未定」としている。
伊那市区にはすでに現職2人が立候補を表明している。 -
ロトウザクラ咲き始め
春の日差しに誘われ、伊那市の中央区公民館にあるロトウザクラが咲き始めた=写真。
サクラより早い時期に開花するロトウサクラは桃の一種だが、花はサクラに似ており、その名のゆえんとなっている。
同公民館のロトウザクラは、区政100周年の記念で3年前に植樹したもの。伊那公園にあるサクラの管理などをしている桜愛護会の伊藤一男会長によると、今年は暖冬傾向に伴い、15日ころ満開になると予測していたが、寒の戻りがここ数日続いたため、開花が遅れたという。それでも昨年より5日ほど早い開花となった。
現在は4分咲き。満開は25日ころになると見込んでおり、鮮やかなピンク色の花々が道行く人の目を楽しませていた。 -
伊那観光協会「市民みんなでおもてなしプロジェクト」代表
伊那市荒井区
武田宏さん(61)観光というのは一種の夢だと思う。最初は突拍子のないプランでもいい。人に『何いっているの』なんて言われていたものが、3、4年後に実現していることもあるのだから。理屈ではなく、人の感性が作り上げているものだからこそ、そういう部分も必要となってくる竏秩B
伊那観光協会が昨年10月に発足した3プロジェクトの一つ、「市民みんなでおもてなしプロジェクト」で、伊那市の観光のあり方を模索してきた。
他地域と比べても、観光への取り組みが遅れているのが伊那市の現状。確たる観光というものがない中、何をもって観光とするのか、どういう風にもてなしへと発展させていけばよいか竏窒ネどを話し合ってきた。
「合併や権兵衛トンネルの開通により、伊那市の観光は意味のある位置付けになった。また、観光の形態も今までの『団体で温泉旅行』から農業体験や焼き物体験など、個々人のニーズに従ったものに変化してきている。伊那市にはそういうさまざまなニーズに応えられる可能性が広がっていると思うんです」と力を込める。
◇ ◇
大学卒業後に大手旅行会社に就職。三十数年間は東京での生活を送ってきた。しかし、定年後はまったく別のことをしよう竏窒ニ、定年退職を迎えた2年前にUターン。それから1年半ほど経ってから、プロジェクトの公募を発見した。
プロジェクトの内容は、伊那市の観光的魅力の追求や観光に対する市民の協力を得るための対応策などを考えること。もともと故郷を離れていた時から友人を地元に呼んでみたいという思いがあった。三十数年間旅行に携わってきた経験もある。それを今度は地域活動に活かしてみよう竏秩Bプロジェクトへの参加を申し出た。
「旅行業界での経験も役に立つかも知れないけど、ぼくの売りは地元を離れている間に感じた郷土を愛する気持ち。外から見た伊那市は、まったく知られていないけど、自分の理想とかけ離れていたからこそ、古里をもっと誇りにして、人を呼び込みたいって思ったのかもしれない」
◇ ◇
プロジェクトでは観光の原点にある「人とのふれあい」に注目し、話し合いだけでなく、実際に観光ガイドを体験したりもした。取り組みを通じて、観光に関わっている人たち自身も、自分たち以外の町を知らないということを痛切。まずは自分たち自身が伊那のことをよく知り、好きになれば、人に伝えたくなるのではないか竏秩Bそんな思いを出発点として、もてなしの輪を市民レベルまで広げることや、町内の観光案内板を充実することなどが必要であることを確認した。
そんな中、来年度からは3プロジェクトを一本化して具体的な取り組みについて研究を深めていくこととなった。
「プロジェクトはまだ始まったばかり。話し合いを重ねながらこれからやりたいことを一つひとつ見つけていきたい。色んな人が知恵を出し合うことで、お互いに『ああそうか』と学んでいける。そうやって輪を広げて、色んな人と知り合っていきたい」 -
花中心に春の訪れ 水彩画サークル葦の会・展示
伊那市を中心とした水彩画愛好者でつくるサークル・葦の会(小松公明代表)の「春の水彩画展」は4月5日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。メンバー17人が、一人1、2点ずつの計21点を出品し、花の絵を中心とした作品が春の訪れを演出している。入場無料。
ツバキ、ラン、サクラ、ストック、ヒマワリなどを題材とした力作が並ぶ。水彩画を楽しむ竏虫vいが詰った作品は、メンバーそれぞれの視点や筆のタッチなどによる個性豊かな表現ばかりの見所が多い展示となっている。
同会は、会社員や主婦、定年退職者など50縲・0代のメンバーが中心。伊那公民館で毎月2回、現代美術画家の碓井伍一氏を講師に招き、教室を開く。スケッチ旅行は年2回あり、今春は同市美篶の三峰川右岸沿いにある、青島堤防の桜並木を描く計画を会員全員が楽しみにしているという。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
現在、会員を募集している。問い合わせは、小松代表(TEL72・5569)へ。 -
高遠伊那東ライオンズクラブ 河川清掃活動
伊那市の(古田順子会長)は22日、高遠町の三峰川の河川清掃をした。高遠城址(じょうし)公園の桜の開花を前に取り組む恒例行事。観桜期に集まる観光客のためを思い、それぞれが清掃奉仕活動に取り組んだ。
県下のライオンズクラブが取り組む河川清掃の一環。同クラブでは約8年前から始まり、毎年、この時期に三峰川左岸沿いの道路や河川敷のごみ拾いをしている。
この日は、クラブ員約10人が三峰川橋付近に集まり、上流約2キロまでを歩いて清掃。2時間ほどで市が指定するごみ袋、15袋分のごみを回収した。年々量は減っているものの、依然として空き缶、ペットボトル、たばこの吸いがらが目立った。
古田会長は「観光客の人たちに気持ちよく来てもらいたい。そのためには、ごみのない環境整備に協力ができればと思う」と話していた。
三峰川橋付近の河川清掃をするクラブ員ら -
高遠城址公園「さくら祭り」へ ぼんぼり設置
4月1日開幕の伊那市の高遠城址(じょうし)公園の「さくら祭り」に向け、高遠町商工会は23日、協賛企業名が入ったぼんぼり145基を公園内の通路沿いに設置した。
ぼんぼりと支柱は、昨年3月の3市町村合併により新市誕生を祝い、全て新調し、10基増加した。これまでとは異なる、木枠の入ったぼんぼりを鉄製の支柱に取り付けて設置。この日は、関係者約40人が作業に取り組んだ。
さくら祭りは、83年の有料化以降25年目。昨年の有料入園者数は、33万2078人で、最盛期には1日、3万8025人が訪れた。高遠城址公園の桜の開花予想日は4月7日。
さくら祭りに向けてぼんぼりの設置をする関係者ら -
西春近北保育園で増改築園舎の完成見学会
統合に伴う増築・造成工事を進めてきた西春近北保育園で21日、完成した園舎の見学会があった。同園の保護者や地元住民などが多数訪れ、広く明るくなった園舎を確かめた=写真。
4月から西春近中央保育園と統合する同園では、新体制に対応すべく昨年から増設工事に着手。年長、年中園児が使う約220平方メートルの保育室をはじめ、リズム室、ボイラー室、トイレなどの増築を完了した。
今回新たに設置した保育室には間仕切りを設置。地元の森林から間伐した杉を柱や腰板として活用するなど、県産材の利用にも積極的に取り組んでいる。また、リズム室と未満児室にはペレットボイラーを使った床暖房を完備。増築事業費とボイラー導入費は合わせて約9300万円となる。
今後は、約50台分の駐車場整備と園庭の拡大、園児らが使用する畑の整備などを順次進めていく。事業費は約770万円。
この日見学に訪れた保護者は「とてもきれいに、遊戯室も広くなった。工事をしていてずっと遊べなかったが、これからは遊べるので良かったと思う」と話していた。
4月から同園には約100人の園児が通園することとなる。
25日は富県南部保育園の見学会もある。時間は午前9時縲恊ウ午。 -
伊那商工会議所が通常総会
伊那商工会議所の通常総会が23日、伊那商工会館であった。議員40人が出席し、地域産業の活性化などを基本方針に、07年度の事業計画を決めた。
主要事業は▽中小企業の経営支援▽地域資源を活用した経済振興事業の推進▽人材育成・人材確保などに関する雇用施策推進支援事業の実施▽情報化の推進竏窒ネど25項目。具体的には、建設業振興事業として工事の受発注状況の調査研究、環境問題など市内企業の課題解決と住みやすいまちづくりの提言活動、伊那の食の調査研究、高遠町・長谷を含む広域観光の推進などを挙げた。一般会計予算は、ほぼ昨年度並みの8800万円。
部会編成は、業種別に10部会を設けているが、成果が表れるよう卸商業を繊維衣料品、食料品、一般商業に、観光接客を観光接客、サービス業へそれぞれ移行するなど10部会に組み直した。11月からスタートする。
また、県は「1市町村1商工団体」を原則としていることから、4月に発足する伊那市商工会との統合に向け、交流や話し合いの場を持つ意向も示した。 -
地域情報化計画まとまる
伊那市地域情報化推進会議の正副会長は22日、市役所を訪れ、小坂市長に地域情報化計画を報告した。
計画(07縲・1年度)は、地域の特性に応じた地域情報化の施策を推進するための指針。基本理念に「人にやさしい情報環境で、みんなが主役の伊那市」を掲げた。3地域の距離的格差を感じないよう、IT(情報技術)を活用した新市の一体感と活性化を実現する。
目標は「市民サービスの向上」「情報が身近にあるまちづくり」「市民参加によるまちづくり」「行政の効率化」の4点。具体的な取り組み事項に▽高遠町総合支所への自動交付機設置▽子どもの安全・安心(保育園などへの110番通報システムの導入)▽地域ポータルサイトの構築(地域の課題を掲げ、市民の持つ情報、知恵の活用しながら情報交換する)竏窒ネど40項目を盛り、現状と課題、取り組み年度などを記した。
市民、事業者を対象にしたインターネット活用など情報化に関するアンケート結果を踏まえ、計画をまとめた。
委員は情報関係者ら10人で、会長は広田満さん=信州大学農学部教授=が務めた。 -
伊那市防災会議
伊那市防災会議(会長・小坂樫男市長)は19日、市役所であり、市は防災対策本部となる役所でリアルタイムに監視できる気象観測システムの整備を来年度6月を目指し、構築することを発表した。
市総務課によると、同システムは、市内の公共施設など8個所にある降雨計をネットワーク化し、局地的な集中豪雨など、市内全体の降雨状況を把握する目的。昨年の7月豪雨災害の反省を踏まえ、情報の収集体制を強化する。
会議は、国土交通省、警察署、消防署、交通機関関係者など35人が委員として集まり、昨年の豪雨災害の対応や反省点などを報告した。
小坂市長は「豪雨災害、東海地震に備え自主防災組織の充実、発生時の情報伝達をどうのように素早くするかが重要」とあいさつした。 -
かんてんぱぱで伊那谷からの花だより~陶・染・玉・照・結5人の仕事~
伊那谷を拠点に活動している5人の作家による「伊那谷からの花だより縲恣ゥ・染・玉・照・結5人の仕事縲怐vが25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。生活に彩りを添える生活雑貨など約700点が訪れた人の目を楽しませている=写真。
普段はクラフト市などで作品を披露する機会が多かったトンボ玉の角田まち子さん(南箕輪村)が、室内での発表を通して新たな作品展開を図りたい竏窒ニ企画した作品展で、同様に作品制作に取り組む作家らにも参加を呼びかけた。
5人の分野は陶芸、染色、トンボ玉、照明、水引きとさまざま。飛行船の形を模った「飛行船ライト」ペンギンが乗ったロケットを模った「ペンギンライト」などといった、ユニークな作品もあるほか、染色では現在は後継者がほとんどいないと言われる「蝋(ろう)友禅」のテーブルセンターなども展示している。
角田さんは「それぞれに自分の自信作を展示していると思う。全然違うジャンルを楽しめる作品展」と話していた。 -
みはらしの湯がリニューアルオープン
老朽化に伴う改修工事を行っていた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」が21日、リニューアルオープンした。この日を待ち望んでいた常連客などが開館と同時に来場し、久しぶりの温泉を楽しんだ。
昨年10月に天井のアルミ材が落下する事故が発生した同施設では、利用者の安全を確保するために早期改修計画を策定。今月1日から20日間の日程で改修工事を進めていた。
今回の工事では、腐食が進んでいた天井の釣り金具をさびにくいステンレス製のものに取り替え。天井板も新しいものにした。また、腐食対策として新しい換気扇を増設。漏水していた浴槽の補修、一部屋根の塗装、畳の入れ替えなども行い、リニューアルオープンとなった。総事業費は約2400万円。
この日は、先着500人にみはらしファームとれたて市場の生産者が手掛けた鉢植えの花を贈呈。市内に住む常連夫婦は「健康的なお風呂で見晴らしも良く、リラックスできる。これからは健康のためになるべく来たい」と語った。
唐沢寿男支配人は「大変長い間お休みをいただきご迷惑をかけた。工事も無事完了したため、引き続きリピーターとして利用してもらえるよう従業員一同気を引き締め、温かくお迎えしていきたい」と話していた -
みはらしファーム「みんなで大豆を作ろうよ」
みそ造りを体験伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの企画「みんなで大豆を作ろうよ」の最終回となるみそ造りが18日、みはらしファーム内の漬物加工場であった。9組30人が皆で育てた大豆でみそ作りを体験し、それぞれ持参したおけに10キロずつ仕込んだ。
恒例企画で今年は茅野、諏訪方面、遠くは東京から参加。春に種をまき大豆を育てた。天候に恵まれず草取り、収穫はできなかったが、コンバインで刈り取った大豆で12月に豆腐作りをした。大豆は78・3キロ収穫。みそ造りに28キロを使った。
塩とこうじを混ぜ、機械ですりつぶした煮豆を加えて均等に混ぜ合わせた。子どもたちは煮豆が機械から出てくる様子を「モンブランみたい」とじっと眺めたり、塩きりこうじと煮豆を競い合って混ぜていた。
今年で4回目の参加という松本市の浅輪佳代子さん家族は、友達家族3組も誘い計20人で参加した。「子どもが土、自然とふれあえて、どうやってみそができるか実体験できる。みその美味しさ、安心して食べられるのがいい」と話していた。 -
ガールスカウト長野県第26団フライアップ式
ガールスカウト日本連盟長野県第26団(60人、木部則子団委員長)は18日、各部門の最上級スカウトが上の部門に上がる「フライアップ式(上進式)」を伊那公民館で開いた。スカウトや保護者が見守る中、各部門で計10人が抱負を述べてフライアップした。
スカウトは造花で作った道を通り、「お友達をいっぱいつくりたい」「レンジャーになってもがんばります」などと抱負を述べ、花をジャンプしてそれぞれ上の部門に進んだ。
12年間活動してきた高校3年生の原祥子さんと長田梓さんは、春から大学に進学するが、スカウトに席を残し大人の部門SCAPPに上進した。長野県連盟からスカウト賞の授与があり、「大学生になっても頑張りたい」と話した。
木部団員長は、「新しい部門で新しいお友達を作り、楽しいことをいっぱい身に付けてほしい。フライアップできるのは、自分が一生懸命やっただけでなく、支えてくださったリーダーや父母の協力があったから。感謝の気持ちをもって、皆さんのおかげで大きくなれることを感じてほしい」とあいさつした。 -
緑ヶ丘敬愛幼稚園第33回卒業証書授与式
伊那市狐島の緑ヶ丘敬愛幼稚園(宮原光生園長)の第33回卒業証書授与式が20日、同園であり、新一年生になる年長園児31人がへ新しい生活への期待を胸に卒業証書を受け取った。
宮原園長は「こうして素晴らしい男の子、女の子に成長してくれて嬉しい。幼稚園で幼稚園ではいっぱい楽しいことを経験して、大変良い思い出ができたと思う。小学校へ行ってもがんばって下さい」と激励し、一人ひとりに卒業証書を手渡した。
また「送る言葉」では、保護者や保育士が卒園園児にむけてメッセージを朗読。「本当に大きくなりましたね」などと語りかけ、無事に3年間を修了したことを祝福した。
最後は参加者全員で「思い出のアルバム」などを合唱=写真。大きな声で歌いながら、幼稚園での思い出を胸に刻んでいた。
21日には伊那緑ヶ丘幼稚園でも卒業証書授与式がある。